医師主導型臨床試験の 審査について 2005.7.19 治験審査委員会 臨床試験部.

Slides:



Advertisements
Similar presentations
受付番号 平成 23 年度 東北復興に向けた地域ヘルスケア構築推進事業 (被災地域における医療・介護周辺サービスの提供拠点整備の推進及び医療情報 等の共有システムの推進のための調査事業) 提案書 事業区分 イ-2:被災地における医療情報等の共有等を可能にするシステム の推進の調査事業 (被災地での地域医療提供体制の再構築のための情報通信技術の活用の在り方、
Advertisements

1 ( 様式8 ) 提案書雛型ア 資料2 - 1 (提案者名を記載) ○○○○ 受付番号 ア.地域見守りサービス創出における調査 平成 23 年度医療・介護等関連分野における規制改革・産業創出実証事業 ( IT 等を活用した医療・介護周辺サービス産業創出調査事業) 提案書 (提案事業のタイトルを記載:
平成27年度広島県合同輸血療法委員会 平成27年度事業計画案 資料 3-1. 平成 27 年度の委員会活動の概要 県合同輸血療法委員会の開催(6月 27 日) 輸血前後の検査手順書の作成【新規事業】 輸血療法に関する調査の実施(継続と発展) 医療機関からの相談応需事業の実施 合同輸血療法委員会研修会の開催.
本コンテンツは、医薬品の医師主導治験を主体に作成していますので、ご留意ください。 はじめて医師主導治験に関わる すべてのスタッフの方へ *本研究は、厚生労働科学研究〈医療技術実用化総合研究事業(治験推進研究)〉研究事業として実施しました。 平成23年度 医師主導治験における治験調整事務局の標準化・効率化に関する研究「笠井班」
1 治験薬管理者業務に 関するトレーニング トレーニングの際はスライド, ノートの両方を確認して ください 2015 年 5 月作成.
受付番号 平成 23 年度 東北復興に向けた地域ヘルスケア構築推進事業 (被災地域における医療・介護周辺サービスの提供拠点整備の推進及び医療情報 等の共有システムの推進のための調査事業) 提案書 事業区分 イ-1:被災地における医療情報等の共有等を可能にするシステム の推進の調査事業 (平成22年度医療情報化促進事業の検討内容を踏まえ、被災地において被災.
(社)日本画像医療システム工業会 会長 桂田 昌生
トレーニングの際はスライド, ノートの両方を確認してください
「3つのGCP省令の相違点の背景等」  「日本QA研究会」では、「ポケット資料集製作委員会」と共同で、3つのGCP省令の内容理解が容易となるよう、その主要な相違箇所とその背景等をまとめた資料を作成いたしましたので、皆様にご提供させていただきます。  周知のとおり、治験等において遵守することが必要なGCPは、平成26年7月30日における「医薬品GCP省令」及び「医療機器GCP省令」の改正1),2)、並びに「再生医療等製品GCP省令」の新規公布3)にともない3つとなり、平成26年11月25日よりこれらは施行さ
EDC(Electronic Data Capturing) システムの紹介
トレーニングの際はスライド, ノートの両方を確認してください
第15回 テレワーク推進賞 応募資料 応募企業・団体 基本情報 名称 業種 所 在 地 〒 従業員数 U R L 資本金 代表者 氏名・役職
治験業務の実際 府中みくまり病院 胡田  正彦.
(提案者名を記載) ○○○○ 平成22年度「医療情報化促進事業」 提案書 (様式8) 提案書雛型ア、イ及びウ
「サイボウズ Office on cybozu.com」 すぐできるBOOK -ワークフロー 編 -
Ⅱ 訪問介護サービス提供プロセスの理解 Ⅱ 訪問介護サービス提供プロセスの理解.
海外派遣 平成28年度 茨城県グローバル人材育成プログラム追加募集 若手医師 詳細についてのお問合せ・申請窓口
静岡県西部広域がん連携パスの運用にあたって
実施医療機関における医師主導治験ロードマップ 1
共催 : がんプロフェッショナル養成基盤推進プラン ・ 帝京がんセンター ・ 塩野義製薬株式会社
医師主導治験とは? 医師が自ら企画し、実施する「治験」 対象:医療上の必要性が高い 医薬品や医療機器
公益社団法人岩手県栄養士会医療職域会 代表 太田代 健二
学校薬剤師仕事(中教審/学校保健安全法)
GMP自主基準 健康補助食品のGMPとは? <錠剤、カプセル状食品の原材料の安全性に関する自主点検フローチャート> ■米国でもGMPを実施へ
臨床研究データベースへの登録 UMIN-CTRの場合 所要時間30分程度 既にUMIN IDを保有していれば手続き不要、
ちけん君は、日本医師会治験促進センターのキャラクターです
治験事務局・IRB事務局業務に関するトレーニング
国立医薬品食品衛生研究所 岩田直樹 會澤優成 池本慎一郎.
資料 3ー1 平成28年度広島県合同輸血療法委員会 平成28年度事業計画案.
小規模事業者持続化補助金に係る地方事務局業務の流れ
健康寿命延伸産業分野における新事業活動のガイドライン(概要)
佐賀県「健康増進ノート」 佐賀県県庁 健康増進課  佐賀大学医学部附属病院  肝疾患センター.
電子カルテなどの情報を使用する研究 (検体を伴わない)
臨床研究への参加のお願い  当院の呼吸器内科・腫瘍内科では、決められた条件を満たし、「薬や医療機器の候補」の効果が期待できる患者さんには治験への参加を、その他、研究計画書で決められた条件を満たした患者さんに臨床研究への参加をお願いすることがあります。その際には、研究について詳しい説明が書かれた「説明文書」をお渡しします。医師およびコーディネーターから十分な説明を受けた上で、誰からも強制されることなく、自分の意思で治験またはその他の臨床研究に参加するかどうかを決めて下さい。患者さんは納得するまで臨床研究に関
トレーニングの際はスライド, ノートの両方を確認してください
電磁化導入編 【電子化推進WG】 クインタイルズ・トランスナショナル・ ジャパン株式会社 公益社団法人日本医師会 治験促進センター
審査区分決定までのフローチャート 迅速審査が可能な範囲とは?
緩和ケアチームの立ち上げ ー緩和ケア医の立場からー
愛知県統一がん地域連携パス プロジェクト ~がんの地域連携確立にむけて~
Evidence-based Practice とは何か
教育研究支援センター 利用方法.
市町村等から電話照会等を行う場合の対応について
当院は、第9次全国肺癌登録事業に参加します
「沖縄におけるスポーツサイエンスの拠点化に向けた
トレーニングの際はスライド, ノートの両方を確認してください
ICH E2E :医薬品安全性監視の計画(案)パブリックコメント
【e-Rad】担当者用 平成24年度公募(三次) 新規公募(三次)設定 操作説明 (3月29日修正版)
長期滞在型テレワークの誘致及び導入検討調査
年度出版の著作賞のエントリーを募集します
電磁化導入編 【電子化推進WG】 クインタイルズ・トランスナショナル・ ジャパン株式会社 公益社団法人日本医師会 治験促進センター
『超小型高出力パルスレーザーの応用・レーザー製品化に関する募集』公募
IoT活用による糖尿病重症化予防法の開発を目指した研究
「沖縄におけるスポーツサイエンスの拠点化に向けた
第55回総会からの「医の倫理」手続き提示スライド
疫学概論 ヘルシンキ宣言 Lesson 23. 疫学研究の倫理 §A. ヘルシンキ宣言 S.Harano, MD,PhD,MPH.
平成30年度に新たに設置する精神医療懇話会について
(提案事業のタイトルを記載:80文字以内) ○○○○○○○○○○○○ (提案者名を記載) ○○○○
「地域経済産業活性化対策調査(沖縄市が整備するアリーナ施設を核としたまちづくり等に関する基礎調査)」
別紙② 訪問看護業務記録のIT化促進事業 提案書 (社名).
「自閉スペクトラム症」の治験*に 参加くださる方を募集しています。 治験*とは 治験に参加いただける方
国立大学附属病院長会議 常置委員会 歯科医師臨床研修問題ワーキングチーム座長 東京医科歯科大学歯学部附属病院 歯科臨床研修センター
【1 事業の内容及び実施方法】 1.1. 事業内容(実施方法を含む) 実機大収納缶の健全性確認試験の計画
ちけん君は、日本医師会治験促進センターのキャラクターです
疾患バリアントデータベースMGeNDのご案内と 臨床ゲノム情報統合データベース整備事業へのご協力のお願い
(別紙1) 提案書雛型 令和元年度 沖縄型テレワーク実装推進調査 ー提案書ー                        (日付)                        (企業名)                        (連絡先等)
食品の機能性表示に取り組む事業者の方へ 食品の機能性表示制度とは 支援員の活動内容について 機能性表示のご相談について
健康教育導入について 宮崎県薬剤師会 健康教育推進委員会  鈴木 啓子.
長野大学における科研費等の運営・管理について
○ 大阪府におけるHACCP普及について S 大阪版 評価制度を設ける 大阪府の現状 大阪府の今後の方向性 《従来型基準》
個人情報に関する基本方針 基本方針 具体的な取り組み 相談体制
Presentation transcript:

医師主導型臨床試験の 審査について 2005.7.19 治験審査委員会 臨床試験部

医師主導型臨床試験の 審査区分について a 海外で市販されているもの:安全性データあり b 国内・海外で治験中のもの:安全性データあり c 現在、当院で医師が実施する臨床試験は主に医学部倫理委員会で審議されており、遺伝子に関しては、生命倫理委員会で審議がされております。 このうち、いわゆるトランスレーショナルリサーチなどの安全性情報の不足している臨床試験については医学部での審査が必要と考えられます。 既に承認された治療薬や機器、あるいは治験中であっても安全性情報を得ることが可能なものについての臨床試験については、臨床試験の倫理指針に基づいて当委員会であらたにさだめた取り扱い手順書にしたがって審議を行います。 これに該当しないものについては従来通り倫理委員会、生命倫理委員会等で審議を行います。 a b c d e 海外で市販されているもの:安全性データあり 国内・海外で治験中のもの:安全性データあり 過去より、院内製剤等として使用されてきたもの 文献等で臨床使用の報告のあるもの ヒトへの適応のデータのないもの

医師主導型臨床試験の 審査フローチャート 臨床試験実施医療機関 医学部附属病院 病院長 医学部長 倫理委員会 IRB 生命倫理 トランスレーショナルリサーチ 遺伝子研究に関する臨床試験 その他 等 臨床試験 (GCP、ガイド ライン等準拠) 今後の審議の流れをシェーマでしめします。 安全性情報が確認できる臨床試験については実施医療機関である病院のIRBで審議をおこうことが可能となります。ただし、臨床試験の質を確保するために別途さだめる手順書等に従うことを求める必要があると考えられます。 一方その他の臨床試験、トランスレーショナルリサーチや遺伝子研究に関する臨床試験などについては医学部倫理委員会あるいは生命倫理委員会に資料を提出し審議を行います。 この情報については医学部長は病院長に報告を行うのですが、病院として試験の継続について確認を行う必要があると考えられます。 研究者

IRBでの審査にあたって 臨床試験に関する安全性データとして市販後の国内データ、海外の市販後安全性データ、国内・海外の治験中の安全性データのいずれかの資料を提出することが必須。 GCPやヘルシンキ宣言に準拠して、質の高い臨床試験を実施することを求める。 臨床試験の登録が必要 別途定める臨床試験取り扱い手順書に従う 事前の検討会で検討を行う 専門家の指名を行い事前の審議に加わってもらう CRCを配置するための費用の負担が必要

規程および手順書について 治験審査委員会規程 受託研究取り扱い規程 医学部 倫理委員会規程 治験審査委員会運営手順書 医学部 倫理委員会規程 治験審査委員会運営手順書 自主臨床試験標準業務手順書/細則 自主臨床試験計画書作成ガイドライン 同意説明文書作成ガイドライン 臨床試験を実施するにあたっては必ず右の四角で囲まれた文書をご確認下さい。

必要文書について ①コンサルテーション申込書* ②臨床試験審査申請書* ③文献2報、添付文書等 ④分担医師、分担研究者、協力者リスト* ⑤医師の履歴書* ⑥臨床試験実施計画書、症例報告書 ⑦説明同意文書 ⑧試験薬概要書 *資料および様式は配布します。下線は事前検討会前までに必要となります。  臨床試験の申請のために必要な文書を示します。 電子ファイルを臨床試験部で用意をしております。必ず最新版をご使用ください。

審査申請書 審査申請書は試験の概略を記載していただものです。 Uminにおいて臨床試験の登録を行う場合最低限ここに示された項目は必要となります。

臨床試験の審査について ガイドラインにそって臨床試験の計画立案 コンサルティング申し込み(前月1日まで) 臨床試験部内の検討会(事前審査に代わるもの)(前月15日まで) 1)相談申し込み(IRB前月1日まで) 2)臨床試験部で検討会を開催する。    (IRB前月15日まで)責任医師・分担医師、臨床試験部担当者(医・薬・ CRC・生物統計など) プロトコールの 修正!

臨床試験の審査について IRB申請(前月25日) IRB前指摘事項 IRB開催(午後1時) 責任医師等   責任医師等 3)必要に応じて専門家を指名し、意見を求める。   (E-mail、メーリングリストを利用) 4)必要に応じて専門家にIRBへの出席を求める。議論には加わらず、決定はIRB委員が行う。

今後の予定 相談申し込み 8.1 専門委員の指名 8.1-8.11 事前の検討会 8.12 申請締め切り 8.25 相談申し込み   8.1 専門委員の指名 8.1-8.11 事前の検討会 8.12 申請締め切り 8.25 IRB委員への発送 9.5  専門委員への発送 9.5 意見の収集 9.15 IRB開催 9.20 午後1時

臨床試験の推進 外来 臨床試験部 病棟 審査委員会 事務局 責任医師 臨床試験 事務局 薬剤部 放射線部 検査部 CRC 臨床試験の審査に関する事務業務は審査委員会事務局が実施します。また、その他臨床試験の実施に関する事務業務は臨床試験事務局で受付をします。 しかし、CRCによる支援については基本的に難しい状況です。病院で雇用されているCRCはすべて治験の費用で賄われており、病院側で雇用しているのは看護師長のみです。このため、現在病院で実施されているおよそ200の臨床試験についてCRCをつけて行うことは不可能です。今後、病院として、人員を配置する必要があるかを含め検討が必要です。どうしても必要な場合は、ご相談ください。 臨床試験をはじまるにあたってスタートアップミーティングを責任医師を中心に関係部署と連携をとって実施する必要があります。このため、臨床試験部では審査委員会の承認を得た後に関連部署を含めた会議を開催します。 薬剤部 CRC 放射線部 検査部