Research Progress Report

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Research Progress Report Mika Nishio

“ Inclusive Education ”

(Asahi Shinbun 2018)

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(Yomiuri Shinbun 2017)

Outline 1. Introduction 2. Background 3. Mini Literature Review 4. Problem Consciousness

Outline 1. Introduction 2. Background 3. Mini Literature Review 4. Problem Consciousness

2. Background 2-1. Definitions 2-2. History 2-3. Data

2-1. Definition International Definition Japanese Definition

2-1.a International Definition Inclusive Education… 1994 サラマンカ声明(Salamanca Statement) Schools should accommodate all children regardless of their physical, intellectual, social, emotional, linguistic or other conditions. This should include disabled and gifted children, street and working children, children from remote or nomadic populations, children from linguistic, ethnic or cultural minorities and children from other disadvantaged or marginalised areas or groups. (UNESCO: 1994)

障害者権利条約 (Convention on the Rights of Persons with Disability) Inclusive Education… 障害者権利条約 (Convention on the Rights of Persons with Disability) (第24条第2項) (b) Persons with disabilities can access an inclusive, quality and free primary education and secondary education on an equal basis with others in the communities in which they live; (c) Reasonable accommodation(合理的配慮) of the individual’s requirements is provided (e) Effective individualized support measures are provided in environments that maximize academic and social development, consistent with the goal of full inclusion. (MOFA: 2016)

Guidelines for Inclusion Inclusive Education… Guidelines for Inclusion (UNESCO 2005:15)

共生社会の形成に向けたインクルーシブ教育システム構築のための 特別支援教育の推進(文科省) 2-1.b Japanese Definition 共生社会の形成に向けたインクルーシブ教育システム構築のための 特別支援教育の推進(文科省) (1)共生社会の形成に向けたインクルーシブ教育システムの構築 ○1 「共生社会」と学校教育 ○「共生社会」とは、これまで必ずしも十分に社会参加できるような環境になかった障害者等が、 積極的に参加・貢献していくことができる社会である。それは、誰もが相互に人格と個性を尊重し 支え合い、人々の多様な在り方を相互に認め合える全員参加型の社会である。このような社会を 目指すことは、我が国において最も積極的に取り組むべき重要な課題である。 ○学校教育は、障害のある幼児児童生徒の自立と社会参加を目指した取組を含め、「共生社会」 の形成に向けて、重要な役割を果たすことが求められている。その意味で、共生社会の形成に向 けたインクルーシブ教育システムの構築のための特別支援教育の推進についての基本的考え方 が、学校教育関係者をはじめとして国民全体に共有されることを目指すべきである (MEXT: 2012)

2. Background 2-1. Definitions(Inclusive Education) 2-2. History 2-3. Data

2-2 History History of Inclusive Education Transition to Inclusive Education

2-2.a History of Inclusive Education The Rights Framework for Inclusion 1948 Universal Declaration of Human Rights 1989 UN Convention on the Rights of the Child 1990 The World Declaration on Education for All 1993 The UN Standard Rules on the Equalisation of Opportunities for Persons with Disabilities Rule 6 1994 サラマンカ声明(Salamanca Statement)      サラマンカ宣言行動枠組み 2005 UN Disability Convention 2006 障害者権利条約(Convention on the Rights of Persons with Disability)       障害者権利条約(Convention on the Rights of Persons with Disability)署名 2012 共生社会の形成に向けたインクルーシブ教育システム構築のための特別支援教育の推進(文科省) 2013 障害者差別解消法 2014 障害者権利条約(Convention on the Rights of Persons with Disability)批准

2-2.b Transition to Inclusive Education 排除 (Takahashi, Matsuzaki 2014: 13)

( LEPOLE 2016)

2. Background 2-1. Definitions(Inclusive Education) 2-2. History 2-3. Data

2-3. Data Figure1: 特別支援学校数の推移 1125 1114 1096 1080 1059 (MEXT 2017: 8)

Figure2: 特別支援学校の在学者数の推移 2-3. Data Figure2: 特別支援学校の在学者数の推移 139,831 137,894 135,617 132,570 129,994 (MEXT 2017: 9)

Outline 1. Introduction 2. Background 3. Mini Literature Review 4. Problem Consciousness

3. Mini Literature Review Collected Materials…    Books: 21    Academic journal articles: 15    Newspaper articles: 9    Graphs/Tables: 5     Internet sources: 13

3. Mini Literature Review Japan 3-1 International Level 3-2 National Level 3-3 Local Level

3. Mini Literature Review Japan 3-1 International Level 3-2 National Level 3-3 Local Level

3-1. National Level (Sweden 1) 「みんなの学校」というスローガンは、一九八〇年以降のスウェーデンの学 校が目指してきたインクルーシブ教育のキーワードです。それが目指すも のは、全ての子どもが同等に学校で教育を受ける権利を保障することで す。狭義には障害児教育、特別支援教育で使われていた言葉です。広義 には障害のあるなしに限らず、子どもの社会、経済的な事情や、移民・難民 などの背景、性別や人種、宗教にかかわらず、地域の学校で、同じ価値が ある教育を分け隔てなく受ける権利を保障することです。スウェーデンの教 育は子どもたちを物理的に同じ学校に集め、マジョリティーに同化するよう に仕向けるものではありません。同じ学校の中で、あるいは同じ教室の中 で、それぞれが異なる個人として受け入れられ、尊重され、子どもに合った 教育環境と支援を整えていくことを目指しています。スウェーデンの学校の 特徴を一言で言うなら、「みんなの学校」という言葉が一番ぴったり来ると思 います。 (Kawasaki, Sawano, Suzuki & Matsui 2018: 86-87)

3-1. National Level (Sweden 2) クラスの中にはいろんな人がいることで、一人ひとりが違っていい、 お互いに助け合う、そういう心が育っていると思います。日本であれ ば、できる生徒から見たら非常にゆっくりしたペースで待っていられ ないという意見が出てくる場面でも、スウェーデンの生徒たちは非常 に寛容だなと思うことがあります。 スウェーデンには全ての学校をいい学校にしたいという理想があり ます。それを実現していくために、教育の現場では何ができるかが、 盛んに論じられています。その根底には、スウェーデンの社会がそう した人間像を求めていることがあります。一人ひとり違う人間を尊重 し、かつ連帯感を育てる。このコンセンサスが国民に浸透しているこ とが、スウェーデンの特徴と言ってよいでしょう。 (Kawasaki, Sawano, Suzuki & Matsui 2018: 145-146)

3-1. National Level (France) 学校現場の課題はさまざまにあり得るとしても、法律としてインクルー シブ教育が規定されていることの意義は大きい。また、刑法において 差別が罪として成立していることも、今回の改革を推進する大きな力 となっている。さらに、このインクルージョンという発想が、フランス「共 和国」の理念と結びつく特徴を持っていることも、2005年法の評価に おいて忘れてはならないだろう。 (Ikeda 2018: 299)

3-1. National Level (Summary) Sweden worked with IE earlier (1980) than Japan. Children have heart and idea to realize IE. In France, IE has been realized by the law.

3. Mini Literature Review Japan 3-1 International Level 3-2 National Level 3-3 Local Level

3-2. National Level 「インクルーシブ教育」と言いながら、実際には「障害児教育」のことと ほぼ同義にとらえている日本の状況が、問題を狭く限定しすぎている と言える。したがって、社会的な排除や連帯といった概念との結びつ きが弱くなり、学校全体の課題、そして社会全体の課題としてインク ルージョンが位置付かなくなってしまう。 (Ikeda 2018:302) 

3-2. National Level ・ 日本の通常学級文化の第一の特徴は形式的平等主義である。通常学級の教員 間には、「平等=横並び、同じに扱う」という平等意識が強く存在し、入学した子ど もたちもまた次第に「同じに扱われることが当たり前」という感覚を分のものにして いく。 インクルーシブ教育が「学習への参加の保障」と「差異・異質性の尊重」の同時達 成を掲げるのに対し、日本の通常学級文化では、形式的平等主義と強い同調圧 力によって「同質化」と「差異の一元化」を進めるという特徴をもっていた。つまり、 インクルーシブ教育の<理想>と日本の通常学級の<現実>では、差異・異質 性の取り扱いに関して大きな隔たりがあることが明らかになった。そしてインク ルーシブな学校づくりと学級づくりについて考察した。いずれも簡単な道のりでは なく、可能なかぎり、両者の試みを連動させる中で、さまざまなレベルでの葛藤経 験を大切にしながら、根気強く取り組む姿勢が大切である。 ・ (Yuasa&Arai 2018:71)

3-2. National Level インクルーシブ教育を進めるという観点で見た場合、日本は、相当 ハードルが高いでしょう。日本の場合、「皆と同じように学び、かつ、友 達同士のつながりを求める」性質のインクルーシブ教育です。(中略) 現在、日本では、インクルーシブ教育が進めば進むほど、特別支援学 校や学級に行く子どもが増加するという。珍妙とも言える状況に陥っ ています。学習形態を変えずに、皆が同じように学べるように授業方 法が検討・考案されています。しかし、そうすればするほど、その枠か ら外れるしんどい子どもが明瞭に浮かびあがり、その枠からこぼれ落 ちてしまいます。(中略)「同じ・つながり」の価値から自由にならない 限り、この珍妙な状況は続くでしょう。 (Akagi 2017: 128-129)

3-2. National Level ・日本においては、インクルーシブ教育を推進しているにもかかわらず、人的・物 的な環境整備は十分に行われていない。日本でイタリアのような完全なインク ルーシブ教育を実現するならば人的・物的環境整備を行う必要がある。 ・分離教育とインクルーシブ教育が併存している状況に置かれ、さらに人的・物的 環境整備が十分に行われていない教育現場では、多くの混乱が生じており、理念 先行の性急なインクルーシブ教育の導入は危険であると考えられる。 ・日本は、ヨーロッパで生まれたインクルーシブ教育の理念をそのまま導入してお り、日本の文化的・社会的背景は考慮されていないと考えられる。そのため、教育 現場のみならず、行政や研究者の間においても、インクルーシブ教育の理念やシ ステムに対する理解が曖昧なままになっている。今後、インクルーシブ教育を推 進していくためには、日本の社会体制や文化への適合性を学術的に検証するこ とが最も重要であろう。 (Han, Ohara, Yano & Aoki 2013:120)

3-2. National Level (Summary) Japan thinks that IE is same as special needs education. Japanese IE does not include children with other hardships but disability. Culture of Japanese regular class is different from idea of IE. Japan should prepare the way for IE.

3. Mini Literature Review Japan 3-1 International Level 3-2 National Level 3-3 Local Level

3-3. Local Level (和歌山大学附属学校: 文科省「インクルーシブ教育システム構築モデル事業 (スクールクラスター)」指定) 文部科学省は将来的に、チーム学校において心理職 の常勤化も視 野に入れているが、一方で従来の「スクールカウンセラーの特徴で ある『外部性』と『黒子性』」 の役割保持も重要である。 多忙を極める学校現場で、チームやホームとしての機能を活性化 し 真のチームワークが必要である。 教員と専門職が子どもたちの「未来 を創る」ため、力を合わせるチー ム学校の可能性は、 未知数であるといえよう。 (Fujita, Honda, Oka, Akamatsu, Hayashi, Takeda & Igawa 2017:27-34)

3-3. Local Level (Summary) Realizing IE needs cooperation both inside and outside of schools.

Outline 1. Introduction 2. Background 3. Mini Literature Review 4. Problem Consciousness

4. Problem Consciousness (What I want to know…) Why does Japanese IE focus only on disabled children? Why does Japanese IE not include (exclude) children with other hardships such as abuse, LGBT, or from poor families? Is the government worried that by defining IE broadly (and recognizing multiple differences) the ideology of Japanese education based on homogeneity will be threatened? Is a way of equality and justice related to realizing Inclusive Education?

Convention on the Rights of Persons with Disability (What I have to know…) Salamanca Statement Convention on the Rights of Persons with Disability Special Support Education in Japan Global trends about Inclusive Education Educational Needs

4. Problem Consciousness (Temporary Title…) Equality and Homogeneity on Japanese Education, Viewed from Inclusive Education :Why Does Japanese Inclusive Education not Include Children with Other Hardships Such as Abuse, LGBT, or from Poor Families?

Outline 1. Introduction 2. Background 3. Mini Literature Review 4. Problem Consciousness

Thank you for listening♪