組織論による特色ある カリキュラムの理論と実際 第11回 特色あるカリキュラムづくりの理論と実際 兵庫教育大学大学院 教授 特色あるカリキュラムの理論と実際11 2018年6月25日(月) 第11回 特色あるカリキュラムづくりの理論と実際 組織論による特色ある カリキュラムの理論と実際 2018年6月25日(月) 兵庫教育大学大学院 教授 關 浩和(SEKI Hirokazu) 兵庫教育大学大学院 教授 關 浩和
カリキュラム・マネジメントの目指すもの 学校の現在の子どもの姿や学習経験から決め出された学校教育目標,すなわち目指す子ども像であると言える。 特色あるカリキュラムの理論と実際11 2018年6月25日(月) カリキュラム・マネジメントの目指すもの 学校の現在の子どもの姿や学習経験から決め出された学校教育目標,すなわち目指す子ども像であると言える。 兵庫教育大学大学院 教授 關 浩和
カリキュラム・マネジメントの目指すもの 同僚性 Collegiality 協働性 Collaboration 特色あるカリキュラムの理論と実際11 2018年6月25日(月) カリキュラム・マネジメントの目指すもの 同僚性 Collegiality 学年・学級をあるいは,教科を教育課程とつなぐとともに,一人一人の教職員をつなぐ。 協働性 Collaboration 学年・学級経営や教科経営の質的転換を促すために,学校にある手持ちの資源をフルに活用する。 兵庫教育大学大学院 教授 關 浩和
特色あるカリキュラムの理論と実際11 2018年6月25日(月) カリキュラム・マネジメントの三つの側面 各教科等の教育内容を相互の関係で捉え,学校の教育目標を踏まえた教科横断的な視点で,その目標の達成に必要な教育の内容を組織的に配列していくこと。 兵庫教育大学大学院 教授 關 浩和
特色あるカリキュラムの理論と実際11 2018年6月25日(月) カリキュラム・マネジメントの三つの側面 教育内容の質的向上に向けて,子どもの姿や地域の現状等に関する調査や各種データ等に基づき,教育課程を編成し,実施し,評価して改善を図る一連のR-PDCAサイクルを確立すること。 兵庫教育大学大学院 教授 關 浩和
特色あるカリキュラムの理論と実際11 2018年6月25日(月) カリキュラム・マネジメントの三つの側面 教育内容と教育活動に必要な人的・物的資源等を,地域等の外部の資源も含めて活用しながら効果的に組み合わせること。 ソーシャル・キャピタルの活用 社会関係資本 Social capital 兵庫教育大学大学院 教授 關 浩和
グランド・デザインに向けて グランド・デザインとは =組織的に取り組む全体構想のこと。 ・教育目標に盛り込まれる 特色あるカリキュラムの理論と実際11 2018年6月25日(月) グランド・デザインに向けて グランド・デザインとは =組織的に取り組む全体構想のこと。 ・教育目標に盛り込まれる 目指す児童・生徒像,教師像,学校像 兵庫教育大学大学院 教授 關 浩和
グランド・デザインに向けて 2002年中央教育審議会 基本問題部会 cf. マスタープラン(基本計画) 特色あるカリキュラムの理論と実際11 2018年6月25日(月) グランド・デザインに向けて 2002年中央教育審議会 基本問題部会 cf. マスタープラン(基本計画) グランドデザインよりマスタープランの方がより具体的。プロジェクトを始める時には,グランドデザイン(全体構想)→マスタープラン(基本計画)→ディテイルプラン(詳細計画)→アクション(実行)という手順で進める。 兵庫教育大学大学院 教授 關 浩和
学校評価ガイドライン 1 学校の概況 2 学校の状況に関する基本的なデータ ( 1 ) 教育目標と学校評価の状況 特色あるカリキュラムの理論と実際11 2018年6月25日(月) 学校評価ガイドライン 1 学校の概況 2 学校の状況に関する基本的なデータ ( 1 ) 教育目標と学校評価の状況 ( 2 ) 教育課程等の状況 ( 3 ) 授業等の状況 ( 4 ) 特別支援教育 ( 5 ) 進路指導 ( 6 ) 生徒指導 ( 7 ) 保健指導 ( 8 ) 安全管理 ( 9 ) 組織運営 (10) 施設・設備の状況その他の設置者と学校の取組状況 (11) 情報公開 (12) 学校と保護者・地域住民等との連携協力 3 重点的取組等の状況 ( 1 ) 学校を取り巻く状況 ( 2 ) 各教科等など教育活動の状況 ( 3 ) 児童生徒の状況 ( 4 ) 管理運営の状況 兵庫教育大学大学院 教授 關 浩和
グランド・デザインに向けて ①学校の課題と自己意識シート ②児童・生徒像・教師像・学校像の創出シ-ト ③グランドデザインシ-ト 特色あるカリキュラムの理論と実際11 2018年6月25日(月) グランド・デザインに向けて ①学校の課題と自己意識シート ②児童・生徒像・教師像・学校像の創出シ-ト ③グランドデザインシ-ト 兵庫教育大学大学院 教授 關 浩和
グランド・デザインに向けて SWOT(スウォット)分析 ①内部環境要因の分析 ・S 学校の強み(+) ・W 弱み(-) 特色あるカリキュラムの理論と実際11 2018年6月25日(月) グランド・デザインに向けて SWOT(スウォット)分析 ①内部環境要因の分析 ・S 学校の強み(+) ・W 弱み(-) ②学校を取り巻く外部環境要因の分析 ・O 支援的に働く場合(+) ・T 阻害的に働く場合(-) 兵庫教育大学大学院 教授 關 浩和
グランド・デザインに向けて Strength 学校の強み Weakness 学校の弱み Opportunity 支援的なもの(機会) 特色あるカリキュラムの理論と実際11 2018年6月25日(月) グランド・デザインに向けて ①学校内外の環境を分析する。 ・ 学校の強みは何か ・ 学校の問題点は何か Strength 学校の強み Weakness 学校の弱み Opportunity 支援的なもの(機会) Threat 阻害的なもの(脅威) 兵庫教育大学大学院 教授 關 浩和
クロスSWOT SO 戦略 強みを機会の中で最大化する。 WO 戦略 弱みを補完して機会を活かす。 ST戦略 強みによって脅威に対処する。 特色あるカリキュラムの理論と実際11 2018年6月25日(月) クロスSWOT SO 戦略 強みを機会の中で最大化する。 WO 戦略 弱みを補完して機会を活かす。 ST戦略 強みによって脅威に対処する。 WT戦略 弱みと脅威の最小化, 撤退も選択肢。 兵庫教育大学大学院 教授 關 浩和
グランド・デザインに向けて ②情報の収集と分析 ・児童・生徒の実態把握 ・保護者や地域社会の願いの把握 ③課題の整理 特色あるカリキュラムの理論と実際11 2018年6月25日(月) グランド・デザインに向けて ②情報の収集と分析 ・児童・生徒の実態把握 ・保護者や地域社会の願いの把握 ③課題の整理 ④グル-プで会議 ・グランドデザインの原案作成 ⑤全体で協議(企画会議・職員会議) ⑥グランドデザインの公開 兵庫教育大学大学院 教授 關 浩和
グランド・デザインに向けて ADDIEモデルの流れ ①Analysis(ニーズ分析) 現状分析(実態・要望など) 特色あるカリキュラムの理論と実際11 2018年6月25日(月) グランド・デザインに向けて ①Analysis(ニーズ分析) 現状分析(実態・要望など) ②Design(カリキュラムの設計) ③Development(開発) ④Implement(導入:実施) ⑤Evaluate(評価) ADDIEモデルの流れ 教育効果が最大限に得られるための教育設計 (Instructional Design)を,人材開発向けに応用した技法。 兵庫教育大学大学院 教授 關 浩和 15
特色あるカリキュラムの理論と実際11 2018年6月25日(月) 兵庫教育大学大学院 教授 關 浩和
目標と戦略の関係 目標 戦略 現状 なりたい 姿 なりゆきの 姿 特色あるカリキュラムの理論と実際11 2018年6月25日(月) なりたい 姿 戦略 なりゆきの 姿 現状 兵庫教育大学大学院 教授 關 浩和
次回は,「特色あるカリキュラムの発表」です。発表の準備をお願いします。 特色あるカリキュラムの理論と実際11 2018年6月25日(月) 次回は,「特色あるカリキュラムの発表」です。発表の準備をお願いします。 質問や感想は,メールでお願いします。 兵庫教育大学大学院 關 浩和(SEKI Hirokazu) hiroseki@hyogo-u.ac.jp 兵庫教育大学大学院 教授 關 浩和