メンターチームによる初期研修について 1 現在の課題 国の方向性

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メンターチームによる初期研修について 1 現在の課題 国の方向性 ○ 教職員の大量退職により、採用人数が増えている。また、教諭等の年齢構成も10年後は  今よりも若い世代の割合が増えていく。今後は、ベテラン教諭から若い世代への優れた指導  法を継承していきながら、初任者を10年後には、中核職員として活躍できるように育てて  いく必要がある。   ○ 多様な課題への対応が求められる中、初任者の指導が指導教員のみに任されてしまい、初  任者を同僚との関わりの中で育てる組織的な体制が整っていない状況もみられる。 ○ 初任者のメンタルヘルスを3年間追跡調査した「宮崎県初任者追跡調査」によると、2年  目以降の「つながり」をどのようにつくっていくかが課題として挙げられている。  国の方向性  職員の大量退職・採用に伴い、優れた指導技術等を確実に後進に伝えていくことが必要であり、今後は今まで以上に「教員は学校で育てる」という考えの下、日常的に学び合える体制づくりが求められる。(中教審答申より抜粋)※ チーム研修を推進 意図的なチームで、計画的、継続的な研修を行うことで、多くの職員を初任者に関わらせ、「つながりづくり」と、「指導法の継承」を行うことが求められている。 メンターチームによる初期研修

メンターチームの良さ(1) 2  メンターチームでの研修は、職員がチームを組み、「メンターチーム」として継続的に関わることで、初任者に多くの「つながり」と「学び」をもたせていくことができる。 これまでの 研修のイメージ 今後の 研修のイメージ メンターチームの 組織及び監督 初任者研修の全てを受けもつ 校長 校長 研修プラン作成 コーディネート その他職員は必要に応じて関わる 中堅 学級経営 メンター 指導教員 研修メンター 初任者 指導教員 初任者 中堅 ベテラン 教科メンターA 若手(二年目) 教科メンターB 若手(二年目) 中堅 ベテラン 中堅 道徳メンター 「チーム」となることで、初任者は多くのロールモデルと出会うことができる。

学校の組織力向上へ メンターチームの良さ(2) メンター(指導者)のチーム 3 メンターチームでの研修は初任者だけでなく、メンター(指導者)にも「つながり」と「学び」をつくることができる。 学び合い 学び合い 学び合い アウトプットすることやお互いの気づきが「学び」につながる。 学び合い 学び合い 指導 学び 指導者としての意識が高まりや、人材育成の視点を身に付けることが期待できる。 学び合い 若手(講師) 初任者 学校の組織力向上へ 若手教職員のチーム(指導される側)

今後、メンターチームによる初期研修を推進するために・・・ 4 人材育成の意識を職員全員に ○ 「職員は学校で意図的に育てる」という意識の共有をする。 ○ 学校の実態に応じた「育成ビジョン」を教職員全員で共有する。 職員が関わるための組織づくりを ○ 職員構成及び職員のそれぞれの能力を把握し、「誰が」「どのように」関わる  かを明確にする。 ※ メンターチームの形は一つだけではない。学校の実態に即したチームを組織す  ることが大切である。 職員が関わりやすい計画を ○ 「いつ」「誰が」「何に」関わるかを年間を見通して計画する。 ※ すべての研修にチーム全体が関わろうとして、無理な計画を立てないこと。   年間を通して、多くの職員が意図的・継続的に関わることができるようにとい    う視点で、「何を」「いつ」 「誰が(チームか、個人か)」を明確にして、    柔軟に計画を立てることが大切である。