<燃料電池車の現状と今後> May 7th, 2003 飯塚、大矢、加藤、深井

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<燃料電池車の現状と今後> May 7th, 2003 飯塚、大矢、加藤、深井 新聞発表 <燃料電池車の現状と今後> May 7th, 2003 飯塚、大矢、加藤、深井

1.記事概要 ・スズキと富士重工(スバル)の提携強化 ⇒軽自動車用エンジンの供給、部品素材 の開発での提携の強化 ⇒より削減効果の高い分野での提携をす すめる ・スズキとゼネラル・モータースの共同開発 ⇒燃料電池車、低公害車の開発と小型化

利潤について R=PY-C(Y) ↓ 利潤=収入(売上高)-費用 ・利潤を大きくするためには… ①収入を拡大する ②費用を削減する

スズキの各期利益の変遷 ⇒利潤を大きくするには、費用削減をするのが現実的な選択肢

開発提携の事例 例1.三菱自動車とダイムラー・クライスラー 例2.日産とルノー 例3.マツダとフォード ⇒いずれも、プラットホーム(車台)を共同 開発・共通化し、費用削減をねらう

理論的な解釈 ・費用削減の仕方 ①共通化による、設計費などの圧縮 ②共通化による、大規模生産の可能性 ①⇒「範囲の経済」がある ②⇒「規模の経済」がある

範囲の経済 範囲の経済とは ⇒企業が複数の事業を同時に営むことで、それぞれの事業を独立に行っているときよりも費用が割安になる 例) A社=半導体事業 B社=パソコン事業 C社=半導体事業+パソコン事業 (A社の費用+B社の費用)>C社の費用 ⇒範囲の経済が存在する

規模の経済 ・規模の経済とは ⇒生産量の増大につれて平均費用が減      少する結果、収益率が高まる傾向

2.現状 燃料電池の用いる化学反応 2H2+O2→2H2O+電気+熱

水素の貯蔵法1 極低温貯蔵法 冷却し液体として貯蔵 長所 対設計容量比が大きい 小型タンク 短所 複雑な貯蔵タンク 液体水素の気化

水素の貯蔵法2 圧縮ガス貯蔵法 圧縮ガスとして貯蔵 長所 短所 タンクの製造が簡単 蒸発による損失がない 対設計容量比が小さい 大型のタンク 水素の貯蔵法2 圧縮ガス貯蔵法 圧縮ガスとして貯蔵 長所 タンクの製造が簡単 蒸発による損失がない 短所 対設計容量比が小さい 大型のタンク タンクの重量が重い

水素の貯蔵法3 金属水素化合物貯蔵法 金属水素化合物を利用し貯蔵 長所 短所 金属格子の空きの部分に貯蔵 水素の貯蔵法3 金属水素化合物貯蔵法 金属水素化合物を利用し貯蔵 金属格子の空きの部分に貯蔵 水素ガスと金属とをイオン結合させ貯蔵 長所 構造が簡単 対設計容量比が大きい 短所 タンクの重量が重い

開発の進展 〈例〉GM 対設計容量比 対重量比出力密度 開発当初 1997年 0.26kw/l 0.16kw/kg 対設計容量比  対重量比出力密度 開発当初 1997年   0.26kw/l 0.16kw/kg        1998年 0.77kw/l 0.31kw/kg 最新  2000年 1.1kw/l 0.47kw/kg 目標     2.0kw/l

ガソリン車との比較 航続距離 トヨタ 300km   ホンダ 355km GM 400km 日産  200km トヨタカローラ  900km

3.今後の課題 課題1 インフラ設備 水素ステーション 建設費用が高い・・・3億円 法的立地規制 ⇒絶対数が不足 ⇒2003年度内には5つ 3.今後の課題   課題1 インフラ設備 水素ステーション    建設費用が高い・・・3億円    法的立地規制       ⇒絶対数が不足    ⇒2003年度内には5つ   政府は?    ⇒水素供給の規制緩和を検討中

課題2 現在の価格 例1. トヨタ・・・3600万円 例2. ホンダ・・・9000万円 ⇒現行価格は例に漏れず高い 課題2 現在の価格 例1. トヨタ・・・3600万円 例2. ホンダ・・・9000万円 ⇒現行価格は例に漏れず高い 参考:両者ともリースのみで販売はしていない     トヨタ  120万円/月     ホンダ  80万円/月

4.売り上げ見込み 政府(経済産業省)見通し 2010年までに 5万台 2020年までに500万台 企業(トヨタ・ホンダ)見通し      2010年までに 5万台     2020年までに500万台 企業(トヨタ・ホンダ)見通し      2015年までに100万台 2020年には14兆円市場になると試算

5.まとめ インフラの整備 技術開発 法の整備

参考文献・URL スズキ株式会社 http://www.suzuki.co.jp 株式会社富士総合研究所  http://www.fuji-keizai.co.jp 株式会社日本総合研究所  http://www.nri.co.jp 資源エネルギー庁  http://www.enecho.meti.go.jp ゼミナール経済学入門、福岡正夫 ゼミナール経営学入門、伊丹敬之・加護野忠男 統計学入門、森棟公夫