静脈注射の基礎手順 2013.4.9 西病棟2階 森兼 美誇.

Slides:



Advertisements
Similar presentations
(はじめに) 阪神大震災や新潟中越地震の報 告により各透析施設による防災 対策の重要性がさけばれている。 当院では開院以来 1 年が経過し、 防災対策マニュアルを作成し患 者さんを含めた避難訓練を行っ たので報告する。
Advertisements

平成27年度広島県合同輸血療法委員会 平成27年度事業計画案 資料 3-1. 平成 27 年度の委員会活動の概要 県合同輸血療法委員会の開催(6月 27 日) 輸血前後の検査手順書の作成【新規事業】 輸血療法に関する調査の実施(継続と発展) 医療機関からの相談応需事業の実施 合同輸血療法委員会研修会の開催.
肩 SAB 注射法について 簡便で、確実な刺入が確認可能な方法 公益財団法人東京都保健医療公社 大久保病院 整形外科 吉峰史博.
血液製剤の取扱い 平成23年5月18日 安全管理対策室 GRM  長谷 奈生己.
やわらか錠剤包装 ESOP (Easy Seal Open Pack)
ファーストエイド 応急処置.
Infection Round Check List
公立刈田綜合病院 ヘリポート 中央受付・外来診察棟 リハビリガーデン 診  療  科  目
ENIF me (エニフミー) 分割販売のご案内 会員特典 医療材料 第一弾 地域医療連携・在宅医療支援
RCA 出来事流れ図の作成例 頂上事象 根本原因1 医師は看護師にボスミン1筒を注射筒に用意するよう指示した。 患者は 死亡した。
老後をみんなで考え、共に生きるためのシンポジウム
当施設における       尿路感染の現状報告 介護老人保健施設 恵仁荘    看護師 木下 孝一.
資料2 ソフト連携事業の先行事例 ~共同購入によるコスト削減の事例~.
中心静脈カテーテルの 挿入準備と管理 平成21年5月25日 東病棟7階 四宮広美.
経管栄養の技術      及び関連するケア.
-新たな飼養衛生管理基準の遵守のお願い-
内容 哺乳類の血球を観察し,血球の特徴について理解する。
ブタの腎臓の観察 実施:2011年.
《吸入指導依頼箋》 初回 ・ 継続 《吸入指導依頼箋》 初回 ・ 継続 年 月 日 年 月 日 □クリックヘラー(メプチン)
事例要因分析から改善へ ~安全な与薬を目指して~ 全員で指差し呼称 ヨシ!!
平成27年12月5日 医療機関の障害者雇用ネットワーク 代表世話人 依田晶男
硝酸と銅の実験 操作1~3はスライドを見て、空欄を埋めてください。 【準備】
日本慢性期医療協会「介護職員等によるたんの吸引等の実施のための研修」(第1号・第2号) 喀痰吸引「実地研修」評価票
日本慢性期医療協会「介護職員等によるたんの吸引等の実施のための研修」(第1号・第2号) 喀痰吸引「実地研修」評価票
化粧品とは・・・? 混合の科学! 化粧品の種類 化粧品の構成要素 化粧品の(中味から見た)分類 乳化について
カーネーションの茎頂培養.
トピック9 感染の予防と管理 1 1.
胃ろうまたは腸ろうによる経管栄養.
清潔「洗髪の効果と援助の方法 ④湯を用いない場合の洗髪」
オリエント オーバーシーズ コンテナ ライン リミテッド 日本支社
口腔・鼻腔内吸引.
ネブライザーについて 2009年4月30日  集学治療病棟 白石 美恵.
スリーパーとパイプサポートを取付
皮下・皮内・筋肉注射 2013年4月 新人教育研修.
安全管理体制とリスクマネージメント 高齢者介護施設における感染対策
経鼻経管栄養.
<無菌調剤> 無菌調剤は、受け付けることができる施設を見つけていち早く業務に取り掛かかれるようにしておくことが大切である。
塩野義製薬株式会社 購買システム再構築プロジェクト
エピネット日本版の正しい データ収集・入力方法 -データ入力の間違い事例等から-
カルテ等の保存期間が 過ぎたものについての 廃棄処分の為にも。
全自動コンソールTR-3000MA®の感染面からの評価 ―ルミノール試験を用いて―
マウス2細胞期胚のEFS溶液を用いたガラス化法による凍結保存の手順
「特定行為に係る看護師の研修制度」における特定行為(案)
商品構成 ポイント 見やすさを追求した映像と機能 使い慣れた機器に簡単接続 自然な装着感、自在な操作性
イナビル 操作方法 ポイント ①お薬を集めます ② をスライドさせて⇒吸入 ③ をスライドさせて ⇒吸入 ④元の状態に戻す
ICT活用指導力向上のための ICT教育研修と校内研修
穿刺時疼痛に対する エムラクリーム®の有用性
22.日常的な応急手当 思い出して書いてみよう。 チェック けが おこなった手当 鼻血 火傷 突き指 捻挫 打撲 骨折.
地域別JES2015参加病院数:全93(34大学病院). 地域別JES2015参加病院数:全93(34大学病院)
配合剤の調剤について 平成24年4月 日本薬剤師会.
販売名1乾燥BCGワクチン(経皮用・1人用) 製品回収
ケアマネージャー・看護師・ソーシャルワーカーの皆様へ
医療材料入力マニュアル 検査第3版 版.
穿刺針メディキット社製ハッピーキャスSVの導入報告
医療法人社団 新虎の門会 新浦安虎の門クリニック ○斉藤智 大前利道 大前由美 沼本美由紀 田村美香子
化学実験 「レモン汁を使った  中和滴定」 中和滴定のやり方を マスターしよう!!.
日本慢性期医療協会「介護職員等によるたんの吸引等の実施のための研修」(第1号・第2号) 経管栄養「実地研修」評価票
チューリングマシン 0n1nを受理するチューリングマシン 入力テープ b b b b 状態遷移機械.
日本慢性期医療協会「介護職員等によるたんの吸引等の実施のための研修」(第1号・第2号) 経管栄養「実地研修」評価票
簡易懸濁法の経管投薬に投薬瓶を使用したチーム医療の取り組み
輸血手技 名古屋大学輸血部 山本晃士.
経管栄養 周産母子センターNICU 坂本 理美子 ○× 4・27は配布資料不要 7・8・11~13・15・20~24は当日不要(説明のみ)
特定保険医療材料及びその材料価格(材料価格基準)の一部を改正する件 平成26年厚生労働省 告示第62号
バッチプラントから連続へ さらに無消泡へと連続煮沸装置の欠点を 克服しプラスαを目指します。
実験22.ベンゼン 実験方法・手順.
洗面所 上水道不具合 2019//5/11.
柏崎総合医療センター 看護部主任会・教育委員会
インシデント検討会と インシデント再発防止のための取り組み
「情報」第7章の演習のために ICトレーナーの設定 2006年 5月 8日(月) 山口 泰.
気管カニューレ内吸引 (侵襲的人工呼吸).
Presentation transcript:

静脈注射の基礎手順 2013.4.9 西病棟2階 森兼 美誇

本日の予定 注射準備:アンプルの場合 注射準備:バイアルの場合 バイアル・輸液ボトル準備中の注意点 点滴静脈注射の必要物品 輸液ラインの固定方法 点滴の管理 点滴中のチェックポイント まとめ

注射準備:アンプル アンプルカット時は、 アンプル頚部をアルコール綿で消毒 ワンポイントマークの逆側へ折る カットしたアンプルをしばらく静置 静かに薬液を採取する

アンプルでの準備中の注意点 アンプルカット時は、カット時に発生するガラス片の混入を少なくするだけでなく、付着した異物や微生物をぬぐい取るためにも、カット前にアンプルをアルコール綿で清拭する 薬液を引くときにはアンプルの断端に注射針が触れないようにアンプルの中に入れる

注射準備:バイアル ボトルのゴム栓も、製造過程で滅菌されている。 しかし、出荷後シールのはがれ等により、無菌が保てない場合があり、使用前に消毒を行ったほうが良い。

バイアル、輸液ボトルの準備中の注意点 コアリングに注意が必要 コアリングとは… ゴム栓が削れ、薬液中に入ってしまうこと 発生防止のため、ゴム栓部分への針刺しは、指定部位にゆっくりと垂直に刺す。 ゴム栓面に対し、垂直に注射針を刺す。その際、回転やひねりを加えるとコアリングが起こりやすくなるので注意する。

静脈注射の準備 サニサーラ 針廃棄用容器 肘枕 駆血帯 ディスポ手袋 アルコール綿 指示された薬剤 翼状針 サイン用マジック 固定用テープ トレイ (対象患者専用) 肘枕 駆血帯 ディスポ手袋 アルコール綿 指示された薬剤 翼状針 サイン用マジック ミキシング用注射器・注射針 輸液セット

使用物品の選択(各種輸液セット) 点滴用輸液セット 20滴 ≒1ml 点滴用輸液セット ポンプ用輸液セット 60滴 ≒1ml 60滴/ml 自然落下・ポンプ兼用 20滴 ≒1ml 点滴用輸液セット ポンプ用輸液セット 60滴 ≒1ml

1患者1トレイ 準備時

1患者1トレイ ミキシング後・搬送時

輸液ラインの固定方法 1.まず翼部分を固定 2.刺入部をアルコール綿または カットバンで固定 刺入部を直接テープで留めるのは 清潔上問題がある

3.翼状針全体を☓状に留める 4.チューブはループを作り,遊びを持たせて固定 タコ管は上向きにする

点滴の管理 ・使用する点滴セットの「1mlあたりの滴下数」 を確認する。 ・使用する点滴セットの滴下数を確認し「1分間の滴下数」を計算する。  を確認する。 ・使用する点滴セットの滴下数を確認し「1分間の滴下数」を計算する。 ・1分間の滴下数= 1mlの滴下数(20滴)×指示総量(ml)              指定時間(時間)×60(分) 1ml=20滴の場合:「1分間の滴下数」

点滴の管理 1ml=60滴の場合:「1分間の滴下数」 ・1分間の滴下数=1mlの滴下数(60滴)×総指示量(ml)                    指定時間(時間)×60分

点滴中のチェックポイント 全身状態に異常はないか 患者の体位は 刺入部位が、間接や体で圧迫されていないか 刺入部位に発赤・腫脹はないか 輸液ルート内に空気の混入はないか クレンメは開通になっているか 接続部はゆるんでいないか 輸液ルートが屈曲・圧迫されていないか

まとめ 注射準備時はコアリングに注意が必要である 輸液ラインの作成、注射針の刺入等一連の作業は清潔操作で行う 輸液ラインは、抜去事故がないよう確実に固定する 点滴開始後は点滴ラインを再度確認し、患者状態を観察する

研修終了後、部署で指導NSに教えてもらうこと 先輩看護師の点滴静脈注射実施(準備から後始末)を見学する。 指導のもと点滴ラインを作成する。