糖尿病患者さんの数 糖尿病は世界全体で急増 1995年      2010年(予測) 1億1800万人   2億2100万人   *15年で2倍近くに増加

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7. 消化器系と代謝. 肝炎 ウイルス性肝炎 A 型肝炎 - 経口感染 B 型肝炎 - 垂直感染( 子宮内感染 ) 、性行為感染 C 型肝炎 - 医原性(輸血、血液製剤等) D 型肝炎 E 型肝炎 - 経口感染 G 型肝炎 TT 型肝炎 肝炎ウイルス以外のウイルスによる肝炎: EB ウイルス、サイトメガロウイルス、ヘルペスウイルスなど.
今 日 の ポ イ ン ト今 日 の ポ イ ン ト 糖尿病人口は予備群を含めると 2,050 万人1.1. 糖尿病は血糖値が高くなる病気 ただし自覚症状がほとんどありません 2.2. 血糖値が高い状態を「高血糖」といいます3.3. インスリンの作用が弱くなったために高血糖に なったのですが、高血糖は必ず改善できます.
糖尿病は世界全体で急増 1995年 2010年(予測) 1億1800万人 2億2100万人 *15年で2倍近くに増加 日本でも・・・ 630万人 850万人 *ちゃんと受診している人は210万人 糖尿病患者さんの数.
血糖値の調節 膵臓 肝臓 筋肉 血 糖 脳 インスリン ↑ 200 g/ 日 120g/ 日 乳 酸 乳 酸 グリコーゲン グリコーゲン グリコーゲン グリコーゲン ( 食事 ) 脂肪組織 Plasma Glucose Blood Glucose 尿糖 血糖値は制御された値 であり制御機構が正常 なら全く血糖は上昇し.
メタボリックシンドロームの考え方. 危険因子の数と心臓病のリスク 軽症であっても「肥満(高 BMI )」、「高血圧」、「高血糖」、「高トリグリセリド(中性脂肪) 血症」、または「高コレステロール血症」の危険因子を2つ持つ人はまったく持たない人に比べ、
11-2 知っておくと役立つ、 糖尿病治療の関連用語 一次予防、二次予防、三次予 防 1.1. インスリン依存状態 インスリン非依存状態 2.2. インスリン分泌 3.3. 境界型 4.4. グルカゴン 5.5. ケトアシドーシス、ケトン体 6.6. 膵島、ランゲルハンス島 7.7. 糖代謝 8.8.
1. ご高齢の糖尿病患者さんと 若い人との違いはなに? 2. ご高齢の糖尿病患者さんの 治療上の注意点 3.
1. 動脈硬化とは? 2. 動脈硬化のさまざまな 危険因子 3. さまざまな危険因子の 源流は「内臓脂肪」 4. 動脈硬化を防ぐには
DM・ HYBRID療法 (簡単・糖尿病初期寛解療法) (内科開業医御用達バージョン)
糖尿病の成因と病期 1型糖尿病 2型糖尿病 ・右向きの矢印は糖代謝の悪化、左向きの矢印は糖代謝の改善を表しています
LDL-C代謝機構の 新たなパスウェイ PCSK9 野原 淳 先生 監修: 金沢大学大学院 医薬保健学総合研究科 脂質研究講座 特任准教授
脂質代謝.
生活習慣病の予防.
体重減少 ◎食欲があるのに体重が減る ⇒糖尿病、甲状腺機能亢進症、吸収不良症候群などを疑う ◎食欲がなくて体重が減る ⇒その他の疾患を疑う
どうしてメタボは       なくならないのか? メタボって 最低よね?❤ えっ!!?.
体重増加 短期間で 急に太った いつもと同じ食生活をしているのに… 定期的に運動をしているのに…
メタボリックシンドローム (内臓脂肪症候群)
糖尿病の病態 中石医院(大阪市) 中石滋雄.
肥満症は病気です 肥満症の定義: 肥満症とは肥満に起因ないし関連する健康障害を合併するか、その合併が予測される場合で、医学的に減量を必要とする病態をいい、疾患単位として取り扱う 日本肥満学会 「肥満症」は、日本肥満学会により明確に疾患として定義されている。 「肥満」とは身長にくらべ、体重の割合が大きい状態のこと。
骨格筋のインスリン抵抗性が肥満の引き金 1 参考 最近、エール大学のグループは、骨格筋のインスリン抵抗性がメタボリック症候群を引き起こす最初のステップであることを報告した。BMIが22-24の男性をインスリン感受性度で2グループに分け、食事(55%炭水化物、10%蛋白質、35%脂肪)を摂取してから、筋肉のグリコーゲン量をMRI(核磁気共鳴画像法)で調べたところ、インスリン感受性群に比べて、抵抗性群ではグリコーゲン生成が61%減少していた。肝臓のグリコーゲン量は2群間で有意差はみられなかった。しかし、肝臓の
糖尿病とは インスリン作用不足による 慢性の高血糖状態を主徴とする 代謝疾患群 まず糖尿病とはどんな病気か知ってしますか?
2型糖尿病患者におけるナテグリニドと メトホルミン併用療法の有効性と安全性の検討
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第37回ハイリスク児フォローアップ研究会 極低出生体重児の学童期以降の予後 生活習慣病のリスク
メタボリックシンドローム (内臓脂肪症候群)
生活習慣病について 船橋市医師会ホームページ掲載用.
メタボリック症候群(MetS)の有無と、成人以降の体重増加とCKDの関連
1. 糖尿病による網膜の病気 =糖尿病網膜症 2. 自覚症状が現れないまま 進行します 3. 糖尿病網膜症の 予防法・治療法 4.
第2回栄養セミナー 川崎医科大学 糖尿病内分泌内科 衛藤 雅昭 生活習慣病(肥満,糖尿病,高脂血症)の 食事療法
高血圧 診断・治療の流れ 診断と治療の流れ 問診・身体診察 二次性高血圧を除外 合併症 臓器障害 を評価 危険因子 生活習慣の改善
1. 血糖自己測定とは? 2. どんな人に血糖自己測定が 必要なのでしょうか? 3. 血糖自己測定の実際 4. 血糖自己測定の注意点
1. 糖尿病による腎臓の病気 =糖尿病腎症 2. 腎症が進むと、生命維持のために 透析療法が必要になります 3. 糖尿病腎症の予防法・治療法
インスリンの使い方 インターンレクチャー.
「ヘモグロビンA1cについて」 赤血球 お答えします ヘモグロビンA1cという言葉をよく耳にするようになりました。
8章 食と健康 今日のポイント 1.食べるとは 何のために食べるのか? 食べたものはどうなるのか? 2.消化と吸収 3.代謝の基本経路
糖尿病 診断・治療の流れ 診断と治療の流れ 問診・身体診察 検査 診断 治療
生活習慣を変え、内臓脂肪を減らすことで生活習慣病の危険因子が改善されます
血管と理学療法 担当:萩原 悠太  勉強会.
循環器疾患領域の代表目標項目(17) 8 循環器疾患、9 糖尿病 循環器疾患の減少に関する代表目標項目(5)
糖尿病対策の啓発スライド (日本糖尿病学会: 「健康日本21」の糖尿病対策検討委員会作成).
1. 糖尿病の患者さんは、脳梗塞や 心筋梗塞に注意が必要です 2. 脳梗塞と心筋梗塞の原因は どちらも動脈硬化です 3.
肥満の人の割合が増えています 肥満者(BMI≧25)の割合 20~60歳代男性 40~60歳代女性 (%)
糖尿病とインプラント治療~ HbA1cより末しょう循環障害に注意せよ, 尿中微少アルブミンの意義 平成28年11月16日 健学の会 帯広.
メタボリックシンドロームはなぜ重要か A-5 不健康な生活習慣 内臓脂肪の蓄積 高血糖 脂質異常 高血圧 血管変化の進行 動脈硬化
メタボリック シンドローム.
糖尿病.
奥越調剤研究会 開催のご案内 『慢性腎臓病患者における動脈硬化』 日時/ 平成28年12月8日(木)19:15~ 場所/ 大野商工会議所
栄養成分表示は、 健康づくりに役立つ重要な情報源 栄養成分表示ってなに? 栄養成分表示を活用しよう① 〈留意事項〉
脂質異常症.
「糖尿病」ってどんな病気?? ★キーワードは・・・「インスリン」!!!
生活習慣病を予防しよう 後悔しないあなたのために ~生活習慣病の原因と食事の工夫~
炭水化物 (2)-イ-aーB.
資料 1.「指導対象者群分析」のグループ分けの見方 特定健康診査及びレセプトデータによる指導対象者群分析 【フロー説明】
市区町村別標準化該当比マップ (2013年度版) 岡山県保険者協議会 岡山県国民健康保険団体連合会.
4.生活習慣病と日常の生活行動 PET/CT検査の画像 素材集-生活習慣病 「がん治療の総合情報センターAMIY」 PET/CT検査の画像
福島県立医科大学 医学部4年 実習●班 〇〇、〇〇、〇〇、〇〇、〇〇、〇〇
高脂血症.
研究内容紹介 1. 海洋産物由来の漢方薬の糖尿病への応用
1. 糖尿病の自覚症状は あてにならない 2. 主な検査の種類 3. 検査値の意味と 基準値・コントロール目標 4.
1.
A-2 男性用 健診結果から今の自分の体を知る 内臓脂肪の蓄積 ~今の段階と将来の見通し~ 氏名 ( )歳 摂取エネルギーの収支
1. 糖尿病予備群って、なに? 2. 糖尿病って、どんな病気? 3. どんな時に糖尿病予備群と 言われるの? 4. 糖尿病予備群と言われたら
糖尿病をよく知るための検査 ★血糖:けっとう、グルコース、Glu ★HbA1c:ヘモグロビンエーワンシー
A-3 女性用 健診結果から今の自分の体を知る 内臓脂肪の蓄積 ~今の段階と将来の見通し~ 氏名 ( )歳 摂取エネルギーの収支
1. 糖尿病による腎臓の病気 =糖尿病腎症 2. 腎症が進むと、生命維持のために 透析療法が必要になります 3. 糖尿病腎症の予防法・治療法
1. 糖尿病の患者さんは 血圧が高くなりやすい 2. 糖尿病に高血圧が併発して 合併症が早く進行する 3. 血圧コントロールの 目標と方法
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1. ご高齢の糖尿病患者さんと 若い人との違いはなに? 2. ご高齢の糖尿病患者さんの 治療上の注意点 3. ご高齢の糖尿病患者さんの
自分のメタボ度を調べてみよう 1.肥満度として、Body Mass Index (BMI)を計算しましょう。 = =
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糖尿病患者さんの数 糖尿病は世界全体で急増 1995年      2010年(予測) 1億1800万人   2億2100万人   *15年で2倍近くに増加 日本でも・・・ 630万人      850万人   *ちゃんと受診している人は210万人

日本での糖尿病患者の急増の原因。。。 黄色人種は糖尿病になりやすい 白人と同じような食事を摂ると、高率に2型糖尿病を発症することは、多くの研究結果からほぼ証明されている。高度成長期以降に日本人に糖尿病が激増したのも、食生活の欧米化が一因であると考えられている。「食生活欧米化」の中でも、脂質摂取率 が増加していることが一番の要因である、という説が有力。

糖尿病の種類 1型糖尿病(旧IDDM,インスリン依存性DM) ・自己免疫による:GAD抗体,IA2抗体,ICA65  ・特発性:自己抗体を確認できない 2型糖尿病(旧NIDDM,インスリン非依存性DM) その他の型  ・明らかな遺伝子異常によるもの    :インスリン遺伝子異常,インスリン受容体異常etc  ・他の疾患によるもの:ステロイドetc 妊娠糖尿病:妊娠中に発症または発見されたDM **糖尿病の状態の表現**    ・インスリン依存状態  ・インスリン非依存状態

糖尿病の診断 1.別の日に行った検査で以下の値を2回確認 空腹時血糖 126 mg/dl以上 随時血糖 200 mg/dl以上  75gOGTT2時間血糖  200 mg/dl以上 2.上記の値を1回確認して下記の条件を満たす  HbA1c(糖化ヘモグロビン) 6.5%以上  糖尿病網膜症がある  典型的症状(口渇,多飲多尿,体重減少)がある

HbA1c ・糖化ヘモグロビン ヘモグロビンに糖が結合すると離れにくい ため,血中ヘモグロビンにどのくらい糖が   ヘモグロビンに糖が結合すると離れにくい ため,血中ヘモグロビンにどのくらい糖が くっついているかを調べることで, 過去の血糖の変動の積分値を推定できる。   血中ヘモグロビンの寿命から,だいたい 過去1〜2カ月の血糖コントロールの指標となる。 正常値は6未満 目安:30足して体温と患者さんに説明 グリコアルブミン,フルクトサミン,1-5AG

食後血糖値、空腹時血糖値と死亡の相対危険度 (DECODE Study) <110 110~125 ≧126 <140 140~199 ≧200 0.5 1 1.5 2 2.5 FPG (mg/dL) 2hPG (mg/dL) 死亡リスク (ハザード比) FPG:空腹時血糖値、2hPG:OGTT 2時間値 DECODE Study/Lancet 354 (21):617, 1999

健康人における血糖とインスリン分泌 血中インスリン値 血糖値 (μU/mL) 朝食 昼食 夕食 75 インスリン 50 25 (mg/dL) インスリン追加分泌 インスリン基礎分泌 (mg/dL) 血 糖 150 100 血糖値 50 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 a.m. p.m.

健康人と糖尿病患者のインスリン分泌 インスリン分泌 軽症の2型糖尿病 進行した2型糖尿病 健康人 食後時間 (μU/mL) 50 40 30 20 進行した2型糖尿病 10 健康人 30 60 90 120 150 180 (分) 食事 食後時間 京都大学 清野 裕

軽症糖尿病と冠動脈疾患リスク 1,000 患 者 ・ 年 あ た り 発 生 率 HbA1c 80 60 40 20 5 6 7 8 9 5 6 7 8 9 10 11 1,000 患 者 ・ 年 あ た り 発 生 率 HbA1c 冠動脈疾患(心筋梗塞) 細小血管障害 (%) UKPDS 35/BMJ 321 (12):407, 2000

経口糖尿病薬のポジショニング ナテグリニド 肥満 第1・2世代SU薬 やせ 食後高血糖の改善が必要 空腹時高血糖の改善が必要 インスリン作用増強薬 (ビクアナイド製剤、 チアゾリジン誘導体) α-グリコシダーゼ阻害薬 肥満 ナテグリニド 第1・2世代SU薬 空腹時血糖 (mg/dL) 126 140 160 180 200 HbA1C 7% 8% 9% やせ 食後血糖 (mg/dL) 200 300 食後高血糖の改善が必要 空腹時高血糖の改善が必要

経口糖尿病薬の特徴 SU薬 ビグアナイド薬 インスリン 抵抗性改善薬 α-GI ナテグリニド 空腹時 血糖値 食 後 HbA1C 副作用 食 後 HbA1C 副作用 ・低血糖 ・二次無効 ・β細胞の疲弊 ・体重増加 ・消化器症状 (食欲不振、悪心、  嘔吐、下痢) ・乳酸アシドーシス ・ファーストチョイスで使用不可 ・肝障害 ・浮腫 ・消化器症状 (放屁、腹部膨満) ・軽度低血糖

2型糖尿病の病態と薬剤の選択 2型糖尿病 食事療法・運動療法 コントロール不十分 食後高血糖 空腹時高血糖 非肥満 肥満 インスリン抵抗性 スルホニル 尿素薬 ビグアナイド薬 改善薬 α-グルコシダーゼ 阻害薬 速効型インスリン 分泌促進薬 併用が認められているものの組み合わせ

糖尿病の合併症でもっとも多いものは? 糖尿病だって いわれたけど。。。

糖尿病の合併症でもっとも多いものは? 動脈硬化症です。

メタボリックシンドローム ●メタボリックは「代謝」の意味で、代謝症候群ともよばれる複合生活習慣病。 ●血糖値や血圧がやや高く、お腹が出てきた人をさす。食べすぎや運動不足が原因とされるが、血糖や血圧、中性脂肪の値が極端に悪いわけではない。 ●しかし糖尿病、高血圧症、高脂血症に重複してかかった場合、放置していると動脈硬化になりかねない。 10年前に沖縄県では。。。 豊見城中央病院糖尿病・生活習慣病センター長、田仲秀明先生は沖縄県の成人男性の30%が該当すると指摘。 (戦後のアメリカ軍占領下において、脂肪分の多い食生活が早くから浸透し、さらに車社会であるため歩く機会も少ない。そうした生活スタイルの変化が、メタボリック・シンドロームの原因になった。沖縄で起きていることはいずれ日本全体に広がると警告。)

メタボリック・シンドロームと健康障害 動脈硬化による心血管イベント 動脈の変化は中高年になってから…、と多くの人が勘違いしています。 フィンランドの疫学研究では、中高年男性で、メタボリック・シンドロームを持つ人のグループでは、持たない人のグループに比較して、 ・総死亡が 2.43倍、 ・心筋梗塞による死亡が 3.77倍、 と、大幅に危険が増加。(JAMA 288 2709-2716, 2002) 動脈硬化による心血管イベント 動脈の変化は中高年になってから…、と多くの人が勘違いしています。 しかし0歳の時点で主な動脈に「硬化」の初期病変がみられる。 そして、10歳前後から急に進んでいき、30歳頃になると、 「動脈硬化」が完成する。

ウエスト周囲径 男性>=85cm、女性>=90cm を満たし、以下のうち2項目以上を満たす。 診断基準(日本内科学会) ウエスト周囲径 男性>=85cm、女性>=90cm  を満たし、以下のうち2項目以上を満たす。 1.中性脂肪150mg/dl以上 or HDLコレステロール40mg/dl未満 2.血圧 130/85mmHg以上 3.空腹時血糖 110mg/dl以上 ●ウエスト径が必須の項目になった以外はほぼアメリカの基準と同じ。 ●中性脂肪、血圧、血糖値などは、どれも単独ではあまり問題にされない程度 の軽度の異常。 *ウエスト周囲径は、立位、軽呼気時、臍レベルで測定。 *脂肪蓄積が顕著で臍が下方に偏位している場合は、肋骨下縁と前上腸骨棘の中点の 高さで測定。また、CTなどで内臓脂肪量測定を行うことが望ましい。

肥満 「地球規模の流行」 WHO報告:10億人が「過体重」(overweight) 3億人が「病的肥満」(clinically obese)    肥満 「地球規模の流行」 WHO報告:10億人が「過体重」(overweight)       3億人が「病的肥満」(clinically obese) 発展途上国:先進諸国以上の速さで増加  (単純糖質、飽和脂肪が多く含まれる エネルギー密度が高く栄養素に乏しい食品の流通) 先進国:対策をとっていても依然として増加 (米国におけるHealthy Peopleなど   成人の30%が肥満、治療費=330億円、5兆7000億円)

脂肪分布と肥満 内蔵脂肪の蓄積 皮下脂肪の蓄積 内臓脂肪と皮下脂肪の違い ● FFAが食後も抑制されず産生される ● サイトカイン産生が多い(TNFα、IL6、angiotensinogen) ● 肝臓に希釈されずに作用する ● インスリンなどによる脂肪分解が活発:つきやすくとれやすい

多彩なホルモンを産生する脂肪細胞 レプチン アンギオテンシノーゲン PAI−1 TNFーα IL-6 FFA 脂肪細胞 アディポネクチン

肥満遺伝子の生理的発現調節機構 脂肪細胞 肥満遺伝子 レプチン 中性脂肪 PPARδ 脂肪酸 絶食 カテコラミン ステロイド インスリン 甲状腺ホルモン Arai et al. J.Biol.Chem. 1999 Kawakami et al. Nature 2000

Angiotensinogen遺伝子の生理的発現調節機構 脂肪細胞 Ang遺伝子 Angiotensinogen 中性脂肪 SREBP1c 脂肪酸 Kawakami et al. J.Clin.invest. 2001 脂肪細胞に含まれる脂肪酸の量がサイトカイン産生に 重要!!=太っていても減量過程であれば産生は減る。

インスリン抵抗性は 臓器により異なる インスリン Mφ 肝、筋肉(IRS1) インスリン増加 (高インスリン血症) インスリン インスリン抵抗性 Mφ 肝、筋肉 Mφ 肝、筋肉(IRS1) Mφではインスリン作用過剰

インスリン Mφ細胞 VCAM1産生 MMP産生 HBEGF産生 TNFα 抗アポトーシス ? インスリンによる、TNFα分泌増加は平滑筋細胞遊走・サイトカイン産生増加を介して動脈硬化を増悪させる。 BclXを介した抗アポトーシス効果が動脈硬化に どう影響するかは不明。。。 (Kawakami et al. J.Biol.Chem 2002)

エネルギー摂取 高血糖 肥満 蓄積 エネルギー消費 高コレステロール

エネルギー摂取 高血糖 肥満 蓄積 エネルギー消費 高コレステロール

糖尿病、高脂血症と高血圧の 治療の違い   圧  = 物質ではないので下げれば消滅 糖・脂質 = 物質なので、下げた分は        別の場所に移動する

減量と脂肪細胞 減量前 減量後 減量後の脂肪細胞の特徴 *細胞分裂が活発 *SREBP1、PPARγ/δ増加 *インスリン受容体増加 (内山先生より提供) 減量後の脂肪細胞の特徴 *細胞分裂が活発 *SREBP1、PPARγ/δ増加 *インスリン受容体増加 脂肪を蓄えやすい状態=リバウンド、減量停滞 (Kawakami et al. J.Clin.Invest. 2006)

2型糖尿病患者の冠動脈疾患リスクファクター (United Kingdom Prospective Diabetes Study 23) BMJ 316:823,1998   喫 煙 第5位  0.0065   収縮期血圧 第4位  0.0022   ヘモグロビンA1c 第3位 <0.0001 HDLコレステロール 第2位 LDLコレステロール 第1位 p値 リスクファクター 順 位 0.056

心血管イベントの抑制のためには。。。 1.メタボリック・シンドローム   肥満   血糖   中性脂肪,HDL−C   血圧 2.LDL−C