ノロウイルスについて H28.11.14
ウイルスの特徴は? ①冬期に感染多発 → 集団発生多し ②強い感染力 ③強い生存力 ④食品や環境中では 増殖しない。 → 集団発生多し ②強い感染力 ③強い生存力 ④食品や環境中では 増殖しない。 ①ノロウイルスは、人のみが感染するウイルス性食中毒で、細菌性食中毒が気温や湿度の高い夏場に多く発生するのと異なり、11月~2月の冬場に多く発生します。 ②また、感染ルートが、「食品→ヒト」 だけではなく、「ヒト→ヒト」にもうつるという特徴のため、しばしば感染性胃腸炎の集団発生を引き起こします。 ※学校や病院、高齢者福祉施設などでの集団発生 ③その感染力は、わずか100個以下のごく少数のウイルス量でも感染するほど強力 で、しかも多くの遺伝子型が存在するため、一度感染しても異なったタイプのウイル スに感染して、再び同じような症状に見舞われることもあります。 ④冷蔵庫内で数か月間、室温でも2週間程度感染力を保持します。 また、消毒用アルコールや逆性石鹸にも強く、殺菌方法は 次亜塩素酸ナトリウ ムや85度1分(70度5分)加熱が有効 ⇒ 消毒が不十分だと 感染が続く結果に。 ★回復後、症状がなくなってからも1週間から10日程度ウイルスの排出が続くた め、感染者を拡大させる。
感染すると? ①潜伏時間は 24~48時間 ②おもな症状は 吐き気、嘔吐、下痢、 腹痛、軽い発熱 ③無症状の場合も、 ウイルスを排出 24~48時間 ②おもな症状は 吐き気、嘔吐、下痢、 腹痛、軽い発熱 ③無症状の場合も、 ウイルスを排出 ・下痢止めの薬は、回復を遅らせる場合があります。自己判断で飲まないように! ・自覚症状がある場合は、二次感染を防止するため、食品を取り扱わないように。 ★従業員の衛生管理について強調★
ウイルス排出? ①糞便中には 1億個/g以上 ②嘔吐物中には 100万個/g以上 ③非発症者でも ほぼ同量の可能性 ほぼ同量の可能性 ・急性期の患者の場合、糞便1gあたり1億個以上の膨大なウイルスを排出します。 下痢が止まった後も、7~10日間は、禁漁がやや減少するものの ウイルス排出は続きます。 ・ノロウイルスのもう一つ重要な症状が嘔吐です。 嘔吐は、胃がひっくり返るぐらい強烈で、腸の内容物が逆流し、嘔吐物中にウイルスが大量に入り込 みます。また、トイレに駆け込むのが間に合わないほど突然起こります。 そのため、学校や病院、高齢者施設での集団発生は、不適切な嘔吐物の処理が主要な原因となっています。
予防・消毒方法について ①手洗い ②タオルの共用を避ける ③台所や調理器具を清潔にする ④便・吐物などの汚物処理の衛生 管理を徹底する。
嘔吐物が感染を広げる 東京都「ノロウイルス対策緊急タスクフォース」中間報告より
嘔吐物処理の方法 人を近づけない 使い捨て手袋・マスク・エプロンを着用。 消毒液(0.1%次亜塩素酸ナトリウム水溶液)を作る。 ポイント 人を近づけない 使い捨て手袋・マスク・エプロンを着用。 消毒液(0.1%次亜塩素酸ナトリウム水溶液)を作る。 ポイント 6%溶液は60倍=1000ppm 汚れを包み込むように 消毒液を布(ペーパータオル)に浸し、汚物を取る。 ゴミは、ビニール袋に入れ、更に消毒薬を入れて密封。 汚物が付いた床などは、消毒液を浸した布で10分位覆う。 6%溶液は300倍=200ppm ポイント 手袋を外し、ビニール袋に捨てる。 手洗いをする。 残ったウイルスを死滅させる エアロゾルによる感染を予防する 十分に室内換気をする。 8
嘔吐物が感染を広げる 嘔吐物が感染を広げる 東京都「ノロウイルス対策緊急タスクフォース」中間報告より
トイレのあと もしも手にノロウイルスなどが付いていると・・・ トイレのあと もしも手にノロウイルスなどが付いていると・・・ まずココが汚染されます 東京都「ノロウイルス対策緊急タスクフォース」中間報告より
外側のドアノブ 意識せず触っていることもあるハズ 次にココ ★著作権者不明★ 桜井保健所の講習会で使用されていた画像であるが、著作権者不明のため、講習会では画像のみを映写しています 外側のドアノブ 意識せず触っていることもあるハズ
次の人が手を洗っても また、汚染されてしまう 汚染はどこまでも拡がっていく ○まずは汚染しないように、用便のときに気をつける。 次に手洗いをしっかりと。(石けんでの2度洗いが有効) ○手洗いの後はペーパータオルで手をよく拭き、手洗い後のノブもペーパータオルでつかんで元に戻す。 文部科学省「調理場における洗浄・消毒マニュアルPartⅡ」より
ドアノブよりウイルスや細菌汚染 感染者が触れたドアノブからウイルス付着 ドアノブに触れた手でキャベツを取り分けたら7回目までキャベツにウイルスが付いていた 東京都「ノロウイルス対策緊急タスクフォース」第2報より