Diffuse Soft X-ray Skyの初期の観測

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COBE/DIRBE による近赤外線 宇宙背景放射の再測定 東京大学, JAXA/ISAS D1 佐野 圭 コービー ダービー.
全天軟X線放射研究会 2014年5月27日 理化学研究所(和光)大河内ホール 常深 博(阪大理)
星間物理学 講義3資料: 星間ガスの熱的安定性 星間ガスの力学的・熱的な不安定性についてまとめる。星形成や銀河形成を考える上での基礎。
SWCX : 0.25keV ROSATマップのどのあたりがSWCXか?
X線による超新星残骸の観測の現状 平賀純子(ISAS) SN1006 CasA Tycho RXJ1713 子Vela Vela SNR.
Cosmic web 交差点の X 線探索: 衝突銀河群 Suzaku J の発見
全天X線監視装置(MAXI)の 地上処理システムの現状 小浜 光洋、三原 建弘(理化学研究所)、佐藤俊宏、小笠原 直進、
JAXA宇宙科学研究所 海老沢 研、辻本 匡宏 西はりま天文台 森鼻 久美子
GRS 等におけるジェット噴出と X 線強度変動の相関
近接連星 V4046 Sgr のホットスポットモデル ガスはどこから降着するのか 花輪 知幸 (千葉大学)
ブラックホール探査 全天X線監視装置 MAXI
X線天文衛星用CCDカメラの 放射線バックグランドの評価
SSCの性能、calibrationの現状、天体のスペクトル
○山口 弘悦、小山 勝二、中嶋 大(京大)、 馬場 彩、平賀 純子(理研)、 他 すざくSWGチーム
High-amplitude, long-term X-ray variability in the solar-type star HD 81809: The beginning of an X-ray activity cycle? F. Favata, G. Micela, S.L. Baliunas,
FM010、FM011、FM012、FM013、FM015)の較正完了!! ⇒16台のcalibration(4台はスペア)
磯部直樹 (ISAS/JAXA) & MAXIミッションチーム
すざく衛星によるTeV γ線天体HESS J の観測 --dark accelerator?--
すざく衛星による、2005年9月の太陽活動に起因する太陽風と地球大気の荷電交換反応の観測
信川 正順、小山 勝二、劉 周強、 鶴 剛、松本 浩典 (京大理)
太陽風プロトンの月面散乱による散乱角依存性の研究
XTE/ASM, PCA, HEXTEの感度と観測成果
星間物理学 講義3資料: 星間ガスの力学的安定性 星間ガスの力学的な安定性・不安定性についてまとめる。星形成や銀河形成を考える上での基礎。
放射光偏光X線を用いた撮像型 キャピラリーガス比例計数管の特性試験
SAX J1748.2−2808 からの 3 つの鉄輝線と593 秒周期の発見
高感度全天X線監視による 巨大バイナリーブラックホールの探査
「すざく」が NGC 4945 銀河中 に見付けた ブラックホール候補天体
銀河物理学特論 I: 講義3-4:銀河の化学進化 Erb et al. 2006, ApJ, 644, 813
信川 正順、福岡 亮輔、 劉 周強、小山 勝二(京大理)
国際宇宙ステーション搭載全天X線監視装置MAXI/GSCのエネルギー波高値較正実験
山形大学理学部物理4年 特殊講義F 「宇宙X線」
「すざく」によるHESS J の観測 --dark accelerator?--
「すざく」衛星と日本のX線天文学 July 10, 2005
星間物理学 講義1: 銀河系の星間空間の世界 太陽系近傍から銀河系全体への概観 星間空間の構成要素
フレアの非熱的成分とサイズ依存性    D1 政田洋平      速報@太陽雑誌会(10/24).
全天X線監視装置(MAXI)搭載用CCDカメラのエンジニアリングモデルの性能
鉄輝線で解明したSgr A* の活動性: 京都大学 小山勝二 ブラックホールSgrA*の時空構造を鉄輝線で解明する
平成26(2014)年5月27日(火) 10:00-17:30 理研、大河内ホール
星間物理学 講義4資料: 星間ダストによる散乱・吸収と放射 2 銀河スケールのダスト、ダストの温度、PAH ほか
XIS低エネルギー側QE PCのQE、XIS-EUのQEの測定
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コンパクト星連星の多様性と進化 MAXI MAXI 3周年シンポジウム 理研 2013年3月13日 30+10分
セイファート銀河中心核におけるAGNとスターバーストの結び付き
全天X線監視装置(MAXI) 三原建弘,根来均,小浜光洋,桜井郁也,中島基樹,牧島一夫(理研)、
偏光X線の発生過程と その検出法 2004年7月28日 コロキウム 小野健一.
MAXI による高感度全天X線モニターとサーベイ 磯部 riken
国際宇宙ステーション搭載全天X線監視装置
ーラインX線天文学の歴史と展望をまじえてー
星間物理学 講義1の図など資料: 空間スケールを把握する。 太陽系近傍から 銀河系全体への概観、 観測事実に基づいて太陽系の周りの様子、銀河系全体の様子を概観する。それぞれの観測事実についての理解はこれ以降の講義で深める。 2010/10/05.
「すざく」によるNGC1313中の大光度X線源の観測 September 20th, meeting of ASJ
「すざく」でみた天の川銀河系の中心 多数の輝線を過去最高のエネルギー精度 、統計、S/Nで検出、発見した。 Energy 6 7 8
全天X線監視装置(MAXI)搭載ガススリットカメラ用コリメータの特性測定
New Sources in the Sgr B & C Regions
論文紹介07(2): ULXsの最近の論文から November 19, 2007 Tsunefumi Mizuno
スターバースト銀河NGC253の 電波スーパーバブルとX線放射の関係
国際宇宙ステーション搭載 全天X線監視装置(MAXI)
銀河中心鉄輝線(6.4/6.7 keV Line)の起源
全天X線監視装置MAXI/GSCの封入ガス、 Xe-L殻吸収端の不連続性の定量的見積もり
LMXB の統一描像 NS-LMXB の簡単な描像
CHANDRA衛星の観測結果による、 球状星団M4(NGC6121)のスペクトル解析
宇宙線もつくる。  (超高速の粒子) 藤原紀香が日記を書いた 定家 そこを「あすか」 でみたら.
1.実験目的 国際宇宙ステーション搭載全天X線監視装置 MAXI/GSCのエネルギー波高値較正実験
国際宇宙ステーション搭載 全天X線監視装置搭載用CCDカメラ開発の現状
全天X線監視装置(MAXI)搭載 X線CCDカメラの開発の現状2
星間物理学 講義7資料: 物質の輪廻と銀河の進化 銀河の化学進化についての定式化
γ線パルサーにおける電場の発生、粒子加速モデル
巨大電波銀河 3C 35 の 「すざく」による観測 磯部 直樹(京都大学,
すざく衛星によるSgr B2 分子雲からのX線放射の 時間変動の観測
中性子星/ブラックホール連星の光度曲線の類似性
Presentation transcript:

Diffuse Soft X-ray Skyの初期の観測   2014年5月27日       理化学研究所  松岡 勝 1960年代の終り頃から全天のSoft X-ray 観測  Tanaka, Hayakawa グループ Tanaka & Bleeker 1977 Space Sci.Rev. 20, 815 Kraushaar, McCammon グループ McCammon & Sanderers, 1990, Annu. Rev. A&A, 26, 657 ROSATの全天 soft X-ray map (Snowden et al 997 ApJ 等) Wisconsin のカロリメータの結果(2002, 2012)

Tanaka, Yamashita, Bleeker et al 1970~1977 全天のロケット観測 0.1~10 keV エネル―ギー範囲

太陽系を取り囲むホットなガスの存在説を提案(1977) Tanaka, Hayakawa, Yamashita, Bleeker et al

Soft X-ray Observation Map (Wisconsin) 130-180 eV X-ray map Neutral Hydrogen map

横軸:中性水素の量 縦軸:X線強度 銀緯毎のデータ Sanders、Kraushaar, Nosekう, et al 1977 ApJL 217, L87

太陽系から見たX線放射ガスの相対量 太陽系をとり囲むホットガス(1977)! 銀緯

全天X線マップ McCammon & Sanders (1990) 160~284 eV Wisconsin 480-960 eV HEAO-1 A2 130~284 eV SAS 3

Wisconsin Gの カロリメータによるDiffuse X-ray 観測 -- Charge exchange の効果も考慮 -- A HIGH SPECTRAL RESOLUTION OBSERVATION OF THE SOFT X-RAY DIFFUSE BACKGROUND WITH THERMAL DETECTORS   McCammon, D., et al 2002, ApJ, 576:188 OBSERVED LIMITS ON CHARGE EXCHANGE CONTRIBUTIONS TO THE DIFFUSE X-RAY BACKGROUND Crowder,S.G., et al, 2012, ApJ, 758:143

<68% Charge exchange kTth ~2x106 K Wisconsin のカロリメータによる結果 -- Charge exchange も考慮した結果-- Detection efficiency l = 90° B = 60°の 1 str. DE=11eV >20% charge exchange  ~106 K <68% Charge exchange kTth ~2x106 K Crowder et al , 2012、ApJ, 781.

Wisconsin Gの カロリメータによるDiffuse X-ray 観測 -- Charge exchange の効果も考慮 -- A HIGH SPECTRAL RESOLUTION OBSERVATION OF THE SOFT X-RAY DIFFUSE BACKGROUND WITH THERMAL DETECTORS   McCammon, D., et al 2002, ApJ, 576:188 OBSERVED LIMITS ON CHARGE EXCHANGE CONTRIBUTIONS TO THE DIFFUSE X-RAY BACKGROUND Crowder,S.G., et al, 2012, ApJ, 758:143 まとめ これ等を参考に charge  exchage の寄与をモデル化して差し引き、銀河成分を抽出!

Backup

HI 最小領域(Her) の GSC によるスペクトル 1.4x106 °K 輝線:0.58 keV Inoue, Koyama, Matsuoka, Ohashi, & Tanaka, 1879, ApJL 227

比例計数管の入射窓 1 m のポリプロピレンはよく使われた!

MAXI SSC のEfficiency