6.4.3電解法 (1)水溶液電解法 2種類: 直接法:板状の析出物→機械的に粉砕(Fe、Cr) *金属イオン濃度を低くする

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Lesson 9. 頻度と分布 §D. 正規分布. 正規分布 Normal Distribution 最もよく使われる連続確率分布 釣り鐘形の曲線 -∽から+ ∽までの値を取る 平均 mean =中央値 median =最頻値 mode 曲線より下の面積は1に等しい.
●母集団と標本 母集団 標本 母数 母平均、母分散 無作為抽出 標本データの分析(記述統計学) 母集団における状態の推測(推測統計学)
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◎ 本章  化学ポテンシャルという概念の導入   ・部分モル量という種類の性質の一つ   ・混合物の物性を記述するために,化学ポテンシャルがどのように使われるか   基本原理        平衡では,ある化学種の化学ポテンシャルはどの相でも同じ ◎ 化学  互いに反応できるものも含めて,混合物を扱う.
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課題演習B1 「相転移」 相転移とは? 相転移の例 担当 不規則系物理学研究室 松田和博 (准教授) 永谷清信 (助教)
相の安定性と相転移 ◎ 相図の特徴を熱力学的考察から説明 ◎ 以下の考察
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外部条件に対する平衡の応答 ◎ 平衡 圧力、温度、反応物と生成物の濃度に応じて変化する
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6.4.3電解法 (1)水溶液電解法 2種類: 直接法:板状の析出物→機械的に粉砕(Fe、Cr) *金属イオン濃度を低くする *電流密度を高くする *液の温度を下げ、攪拌を抑える *中性塩を添加する。 間接法:粉末状の析出物(Cu、Ag) 4C実験:Cu、電流密度の変化 (2)溶融塩電解法 タンタル粉 バナジウム粉

6.4.4熱分解法 (1)カルボニル法 (a)鉄粉 *比表面積の大きいFe酸化物をH2中で還元して活性 化する。 *圧力130-180atm、473KでCOと反応し、ペンタ カルボニルFe(CO)5黄色の液体 *510Kの分解塔へ噴霧する: Fe(CO)5 → Fe + 5 CO –964.0kJ/g mol 2 CO → CO2 + C Feを触媒とする発熱反応である。 粉末は数μmの球状。 炭化物はアンモニアで減少するが、 窒素が含まれる。

6.4.4熱分解法 (1)カルボニル法 (a)鉄粉 (b)Ni粉 ニッケルカルボニルNi(CO)4を450Kの分解塔に 噴霧する: Ni(CO)4 → Ni + 4 CO –622.2 kJ/g mol Niの触媒としての活性度がFeより低い →針状のもの (2)水素化物の熱分解法 Ti、Zr、Taなど 真空中で加熱、脱水素する方法である。

6.4.5メカニカルアロイング 混合粉原料を高エネルギーボールミルによって合金粉を作る方法である。 アモルファス状態 分散強化に超微粒子のセラミックス

6.5粉末の特性 粉体のキャラクタリゼーション: たくさんの性質(表6.1) 6.5.1粒子の大きさ 粒体、粉体、微粉体、超微粉体(数十cmから数nm) 形状:不規則のものに対して粒径の定義 (表6.2、図6.1) 6.5.2比表面積 単位重量中の粉体に含まれる全粒子の表面積の 総和Swで表す[cm2/g]。 ρp:密度;a:形状係数、 等軸形(球や立方体)の場合:6; d:粒径

6.5粉末の特性 6.5.3粒度分布 粉体は広い範囲の粒径を含んでいる。 粒度:ある粒体を構成している粒子群の平均的な 粒子の大きさ。 粒度分布(particle size distribution): どんな粒径をどんな割合に含むかを表す。 粒子径区分を設定し、各区分に含まれる粒子数、 重量などを測定して分布を求める。

(1)積算分布(cumulative distribution): 各区分の粒子径以上または以下の全粒子数に対する割合。 (2)頻度分布(frequency distribution): 各区分に含まれる粒子の数の全粒子数に対する割合。 単分散:比較的均一粒径よりなる粉体(正規分布) 多分散:広い粒径範囲にある粉体(非対称粒度分布) モード径dmod(modal diameter): 粒度分布曲線の山の頂点を示す粒径 メジアン径dmed(median diameter): 積算分布曲線の中央値(50%)に相当する粒径 その他

*積算分布曲線: 上分布:ある特定のふるい目の上に残留するものの全粒 子に対する割合;R[%]:上量; 下分布:ある特定のふるい目を通過するものの全粒子に 対する割合D[%]:下量。 D = (1-R) x 100 *粒度分布の精度と測定数(図5.9) *平均粒径(OHP、表5.4) *体積充足度= =粒子に外接する直方体体積/粒子体 積(逆数はかさ比重) *面積充足度= =粒子に外接する直方体面積/粒子積

6.5.4粒度測定法 測定装置:表6.3、6.4 1. ふるい分け法 2. 顕微鏡法 3. 沈降法 4. 吸着法 5. 透過法 X線法 1. ふるい分け法 2. 顕微鏡法 3. 沈降法 4. 吸着法 5. 透過法 X線法 その他の特性

1. ふるい分け法 比較的大きな粒子の粒度分布測定に用いられる (40µm-数cm) 5-10段階で各区分の重量比分布を求める 利点:簡単、迅速、便利、工業的に利用されることが多い。 欠点:粒子間の付着また凝集現象で、誤差を生じやすい。 目詰まり(微粒子)

利点:粒の大きさ、形状、分布を合わせて知ることができる。 顕微鏡法 利点:粒の大きさ、形状、分布を合わせて知ることができる。 欠点:誤差を少なくするため、多くの粒子の測定、統計処理

3.沈降法 最もよく利用される方法である。 適当な媒体中を降下する粒子の沈降速度から粒子径Dを求める方法である。 注意 *分散剤の選定 *試料の変化のない  よう  物理的:凝集など  化学的:反応

吸着法 5.透過法 気相、液相二つの方法 既知の粒径のものを吸着させて、比表面積を求める。触媒、吸着剤としての性質評価に有効である。 気相、液相二つの方法 既知の粒径のものを吸着させて、比表面積を求める。触媒、吸着剤としての性質評価に有効である。 5.透過法 粉体充填層における流体の透過性から、その粉体の比表面積を測定する方法である。 *最も便利な比表面積測定法である。 *凝集性強い粉体では均一な充填層の作成が困難となる。

6.X線法    λ D= BcosθB 微小の結晶粒子のサイズを求められる。(100-200nm) *平均値にすぎず、半定量的な評価

6.5.4粒度測定法 1. ふるい分け法 2. 顕微鏡法 3. 沈降法 4. 吸着法 5. 透過法 X線法