会場 国際ファッションセンター KFCホール(東京都墨田区)

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会場 国際ファッションセンター KFCホール(東京都墨田区) 災害時の連携を考える全国フォーラム 2016年2月12日(金)・13日(土) 会場 国際ファッションセンター KFCホール(東京都墨田区) 南海トラフ地震被害想定 東京大学地震研究所 平田直 ◆2/13の訓練の流れ(南海トラフ地震発生シミュレーション(110min) ・09:00-09:05(5min) オープニング  全体目的説明、流れ、注意点等の説明 ・09:05-09:35(30min) 南海トラフ地震被害想定 ※こちらが平田先生にご登壇頂きたい時間帯です。 ・09:35-10:50(75min) シミュレーション訓練 ①、訓練の説明(目的、流れ、被害想定、留意点) ②、南海トラフ地震発生を想定し、震度、津波の高さ情報のみで、発災から1週間後に想定する、それぞれの組織の支援内容(下記参照)と、支援地域(和歌山、徳島、高知の沿岸部市町村)を自身のスマートフォン等から訓練専用フォームへ入力する ※Googleフォームを使用 ③、1〜2週間後を想定し、その時点で判明する状況(ライフライン情報や現地県域のNPO中間支援組織などからの報告など)の付与を行い、自身のスマートフォン等から訓練専用フォームへ入力する ※状況付与項目や想定は人防:菅野さんが案を作成。添付資料 ④、②の各組織の動きを見せ、支援状況のモレ、ムラ、ヌケ情報を付与(支援内容ごとに市町村別団体数の地図を掲示する) ⑤、プレーヤーは②発災後1週間の全体情報を得た上で、1~2週間までにどのような動きを行うか、1~2週間までの組織の動きを自身のスマートフォンで入力する ⑥、③と⑤の動きの変化を認識し、災害時の全体俯瞰機能の必要性と、平常時の都道府県域での取り組みの必要性を認識する(③と⑤について支援内容ごとに市町村別団体数の地図を掲示し比較する) ⑦、必要に応じた講評を実施する。 2016/2/13 災害時の連携を考える全国フォーラム

南海トラフ巨大地震の発生評価(2013) (地震調査研究推進本部) 南海トラフの地震活動の長期評価(第二版) 平成25年5月 地震調査研究推進本部 過去の南海トラフ巨大地震 南海トラフの地震活動の 長期評価(第二版) 概要資料 平成25年5月 地震調査研究推進本部事務局 ・評価の経緯 • 地震調査委員会では、これまで、内陸の活断層や海域の プレート間等で発生する地震の長期評価を実施 – 南海トラフの地震は平成13年に評価 • 東北地方太平洋沖地震の発生を踏まえ、長期評価手法の 見直しを検討 • 南海トラフの地震は、広範囲で大きな被害が懸念される& 切迫性が高いため、早急な防災対策が必要 • 南海トラフについて、これまでに得られた新しい調査観測・ 研究の成果を取り入れ、長期評価を改訂 2 2016/2/13 災害時の連携を考える全国フォーラム

南海トラフ巨大地震の発生評価 (地震調査研究推進本部) 南海トラフの地震活動の長期評価(第二版) 平成25年5月 地震調査研究推進本部 2016/2/13 災害時の連携を考える全国フォーラム

過去の南海地震での揺れ 地震 中地震 大地震 強地震 4 4~5 5 5~6 6 6~7 南海トラフの地震活動の長期評価(第二版) 平成25年5月 地震調査研究推進本部 2016/2/13 災害時の連携を考える全国フォーラム

過去の南海地震での津波 羽鳥ほかなどに基づく 南海トラフの地震活動の長期評価(第二版) 平成25年5月 地震調査研究推進本部 平成25年5月 地震調査研究推進本部 2016/2/13 災害時の連携を考える全国フォーラム

南海トラフで想定される地震の多様なパターン 内閣府(2011)強震動計算モデル 9.0 内閣府(2011)津波計算モデル 9.1 南海トラフの地震活動の長期評価(第二版) 平成25年5月 地震調査研究推進本部 2016/2/13 災害時の連携を考える全国フォーラム

南海トラフで次に発生する地震の発生確率 南海トラフの地震活動の長期評価(第二版) 平成25年5月 地震調査研究推進本部 2016/2/13 平成25年5月 地震調査研究推進本部 2016/2/13 災害時の連携を考える全国フォーラム

内閣府(2012)の想定震源断層(最大規模) 中央防災会議(2003) 9.0 9.1 9.1 9.0 2016/2/13 災害時の連携を考える全国フォーラム

内閣府(2012)の想定震源断層 震度6弱が想定される地域は、21 府県 292 市町村(21 府県 292 市町村) 震度6強が想定される地域は、21 府県 239 市町村(21 府県 242 市町村) 震度7が想定される地域は、10 県 151 市町村(10 県 153 市町村) ・震度6弱が想定される地域は、21 府県 292 市町村(21 府県 292 市町村) ・震度6強が想定される地域は、21 府県 239 市町村(21 府県 242 市町村) ・震度7が想定される地域は、10 県 151 市町村(10 県 153 市町村) 2016/2/13 災害時の連携を考える全国フォーラム

11通りの想定震源断層(津波) 内閣府(2012) ケース④ 四国沖に大滑り域 +超大滑り域 ⑩三重県沖、徳島沖+足摺岬沖 ⑪ 室戸沖+日向灘 2016/2/13 災害時の連携を考える全国フォーラム

内閣府の想定 津波 内閣府(2012) 2016/2/13 災害時の連携を考える全国フォーラム

内閣府の想定(仮定)2 津波 和歌山県 東牟婁軍串本町 津波高 + 1 m 3 分④ 2分⑩ + 3 m 4 分④ 3分⑩ 内閣府の想定(仮定)2 津波 和歌山県 東牟婁軍串本町   津波高 + 1 m 3 分④ 2分⑩   + 3 m  4 分④ 3分⑩ + 5 m  5 分④ 3分⑩ +10 m 14分④ 4分⑩ 和歌山県 東牟婁軍串本町 13 m (ケース④) 18 m (ケース⑩) 高知県 幡多郡黒潮町 津波高+1 m 14分④ 15分⑩ +3 m 16分④ 18分⑩   +5 m 18分④ 19分⑩ +10 m 31分④ 31分⑩   +20 m 32分④ 41分⑩ 高知県 幡多郡黒潮町 34 m 34 m (ケース④)       24 m (ケース⑩) 内閣府(2012) 2016/2/13 災害時の連携を考える全国フォーラム

内閣府の主な被害想定結果 全壊及び焼失棟数:約 954 千棟~約 2,382 千棟 死者:約 80 千人~約 323 千人 ① 東海地方が大きく被災するケース 全壊及び焼失棟数:約 954 千棟~約 2,382 千棟 死者:約 80 千人~約 323 千人 ② 近畿地方が大きく被災するケース 全壊及び焼失棟数:約 951 千棟~約 2,371 千棟 死者:約 50 千人~約 275 千人 ③ 四国地方が大きく被災するケース 全壊及び焼失棟数:約 940 千棟~約 2,364 千棟 死者:約 32 千人~約 226 千人 ④ 九州地方が大きく被災するケース 全壊及び焼失棟数:約 965 千棟~約 2,386 千棟 死者:約 32 千人~約 229 千人 2016/2/13 災害時の連携を考える全国フォーラム

建物の耐震性強化 内閣府(2012) 2016/2/13 災害時の連携を考える全国フォーラム

内閣府の対策 早期避難 (地震動ケース(基本)、津波ケース(ケース①)、冬・深夜) 内閣府の対策 早期避難 内閣府(2012) 早期避難: 昼間、発災後5分、深夜でも発災後10分で全員が避難開始 避難の迅速化が図られ、昼間の場合には発災後5分、深夜でも発災後10分で全員 が避難開始した場合の死者数の推計を示す。(ただし、設定上の避難開始時間よりも前 に津波が襲来する場合には、津波襲来とともに避難開始とした。) (地震動ケース(基本)、津波ケース(ケース①)、冬・深夜) 2016/2/13 災害時の連携を考える全国フォーラム

まとめ 南海トラフの巨大地震が発生する可能性は高い M8~9の地震が30年以内に60から70% 最大で、震度6弱以上:7.1万㎞2, 震度7:約0.4万㎞2 M8~9の巨大地震が発生すると高い津波が沿岸を襲う  数分から30分で1mの津波、最大10~30m 甚大な被害 最大で死者32万人、全壊及び焼失棟数240万棟 耐震化する   → 揺れによる死者を15%に減らせる 早期避難する → 津波による死者を23%に減らせる 2016/2/13 災害時の連携を考える全国フォーラム

内閣府(2012) 2016/2/13 災害時の連携を考える全国フォーラム