『非営利組織の経営』II・III部 P・F・ドラッカー

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■日時 平成22年7月16日(金) ■講師 特定非営利活動法人 政策21 理事長 鎌田 徳幸
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『非営利組織の経営』II・III部 P・F・ドラッカー 松本健太郎 小山健太

II部 戦略=使命から成果へ 戦略 マーケティング戦略 資金源開拓の戦略 イノベーション戦略 「非営利機関は、 人間に変革をもたらすためにサービスを使う」     最終利用者=利用者+行為者                      →成果を生み出す 使命 /計画 戦略 成果 マーケティング戦略 資金源開拓の戦略 イノベーション戦略

マーケティング戦略 目的 顧客(最終的な受益者、市場)のニーズと 組織の使命とを一体化させる 2つの要素 マーケットリサーチ マーケティング計画

マーケティング戦略 マーケットリサーチ:市場に関する十分な知識 特定の目標をもったマーケティング計画 マーケティング責任:顧客のことを真剣に考える サービスを構想する段階からマーケティングを組み込む  特定の目標をもったマーケティング計画 質的な目標、質的尺度 量的に測ることはできなくても、質的に評価し、判定できる目標 目標(成果)を明確に定める=使命に合致 市場(顧客)をセグメント(分類)する。 セグメントごとに目標を設定 自分たちがとくに優れた能力を有する分野だけに、集中する

資金源開拓の戦略 目的・・・資金集めに従属させられることなく、 本来の使命を全うすることができるようにすること 目的・・・資金集めに従属させられることなく、       本来の使命を全うすることができるようにすること メンバーの開拓(支持者の創出) その機関が支持するに値するがゆえに資金を拠出 「募金」:ニーズが大きいことを理由に、寄付を依頼 人々の心に訴えるとともに理性に訴える 成果をあげていることを示さなければならない 長期的な支持層づくり 非営利機関への支持を自らの自己実現として見る 寄付者から信託された金 理事会は、寄付された金が、寄付の目的に適う成果を生むように使われることを保証する守護者の役

イノベーション戦略 目的・・・改善のため。持続性のある戦略 変化を脅威としてではなく、機会として捉える うまくいっているときにこそ、見直しを行い、組織を改革 うまくいっている分野を改善し、変革する。 イノベーションの機会を、組織の外と内に探す 組織外:市場の変化に注目する 組織内:予期せぬ成功に注目する

II部 キーワード 「計画を成果へと転化するための戦略」(p67) 「いずれの戦略についても、誰が顧客であり、何が顧客にとっての価値であり、なぜ顧客買うかについての系統立った検討が必要である」(p126)

Ⅲ部 成果を上げるマネージメント

非営利組織にとっての成果とは? 企業 金銭的な 利益 成果の領域の違い 非営利組織 ??? 実現すべき成果を考えること 成果を定義すること

成果をあげるための計画 成果の定義 「使命」に立ち戻り成果とは何かを考える 長期的目標を設定し 関係者全員の同意を得る ニーズに奉仕 するだけでなく 欲求を創造する 長期的目標を設定し 関係者全員の同意を得る 多種多様な関係者、支持者を有している 具体的な行動を関係者と起こす

成果の定義の注意! 「非営利機関には、正しいことであるからという理由だけで、限られた資源を浪費するのではなく、成果の出ることに資源を振り分けるという義務がある」 倫理運動 のみ 大義がすべて 成果は期待できない 安易な結果 最終的な評価は「成果」である!

成果向上のために 組織として必要なこと① 情報とコミュニケーション中心の組織 基準の設定 ⇒明確かつ高い基準の設定 成果向上のために 組織として必要なこと① 情報とコミュニケーション中心の組織 基準の設定 ⇒明確かつ高い基準の設定 ⇒基準をコントロールし、組織全体の成  果向上を促す。 評価   ⇒外部の視点での評価 ⇒組織の目的と成果を再確認

成果のために組織として必要なこと② 情報とコミュニケーション中心の組織 「情報についての責任を共有する」 ⇒情報を伝達する責任  「情報についての責任を共有する」 ⇒情報を伝達する責任 ⇒教育する責任   非営利機関としての「人に理解させる責任」   ●相互の信頼の構築=予見可能性の有無 =他の人になにを期待するかわかっている 

組織としてなすべきでないこと 組織全体の目的化    ⇒成果が変容してしまう 礼儀作法の排斥 ⇒社会の潤滑油

成果をあげるための意思決定 意思決定の留意点 意思決定への時間、労力のマネージメント 意思決定の目的の再確認 機会とリスクの整理 反対意見の必要性の理解

意思決定過程の争いの解決法 反対意見や不同意意見の活用 共通点を探索 議論の分解

意思決定の失敗 意思決定を組織内に「売り込む」こと ⇒意思決定を行う前に実行を組み込む 新しい方針やサービスをすぐに、実行しようとすること   ⇒テスト段階を踏む必要性 実行責任者不在の意思決定 意思決定後の業務伝達や教育不備

3部のキーワード 成果をどう定義するかという問題に、まず答えなければならない。(P134) 非営利機関は「ニーズに奉仕する」というだけでは十分でない、本当に立派な非営利機関は欲求を創造する。(P134) 非営利機関には、正しいことであるからという理由だけで、限られた資源を浪費するのではなく、成果の出ることに資源を振り分けるという義務がある 組織を階層中心ではなく、情報とコミュニケーション中心につくることである。

人間の強みを発揮させ、弱みを消すことがあらゆる種類の組織の役割である。組織に対する究極の評価は、この点において行われる。P150 重要な事項については全員の意見が一致しているときには、決定をないというルールである。P157 何が正しいのかを議論するのではなく、どの答えも正しいと見るべきである。 貢献と成果について自分はいかなる責任を持つべきか。貢献と成果について、この機関はいかなる責任を負うべきか。この機関と自分は、何によって記憶される存在となるべきかP179