情報文化の枠組み 情報と文化 情報 文化 情報文化
情報と文化 情報 information 文化 culture 知らせること ニュース、報道、話など告げられること +マスメディア 習慣、事実、経験から習得する知識 コンピュータに蓄積し検索できるデータ +通信 社会を構成する人々によって習得・共有・伝達される行動様式ないし生活様式 +習慣・様式・しきたり 言語・習俗・道徳・宗教・制度など 個別文化は独自の価値を持つ 辞書の情報の定義 情報文化では、辞書の情報の定義の範囲より広い 辞書の文化の定義 情報文化では、辞書の文化の定義の範囲より広い 情報文化における情報と文化の捉え方を次に示す
情報の対象範囲 ・人間と情報通信技術の存在が前提となる 1 【情報行動に関する内容】 習慣、事実、経験から習得する知識 認識 1 【情報行動に関する内容】 習慣、事実、経験から習得する知識 認識 +コミュニケーション 3 【情報技術の扱う対象】 コンピュータに蓄積したり、検索できるデータ インターネット、Web 通信 2【情報の持つ意味に関する内容】 知らせること ニュース、報道、話など告げられること 情報の量・情報の流通 ・人間と情報通信技術の存在が前提となる
文化の対象範囲 3【意識に関する内容】 1 【様式に関する内容】 4【習慣に関する内容】 2【地域に関する内容】 5【文明に関する内容】 社会を構成する人々によって習得・共有・伝達される行動様式ないし生活様式の総体(その土地・社会の) 4【習慣に関する内容】 習慣・様式・しきたり 習得された行動 日本語で文化は、単なる習慣を意味する場合が多い Habit, Custom, Practice Rule, Manner 食文化 2【地域に関する内容】 言語、道徳、習俗、宗教、制度などそれぞれの人間集団は個別の文化を持ち、個別文化は独自の価値観を持つ 5【文明に関する内容】 civilization 「人間の技術的・物質的所産」から作られる精神的成果物 3【意識に関する内容】 意識・感性・関心・価値 心の中の概念 主に地域社会の存在が前提となる
言語・習俗・道徳・宗教・制度 言語 道徳 習俗 思想・感情・意志などを互いに伝達しあうための社会的に一定した組織をもつ、音声による記号とその体系。また、それによって伝達しあう行為。 道徳 ある社会で人々がそれによって善悪・正邪を判断し、正しく行為するための規範の総称。法律と違い外的強制力としてではなく、個々の人の内面的原理として働くものをいい、また宗教と異なって超越者との関係ではなく人間相互の関係を規定するもの。 習俗 ある社会内で習慣となった生活様式。風俗。風習。ならわし。
制度 国家・社会・団体を運営していく上で、制定される法や規則 社会的に公認され定型化されているきまりや慣習。 出典:スーパー大辞林
日本語の文化は、英語の習慣を意味する場合が多い 食文化 food culture Food manner Food habit Food custom 情報文化 Information culture 580 Information manner 8 Information habit 1
情報文化 情報 人間と情報通信技術の存在が前提となる 文化 主に地域社会の存在が前提となる 情報文化の考え方【文明に関する内容】 「人間の技術的・物質的所産」から作られる精神的成果物 情報文化 情報技術が社会に影響を与える 社会がグローバル化している 社会の変化が個人に対応を迫っている
情報文化 情 報 通 信 技 術 社会 技術 個人 人間の情報行動 【1】地域の価値観 –コミュニケーション (言語、道徳、宗教、制度など) B グローバル化と地域化 情 報 通 信 技 術 A 情報技術の社会/個人への影響 【1】地域の価値観 (言語、道徳、宗教、制度など) 与える影響 個人 C 情報行動の重要性の理解 人間の情報行動 –コミュニケーション –情報伝達・メディア -意志・判断 【2】社会の行動様式・生活様式 (言語、道徳、宗教、制度など) 与える影響 与える影響 個人の生活 –多量の情報流通 【3】個人の意識・感性・関心・価値観 【4】習慣 習慣・様式・しきたり 与える影響
A 情報技術の社会/個人への影響 情報技術の社会・個人への影響 IT, ICTの急速な進歩 Information and Communication Technology 情報技術が社会・個人に強い影響を及ぼす パソコン(コンピュータ)、インターネット、携帯電話 IT・ICTは人の行動や社会構造に大きな影響を持つ ①情報技術による時空間の拡大 ②メディアの多様化 ③情報の共有・多様化 ④膨大な情報の処理 ⑤双方向のコミュニケーション 負の側面も含む 情報文化の重要な側面 コンピュータを中心とした情報通信技術の発展が社会や人間に大きな影響を与えている
A 講義の内容 1.情報文化の枠組み 2.情報通信技術 3.バーチャルコミュニティーと地域社会 4.日米オークションサイトの比較 情報技術の社会/個人への影響 1.情報文化の枠組み 情報技術-個人-社会の関係 2.情報通信技術 3.バーチャルコミュニティーと地域社会 電子メディアによるバーチャルコミュニティーの出現 4.日米オークションサイトの比較 日米の文化を反映したYahoo.jpとebayサイトの差異
B グローバル化と地域化 情報技術の発展と組織・企業活動の変化 情報技術から作られる文化(特定の社会における) 情報技術の発展と地域の変化 B グローバル化と地域化 情報技術の発展と組織・企業活動の変化 情報技術の発展による経済グローバル化の進展 情報技術から作られる文化(特定の社会における) 情報技術による精神的成果物の集合 国・政治への影響 情報技術の発展と地域の変化 グローバル化が地域に与える変化と格差 インターネット グローバル化と地域化・地域差 グローバル化と英語 情報文化の重要な側面 情報技術による地域・国家のグローバル化
B 講義の内容 5.情報化に伴うグローバル化_経済 6.情報化に伴うグローバル化_文化・政治 7.地域におけるグローバル化と地域内格差 情報技術から作られる新らしい文化 情報技術による精神的成果物の集合 5.情報化に伴うグローバル化_経済 情報技術の発展と組織・企業活動の変化 6.情報化に伴うグローバル化_文化・政治 情報技術の発展による社会のグローバル化の進展 7.地域におけるグローバル化と地域内格差 グローバル化が地域に与える変化と格差 8.インターネットとドメイン インターネットでみるグローバル化と地域化 9.英語の情報支配 英語によるグローバル化
C 社会構造の変化が個人に与える影響 情報行動の重要性の理解 適切な情報の処理や流通 民族・国家・組織により大きく異なる C 社会構造の変化が個人に与える影響 情報行動の重要性の理解 ルールと倫理、内部統制 適切な情報の処理や流通 適切な情報行動が、情報化の進展した現代社会では不可欠 民族・国家・組織により大きく異なる 社会や地域に根ざした異文化の尊重 情報文化の重要な側面 倫理とコンプライアンスの重要性 生活環境・社会の仕組みや制度・習慣の異なる人たちの行動や考えを尊重理解しようとする姿勢・態度 アイデンティティ
C 講義の内容 10.情報社会の光と影 11.情報社会の光と影 12.情報に対する感性 13.異文化コミュニケーション 社会構造の変化が個人に与える影響 10.情報社会の光と影 効率化と利便性の向上 11.情報社会の光と影 プライバシーとコンプライアンスと倫理 12.情報に対する感性 情報リテラシー、メディアリテラシーの重要性 13.異文化コミュニケーション 社会アイデンティティと誤解 14.コミュニケーションにおける感性 個人アイデンティティと意図 15.まとめ
講義の目的(確認) 3つの視点から情報文化の理解を深める A 情報技術の社会/個人への影響 B グローバル化と地域化 コンピュータを中心とした情報通信技術の発展が社会や人間に大きな影響を与えている B グローバル化と地域化 グローバル化と地域化の現状を理解し、情報技術が社会に強い影響を及ぼしていることを理解する C 情報行動の重要性の理解 倫理とコンプライアンスの重要性と、社会や地域に根ざした異文化を尊重することの重要性を学ぶ アイデンティティ
<学習到達目標> 「情報技術が人間の行動に大きな影響を与えていること」を、自らの視点で考えることができるようになること 「情報技術が民族、国民、社会、組織に対して影響を与えたり、変革を要請したりしていること」を、自らの視点で考えることができるようになること 倫理とコンプライアンスの重要性と、社会や地域に根ざした異文化を尊重することの重要性を理解できること
<成績評価法> 学期末に行う筆記試験で評価する。 学期末に行う筆記試験は、3分野から1問づつ、計3問出題される。 A 情報技術の社会/個人への影響 B グローバル化と地域化 C 情報行動の重要性の理解
<教科書・参考書> 必要に応じて配布する。
演習問題 文化の意味を記述しなさい 情報の意味を記述しなさい 情報技術と個人と社会の関係について理解できた内容を記述してください 情報技術を使った商品として考え付くものをあげてください