消化器の解剖 消化器系とは、食物を摂取し、分解し、腸管で吸収した後、食物残渣を排泄する器官である。

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消化器の解剖 消化器系とは、食物を摂取し、 分解し、腸管で吸収した後、 食物残渣を排泄する器官であ る。 消化器:消化管(口腔、食道、 胃、小腸、大腸)、 肝胆道、 膵臓.
急性腹症は定番 CT の重要性 解剖、腫瘍疾患の所見は必須 MRI 婦人科疾患の鑑別 T1 強調像、 T2 強調像の意味 消化管造影は減少? 内視鏡との相補的な扱い ポリポーシス、大腸疾患は依然重 要 肝、胆道系(腫瘍の鑑別)は? 腹部の画像診断のポイント.
11-2 知っておくと役立つ、 糖尿病治療の関連用語 一次予防、二次予防、三次予 防 1.1. インスリン依存状態 インスリン非依存状態 2.2. インスリン分泌 3.3. 境界型 4.4. グルカゴン 5.5. ケトアシドーシス、ケトン体 6.6. 膵島、ランゲルハンス島 7.7. 糖代謝 8.8.
40~50年かけて形成された悪い口腔内菌叢を一度生まれてきた時と同じよう な状態にリセットするということが必要です。(まれに10代~20代でお口の菌 の状態が悪くなる人もいます。そのような場合は早期の治療が必要です) すべての菌が完全にゼロになるという可能性は低いですが、これからの人生に.
Q:今日のあなたは昨日のあなたと同じか?
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消化器の解剖 消化器系とは、食物を摂取し、分解し、腸管で吸収した後、食物残渣を排泄する器官である。 消化器:消化管(口腔、食道、胃、小腸、大腸)、 肝胆道、膵臓

消化酵素と栄養素 消化液 酵素名 作用 唾液 アミラーゼ でんぷん 胃液 ペプシン タンパク質 胆汁 胆汁酸 脂質の乳化 膵液 トリプシン キモトリプシン リパーゼ 脂質 ホスホリパーゼ リン脂質 核酸分解酵素 核酸

口腔内カンジダ症 白っぽく見える白班、偽膜が特徴的。 免疫不全に伴うことが多い。

食道裂孔ヘルニア 食道裂孔も食道と胃のつなぎ目を締めているが、年齢とともに緩んでしまい、ここから胃がはみだす「食道裂孔ヘルニア」になることがある。こうなるとさらに胃液が逆流しやすくなるが、逆流性食道炎の患者さんはこれを合併している人が多く、高齢者にその傾向が強い。

肝臓に特異的な血流支配 肝 肝 心臓 他の臓器 動脈 静脈 普通は動脈から酸素と栄養が供給され、静脈で老廃物を運搬。 心臓 消化管 動脈 (門脈) 肝動脈 心臓 消化管 肝 動脈 静脈 (門脈) 肝動脈 バイパス 消化管へ行く動脈血は、消化管で吸収された栄養素を門脈(静脈)をへて肝へ運ぶ。一方肝動脈から酸素が供給され、門脈血と肝動脈血は肝静脈で心臓へ運ばれる。肝硬変などで門脈血が肝静脈へ流れないと、バイパスを作って大静脈へ戻るようになる。このひとつが食道静脈瘤。

食道静脈瘤 肝硬変症や門脈圧亢進症に伴って、門脈から大静脈へのバイパス経路として形成される。 静脈瘤の破裂が肝硬変症の死因の一つ。

食道癌のルゴール染色 青い矢印で囲まれた部分が、ルゴールで染色されずに白いまま.正常粘膜はグリコーゲンが多いので染色される。

急性胃粘膜病変 急性胃粘膜病変(Acute gastric mucosal lesion;AGML) 原因の半分は薬物(インドメサシンなどのNSAIDs)、ついでアルコールとストレス。 食欲不振、心窩部痛、嘔吐、吐血 内視鏡にて多発性の浮腫、発赤、びらん

胃潰瘍 原因のほとんどはH. Pylori感染による。NSAIDs服用なども一因 胃潰瘍の場合には胃角部小弯側が好発部位 12指腸潰瘍の場合には球部が好発部位 除菌療法(アモキシリン、クラリスロマイシン、PPI)

胃癌の肉眼分類 進行癌の場合   ・I型 隆起型   ・II型 潰瘍限局型   ・III型 潰瘍浸潤型   ・IV型 びまん浸潤型

胃癌の転移

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