ロータリー財団
ロータリー財団 ロータリー財団の使命 ロータリー財団の活動 ロータリアンが、 健康状態を改善し、教育への支援を高め、貧困を救済することを通じて、世界理解、親善、平和を達成できるようにすること ロータリー財団の活動 より良い地域づくりのための活動やグローバルなイニシアチブを資金面で支えている クラブや地区に補助金を提供しているほか、ポリオの撲滅や平和の推進といったグローバルなキャンペーンを展開
人道的援助活動を実践するためにはその資金を調達しなくてはならない ロータリー財団 人道的援助活動を実践するためにはその資金を調達しなくてはならない 原資となる資金はまずロータリアン個人やクラブが提供しなければならないが、ロータリー財団からの補助金をそれに加えるとさらに大きなプロジェクトを実施することが可能になる 地区
国際ロータリー(RI)とロータリー財団(TRF) ロータリアンからの人頭分担金で運営 ロータリークラブの指導・支援 ロータリー財団 皆様からいただいた寄付を運用、その運用益の中から 運営費を捻出 より良い地域づくりのための活動やグローバルなイニシ ア チ ブを資金面で支えている
ロータリー財団の歩み
ロータリーの誕生1905年2月23日 ロータリーが誕生 最初の4人のロータリアン。左から、ガスターバス・ローア、シルベスター・シール、ハイラム・ショーレー、ポールP. ハリス。
初期のロータリー 人道的奉仕活動を主体にした国際奉仕の概念× 国際奉仕活動の歴史的経緯 初期のロータリー 人道的奉仕活動を主体にした国際奉仕の概念×
ロータリー財団誕生 1917年 ロータリー財団の誕生 1917年、アーチ C. クランフ国際ロータリー会 長は、「世界でよいことをするために」基金の 設置を提案 1928年、5,000米ドルにまで成長したこの基金 は、「ロータリー財団」と名づけられ、国際ロー タリーから独立した別機関となりました。
当時の社会的背景 第一次世界大戦 1917年 アメリカ・シカゴに住む38歳の実業界のリーダー 1914~1918年 第一次世界大戦 1917年 アメリカ・シカゴに住む38歳の実業界のリーダー メルビン・ジョーンズがライオンズクラブ国際協会を創設 「人々が地域社会をよりよくすることに能力を使えばどうだろうか」 9 9 9 9 9 9
世界でよいことをしよう Doing good in the world アトランタ国際大会1917年 「ロータリーが基金をつくり、全世界的な規模で、慈善、教育、その他、社会奉仕の分野で、何かよいことをしようではないか」と提案し、同大会で採択された。 世界でよいことをしよう Doing good in the world 10 10 10 10 10 10
翌年の7月までに、米貨130万ドル以上が寄付されました。 ポール P. ハリス逝去1947年 ポールの逝去で、寄付が国際ロータリーに相次いで寄せられるようになり、財団は、ポール・ハリス記念基金を設けました。 翌年の7月までに、米貨130万ドル以上が寄付されました。 1944年国際大会でド ミニカ共和国の代 表からクリストバル ・コロン勲章を受け るハリス。 モーガン・パークの 組合教会で行われ た葬列。 11 11 11 11 11 11
財団初のプログラム1947年 財団初のプログラム「Fellowships for Advance Study(高等教育のためのフェローシップ)」を開始。このプログラムは後に「国際親善奨学金」として知られるようになる。
ポリオ撲滅活動1979年 フィリピンの600万人の子供たちにポリオの予防接種を行うというプロジェクトに対し、ロータリー財団が、初の保健、飢餓追放および人間性尊重(3-H)補助金を支給。このときの補助金が、数十年にわたるロータリーのポリオ撲滅活動の始まりとなる。
全世界でポリオの撲滅をめざす「ポリオプラス・プログラム」を設置 ポリオプラス・プログラム1985年 全世界でポリオの撲滅をめざす「ポリオプラス・プログラム」を設置
未来の夢計画2013年 「ロータリー財団の未来の夢計画」が開始 世界中のロータリアンがグローバルなニーズに応えられるよう、新しい補助金モデル(地区補助金、グローバル補助金、パッケージ・グラント)を導入
未来の夢計画とは・・・? 2017年にロータリー財団は100周年を迎えます。この100周年を迎えるにあたって、ロータリー財団をもう一度見直しを行ない、時代のニーズに合ったものに変えていこうと言うのが、2013-14年度からスタートしたロータリー財団の未来の夢計画です。
財団資金の 仕組みとシェア <発表者への注> 冒頭の挨拶
人道的援助活動を実践するためにはその資金を調達しなくてはならない 人道的援助活動資金 人道的援助活動を実践するためにはその資金を調達しなくてはならない 原資となる資金はまずロータリアン個人やクラブが提供しなければならないが、ロータリー財団からの補助金をそれに加えるとさらに大きなプロジェクトを実施することが可能になる 地区
財団資金の仕組み まず、シェアシステムについてご説明します。 ロータリー財団の補助金とプログラムは、ロータリアンやロータリー支援者からの ご寄付によって支えられています。寄付者は、支援する基金をこの中から指定す ることができます。 年次基金:年次基金への寄付には、さらにさまざまな指定先があります。 この寄付は、その半分が3年後にDDFとなるため、地区にとってはメリッ トの大きいものです。 恒久基金:ロータリー平和センターなどのプログラムを支えます。 ポリオプラス基金 恒久基金の投資収益のうち、使用可能な割合は管理委員会が決定します。 質問:年次基金への寄付に対するロータリアンのモチベーションを高めるために、どのように財団の補助金プログラムを活用できるでしょうか。
シェアの周期 未使用のDDFが次年度に繰り越し ただし地区補助金に利用はできない 未使用のDDF額が 5月に地区に通知される 2012-13 2013-14 2014-15 2015-16 2016-17 資金を 使用 寄付/投資 未使用のDDFが次年度に繰り越し ただし地区補助金に利用はできない 未使用のDDF額が 5月に地区に通知される 例えば、2012-13年度に行われた寄付は、3年後の2015-16年度にDDFとして 活用されます。 2015-16年度における未使用のDDF(つまり、財団に承認された申請のDDFと 寄贈されたDDFをすべて差し引いた後に残ったDDF)の額は、2016-17年度の DDFに繰り入れられます。 ただし、次年度に繰り越されたDDFを、2016-17年度の地区補助金に利用する ことはできませんので、ご留意ください。
必要に応じて、年次基金寄付の5%(100万円)が運営費に シェアシステム 2015年7月1日から有効 2000万円寄付 1000万円 地区補助金: 500万円まで 申請可能 グローバル補助金へのDDF拠出に対し、WFから同額の上乗せ DDF寄贈とWFで、ポリオプラスまたはロータリー平和センターも支援 WF (国際財団活動資金) DDF(地区財団活動資金) World Fund 必要に応じて、年次基金寄付の5%(100万円)が運営費に ではここで、DDFの仕組みについてご説明します。 地区がシェアに2000万円寄付したとします。 その3年後、その50%、つまり1000万円がDDFとして地区に授与されます。 残りの1000万円がWFへ充てられ、必要な場合には、そのうち、年次基金寄付の5%、つまり50ドルが運営費に充てられます。 未使用のDDFは次年度に繰り越すことが可能です。 必要な場合のみ(十分な投資収益がない場合)、年次基金寄付の5%がWFから運営費に充てられます。
2つの資金 地区財団活動資金(DDF) 国際財団活動資金(WF) どう活用するかは管理委員会が決定 どう活用するかは地区が決定 地区内クラブまたは地区が使用 全世界のロータリアンが使用 地元や海外での活動に使用 補助金の上乗せとしても使用 財団の補助金やプログラムに 活用 DDFをどう活用するかは、各地区が決定します。一方、WFをどう活用するかは ロータリー財団管理委員会が決定します。 WFは、グローバル補助金、ポリオプラス、ロータリー平和センターを支えるため に活用されるものです。
地区補助金の流れ ちくほじょきんのながれ
地区補助金の流れ 各クラブにおいて、次年度地区補助金申請事業の企画立案 ⇓ 地区に申請(3月末) 各クラブと摺合せ、修正など(5月末) ⇓ ロータリー財団に申請(5月末) ロータリー財団との摺合せ 承認および支払(7月上旬) ちくほじょきんのながれ
重点分野 平和と紛争予防/紛争解決 疾病予防と治療 水と衛生 母子の健康 基本的教育と識字率向上 経済と地域社会の発展
2014-15年度 2015-16年度 ロータリー特別月間 7月 特別月間の指定なし 特別月間の指定なし 2014-15年度 2015-16年度 7月 特別月間の指定なし 特別月間の指定なし 8月 会員増強・拡大月間 会員増強・拡大月間 9月 新世代のための月間 基本的教育と識字率向上月間 10月 職業奉仕月間 経済と地域社会の発展月間 11月 ロータリー財団月間 ロータリー財団月間 12月 家族月間 疾病予防と治療月間 1月 ロータリー理解推進月間 職業奉仕月間 2月 世界理解月間 平和と紛争予防/紛争解決月間 3月 識字率向上月間 水と衛生月間 4月 雑誌月間 母子の健康月間 5月 特別月間の指定なし 青少年奉仕月間 6月 ロータリー親睦活動月間 ロータリー親睦活動月間
財団の現況
管理委員長レイ・クリンギンスミス 1961年にロータリークラブ入会。RI会長、RI理事、財団管理委員会副委員長、財団管理委員、RI理事執行委員、規定審議会の議長、国際協議会モデレーター、RI国際大会委員長、地区ガバナーを歴任。元国際親善奨学生がRI理事・会長に就任したのは同氏が初めて。 2015-16年度管理委員長 Kirksvilleロータリークラブ所属 米国(ミズーリ州) 弁護士として、トルーマン州立大学で顧問弁護士、経営学の教授、管理学部長を務めた後、引退。1971年から2008年まで、ミズーリ州のメイコ ン・アトランタ・ステート銀行のディレクターに就任し、現在は同銀行とその持ち株会社の名誉ディレクター。チャリトンバレー障害者協会の名誉会長。ボーイ スカウト米国連盟グレートリバー支部より、シルバービーバー賞を受賞。 1961年にロータリークラブ入会。RI会長、RI理事、財団管理委員会副委員長、財団管理委員、RI理事執行委員、規定審議会の議長、国際協議会モデレーター、RI国際大会委員長、地区ガバナーを歴任。元国際親善奨学生がRI理事・会長に就任したのは同氏が初めて。 ロータリー財団の功労表彰状と特別功労賞を受賞。ジュディ夫人とともに、メジャードナー。
今後3年間の優先項目 1. 永久にポリオを撲滅する 2. ロータリー財団に対するロータリアンの知識、参加、寄付を向上させる 3. 財団の補助金と6つの重点分野を通じて、ロータリーの人道的奉仕の質と影響を高める 4. ポリオプラスにおける成果と「世界でよいこと」をしてきた100年の歴史に特に注目し、財団によるこれまでの実績に対するイメージと認識を高める ロータリー財団は例年、次年度の指針となる年次目標を立ててきました。しかし、今年度はもっと包括的な計画が立てられています。管理委員会は2014年10月の会合で、RI戦略計画の精神に則り、今後3年間の優先項目として以下の4項目を承認しました。 1. 永久にポリオを撲滅する 2. ロータリー財団に対するロータリアンの知識、参加、寄付を向上させる 3. 財団の補助金と6つの重点分野を通じて、ロータリーの人道的奉仕の質と影響を高める 4. ポリオプラスにおける成果と「世界でよいこと」をしてきた100年の歴史に特に注目し、財団によるこれまでの実績に対するイメージと認識を高める 上記4つの優先項目に加えて、管理委員会は、各項目ごとに測定可能な4つの目標を承認しました。合計16の測定可能な目標は、私たちの取り組みを導くものであり、優先項目の達成状況に応じて毎年変更を加えることができます。今年度用に定められた目標は、財団として初めて、測定可能なものとなっています。 財団が測定可能な目標を定めたことは非常にタイミングの良いことでした。K. R. ラビンドランRI会長は、ロータリアンリーダーの主要業績評価指標(KPI)を設定することを強く支持しています。また、この新しい測定可能な目標は、ロータリー財団地域コーディネーターと恒久基金/大口寄付アドバイザーのKPIを決める際の土台となりました。KPIはまだ実験的な試みであり、今後さらに練り上げていく必要がありますが、今後、長期的な視野をもって方向を見定めていくためのステップとなるものです。
ロータリー財団2013-2014年度年次報告(抜粋)
会員数
補助金
グローバル補助金
ポリオ常在国 ポリオ常在国は3カ国を残すのみ 1988年に世界ポリオ撲滅推進計画(GPEI)が立ち上げられて以来、新たな感染件数は、当時の年間35万件から、2013 年の年間約400件にまで大きく減少しました。
野生株によるポリオ症例数 2015年9月23日現在
End Poli Now
財務報告 寄付上位10の国と地域 2013-14会計年度は財務状況が非常に良好な一年となり、ロータリーが世界でよいことをするために、強固な財務基盤 を築くことができました。 年次基金への寄付は1億1,660万ドルに達し、史上最高を記録したほか、恒久基金への寄付は2,370万ドルとなりました。 2014年、ロータリアンとロータリー支援者から圧倒的な支援が寄せられ、ポリオ撲滅のための寄付は合計7,000万ドルと なりました。これは、ロータリーから世界ポリオ撲滅推進計画(GPEI)への資金に対し、ビル&メリンダ・ゲイツ財団が2 倍の額を上乗せするという対象上限額(年間3,500万ドル)をはるかに上回るものとなりました。 また、2013-14年度はロータリーの重点分野を重視した新しい補助金モデルの導入1年目でもありました。この新しい地 区補助金とグローバル補助金の授与額は合計で7,080万ドルとなっています。
年次基金 年次基金
恒久基金
会員一人あたりに寄付額 上位5か国
投資収益率 2013-14会計年度における金融市場は概ね良好で、年次基金、恒久基金、RI一般資金の投資収益率はそれぞれ約16 ~17%と、非常に大きな収益がありました。 ロータリー財団の純投資収益は1億820万ドル、国際ロータリーの純投資収益は1, 600万ドルでした。 ロータリー財団は、これらの収益で運営経費を賄った上、運営準備金を完全なレベルまで充填す ることができ、将来に金融市場が下落した場合に備えて十分な体制を整えることができました。
ありがとうございました