回帰分析(Regression Analysis)

Slides:



Advertisements
Similar presentations
環境経済論 第 7 回目 ヘドニック・アプローチ. Court (米国自動車工業会 ) による自動車 価格変化の研究、 1939 – 自動車価格とさまざまな特性(馬力、長さな ど)との数量的関係 – 財の諸特性が快楽( hedonic pleasure )を生 み出すと考える – ヘドニック要因で説明される価格(又はその.
Advertisements

Absolute Orientation. Absolute Orientation の問題 二つの座標系の間における剛体 (rigid body) 変換を復元す る問題である。 例えば: 2 台のステレオカメラから得られた3次元情報の間の関 係を推定する問題。 2 台のステレオカメラから得られた3次元情報の間の関.
1 線形代数学. 2 履修にあたって 電子情報システム学科 必修 2005 年度1セメスタ開講 担当 草苅良至 (電子情報システム学科) 教官室: G I 511 内線: 2095 質問等は上記のいずれかに行なうこと。 注意計算用のノートを準備すること。
2016 年度 計量経済学 講義内容 担当者: 河田 正樹
放射線の計算や測定における統計誤 差 「平均の誤差」とその応用( 1H) 2 項分布、ポアソン分布、ガウス分布 ( 1H ) 最小二乗法( 1H )
Example 8 種類のチーズの塩分量 : m = 325 Q 3 = 340 m Q 1 = Q3Q3Q3Q3 Q1Q1Q1Q1.
数理統計学(第七回) 線形模型とは? 浜田知久馬 数理統計学第7回.
データ分析入門(12) 第12章 単回帰分析 廣野元久.
一般化線形モデル(GLM) generalized linear Models
電子情報工学科5年(前期) 7回目(21/5/2015) 担当:古山彰一
  個人投資家向け株式分析   と予測システム A1グループ  劉 チュン.
多変量解析 -重回帰分析- 発表者:時田 陽一 発表日:11月20日.
パネル分析について 中村さやか.
第3章 2変量データの記述 統計学基礎 2010年度.
重回帰分析入門 経済データ解析 2009年度.
一次関数と方程式 本時の流れ ねらい「二元一次方程式をグラフに表すことができる。」 ↓ 課題の提示 yについて解き、グラフをかく
プログラミング論 I 補間
得点と打率・長打率・出塁率らの関係 政治経済学部経済学科 ●年●組 ●● ●●.
本時の目標 連立方程式の加減法のしかたを理解し、加減法を用いて連立方程式を解くことができる。
課題 1.
第2章 単純回帰分析 ー 計量経済学 ー.
一次関数のグラフ(式を求めること) 本時の流れ ねらい「グラフや座標など与えられた条件をもとに一次 関数の式を求める。」 ↓
一次関数のグラフ(式を求めること) 本時の流れ ねらい「グラフや座標など与えられた条件をもとに一次 関数の式を求める。」 ↓
3 一次関数 1章 一次関数とグラフ §3 一次関数の式を求めること          (3時間).
重回帰分析入門 経済データ解析 2011年度.
回帰分析.
臨床統計入門(3) 箕面市立病院小児科  山本威久 平成23年12月13日.
相関と回帰:相関分析 2つの変量それぞれが正規分布にしたがってばらつく量であるとき,両変数の直線的な関係を相関分析する. 例:兄弟の身長
第二回 連立1次方程式の解法 内容 目標 連立1次方程式の掃出し法 初期基底を求める 連立1次方程式を掃出し法を用いてExcelで解析する
第3章 重回帰分析 ー 計量経済学 ー.
第3章 重回帰分析 ー 計量経済学 ー.
第5章 回帰分析入門 統計学 2006年度.
確率・統計輪講資料 6-5 適合度と独立性の検定 6-6 最小2乗法と相関係数の推定・検定 M1 西澤.
4.2 連立非線形方程式 (1)繰返し法による方法
2008年6月12日 非線形方程式の近似解 Newton-Raphson法
誤差の二乗和の一次導関数 偏微分.
相関分析.
データ解析 静岡大学工学部 安藤和敏
第6章 連立方程式モデル ー 計量経済学 ー.
 統計学講義 第11回     相関係数、回帰直線    決定係数.
4章までのまとめ ー 計量経済学 ー.
1.標本平均の特性値 2.母分散既知の標本平均の分布 3.大数法則と中心極限定理
最小自乗法.
(回帰分析)推計結果の見方(1) 決定係数 回帰式のあてはまりの良さをはかる 回帰式による予測の信頼度を見るひとつの尺度
 2 文字の式 1章 文字を使った式 §4 式の計算         (4時間).
ルンゲクッタ法 となる微分方程式の解を数値的に解く方法.
長崎市① 長崎市における平和学習スポット (社)長崎県観光連盟.
決定木 Decision Tree DT 明治大学 理工学部 応用化学科 データ化学工学研究室 金子 弘昌.
部分的最小二乗回帰 Partial Least Squares Regression PLS
パイプ風鈴の振動理論 どの様な振動をしているか。周波数は何で決まるか。 (結論) ・振動数は棒の長さLの二乗に反比例する。
第3章補足2 多変量データの記述 統計学基礎 2010年度.
データの型 量的データ 質的データ 数字で表現されるデータ 身長、年収、得点 カテゴリで表現されるデータ 性別、職種、学歴
「データ学習アルゴリズム」 第3章 複雑な学習モデル 報告者 佐々木 稔 2003年6月25日 3.1 関数近似モデル
第7章 単回帰で「消費関数」を計測する 1.所得の定義 1.1 国民純生産 国内総生産(GDP) ⇔ 所得
第3章 線形回帰モデル 修士1年 山田 孝太郎.
データ解析 静岡大学工学部 安藤和敏
最尤推定・最尤法 明治大学 理工学部 応用化学科 データ化学工学研究室 金子 弘昌.
課題 1 N3H N3H 3 3 N2 H2 N2 H2.
データ解析 静岡大学工学部 安藤和敏
1.基本概念 2.母集団比率の区間推定 3.小標本の区間推定 4.標本の大きさの決定
高低点法・ビジュアルフィット法・最小自乗法
最小二乗法による線形重回帰分析 明治大学 理工学部 応用化学科 データ化学工学研究室 金子 弘昌.
リッジ回帰(Ridge Regression, RR) Least Absolute Shrinkage and Selection Operator (LASSO) Elastic Net (EN) 明治大学 理工学部 応用化学科 データ化学工学研究室 金子 弘昌.
重回帰分析入門 経済データ解析 2008年度.
構造方程式ゼミナール 2012年11月14日-11月21日 構造方程式モデルの作成.
重回帰分析入門 (第5章補足) 統計学 2007年度.
モデルの微分による非線形モデルの解釈 明治大学 理工学部 応用化学科 データ化学工学研究室 金子 弘昌.
回帰分析入門 経済データ解析 2011年度.
ベクトル関数の回転(カール、ローティション)
3 一次関数 1章 一次関数とグラフ §4 方程式とグラフ         (3時間).
Presentation transcript:

回帰分析(Regression Analysis) 最小2乗法 決定係数

回帰分析とは2変数の間に線形式を当てはめ、YがXによって どれくらい説明できるのかを定量的に分析することである Y 傾き X 切片 線形関係の仕組み

XとYの線形関係 変数xと変数yの線形関係を把握するために、一つの固定した傾き と切片 をとり、その直線を ① とおいてみる。 変数xと変数yの線形関係を把握するために、一つの固定した傾き  と切片   をとり、その直線を          ①  とおいてみる。 X:独立変数(説明変数). Y:従属変数(被説明変数).

xからyへの推計とその誤差 とβが決められたら、式①のxに第 i 番のデータ を 代入したときの の値を とすると、 理論値 ②             が得られる。   n個データ              について、n個の誤差 が 式③によって得られる。 実際値 ③ 誤差 ④

最小2乗法 最小2乗法( Least Squares Method)とは、 としたとき、 →最小となるような と を求める手法 パラメータ(Parameter, 未知の係数)  、   が定まれば、この直線が定まり、x から y が決定される仕組みが明らかになる。 最小2乗法( Least Squares Method)とは、                としたとき、       →最小となるような  と  を求める手法      が誤差の2乗和と呼ばれる

誤差の2乗和(Sum of Squares of Errors) ⑤  を最小にするような  と  の値を求める。  この方法を最小2乗法といい、その推定値を最小2乗推定値という。

誤差を最小にする方法 SSEは と の2変数関数の2次式であるので、最小を求めるために 、 でそれぞれ偏微分して0とおくと、正規方程式  となる。

極値の判定 関数f(x)において、                  ならば            f(x)はx=aで極小となり                                            ならば            f(x)はx=aで極大となる 

連立方程式の解を解く より ⑥

回帰係数の計算式 式⑥を  ,  の2元連立方程式として解くと、 ,   の最小2乗推定値は ⑦ ⑧              aとbを②式に代入 ⑨ 回帰直線方程式

練習問題

最小2乗残差 回帰直線を用いてxに  を代入したときの直線の予測値   ⑩  と実際値の  との差   ⑪   作成する。これを最小2乗残差という。

最小2乗残差の平均値と分散 残差 は理論的誤差 の実現値と見なして、n 個のデータを用いて x と y の線形関係をよく把握したものである。 残差  は理論的誤差  の実現値と見なして、n 個のデータを用いて x と y の線形関係をよく把握したものである。 ⑫残差の平均 ⑬残差の分散 残差の分散が小さいほど、回帰直線のフィット(当てはまり)の度合いはよく、n個データの  と  の線形関係は強くなる

練習問題 予習:pp.200-202