屋外絶縁用高分子材料の 撥水性の画像解析に関する研究 屋外絶縁用高分子材料の 撥水性の画像解析に関する研究 平成13年2月13日(火) 電気工学科 所研究室 08E15 澤田曜志
はじめに シリコーンゴムは優れた電気的特性、高い表面撥水性を有し、広く普及しつつある。その初期表面劣化過程の一指標である材料表面の撥水画像解析による、撥水レベル(HC)の自働診断を目的として、試料および噴霧液の温度,噴霧量,解析手法が、撥水性の診断指標に与える影響について研究を進めた。
図1 平均水滴面積の試料温度依存性
図2 平均水滴面積の噴霧水温度依存性
図3 水滴の真円度-時間経過特性(試料温度変化)
図4 噴霧3回目の水滴の真円度分布
図5 試料温度0℃の水滴の真円度分布
図6 噴霧3回目の水滴の直径分布
図7 噴霧3回目の水滴の真円度-直径特性
図8 交流印加電界印加時の水滴の面積-経過時間特性
まとめ 表面張力、撥水性の温度依存性は大きく、固体、液体各々の表面エネルギーの変化を考慮に入れる必要性が判明した。 撥水性診断時における噴霧量を一定とすることによる画像解析の信頼性の向上が示唆された。 本測定に用いた噴霧器による噴霧回数は3回が真円の形成に最適で、噴霧量にも最適量が存在することが示唆された。
今後の課題 交流電界の位相と水滴形状の動的変化の同時観測 。 噴霧された霧の浮遊状態での大きさ観測 。 噴霧された霧の流速が撥水画像に与える影響の測定。