公共交通を活用した巡りやすい街“金沢”を目指して

Slides:



Advertisements
Similar presentations
中心市街地活性化の事例研究 福島彬仁 山本大晃.  この研究は現在日本全国で問題となっている中心市街地 の衰退に対して全国の自治体でどのような対策が行われ ているのかについて実際の事例を紹介し、その自治体に おいて中心市街地が直面している状況や活性化計画の特 徴、問題点について検討したものです。
Advertisements

頑張る!呉市 ~地域商業活性化事業~ 210c0052 上田環. 広島県 呉市 位置:南西部にあり、瀬戸内海に面している臨 海都市である。海上自衛隊の拠点として 有名。 人口:約25万人 平均年齢:約 51 歳 観光スポット:大和ミュージアム、海軍基地.
3, 敷居を下げるには~横浜の企画乗車券~ 不案内な都市を訪れた際に 1 日乗車券を利用すると言う人 は多い・・・何故か ・個々の運賃負担が気にならず、抵抗感が少なく公共交通 が利用できる ↓ 横浜の観光地としての敷居を下げる為に利用できるのでは ないだろうか ?
LRT を中核とした 宇都宮市の まちづくり. 宇都宮市には魅力がいっぱい! 宇都宮 餃子自転車 JAZZ 緑豊か な公園 災害が 少ない など様々.
シャルソンとは、ソーシャルマラソンの略です。 東京マラソンが当たらなかったことがきっかけで世田谷 区経堂にあるパクチーハウスのオーナー佐谷恭氏が作っ た。参加者が同じ T シャツを着て街を走るイベントであ る。 参加者は【楽しい体験】を探し、 Facebook や Twitter な どの SNS.
本牧LRTの 実現に向けて 平成 18 年 2 月 7 日. 1 交通に関する時代の状況 LRTへの期待感の向上 – クルマへの過度の依存への反省 – 環境・高齢社会への対応 – 都市再生、中心市街地の活性化 – コンパクトシティ、TOD 各人が個別交通システムを所有 → 共用交通システムを利用.
既存ストックを活用した市街地整備手法の創設(個別利用区制度の創設) ○ 市街地再開発事業においては、現行制度上、既存建築物を残しながら事業を実施するためには施行地区内の 関係権利者の全員の同意を得る必要がある。 ○ 今回の制度改正により、関係権利者の全員の同意によることなく、有用な既存建築物を残しつつ土地の整序.
名鉄広見線新可児駅・御嵩駅間 の存続問題への対応について
○○地域における地域活性化に関する調査(見本)
宮っ子自転車おかたづけ大作戦 ~宇都宮市における駐輪政策~ 宇都宮大学 中村行政学研究室 まちづくり提案Aチーム
浜松の持続可能なまちづくりの ための文化イベント
+ 延焼遮断帯整備促進事業の制度創設について (密集市街地区域内の都市計画道路の重点的な整備) 新たな制度 「延焼遮断帯整備促進事業」
屋敷公民館 公共施設説明会における アンケート集計結果
富山市のまちなか居住推進事業について 富山大学 岩田ゼミiii.
デマンド交通(予約型乗合交通)って どんなもの?
金沢の観光名所 兼六園(けんろくえん) らいちょう大学大学院 マイク・サンター
横浜にLRTを走らせる会 横浜の公共交通活性化をめざす会 柴田 智洋
(PT調査:外出困難者のうち公共交通利用困難者)
~地元の人のためのイベントへ転換しよう~
ISAHAYA❤PROJECT について 諫早の企業や団体等が連携して企画し、開催する、諫早の魅力を生かした多彩なイベントを支援することで、多くの男女が気軽に参加しやすい「出会いの場」を創造します また、職員向けの交流イベントを開催したい会社に、参加者募集の手助けをします 事業の趣旨 イベント開催に係る経費を支援(2社:最大10万円 3社:最大20万円)
“Tsuchiu Life” style 都市計画マスタープラン策定実習6班 班長 寺尾慈明     松下拓未         阪口将太     嶋田 章     岡 宏樹.
倉敷市における乗合タクシー制度 ・ バス路線の廃止等に伴い公共交通が無くなった地域において、地域が運営主体となって、自主的に運営する
第1章 第1節 ドイツの路面電車.
名古屋市の自動車から排出される CO2を削減するには
釧路港と釧路西港が あるけど違いはなに? -物流と観光の街・釧路をみつめて-
2012 オリンピック・パラリンピック ロンドン大会でのオープンデータの取組
人と環境にやさしい交通を目指す全国大会 in 京都
地方都市における 大型店舗の郊外進出と 商店街の衰退
あずましこみせ 「つながり」がつくる新しい黒石 筑波大学大学院 下山 万理子 大阪府立大学大学院 曽根 佳恵
全国各地で大問題 中心市街地の衰退とその活性化策 八代市本町商店街を事例に研究 熊本県内各中心市街地も同様… 熊本県立大学公共政策研究室
~車両で生まれる産学官連携で子供を育てる~
高知広域都市計画区域マスタープラン(概要版)
Myルートガイドサービス 防災 減災 少子 高齢 産業 創出 My ルートガイドサービス 誕生の キッカケ
エコ実践 日本一を目指して 連携 推進体制 (町民)エコなライフスタイルへ (企業)エコな企業活動 (行政)エコの仕組みの整備、活動の支援
美濃加茂市 住環境 市街地 上下水道河川 道路交通① 環境と経済 ~現況可能性、課題~① 安全 安心 環境問題① 乱開発の問題
愛媛大学C班 M2 前川朝尚 M1 谷本善行 B4 薬師神司
クラフトプラザ香林坊 入居者 募集 入居対象者 利用料金 (賃料、共益費、電気料金、消費税含む) 平面図 所在地 申込方法
商店街×ICT活用による 地域活性化のご提案
原田 洋輔 江黒 晃 小川 華奈 木村 洋史 佐々木 翔一 永嶋 広樹 広重 求 松本 立子 担当教官: 石田東生
愛川町 まちづくり講演会 まちや商店街を楽しみの場にする方法
目指せ 犯罪ゼロ! 住みやすい街 緑園都市 ―緑園の犯罪被害0を目指し、 市民の力で安心安全なまちづくりを目指すー
高速道路ネットワークの充実 48 国土軸(名神高速道路等)と阪神港及び関西国際空港を結ぶ大阪の骨格となる高速道路
都市計画マスタープラン策定実習 第1回 中間発表
~地元の人のためのイベントへ転換しよう~
関西ワールドマスターズゲームズのレガシー
ロードプライシングによる環境に優しい街づくり
フランスの公共交通における民間委託 【公共サービス/公共施設/社会インフラ/地域活性化/国際PPP】 ■事業の主な内容
現代社会と経営 (11月22日:商店街) 長岡技術科学大学 情報経営系教授 阿部俊明.
平成30年度 グリーンスローモビリティの活用検討に向けた 実証調査支援事業 企画提案書
ネットワークの再編・拡充(支線の拡充・再編)
プラッと参加できる棚田の魅力倍増計画 ~下赤阪棚田保全プロジェクト~ 地区概要 取組内容・目標 取組主体 スケジュール
観光案内標識アップグレード指針「中間案」 に対する市民意見
東京海洋大学 地域計画研究室 三島佑介 高下寛之
ISAHAYA❤PROJECT について 諫早の企業同士が連携して企画し、開催する、諫早の魅力を生かした多彩なイベントを支援することで、多くの男女が気軽に参加しやすい「出会いの場」を創造します また、職員向けの交流イベントを開催したい会社に、参加者募集の手助けをします 事業の趣旨 イベント開催に係る経費を支援.
地域住民・企業等によるまちづくり事業・活動への支援強化
  唐人町商店街(福岡市)の活性化案 2つのStageによる取り組み 中村学園大学流通科学部 浅岡14B・15Bゼミ          
資料3 誰もが親しめる 市民スポーツの充実 佐賀市教育委員会 スポーツ振興課.
まちづくりと交通 (株)ライトレール 阿部 等
浜松まちなかにぎわい協議会 平成22年度事業報告
あずましこみせ 「つながり」がつくる新しい黒石 筑波大学大学院 下山 万理子 大阪府立大学大学院 曽根 佳恵
都市計画マスタープラン策定実習 第2回 中間発表
○第1回まちづくり企画グループ『平野区のイメージについて』 (H )
共同利用自転車の利用促進に着目した交通手段選択モデル
基本理念 「大阪は、まち全体がミュージアム」
ビュースポットおおさかの発信・活用(案) 資料4
タウンモビリティを通じて.
四万十・足摺エリア(幡多地域)観光圏協議会 宿泊(連泊)の魅力の向上(滞在促進地域)
予約型乗合い交通「ゆたぽん号」 エリア別乗降ポイント
Aグループ 歩行者空間 姫路城の新参道.
長崎市外からのアクセス ①.
Presentation transcript:

公共交通を活用した巡りやすい街“金沢”を目指して 金沢大学大学院 轟 直希 Kanazawa University Urban & Transportation Planning Lab.

1.金沢の実態 -金沢市の街なか公共交通ー ■金沢都心軸(中心市街地)における公共交通 1.金沢の実態 -金沢市の街なか公共交通ー ■金沢都心軸(中心市街地)における公共交通 ・1日平均1,900台のバスが運行(往復・武蔵ヶ辻⇔香林坊) ・回遊バスの充実(観光・買い物目的来街者)  -土日祝日に運行される「まちバス」や「兼六園シャトル」  -ワンコイン、両バスとも概ね20分間隔 ■公共交通の課題 ・運行効率が悪い(運行主体が異なることによる問題?) ・利用者の利益(お得感)の不足 ・金沢の街との調和が図られていない(イメージ) ⇒街の魅力と公共交通を連携させ、まちなかの活性化を図る Kanazawa University Urban & Transportation Planning Lab.

2.街に対するイメージ改革 -魅力の再認識ー 2.街に対するイメージ改革 -魅力の再認識ー ■中心市街地の問題点 マイカー利用による時間的制約(駐車料金)の問題  ⇒買物利便性の高い、郊外大型店舗へ… 中心市街地であるからこそ出来る様々な魅力を                 見失っているのではないだろうか? ■中心市街地に対するイメージ 「買物=郊外」、「飲み会=中心市街地」 のイメージが定着。 公共交通を利用した“ゆとり”のある来街で、           来街のお得感や街の魅力を感じてもらう。 ⇒「中心市街地=楽しい」イメージ定着へ Kanazawa University Urban & Transportation Planning Lab.

3.行きやすい中心市街地を目指して ■中心市街地を公共交通で ーきっかけづくりー ・金沢中心市街地のイベントの多さに着目。 ■中心市街地を公共交通で ーきっかけづくりー ・金沢中心市街地のイベントの多さに着目。  イベント参加者を対象に、公共交通運賃割引を実施   ‐金沢コンベンションビューロー等からの助成を活用できないか ■広域公共交通フリー定期券(年、月、日単位で) ・金沢都市圏の公共交通(鉄道、バス、レンタサイクル)を 自由に乗り降りできる定期券 ・本定期券によりの観光施設や飲食・買物施設で各種割引 ・環境ポイントの導入(環境への取り組みをポイント加算) ⇒公共交通を利用する“きっかけ”から“楽しい・お得”へ Kanazawa University Urban & Transportation Planning Lab.