過熱水蒸気技術について トクデン株式会社 東京営業所 浦井 弘充 第一高周波工業株式会社 機器事業部 機器開発部 吉村 拓郎 1
過熱水蒸気の特徴 1.蒸気(飽和蒸気)を 更に加熱した蒸気 2.伝熱性が極めて高く 乾燥が強い 3.低酸素状態 UPSS領域 飽和蒸気 温度(℃) 大気圧 過熱蒸気の領域 圧力(Mpa) 100 10 1 0.1 0.01 400 500 600 300 200 700 水の領域 0.001 1.蒸気(飽和蒸気)を 更に加熱した蒸気 2.伝熱性が極めて高く 乾燥が強い 3.低酸素状態
加熱水蒸気の用途例 1.食品の調理 2.洗浄(樹脂の除去・脱脂が可能) 3.殺菌・消毒 4.減容・リサイクル 5.表面改質 6.塗工後の乾燥
DHF 過熱水蒸気発生装置の構造・特長 過熱ユニット(DHF Super-Hi)の構造 加熱コイル 断熱材 発熱体 4 2013年11月 第8回エレクトロヒートシンポジウム 4
DHF 誘導電流の連鎖 輻射がこもり断熱 非磁性材料を使用 パイプを非接触で配置 中央部まで加熱される体積密度 過熱ユニット(DHF Super-Hi)の加熱方式 誘導電流の連鎖 輻射がこもり断熱 非磁性材料を使用 パイプを非接触で配置 中央部まで加熱される体積密度 2013年11月 第8回エレクトロヒートシンポジウム 5
DHF ・ 発熱体がステンレス構造であり、既設の配管にも組込みが容易 ・ 特殊構造発熱体により熱変換効率75~85%を実現 過熱水蒸気発生装置の特長 ・ 発熱体がステンレス構造であり、既設の配管にも組込みが容易 ・ 特殊構造発熱体により熱変換効率75~85%を実現 ・ 誘導加熱方式のため火災や爆発の危険が少ない ・ 加熱コイルが水冷方式であり、コイル断線の心配無し ・ 発熱体過加熱防止機能付温度制御方式により、 ⇒発熱体が過加熱することなく急速な昇温を実現 ⇒蒸気量可変・蒸気設定温度可変時にも 安定した温度制御精度(±1℃)を実現 ・ 特殊仕様の発熱体により、Max1000℃の蒸気発生が可能 2013年11月 第8回エレクトロヒートシンポジウム 6
DHF 装置構成例 3 ボイラー 過熱ユニット(DHF Super-Hi) 高温蒸気排出 温度BOX 冷却水循環装置 高周波電源 装置構成例 3 ボイラー 過熱ユニット(DHF Super-Hi) 高温蒸気排出 温度BOX 冷却水循環装置 高周波電源 ・高周波ケーブル ・冷却水ホース 2013年11月 第8回エレクトロヒートシンポジウム 7
DHF 製品ラインアップ 品 名 最高蒸気温度 500[℃] 800[℃] 1000℃ 最大蒸気量 5[kg/h] 10[kg/h] 製品ラインアップ 品 名 Super‐Hi 5 10 20W 60W 80W 180W 20WH 25WSH 最高蒸気温度 500[℃] 800[℃] 1000℃ 最大蒸気量 5[kg/h] 10[kg/h] 20[kg/h] 60[kg/h] 80[kg/h] 180[kg/h] 25[kg/h] 最高使用圧力 ~0.29[MPa] 加熱コイル冷却方式 空冷 水冷 高周波電源装置 5[kW] 10[kW] 20[kW] 25[kW] 50[kW] ユーティ リティー 電 気 3相 AC200/220V 50/60Hz 6[kVA] 14[kVA] 26[kVA] 32[kVA] 65[kVA] 冷却水 ‐ 1 [ℓ/min] 25[ℓ/min] 40 2 26 飽和 蒸気 ~5[kg/h] ~10[kg/h] ~20[kg/h] ~60[kg/h] ~80[kg/h] ~180[kg/h] ~25[kg/h] 2013年11月 第8回エレクトロヒートシンポジウム 8
UPSS 過熱蒸気発生装置/トクデン
過熱蒸気発生の仕組み ・ 鉄心に巻かれた導体管でコイルを構成しており、導体管を誘導加熱することで、過熱蒸気を発生させます。 Y型変形巻鉄心 特殊円形脚鉄心 導体管 1次巻線導体管 2次巻線導体管 特殊円形脚鉄心 過熱蒸気 水 ・ 鉄心に巻かれた導体管でコイルを構成しており、導体管を誘導加熱することで、過熱蒸気を発生させます。 ・ 1次巻線導体管で予熱された温水は、2次巻線導体管に入って飽和蒸気となり、さらに過熱蒸気となります。
過熱蒸気発生装置(UPSS)の特長 MAX700℃の高温過熱蒸気 95%以上の高い熱効率 クリーン 少ない法規制 低コスト 簡単操作、メンテナンス 水、蒸気どちらでも対応可能。ボイラー設備がない場所でも設置可能