サッカーにおける コーディネーショントレーニング 効果について

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サッカーにおける コーディネーショントレーニング 効果について サッカーにおける  コーディネーショントレーニング              効果について 学校教育課程 保健体育専攻 指導教員 横山 直也 0451049 小栗 和也

研 究 目 的

  スポーツ現場においてよりよいパフォーマンスを発揮するために,ウェイトトレーニング、サーキットトレーニングなど様々なトレーニングが行われている                     その中でも  コーディネーショントレーニング に注目した。

コーディネーショントレーニングの目的 コーディネーショントレーニングの方法 神経-筋の「連動性」を高め、 身体をコントロールする能力を向上させる コーディネーショントレーニングの方法 「外的」な部分を変える 「動作」に変化を加える 「感覚器」に制限を加える

サッカーの基本技術であるインサイドボレーでのボールコントロール コーディネーシ ョントレーニング    そこで本研究では、   サッカーの基本技術であるインサイドボレーでのボールコントロール      コーディネーシ  ョントレーニング  テストと前後の動作変化から効果を検証することを目的とした。

研 究 方 法 

被 験 者  サッカー部,またはクラブチームなどに所属したことがない,もしくはサッカーよりも他のスポーツの方が経験年数の長い人を対象条件とし,横浜国立大学男子学生9人(平均年齢22.78歳)にお願いした。 全員利き足は右足である。  被験者9人をコーディネーショントレーニング群5人と非コーディネーショントレーニング群4人に分けた。

実験方法 TR群 1回目テスト 2回目テスト NTR群 テストの練習 コーディネーショントレーニング + テストの練習 6~8回のトレーニング NTR群 テストの練習 ビデオ撮影 ビデオ撮影

テスト内容 30㎝四方の的を地面 から1.4mの高さに設置。 的と被験者の距離は2.5m 的の横からボールを投げて もらいインサイドボレーで        テスト内容 30㎝四方の的を地面 から1.4mの高さに設置。 的と被験者の距離は2.5m 的の横からボールを投げて もらいインサイドボレーで 的に当てる。 左右20球ずつ試技した。                        テストの略図 パートナー ビデオ 2.5m 被験者

コーディネーショントレーニングの内容 ① ②   この2つの動作をテニスボールとサッカーボールを使って行った。

結 果 及 び 考 察

テストの結果 維持または上昇 各群のテスト結果の変容 1回目 2回目 TR群 平均値 7 13.8 N=5 標準偏差 3.8 1.3 t検定     * N.S NTR群 5.75 12.25 N=4 3.09 2.22     * *;p<0.05

  結果を基にそれぞれt検定を行ったところ、以下のような結果が出た。(有意水準5%) ・コーディネーショントレーニング群の1回目と2回目の得点変化において有意な上昇あり ・非コーディネーショントレーニング群の1回目と2回目の得点変化において有意な上昇あり ・コーディネーショントレーニング群と非コーディネーショントレーニング群の2回目の得点結果において有意差認められず

1回目《上》と2回目《下》の成功試技連続写真 1回目《上》と2回目《下》の成功試技連続写真  ボールの動き インパクト 姿勢 一連の動作 軸足

VTRからの結果 軸足と体の向きが投げる人の方から的の方へ向いている 踏み込み動作をするようになった ボールスピードが増し,ボールの軌道が直線的になった インサイドにミートすることが多くなり,的から大きくそれなくなった コーディネーショントレーニング群の方が 変化が多くみられた

テニスボールを使用した コーディネーショントレーニング インパクトが正確になった 足首が固定されるようになった 正確なキック動作に近づいた トレーニングによって 動作変化は見られた

今後の課題 動作分析による両群の比較 テストとトレーニングの改善、差異化 コーディネーショントレーニングのさらなる事例研究 そして, コーディネーション能力を測るための     コーディネーションテストの確立,一般化

ご清聴ありがとうございました