第13回(通算29回) 福祉対象者への相談援助 合意形成
なぜ溝が埋まらないか? 例えば、医療事故を例にとると 医療側のニーズ 患者側のニーズ 実はかなり共通している 事故体験から回復したい 真相を究明したい 誠意ある対応を取りたい 再発防止をしたい 単なる金銭問題ではない 悲嘆体験から回復したい 真相を究明したい 誠意ある対応がほしい 再発防止をとってほしい 単なる金銭問題ではない 実はかなり共通している
対立構造の背景に着目する IPI分析を参考にすると、 Issue:争点 Position:両当事者の取る立場 Interest:ポジションを取らせている 背後の利益・価値・ニーズ ポジションレベルでは、対立的で硬直状 態に陥りそうなコンフリクトも、 より深い次元では、双方共通のニーズを 含んでいることが多い
リフレーミング ある枠組み(フレーム)で捉えられている物事 を枠組みをはずして、違う枠組みで見ること
双方の溝を埋めるためには? 一方的な自己主張と説得では困難 仮に説得されても、禍根を残す 真正面から自分が主張するのではなく、 「あなたの問題を私も一緒に考えてみま しょう」と立場を変えて伝えてみる 「共感的理解」を思い出す WIN-WINの関係を目指す
クロスロード (災害対応カードゲーム) 災害への備えをどうするか、大地震が起こっ たらどう対応するか。そこでは、私たちの日 常生活では思いもよらないような「決断すべ き場面」にたくさん遭遇するでしょう…。 クロスロードはそんな決断の「分かれ道」を 描いたゲーム。 災害対応を自らの問題として考え、また様々 な意見や価値観を参加者同士で共有すること を目的とする
演習 合意形成 主に災害ボランティアに従事する公務 員向けの問題を前方に提示します。 自分はイエスかノーか決めて下さい 演習 合意形成 主に災害ボランティアに従事する公務 員向けの問題を前方に提示します。 自分はイエスかノーか決めて下さい 次に、近隣の人とお互いのイエス・ ノーを伝え合い、その理由について話 し合ってください 一人しかいない場合は、自分なりに、イエス・ ノーの答えの根拠をできるだけ多く考えてくだ さい。
合意≠100%の同意 常に「正しく」あろうとする (正しいの基準は何なのか?) ほとんど妥協しない 「はい」か「いいえ」の2択だけ なのか? 常に「正しく」あろうとする (正しいの基準は何なのか?) ほとんど妥協しない 「はい」か「いいえ」の2択だけ なのか? 合意≠100%の同意
合意を得る過程が大事 合意≠100%の同意 「決定は私の第一希望ではないが、受 け入れられないことはなく、それを支 持します」 結論を出すまでのプロセスは、議論を 尽くして、納得できるものだったか。