ユニバーサルデザイン -デザインの革命- 近畿大学理工学部 社会環境工学科 三星昭宏
内容 1. ユニバーサルデザイン(UD)とは 2. ユニバーサルデザインの特徴と実例 3. ユニバーサルデザインとまちづくり
ユニバーサルデザイン(UD)とは あらゆる人・関係者対象: 階層・民族・家族 とくに身体・精神条件 あらゆる場面: 行為・屋内・屋外 あらゆる人・関係者対象: 階層・民族・家族 とくに身体・精神条件 あらゆる場面: 行為・屋内・屋外 あらゆる時: 時間・天候・ あらゆる要因: 人・環境・生態 あらゆる方法: 工夫・技術・行政・社会システム 低コスト: 生産・流通・消費
UDのポイント 1. 多様な人・多様な条件を考える 2. 身体条件への適合・バリアフリー 3. あきらめない・粘る 4. 当事者参加 5. 特別なものにしない(共用品) 6. 安全・快適・利便・健康・美しい 7. 発想の転換 8. 省コスト、省資源 9. 五感をいかす・情報 10. 風土性 11. 継続改善(PDCA)
1. 多様な人・多様な条件を考える 例 歩道と車道の境界の工夫 彦根市
2. 身体条件への適合・バリアフリー
3. あきらめない・粘る 例 LRT(新型路面電車) ストラスブール(仏)
6. 安全・快適・利便・健康・美しい
7. 発想の転換
8. 省コスト、省資源
9. 五感をいかす・情報 例 ルーブル博物館(仏) UDルーム
10. 風土性 例 神戸中突堤船客ターミナル
11. 継続改善(PDCA) 例 バリアフリー基本構想 芦屋市、東大阪市
障壁の打破 障害は環境が作る 1 物理的障壁 2 制度的障壁 3 文化・情報・コミュニケーション障壁 4 意識障壁 ------------------------------- 5 経済障壁 6 社会的サービスが無い
まちづくりとユニバーサルデザイン まち(公共財)の必要要件→ だれもが使えることが必要条件 生活権・交通権の保証 まち(公共財)の必要要件→ だれもが使えることが必要条件 生活権・交通権の保証 共存・共生の社会づくり → みんなでつくるまち・市民参画のまちづくり・環境にやさしいまちづくり 永続性(サステイナブル)のあるまち
まちづくりユニバーサルデザイン 何故必要か バリアフリーを始め、「おいてこられた」問題を解決 → 住民参加・参画型 → 地方の時代 ←少数であった ・←縦割りだった ←困難であった ・←情報・交流がなかった ←費用がかかった ・←流れ・システムがなかった ←技術がなかった ・←専門家・行政・当事者が離れていた ←規則・法律がネック ・←習慣・権威に縛られていた ←利害対立があった ・←密室であった
ユニバーサルな地域交通づくり 交通バリアフリー法の流れ バス・タクシー規制緩和の流れ TDM ↓ 競争とシビルミニマム ↓ 競争とシビルミニマム 「なんでもあり」の施策 交通計画・交通対策への参加 住民・企業・ボランティア・NPO・事業者・自治体 の知恵と連携
モビリティー確保の意味 基本的人権、生活権(人間として生きること)- 基本的交通(役所、通院、郵便等)、通勤通学交通(職業・学校選択)、コミュニケーション交通(交遊、家族等)、買物交通、リクリエーション交通、観光交通等 社会の活性、国の基盤 ボーダーレス社会(国際化)