対流の外向き伝播; 蒸発冷却による吹出し; 摩擦の影響は小

Slides:



Advertisements
Similar presentations
橋本. 階級値が棒の中央! 階級値 図での値 階級下限階級上限
Advertisements

偏光ライダーとラジオゾンデに よる大気境界層に関する研究 交通電子機械工学専攻 99317 中島 大輔 平成12年度 修士論文発表会.
降水セルから見た 甑島ラインの形成過 程. 諫早ライン 1997/07/11/16:00JST 2001/06/19/11:30JST 五島ライン 五島列島 甑島列島 長崎半島 甑島ライン 2002/07/01/12:20JST 長さ:約 80km 長さ : 約 70km 長さ : 約 150km.
有効座席(出席と認められる座席) 左 列 中列 右列 前で3章宿題、アンケートを提出し、 3章小テスト問題、4章講義レポート課題を受け取り、
非静力学モデルの方程式系 理学部 地球惑星科学科 地球および惑星大気科学研究室 今関 翔 (指導教員: 林 祥介)
大気科学入門 - 金星大気東西風の超回転について -
(台風セミナー) 台風の発生過程と非軸対称構造の力学
数値気象モデルCReSSの計算結果と 観測結果の比較および検討
Rossby 波動が関係する成層圏平均東西風の変動例
三重大学・大学院生物資源学研究科 共生環境学専攻 地球環境気候学研究室 教授 立花義裕
第6章 波の平均場への作用 そして運動のエネルギーと、、  質も形も進度も位置も時間も みな因縁が…
Rossby 波動が関係する成層圏平均東西風の変動例
高精度有限体積法による 非静力学惑星大気循環モデルの開発 神戸大学 地球および惑星大気科学研究室 河合 佑太
ダウンスケールのためのデータ同化システムの構築に向けて ~海風の事例~
11章:赤道域中層大気における平均東西風の長周期変動 ー準2年振動と半年振動についてー
山口市における ヒートアイランド現象の解析
成層圏突然昇温の 再現実験に向けて 佐伯 拓郎 神戸大学 理学部 地球惑星科学科 4 回生 地球および惑星大気科学研究室.
渦位(Potential Vorticity)と角運動量の保存
ジェット気流が延々と吹き続けている理由を理解する
ステップガーデンを有する建物と その周辺市街地の熱環境実測
北海道大学 理学部 地球科学科 惑星物理学研究室 4年 馬場 健聡
北海道大学・環境科学院 藤原正智 地球惑星科学II 気象学事始(3/3) 北海道大学・環境科学院 藤原正智
風成海洋大循環 (準地衡流渦位方程式+エクマン層の力学)
永井晴康、都築克紀(原研)、植田洋匡(京大防災研)
第6章:熱帯域の不安定について(個別的?)かき混ぜか 6ー1:成層圏内の傾圧不安定(?)で起こっている例
惑星大気大循環モデル DCPAM を用いた 地球大気に関する数値実験
*大気の鉛直構造 *太陽放射の季節・緯度変化 *放射エネルギー収支・輸送 *地球の平均的大気循環
平成24年8月下旬~9月中旬の 北・東日本の高温について
MJOがPNAパターンの 予測可能性に及ぼす影響
通信情報システム専攻 津田研究室 M1 佐藤陽介
1km格子で再現された2003年・2004年7月の気温場 気温場 降水分布の比較 沢田雅洋 岩崎俊樹 (東北大学) Miyagi Pref.
2005/06年冬季における 北半球環状モード変動の 予測可能性について
ロスビー波( Rossby wave) 渦度 (vorticity) 順圧非発散流(絶対渦度の保存) ポテンシャル渦度(渦位)
木星雲対流モデル構築に向けた雲微物理過程に関する レビュー
半無限領域のスペクトル法による竜巻を模した渦の数値実験に向けた研究開発
2.温暖化・大気組成変化相互作用モデル開発 温暖化 - 雲・エアロゾル・放射フィードバック精密評価
バルク法について ~deepconv を用いて地球の積雲対流の数値計算をするにあたって~
自然通風時の室内風速分布に関する研究 ー噴流理論を応用した簡易予測手法の検討ー
YT2003 論文紹介 荻原弘尭.
北海道大学・環境科学院 藤原正智 基礎地学II 気象学事始(3/3) 北海道大学・環境科学院 藤原正智
長崎半島周辺における 停滞性降雨帯(諫早ライン)の 構造と発達過程に関する研究
トンネル栽培における 水消費メカニズムの解明
渦位(Potential Vorticity)と角運動量の保存
2009年秋の北極海ラジオゾンデ観測によって観測された 大気の順圧不安定とメソ渦列
都市表面における 熱輸送速度の実験的研究 スケールモデルによる野外実験と風洞実験の比較 大久保 典明
リングの回転成形の 近似3次元有限要素シミュレーション 塑性加工研究室 平松直登 一般化平面ひずみを用い た近似3次元FEM
沖縄偏波降雨レーダー(COBRA)で観測 された台風0418号の風速場の特徴
バングラデシュ北東部における夜間の対流活動極大と風の日変化
速度ポテンシャルと 流線関数を ベクトルで理解する方法
Johnson et al., 1999 (Journal of Climate)
冬季、東シナ海・日本南方海域における 温帯低気圧の発生に関する気候学的研究
ヤマセ時に津軽海峡で発生する強風 島田照久(1) 川村宏(1) 沢田雅洋(2) 余偉明(2)
梅雨前線に伴う沖縄島を通過した 線状降水システムの構造の変化
学部生対象 地球水循環研究センター(一部)説明会 趣旨説明
2015 年5 月下旬のインドの熱波について 報道発表資料平成27 年6 月2 日気 象 庁
竜巻状渦を伴う準定常的なスーパーセルの再現に成功
佐藤晋介(NICT)、古本淳一(京大生存研) 科研費研究 「局地豪雨予測のための先端的データ同化と雲解像アンサンブル手法に関する研究」
(MONTHLY WEATHER REVIEW 1991) CHUAN-YONG CHANG AND MASANORI YOSHIZAKI
ラジオゾンデで観測された 千島列島周辺の 激しいSST勾配が駆動する大気循環
2006 年 11 月 24 日 構造形成学特論Ⅱ (核形成ゼミ) 小高正嗣
全球モデルにおける中緯度下層雲の鉛直構造の解析
ヤマセ海域のSST変動と 海洋内部構造の関係 ー2011年の事例解析ー
400MHz帯ウィンドプロファイラとCOBRAで観測された台風0418号の鉛直構造
雲解像モデルCReSSを用いた ヤマセ時の低層雲の構造解析
スケールモデルを用いた建物群周りの        気温分布の検討 藤原 孝三 指導教員  成田 健一.
卒論中間発表 2001/12/21 赤道の波動力学の基礎 北海道大学理学部 地球科学科 4年 山田 由貴子.
Cプログラミング演習 ニュートン法による方程式の求解.
1km格子で再現された2003年7月の気温の誤差評価
K2地球システム統合モデル 成層圏拡張の進捗について
第3章:赤道波(重力波も含めて) -擾乱表現の1つの方法- <ー赤道成層圏は波で満ちあふれている?
Presentation transcript:

対流の外向き伝播; 蒸発冷却による吹出し; 摩擦の影響は小 重力波的ではない非地衡風的なCISK 対流の外向き伝播; 蒸発冷却による吹出し; 摩擦の影響は小 山岬 (2003) 図1: CRCMの動径時間分布 (a)地表降雨強度 (b)接線風(z=900m)

地表摩擦による吹込みが重要なCISK (前半) 山岬 (2003) 図4: CRCMの動径時間分布 (a)地表降雨強度 (b)接線風(z=900m)

摩擦収束は近似的には最大風速より内側(渦度が正)で起きる 風の回転成分と摩擦収束との関係 摩擦収束は近似的には最大風速より内側(渦度が正)で起きる 山岬 (1996) 図5.1

複数の積雲対流セルから成るメソスケール対流(左) コールドプール(右) 温位偏差<-2K 山岬 (2003) 図5: CRCMの動径時間分布 (a)雲水(z=6km); (b) 地表での温位偏差

複数の積雲対流セルから成るメソスケール対流(左) ダウンドラフトに伴う下層の発散(右) 外向き 内向き Yamasaki (1983) 図11: CRCMの動径時間分布 (a)降雨; (b) 動径風(z=300m)

メソスケール対流のライフサイクル 1. Inactive 4. Mature 2. Growing 5. Decaying 3. Most active 6. Inactive 山岬 (1996) 図5.9: 雲水の鉛直動径分布 (40分ごと)