平成16年11月26日 (金) 第822回地震研究所談話会1 新潟県中越地震緊急観測 中越地震緊急観測グループ報告者:平田 直 謝辞:本調査研究は科学研究費補助金(特別研究促進費) 「 2004 年新潟県中越地震の余震に関する調査研究」の補助を受 けています。 一部の研究は、科学技術振興調整費・緊急研究「平成 16 年 ( 2004 年)新潟県中越地震に関する緊急研究」の補助を受けて います。
2 新潟県中越地震 2004 年 10 月 23 日 17 : 56 Mj6.8 97主要活断層 (10) 長岡盆地西縁断層帯
3 余震活動 ( 気象庁一元化デー タ) C B BC ( 気象庁、大学、 Hi-net )
4 各機関によって 設置された地震、 強震、 GPS 、電磁 気観測点 地震: 地震研52, (150) 東北大54, 京大・九大7, 名大25, 弘前4、 東工大1, 防災科研7 GPS: 地震研7, (17) 北大・九大3, 名大5, 富山大1,九大1 電磁気 (9) 東工大2,地震研他 7
5 広帯域 MT ( 11 月 5 ~ 19 日) (上嶋さんから貰った図に加筆) 十日町 小出町 小千谷市 10 km
6 臨時テレメー タ観測点 京大・九大合同観測 10 月 25 日に設置 開始 (一元化処理は 11 月 2 日から)
7 通信衛星回線を利用したテレメー タ 京都大学・九州大学合同観測点
8 オフライン観測 東京ヘリポートでの 準備 (たいへん緊急余震観測)
9 積み込み
10
11 山古志村上空
12 山古志村着陸
13 3成分観測 ( 4 . 5Hz)
14 地震計(換震器) と記録装置 seismometerrecorder (24bit, 125Hz, 96 hrs) 4.5 Hz, 1 成分 x 3 = 3 成分
15緊急余震観測 24d 18:00 – 25d 00:00 25d 00:00 – 26d 00:00 ● ( ● 余震: ▲ 臨時点 6 点 ) (▲ 臨時点 14 点 ) 2004 年 10 月 24 日から観測点を設置し、 28 日に 14 点を回収した。 14 観測点のデータを用いて解析した結果、 23 日の本震 ( M6.8) と最大余震 (18 : 34 、 M6.5) は西傾斜の別の震源断層で発生し、 27 日 10 時40分の M6.1 は、更に別の東傾斜の震 源断層で発生したことが推定された。 (a) (b)
16 26 日と 27 日の余震分布 26d 00:00 – 27d 00:00 27d 00:00 – 27d 12:00 (▲ 臨時点 14 点 )
平成16年11月26日 (金) 第822回地震研究所談話会17 (緊急余震観測データ: 10 月 24 年 18 : 00 ー 28 日 16 : 30) 2004 年新潟県中越地震余震分布 (緊急余震観測データ: 10 月 24 年 18 : 00 ー 28 日 16 : 30) 六日町盆地西縁断層 魚沼丘陵 悠久山断層 ①本震( M6.8) ④最大余震( M6.5) ⑤ 27 日余震( M6.1)
平成16年11月26日 (金) 第822回地震研究所談話会18 新潟県中越地震の余震分布 ( 10 月 23 日 18 : 日 20 : 00 ) (酒井・他、 2004 )
平成16年11月26日 (金) 第822回地震研究所談話会19 10月27日10:40( M6.1) 10月23日18:34 (M6.5) 最大余震 ΔCFF による余震発生の可能性
20 本震から 10 月 27 日 10:40 まで主 な地震の影響 11月4日8 :57(M5.2) 11月 8 日 11:15(M5.9)
21 震源域の Vp 構造 小平尾断層 Vp (km/s) 観測点数: 57 点 臨時観測: 14 点 定常: 43 点 (加藤・他., 2004)
22震源域の地質構造推定断面 (佐藤・他、 2004 年 11 月 5 日予知連資料)
23 震源断層の空間配置概念図 (佐藤・他、 2004 年 11 月 5 日予知連資料)
24緊急余震観測・解析による結論 地震発生後 24 時間で 6 点、2日後に 14 点の地震観測 点を展開( 4 日間の連続観測):回収して、解析 地震発生後 24 時間で 6 点、2日後に 14 点の地震観測 点を展開( 4 日間の連続観測):回収して、解析 3 日後( 10 月 26 日)からは、 1 月連続観測 (52 観測 点): 11 月 25 日までにすべて回収 3 日後( 10 月 26 日)からは、 1 月連続観測 (52 観測 点): 11 月 25 日までにすべて回収 緊急解析:本震発生直後の高精度余震分布 緊急解析:本震発生直後の高精度余震分布 – 本震( M6.8) 、最大余震( 40 分後、 M 6.5) 、 27 日余震( 4 日後、 M6.1) は、離れた震源断層(3つの震源断層) – 本震、大余震の震源断層は、構造の急変領域 –ΔCFF である程度説明可能