平成16年11月26日 (金) 第822回地震研究所談話会1 新潟県中越地震緊急観測 中越地震緊急観測グループ報告者:平田 直 謝辞:本調査研究は科学研究費補助金(特別研究促進費) 「 2004 年新潟県中越地震の余震に関する調査研究」の補助を受 けています。 一部の研究は、科学技術振興調整費・緊急研究「平成.

Slides:



Advertisements
Similar presentations
基本編: はじめての UNIX UNIX の基本的なコマンドを使ってみよう . 応用編:地震波形を使って震源を決めてみよ う 1.波形データをインターネットから取得しよう 2.地震波形を読もう 3.震源を決めてみよう 地球惑星物理学実験 II.
Advertisements

地震 麻の葉セミナー資料 2005 年 9 月 17 日 ( 土 ) 山賀 進 地球の構造 ( 静的) 図提供:吉井敏尅氏 地殻 マント ル 外核 内核 ← モホ面.
2004 年新潟県中越地震と スマトラ沖巨大地震の 震源で何が起こったのか? 八木勇治 (建築研究所・国際地震工学セン ター)
防災部会 平成23年度前期総会. The table of contents 1 東日本大震災概要(寺林) 2 被災地現状(下山 SV) 3 トンガでの影響(工藤)
緊急地震速報対応行動訓練 地震避難訓練 平成 ○○ 年 ○ 月 ○ 日 ○○ 市立 ○○ 中学校.
緊急地震速報対応行動訓練 地震避難訓練 平成 ○○ 年 ○ 月 ○ 日 ○○ 市立 ○○ 中学校.
1968年に起こった十 勝沖地震について 社会開発工学科 建築コース 02T3076H 松本 和久.
「統計的モデルに基づく地球科学における 逆問題解析手法」
関東地質調査業協会 第18回「技術者のための新春の集い」 東京大学地震研究所 平田 直
長周期地震動対策関係省庁連絡会議(第5回)
プロジェクトZ 観測戦略シリーズ 第2回 「地震予知の観測網の将来」
2007地盤震動シンポジウム 内陸地殻内地震の相互比較 -類似点と相違点-
5年間全体の計画と平成17年度の研究計画について
2004年新潟県中越地震の 本震と余震 東京大学地震研究所 平田 直
東海・東南海・南海地震と地域の持続性 京都大学防災研究所 牧 紀男.
観測データ流通システムJDXnetの 開発と運用
工学院大学・朝日カレッジ 「高層ビルに潜む危険と対処法」
平成21年新都心の地域減災セミナー 第3回 プログラム 超高層建築など大規模建物の 震災想定と対策: 主としてハード対策
南アルプス地域・糸魚川-静岡構造線断層帯付近の地震活動と地殻構造 SEISMICITY AND CRUSTALL STRUCTURE ALONG THE SOUTHERN JAPANESE ALPS SEGMENT OF THE ITOIGAWA-SHIZUOKA TECTONIC LINE ヤニス.
Presenter: Yannis Panayotopoulos
水戸市に建つ超高層免震建物の 強震観測例 2011年9月27日 ハザマ 境 茂樹 東京工業大学建築物理研究センター講演会
地震の特徴と 住宅を中心とした被害の特徴 02T3066A 平井 美緒
応用編:地震波形を使って震源を決めてみよう
中央構造線断層帯の深部構造と準静的 すべりに関する測地学的推定
Ⅱ.東南海・南海地震に関する調査研究-予測精度向上のための調査研究- 2.微小地震分布を把握するための海底地震観測研究 2-1.想定震源域および周辺における地殻構造と地震活動の対比等に関する研究(東南海・南海17-1-3) 九州大学理学研究院附属地震火山観測研究センター 課題:想定震源域と周辺域(日向灘)の地震活動、地殻構造、起震応力場を比較して、震源域の固着状態とその要因を推定する。
会津大学 北陸先端大 仙台市情報・産業プラザ 山口大 北海道大学 東北-5 [083] 北陸-3[3B1] 北海道-2 [2A2]
承認TLO(47機関)の分布 ※平成21年5月現在 信州TLO(信州大) ( )内は主な提携大学 新潟ティーエルオー(新潟大)
米倉 覚則 (茨城大・宇宙科学教育研究センター) Y. YONEKURA (Ibaraki U.)
Cluster B Cluster A Cluster C
強震波形と測地データから推定した 2008年岩手・宮城内陸地震の震源過程
ランダム不均質媒質中の非等方震源におけるベクトル波エンベロープ合成
2.2 地震の基礎.
東京大学地震研究所 地震予知研究センター 平田直
セッション3:最近のミスマッチの実例分析 実例2:地震予知 地震予知情報発信のされ方について 予知研究の現場から
山中 佳子(准教授) 専門:地震学 巨大地震発生  メカニズムの解明 リアルタイム     地震学.
新潟県中越地震における被害状況 1.下水道施設被害及び復旧状況 ○ 新潟県内9市11町4村で処理場12箇所・管渠34処理区で被害発生
1.テーマ名:大都市大震災軽減化特別プロジェクト I 地震動(強い揺れ)の予測: 大都市圏地殻構造調査研究成果の概要
1923年関東地震の強震動シミュレーション 古村孝志 (東大地震研究所) より“短周期地震動”予測を目指してー現状と課題
中越沖地震で発生した 津波のシミュレーション  環境・建設系 犬飼 直之 助教.
統計的震源モデルと 半無限平行成層グリーン関数 による高振動数強震動の計算法
平成20年11月 国土交通省国土技術政策総合研究所 高度情報化研究センター情報基盤研究室
自然地震・制御震源を用いた内陸活断層の深部モデルと地殻内三次元構造モデルの構築に関する研究
水(?)はプレート間カップリングを 変化させるか? ー 茨城・福島沖の場合 ー 名古屋大学 山中 佳子 昨年度のシンポジウムで
断層の準静的モデルの構築と 歪蓄積過程に関する研究 断層モデル等の構築 (1)活断層の準静的モデル 橋本・大谷(京大防災研)
平成16年7月新潟・福島豪雨及び平成16年7月福井豪雨
小課題5-1 超高層建築・街区・都市機能継続 (概 要) 震災・パンデミックによる被害を最小限に抑え、速やかな業務復旧と
反射法構造探査およびトモグラフィーによる関東地方のプレート構造と相似地震活動
(3)断層帯周辺における自然地震観測:稠密アレー観測
会場 国際ファッションセンター KFCホール(東京都墨田区)
ウィルスって どの位感染しているのかな? 菊池研究室  小堀智弘.
南海トラフ沿い巨大地震サイクルに おける内陸活断層の破壊応力変化
統計的震源モデルと 半無限平行成層グリーン関数 による高振動数強震動の計算法
ICRR共同研究発表会(2003/12/19) 神岡100mレーザー伸縮計の概要と観測記録              新谷 昌人(東京大学地震研究所)
〔主催〕九州がんプロフェッショナル養成協議会
スラブ内地震の震源過程と強震動 神戸大学理学部  筧 楽麿.
SKnet担当者の会 <<鷹野氏>>
学部生対象 地球水循環研究センター(一部)説明会 趣旨説明
緊急地震速報の消防防災分野での活用に関する検討懇談会 市町村防災行政無線(同報系)による 緊急地震速報伝達システムの実証実験
平成14年大大特共同研究 サブテーマ3「断層モデル等の構築」 地下構造モデル化の研究 表層地盤とサイト特性
EIC地震学レポート(25) 2003年5月26日宮城沖地震(Mw7.0)の震源過程 山中佳子・菊地正幸
首都直下地震の姿と防災対策 日本地震学会 東京大学地震研究所 平田直 Workshop 14:40~16:30(110分間)
跡津川断層トレース近傍に おけるVLF-MT探査 :雁行状断層破砕帯の可能性
1948年福井地震レポート 00t3032j   荒瀬 公三.
強震動予測に用いる手法の ベンチマークテスト ーその2 理論的手法ー
栗駒火山周辺の地震活動と3次元磁気構造 解析範囲 栗駒火山.
防災工学 関東大震災.
新潟県のとなりには どんな県があるでしょうか? 山形県 福島県 富山県 長野県 群馬県.
日本における中規模以上の地震発生タイミングの衛星画像からの把握について
2019年5月10日日向灘の地震 地震概要(気象庁発表資料より) 2019年5月10日8時48分 マグニチュード:6.3(暫定値)
2018年9月6日胆振地方中東部の地震 (試作版:地震発生から12時間以内の公開を想定)
Presentation transcript:

平成16年11月26日 (金) 第822回地震研究所談話会1 新潟県中越地震緊急観測 中越地震緊急観測グループ報告者:平田 直 謝辞:本調査研究は科学研究費補助金(特別研究促進費) 「 2004 年新潟県中越地震の余震に関する調査研究」の補助を受 けています。 一部の研究は、科学技術振興調整費・緊急研究「平成 16 年 ( 2004 年)新潟県中越地震に関する緊急研究」の補助を受けて います。

2 新潟県中越地震 2004 年 10 月 23 日 17 : 56 Mj6.8 97主要活断層 (10) 長岡盆地西縁断層帯

3 余震活動 ( 気象庁一元化デー タ) C B BC ( 気象庁、大学、 Hi-net )

4 各機関によって 設置された地震、 強震、 GPS 、電磁 気観測点 地震: 地震研52, (150) 東北大54, 京大・九大7, 名大25, 弘前4、 東工大1, 防災科研7 GPS: 地震研7, (17) 北大・九大3, 名大5, 富山大1,九大1 電磁気 (9) 東工大2,地震研他 7

5 広帯域 MT ( 11 月 5 ~ 19 日) (上嶋さんから貰った図に加筆) 十日町 小出町 小千谷市 10 km

6 臨時テレメー タ観測点 京大・九大合同観測 10 月 25 日に設置 開始 (一元化処理は 11 月 2 日から)

7 通信衛星回線を利用したテレメー タ 京都大学・九州大学合同観測点

8 オフライン観測 東京ヘリポートでの 準備 (たいへん緊急余震観測)

9 積み込み

10

11 山古志村上空

12 山古志村着陸

13 3成分観測 ( 4 . 5Hz)

14 地震計(換震器) と記録装置 seismometerrecorder (24bit, 125Hz, 96 hrs) 4.5 Hz, 1 成分 x 3 = 3 成分

15緊急余震観測 24d 18:00 – 25d 00:00 25d 00:00 – 26d 00:00 ● ( ● 余震: ▲ 臨時点 6 点 ) (▲ 臨時点 14 点 ) 2004 年 10 月 24 日から観測点を設置し、 28 日に 14 点を回収した。 14 観測点のデータを用いて解析した結果、 23 日の本震 ( M6.8) と最大余震 (18 : 34 、 M6.5) は西傾斜の別の震源断層で発生し、 27 日 10 時40分の M6.1 は、更に別の東傾斜の震 源断層で発生したことが推定された。 (a) (b)

16 26 日と 27 日の余震分布 26d 00:00 – 27d 00:00 27d 00:00 – 27d 12:00 (▲ 臨時点 14 点 )

平成16年11月26日 (金) 第822回地震研究所談話会17 (緊急余震観測データ: 10 月 24 年 18 : 00 ー 28 日 16 : 30) 2004 年新潟県中越地震余震分布 (緊急余震観測データ: 10 月 24 年 18 : 00 ー 28 日 16 : 30) 六日町盆地西縁断層 魚沼丘陵 悠久山断層 ①本震( M6.8) ④最大余震( M6.5) ⑤ 27 日余震( M6.1)

平成16年11月26日 (金) 第822回地震研究所談話会18 新潟県中越地震の余震分布 ( 10 月 23 日 18 : 日 20 : 00 ) (酒井・他、 2004 )

平成16年11月26日 (金) 第822回地震研究所談話会19 10月27日10:40( M6.1) 10月23日18:34 (M6.5) 最大余震 ΔCFF による余震発生の可能性

20 本震から 10 月 27 日 10:40 まで主 な地震の影響 11月4日8 :57(M5.2) 11月 8 日 11:15(M5.9)

21 震源域の Vp 構造 小平尾断層 Vp (km/s) 観測点数: 57 点 臨時観測: 14 点 定常: 43 点 (加藤・他., 2004)

22震源域の地質構造推定断面 (佐藤・他、 2004 年 11 月 5 日予知連資料)

23 震源断層の空間配置概念図 (佐藤・他、 2004 年 11 月 5 日予知連資料)

24緊急余震観測・解析による結論 地震発生後 24 時間で 6 点、2日後に 14 点の地震観測 点を展開( 4 日間の連続観測):回収して、解析 地震発生後 24 時間で 6 点、2日後に 14 点の地震観測 点を展開( 4 日間の連続観測):回収して、解析 3 日後( 10 月 26 日)からは、 1 月連続観測 (52 観測 点): 11 月 25 日までにすべて回収 3 日後( 10 月 26 日)からは、 1 月連続観測 (52 観測 点): 11 月 25 日までにすべて回収 緊急解析:本震発生直後の高精度余震分布 緊急解析:本震発生直後の高精度余震分布 – 本震( M6.8) 、最大余震( 40 分後、 M 6.5) 、 27 日余震( 4 日後、 M6.1) は、離れた震源断層(3つの震源断層) – 本震、大余震の震源断層は、構造の急変領域 –ΔCFF である程度説明可能