情報科教育法後期第7回 学習目標コンセプトマップと授業 フロー 東京理科大学 清 水 克 彦. 2 東京理科大学数学教育研究所RIME 科学教育研究科数学コース 本日の内容 学習目標コンセプトマップの説明 授業フローとは、授業の流れを流れ図 で現すこと。 担当する授業について、授業目標コン セプトマップを作成する。

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情報科教育法後期第7回 学習目標コンセプトマップと授業 フロー 東京理科大学 清 水 克 彦

2 東京理科大学数学教育研究所RIME 科学教育研究科数学コース 本日の内容 学習目標コンセプトマップの説明 授業フローとは、授業の流れを流れ図 で現すこと。 担当する授業について、授業目標コン セプトマップを作成する。 担当する授業について、授業フローを 作成する。

3 東京理科大学数学教育研究所RIME 科学教育研究科数学コース 普通教科「情報」の内容 情報A情報B情報C (1) 情報を活用するた めの工夫と情報機器 (2) 情報の収集・発信 と情報機器の活用 (3) 情報の統合的な処 理とコンピュータの 活用 (4) 情報機器の発達と 生活の変化 (1) 問題解決とコン ピュータの活用 (2) コンピュータの仕 組みと働き (3) 問題のモデル化と コンピュータを活用 した解決 (4) 情報社会を支える 情報技術 (1) 情報のディジタル 化 (2) 情報通信ネット ワークとコミュニ ケーション (3) 情報の収集・発信 と個人の責任 (4) 情報化の進展と社 会への影響 教科書での単元名は異なることもある。

4 東京理科大学数学教育研究所RIME 科学教育研究科数学コース 普通教科「情報」(新)の内 容 社会と情報情報 C 情報の科学情報 B (1) 情報の活用 と表現 (2) 情報通信 ネットワー クとコミュ ニケーショ ン (3) 情報社会の 課題とモラ ル (4) 望ましい情 報社会の構 築 (1) 情報のディ ジタル化 (2) 情報通信 ネットワー クとコミュ ニケーショ ン (3) 情報の収 集・発信と 個人の責任 (4) 情報化の進 展と社会の 影響 (1) コンピュー タと情報通 信ネット ワーク (2) 問題解決と コンピュー タの活用 (3) 情報の管理 と問題解決 (4) 情報化の進 展と情報モ ラル (1) 対応なし (2) 問題解決と コンピュー タの活用 (3) 旧「情報の 蓄積・管理 とデータ ベースの活 用」 (4) 情報社会を 支える情報 技術

5 東京理科大学数学教育研究所RIME 科学教育研究科数学コース コンセプト・マップとは 概念地図と呼ばれるもので、データや連想をもとに、 ある概念に関わる言葉や用語を矢印で結びつけたも の。 頭の中にあるものの整理に使われるもの。 矢印などを使用して、それらの関係を表すことを行 う。 1次関数 A: 傾き Y 切片 比例 グラフ 直線 Y=ax+b 反比例 文章題 2次関数

6 東京理科大学数学教育研究所RIME 科学教育研究科数学コース 学習目標コンセプトマップ 授業の目標に現れる用語やそれらに関 係する概念や用語をコンセプトマップ に表して整理したもの。 指導計画の作成や授業フローの作成に 活用する。

7 東京理科大学数学教育研究所RIME 科学教育研究科数学コース 学習目標コンセプトマップを 作ろう 授業目標を確認する。 そこに現れる用語を切り出して、生徒 を主語にした言葉にする。カードに書 き留める。 それらの用語に関連する概念や事例、 応用例などを想起して、同じように生 徒を主語にした言葉でカードに書きと める。 それらの用語を関連するものどうし、 紙の上に配置して、矢印などを書き込 む。 (KJ 法に似ている手法)

8 東京理科大学数学教育研究所RIME 科学教育研究科数学コース 例:情報 A (3):情報の統合的処理と コンピュータの活用 目標 ア コンピュータによる情報の統合 コンピュータの機能とソフトウエアとを組み合わせて活用 することを通じて、コンピュータは多様な情報を統合でき ることを理解させる。 用語の切り出し:「コンピュータの機能を知る活用する」、 「ソフトウエアを使う」、「組み合わせて活用する」、 「多様な情報を知る」、「統合して使用する」などを切り 出す。 それらの用語に関連するものをできるだけリストアップし よう。 それらを平面的にうまく配置して、整理しよう。 授業で扱うべきことが理解できるのではないでしょうか。

9 東京理科大学数学教育研究所RIME 科学教育研究科数学コース コンピュータの機能を 知る活用する 統合して使用する 多様な情報を知る 組み合わせて活用する ソフトウエアを使う マルチメディアを 理解する

10 東京理科大学数学教育研究所RIME 科学教育研究科数学コース 授業の流れ:授業フローを作 成しよう。 自分たちがこれから説明する授業の流 れのどれを採用するかを考えてみよう。 それらをフローチャートにあらわして みよう。 フローチャートのそれぞれの段階で、 授業目標コンセプトマップの各要素が どこに入るかを考えましょう。 それらを記入してみましょう。

11 東京理科大学数学教育研究所RIME 科学教育研究科数学コース 問題解決型の授業の開発 よい問題の開発  生徒に興味が持てて意欲的に取り組める。 問題解決プロセスを想定する  これが大切です。勝手に解くのではない。 使用される情報機器、情報源を考える  事前に調べておく。 実際の協同のマネージの仕方を考える  現在、君たちが体験中である。 解決過程での支援を考える  これは人数によるので意外に大変です。 プレゼンテーションを企画する  結果の共有化のために必須かもしれない。

12 東京理科大学数学教育研究所RIME 科学教育研究科数学コース 問題解決に授業の流れ 問題の理解 解決の計画 計画の実行 結果の検討と振り返り

13 東京理科大学数学教育研究所RIME 科学教育研究科数学コース 問題の理解 解法の計画 解決の実行 解決の評価・振り 返り

14 東京理科大学数学教育研究所RIME 科学教育研究科数学コース コンピュータの仕組みの理解や技能習得を行う授 業 演繹的ではなく、帰納的に習得させる そのためにはよいテーマが必要になってくる(ペイント ツールならば年賀状を作ろうなど) ソフトウエアやハードウエアのすべてのスキルを習得させ るわけではないので、どこまでを生徒に行わせるかを考え なくてはならない スキルが身についているかどうか、評価しなければいけな い など 授業の流れ  課題の提示  体験、作業の説明と実行  仕組みや原理を、機能的に理解する

15 東京理科大学数学教育研究所RIME 科学教育研究科数学コース 情報機器の操作に当たって注意すべ き点 ドライアイや視力低下などの点に配慮すること (長時間の操作への注意) ソフトウエアやハードウエアのトラブルに生徒が どのように対応するか 不正な操作や不正なアクセスに対する対応 インターネットは危険が多い。 (小中学生の2割がネッ トやメールでなんらかの危ない目に遭っているという調査結果があ る。(東京都))

16 東京理科大学数学教育研究所RIME 科学教育研究科数学コース 情報の収集を中心とする授業の開発 よいテーマの設定(課題として生徒に取り組 む意欲を持たせるもの、情報源が存在する・ アクセスできるもの) 漫然と集めるのではなく、目的を持って、組 織的に、情報の量もある程度事前に決めてお く。 生徒なりの考察をどのように進めさせるかを 計画する。(データ → 情報 → 知識) 発表会とその成果の評価方法、特に評価が難 しい