学校教育をとらえ直す メディア・リテラシー 長野県梓川高等学校 教 諭 林 直哉 東京大学大学院情報学環 Mell Project Project Leader
A. メディア・リテラシーの ダイナミズム メディアによって 構成される社会
自己紹介ゲーム 名前と所属 自分一番気に入っている物で紹介 手に持てる物・身につけている物 理由をしっかり述べる 時間は2分間
事象 受け手 メディア 情報を乗せた乗り物 情報 情報 メディアとは
メディア 「人と人・物から人に 情報を伝える媒体や手 段」
メディア マスメディア 会話手紙授業 テレビ 新聞 ラジオ
【メディア】 意図を持ってデザインできる媒体全て
メディアと情報 情報 情報を乗せた乗り物 メディア 表象される 表の意味 裏(内在する)の意味
多様なリテラシー Information Literacy 図書館学・情報検索システム 情報リテラシー 情報工学系教育システム ビジュアル・リテラシー 芸術表現系 メディア・リテラシー
メディア・リテラシーとは メディアの特性を知り、メディアから受け取 る情報を CRITICAL に受容し、メディアの特 性を活かして発信する力 メディアによって構成されたコミュニティを、 情報の送り手と受け手の関係の編み直しと、 身体感覚を重視した実感( Reality )の回復に よって、豊かなコミュニケーションの回路を 生みだし、とらえ直していく営み
立場の固定化・特殊化 送り手 受け手 プロ化 商業化 送り手 受け手 メディア・リテラシーの導入 送り手 回路を作る 受け手
メディア・リテラシーの深度 レベル1 メディア批判 レベル2 一方的批判は何も育てない レベル3 送り手と受け手の循環と協働 レベル4 コミュニティをとらえ直す
メディア・リテラシーの視点 1. ふつうとみんな 固定観念を崩す 2. 全部やる 表現の全体性 3. 読むと書くの循環 表現の総合性 4. 反対になる 固定した立場の逆転
メディア・リテラシーの視点 1. ふつうとみんな 固定観念を崩す 2. 全部やる 表現の全体性 3. 読むと書くの循環 表現の総合性 4. 反対になる 固定した立場の逆転
メディア・リテラシーの視点 1. ふつうとみんな 固定観念を崩す 2. 全部やる 表現の全体性 3. 読むと書くの循環 表現の総合性 4. 反対になる 固定した立場の逆転
2.表現の全体性を体験する 「全部やる」ことの意義 プロセスの省略 分担とパーツ化 表現の全体性を知る 何を・誰に・どのように(手法の意識化) メッセージを伝え、相手に変化を求める (メディア表現の目的)
メディア・リテラシーの視点 1. ふつうとみんな 固定観念を崩す 2. 全部やる 表現の全体性 3. 読むと書くの循環 表現の総合性 4. 反対になる 固定した立場の逆転
メディア・リテラシーの視点 1. ふつうとみんな 固定観念を崩す 2. 全部やる 表現の全体性 3. 読むと書くの循環 表現の総合性 4. 反対になる 固定した立場の逆転
3.表現の総合性の回復 理想 らせん状のからまり 読む・書くは分離しない 鑑賞創作
メディア・リテラシーの視点 1. ふつうとみんな 固定観念を崩す 2. 全部やる 表現の全体性 3. 読むと書くの循環 表現の総合性 4. 反対になる 固定した立場の逆転
メディア・リテラシーの視点 1. ふつうとみんな 固定観念を崩す 2. 全部やる 表現の全体性 3. 読むと書くの循環 表現の総合性 4. 反対になる 固定した立場の逆転
4.循環性の回路を作る 送り手 受け手 立場の逆転による循環(回路)をつくる
送り手 受け手 情報公開
立場の逆転 送り手 受け手
メディア 送り手 批判 理解
【メディア・リテラシーのモデ ル】 メディア 身体感覚へ落とし込む営み
【誰もが関係しているが 閉ざされた5つの分 野】 医 療 教 育 法 律 マスメディア 科学技術
B. メディア・リテラシーと 学校教育 「学び」をとらえ直す ー「メディア使い」を育てる ー
学校教育に応用するML① 賢い情報消費者になる (レベル1〜2) 情報・生活・公民・家庭科の単元として 教科を問い直す (レベル2〜3) メディアとしての国語・語学・芸術・数学 自己覚醒を促す活動 (レベル3) 総合的な学習の時間・特別 / 自主活動への応用
メディア・リテラシーの深度 レベル1 メディア批判 レベル2 一方的批判は何も育てない レベル3 送り手と受け手の循環と協働 レベル4 コミュニティをとらえ直す
学校教育に応用するML② 学校を社会を結ぶ (レベル4) 学校システムの理解を引き出すには 授業を問い直す (レベル3) LECTURE から WORKSHOP へ 注入から学びを発生させる学習環境を 学習環境デザインとメディア・リテラシー
メディア・リテラシーの深度 レベル1 メディア批判 レベル2 一方的批判は何も育てない レベル3 送り手と受け手の循環と協働 レベル4 コミュニティをとらえ直す
「メディア使い」を育てる メディア使用による自己の覚醒と拡張 「自分と社会」の関連性の意識化 複数メディアを使い分ける力の育成 メディア翻訳によるコミュニケーション力育成 コミュニティに発信できる社会構成者の育成
学校と社会を結ぶ回路 単純な意見は 的はずれになる 学校を取り巻く地域社会 傍観者領域 保護者・同窓生 関係者領域 児童生徒・教職員 構成員領域 単純な情報公開では 伝わらない 学 校 「共感」を生み出せるか
わからない不安 送り手 ノウハウの差 溝が生まれる
生徒・保護者との回路 授業・学びの場 生徒・保護者の授業体験 先 生 児童・生徒 保護者
豊かなコミュニケーション 学校を変える力 卒業式の実践 メディア・リテラシーの授業