卓上「ビオトープ」 1. ビオトープとは ? 2. 小さな容器で何が出来る。 3. 何処まで出来れば成功なの ? 4. 卓上「ビオトープ」で自然を創 れる ? 5. 意識の改革とは ?
「ビオトープ」ってナニ ? ビオトープと言う言葉の持つ意味とは ? 「 bio (いのち)+ topos (場所)」でラテン 語とギリシア語からの造語で生物生息空間。 ドイツで人工的に運河が作られ運河の両脇に は緑の森を作り上げた結果 この緑の中にカ メやカニ、そして各種の鳥や水性昆虫が多く 住みだし その場所で繁殖が確認され始めた のを「ビオトープ」と呼ぶ様になったのが最 初と云われている。
小さな容器でナニが出来るの か、 「ビオトープ」の処で書いた様に人工的に作られた 水辺を中心とする 自然環境に類似する場所であ れば 大きさ広さに関係なく「ビオトープ」と呼び ます。 しかし卓上 「ビオトープ」と呼ぶ様な小さな容器には人工的に 生物を入れてやり その生物が自然に増えたり 他 のものが増えた生体を捕食しながら成長していくの も これも「ビオトープ」と呼ばれています。 特に水中植物の様に こんな小さな場所でも増えた 植物 を池や沼に移植することを考えるのも私達の自然に 対す る意識の改革だと思っています 。 ビオトープ は現在では各方面で呼ばれ増えていま す。
この卓上「ビオトープ」の成功とは 今回は卓上「ビオトープ」の制作後に この容器内に放される生体は 1. 川メダカ 5匹 2. ヤゴ 2匹 3. カワニナ 3ヶ その他 水生植物3~4種入れます。 ヤゴがトンボに成った時とメダカ・貝 が増えた時。 そして水中植物等が増 えた時です。
意識の改革・・・ ? 一番最初に書いて戴いた 「最近身近に見かけた生 物」も 意識して生物を感じて頂くためのもので有 り 今日これからお帰りになる時に意識して 生物 を感じ取って下さい。 多分一番最初に書いて戴い た種類より より多くの生物が観察出来ると思いま す。 私達個人個人が小さな命を大切に考え種の絶滅を防 ぎたいものです。 水・植物・全てを含む環境を創 り上げる事が本来の「ビオトープ」に繫がりますの で この卓上ビオトープを切っ掛けに どうぞお宅 のお庭に是非ビオトープを作って下さい。 水辺の ビオトープは生物だけの生息場では有りません 我々人間にも心の安らぎ と云う空間を十二分に与 えてくれているはずです。
植物には光合成と云う立派な仕事をしてもらい水中の腐敗物を 無害化させる。 土は荒木田の上に川や田んぼで取ってきた植物と一緒に土が容 器内に入るので植物性プランクトンや動物性プランクトンが自 然発生する手助けとなる。 魚は川メダカを入れて産卵を待ち 稚魚が増える事を期待する。 貝は土に含まれた有機物を食料としたりコケ類を食べて水質を 維持する。(容器内の掃除 ) ギンヤンマ幼虫 「ビオトープ」に生きる ( 生体・土・魚・貝・水 生昆虫 ) ( 水生昆虫は今回はトンボの幼虫ヤゴです。 )
生物の仲間達は地球全体で約80万種と云われている 。 そのなかで 昆虫とは ? 今現在地球上で認識されている 生物の仲間は80万種と云われ ていますが その中の半分以上 が昆虫達で占められています。 本来は(100万種近い) 昆虫の構造 すべての成虫は頭部・胸部・腹 部の3つに分かれている。そし て胸部 から足が生えている。 * 但し 2っの部位(頭胸部・ 腹部) だけのものもいます。 甲虫類(カブトムシ系・ゴミムシ) 35 万種 チョウ目(チョウ・ガの仲間) 17 万種 ハエ目(ハエ・カ・アブの仲間) 15 万種 カメムシ目(セミ・カメムシ仲間)8万 2千 バッタ目(バッタ・コオロギの 仲間) 2 万種 トンボ目 5000 千種 昆虫が成育過程で幼虫が成虫に変化する 事を変態と云う。 幼虫 蛹 成虫 完 全変態 幼虫 成虫 不 完全変態 無変態 通常は成虫に成る時 翅が発達する。 但しシミ目等翅の全く無い種も少なくな い。 アオヤンマ幼虫
昆虫と人間の係わり 日本ではペットとして昔から飼育され ているものが多くいた。 飼育・繁殖を楽しむ虫たち(カブト・クワガ タ等) 泣き声を楽しむ(鈴虫・コオロギ・クツワム シ等) 戦わせて楽しむ(コオロギ・クモ・クワガタ 等) 食材として(イナゴ・ザザムシ・ハチの仔 等) 薬用(冬虫夏草・)その他地方によって多い。 オオルリホシトンボ幼虫
水生昆虫の定義 生活史の少なくともある部 分を水中、ないしは水面で 生活する昆虫の事である。 川のものは川虫などとも呼 ばれている。ただし生活史 の全てを水中で過ごすもの も少なくない。 ゲンゴロウは幼虫時は水中 で 蛹時に陸上で変態し成虫とな る。 タガメ・タイコウチは卵を 陸上部に産み付け 羽化し た幼中が水中で脱皮を繰り 返し成長していき成虫とな る。 ショウジョトンボ幼虫 幼中時のみ水中生活をしている 物として トンボ(ヤゴ)カワゲラ トビケラ・カゲロウ等 水面生活 アメンボ・ミズスマシ等で す。 呼吸方法 1. 長い呼吸管を持つもの(シュノーケル方 式) ミズカマキリ・タイコウチ・ハナアブ 2. 羽と腹部の間に空気を蓄える(ガスボンベ 方式) ゲンゴロウ・ミズスマシ等 3. 腹部に毛がありそこに空気を維持するもの。 (ガスボンベ・シュノーケル方式) ミズムシ 等 通常お尻の短い管を水面に突き出して空気を吸う が 水中に潜る時は短い管を体中におさめ水中ではガス ボンベ方式で呼吸をする。 タガメ・コオイム シ等。