コンピュータプラクティ スⅠ アンケート 水野嘉明 1
本日の予定 「アンケート」 人間的な要因を評価するための 一手段として、アンケートの方 法について学ぶ 実験では、アンケートの集計を 行う 2
アンケート 人間的な要因の評価 例えば「使いやすさ」などの主観 的 な評価 多数のデータを集め、適切な統 計処理を行うことにより、客観 的 な評価とすることができる 3
アンケート: 回答者と母集団 回答者は、 無作為に選出されること (母集団をよく代表しているこ と) 十分な人数であること アンケート結果を集計するときは、 母集団を明記 しなければならない 回答者の選出方法、回収率など も 明記する 4
アンケート: 回答者と母集団 Webページ上で、 あなたは、どの程度インター ネットを使用していますか と問うアンケートを見たことがあ る 母集団を考えれば、ナンセンス であることがわかる 5
アンケート: 設問 設問の形式 選択問題 単数解答、複数回答 記入問題 数量解答、自由解答 6
アンケート: 設問 設問形式の例 (選択式) 【例1】 授業内容はシラバスに 沿って いましたか 5: はい、 4: ややはい ~ 1: いい え 【例2】 好きな色は何ですか、い くつ でも(あるいは、3つま で) 選んでください 1: 赤、 2: 青、 3: 黄、 4: 緑、・・・ 7
アンケート: 設問 設問形式の例 (記入式) 【例3】 あなたは、月に何冊の本 を 読みますか 【例4】 あなたの尊敬する人は誰 で すか。一人だけ答えてくだ さい。 【例5】 XXについて、自由にお 書きく ださい。 8
アンケート: 設問 選択肢 ・・の他に、文字( a, b, c ・・など)も考えられる 統一すること ある設問では1の方が「良い」と いう肯定的な回答で、別の設問で は5のほうが「良い」という回答 ⇒ 回答者が混乱する 9
アンケート: 設問 サブクエスチョン 特定の解答をした対象者にのみ、 追加の質問をすることもある 【例】 問1で、 ○ ○ と答えた方に お聞 きします・・・ 10
アンケート: 設問 注意点 設問の数が多すぎないか 難解ではないか 内容が重複しないか 回答者の意欲が低下し、信頼性 が失われる 11
アンケート: 設問 設問の作り方によっては、回答を 特定の方向に誘導 する事ができる このようなアンケートは、科学 的には正しいと言えない 作成者に思い込みがあると、意 図せずに誘導する場合もある。 要注意 12
アンケート: 集計 集計方法 単純集計 回答者全体の大まかな傾向をみる クロス集計 結果を、何らかの条件(例えば性 別や年齢)と掛け合わせて集計す る 多変量解析 複数のデータの関係を解析して有 効な情報を見つける 13
アンケート: 集計 EXCELの利用 COUNTIF AVERAGE STDEV/STDEVP など多数 14
アンケート: 集計 記入問題の集計 列記 類型に分類してから集計 15
演習 テキストの演習1~3は行わない 16
実験の準備 アンケートに答える グループに別れ、ファイルにまと める (EXCEL) まとめた結果を、ファイル交換シ ステムにアップする。 ファイル名 は、 cp1_mizuno_?.xlsx (? はグループ番号) 17
実験の準備 Excel へのまとめ方 18 1人1 行
実験 アンケート結果を集計せよ cp1_mizuno_?.xlsx をすべてダ ウンロードし、集計する それぞれの設問に対して分布を 求め、平均、標準偏差を求める 集計結果からどのような結論が 導けるか、検討せよ 19
課題 標準偏差の計算方法を、調べよ。 また、標準偏差とは何か、その意 味について考察せよ。 20
レポート レポートを、 R5として提出する 実験は、1つのみ レポートの構成は、自分でよい と思う章立て を考えること 構成(章立て)も、採点対象 で ある 21
レポート記述上の注意 (1) 「標準偏差」を知らない人は、き ちんと調べること 何の平均や標準偏差をとるのか、 よく考えること 人数の平均を計算する人がいる 度数分布表に対して STDEVP 関 数を使用しても、度数(人数) の標準偏差が求まるだけ 22
レポート記述上の注意 (1) 誤った平均と標準偏差の例 質問 5の 人数 4の 人数 3の 人数 2の 人数 1の 人数 平均 標準 偏差 Q Q 無意味
レポート記述上の注意 (2) 母集団を明記することを忘れない こと アンケートの設問等も、きちんと 説明すること 実験方法の説明に相当 24
レポート記述上の注意 (3) 各設問毎に、考察すること どのような表やグラフを用いるか、 よく考える 25
お疲れ様でした 26