社団法人鶴岡地区医師会副会長 三原一郎.  A会員:86名 B会員:99名 準会員:6名  医療機関数 95 (診療所:87 病院:8)  中核病院:市立荘内病院  健康管理センター(健診、臨床検査)、在宅サービスセン ター(訪問看護・訪問リハビリ、訪問入浴)、ケアプランセン ター、地域包括支援センター、准看護学院、湯田川温泉リハ.

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受付番号 平成 23 年度 東北復興に向けた地域ヘルスケア構築推進事業 (被災地域における医療・介護周辺サービスの提供拠点整備の推進及び医療情報 等の共有システムの推進のための調査事業) 提案書 事業区分 イ-2:被災地における医療情報等の共有等を可能にするシステム の推進の調査事業 (被災地での地域医療提供体制の再構築のための情報通信技術の活用の在り方、
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受付番号 平成 23 年度 東北復興に向けた地域ヘルスケア構築推進事業 (被災地域における医療・介護周辺サービスの提供拠点整備の推進及び医療情報 等の共有システムの推進のための調査事業) 提案書 事業区分 イ-1:被災地における医療情報等の共有等を可能にするシステム の推進の調査事業 (平成22年度医療情報化促進事業の検討内容を踏まえ、被災地において被災.
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在宅医療をご存じですか? 編集:○○○○○ 訪 問 診 療 往 診 在宅医療を利用できる方(例) 在宅医療で受けられる主なサービス
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Presentation transcript:

社団法人鶴岡地区医師会副会長 三原一郎

 A会員:86名 B会員:99名 準会員:6名  医療機関数 95 (診療所:87 病院:8)  中核病院:市立荘内病院  健康管理センター(健診、臨床検査)、在宅サービスセン ター(訪問看護・訪問リハビリ、訪問入浴)、ケアプランセン ター、地域包括支援センター、准看護学院、湯田川温泉リハ ビリテーション病院、介護老人保健施設を運営  職員数:391名  事業収入:約20億/年山形県鶴岡地区医師会の概要山形県鶴岡地区医師会の概要

 平成12年度経済産業省補助金事業  169施設が応募し、26施設が採択  鶴岡地区医師会は「1生涯/1患者/1カルテ機能を もつ電子カルテシステム」として事業に参画  新宿医師会の「ゆーねっと」をベースに開発 先進的ITを活用した地域医療ネットワーク構築事業

民間検査機関 インターネットVPN 医師会データセンター 鶴岡地区医師会立 健康管理センター Net4U サーバー 訪問看護 サーバー 専用線LAN 訪問看護 ステーション かかりつけ医 健診検査 サーバー 検査結果 診療情報 検査結果 専用線WAN 在宅医療 訪問看護 回復期病院 維持期施設 診療情報 荘内病院 (中核病院) セキュリティの保たれたネットワーク上で地域の様々な医療者が患者情報を共有できるツールセキュリティの保たれたネットワーク上で地域の様々な医療者が患者情報を共有できるツール

受理 カルテ Step 1 : カルテの作成 Step 2 : 紹介状の送信 Step 3 : 紹介状の受理 Step 4 : カルテの共有開始 招待状 カルテ  Net4Uの患者情報は、患者にかかわるユーザーのみが閲覧・更 新する事が出来ます。  病院から診療所、診療所から訪問看護ステーション、保険薬局へ 「招待状」を送ることで、患者情報の共有が開始されます。 カルテ

 電子カルテの共有機能  所見・処置入力機能  処方入力機能  画像添付機能  PDFファイル添付機能  紹介状作成と送付機能  訪問看護指示書作成と 送付機能  臨床検査データの自動 取り込み機能  複数医療機関の検査結 果表示機能(時系列・ グラフ化)  新着情報通知機能

 電子カルテの共有機能  所見・処置入力機能  処方入力機能  画像添付機能  PDFファイル添付機能  紹介状作成と送付機能  訪問看護指示書作成と 送付機能  臨床検査データの自動 取り込み機能  複数医療機関の検査結 果表示機能(時系列・ グラフ化)  新着情報通知機能

 電子カルテの共有機能  所見・処置入力機能  処方入力機能  画像添付機能  PDFファイル添付機能  紹介状作成と送付機能  訪問看護指示書作成と 送付機能  臨床検査データの自動 取り込み機能  複数医療機関の検査結 果表示機能(時系列・ グラフ化)  新着情報通知機能

 電子カルテの共有機能  所見・処置入力機能  処方入力機能  画像添付機能  PDFファイル添付機能  紹介状作成と送付機能  訪問看護指示書作成と 送付機能  臨床検査データの自動 取り込み機能  複数医療機関の検査結 果表示機能(時系列・ グラフ化)  新着情報通知機能

 病 院 5施設 鶴岡市立荘内病院 他  診療所 35施設 (内科、胃腸科、整形外科、泌尿器科、小児科、 眼科、耳鼻科、皮膚科など)  その他  訪問看護ステーション 2  ケアプランセンター 1  介護老人保健施設 1  特別養護老人ホーム 1  調剤薬局 4  荘内地区健康管理センター(検査部門) 1  他の民間検査会社 3社 Net4U 参加施設 ( H22 年 11 月 1 日現在)

登録患者数と共有患者数の推移 00 年 1 月~ 10 年 11 月 1 日 登録患者数 : 23,396 名 共有患者数 : 5,608 名

Net4Uの活用事例 とくに在宅医療において

在宅医療と多施設・多職種の連携 訪問看護ステーション 主治医 在宅患者 病院(急性期・療養型) 特養・老健 専門医 往診往診 連携 訪問 指示書指示書 報告書報告書 連携連携 連携 訪問

平成 19 年度 厚生労働科学研究 がん対策のための戦略研究 緩和ケア普及のための地域プロジェクト 緩和ケア普及のための地域プロジェクト 0utreach PalliativeTrial of Integrated Regional Model

鶴岡市( 600 人 / 年) 整備されていない地域 (国立がんセンター中央病院の支援) 鶴岡市( 600 人 / 年) 整備されていない地域 (国立がんセンター中央病院の支援) 柏市( 1500 人 / 年) がん専門病院を中心に整備される地域 (国立がんセンター東病院) 柏市( 1500 人 / 年) がん専門病院を中心に整備される地域 (国立がんセンター東病院) 浜松市( 1600 人 / 年) 総合病院を中心に整備される地域 (研究班員:聖隷三方原病院) 浜松市( 1600 人 / 年) 総合病院を中心に整備される地域 (研究班員:聖隷三方原病院) 長崎市( 1500 人 / 年) 医師会を中心に整備されている地域 (長崎市医師会) 長崎市( 1500 人 / 年) 医師会を中心に整備されている地域 (長崎市医師会) 戦略研究全体の対象地域 平成 20 年 4 月から開始し 22 年度まで行われます

病院から在宅までの流れ  スクリーニングシートなどを利用 した在宅移行患者の抽出  在宅主治医、訪問看護師、 ケアマネジャなどと連絡調整  退院前カンファレンスの実施  病院(主治医、病棟看護師、PCT、薬剤師、MSW、サポー トセンター、地域連携室)  地域(在宅主治医、訪問看護師、ケアマネジャ)  患者、患者家族  Net4による多職種間情報共有

想定される利用シーン 荘内病院 (サポートセン ター) ハローナース Net4U サーバー かかりつけ医 鶴岡協立病院 きずな 鶴岡地区医師会 (事務局) 医療機関・福祉施設 居宅介護支援事業所 鶴岡地区医療情報ネットワーク 在院・退院から在宅治療・看護まで 退院支援・調整スクリーニングシート アセスメントシート・在宅移行計画書 … 退院カンファレンスシート 患者基本情報・退院サマ リー 訪問看護指示書 訪問看護計画書・報告書 訪問看護サマリー … 生活のしやすさ質問票 痛みの経過シート … 在院 退院 在宅治療・訪問看護 Net4Uを使った情報共有による、地域緩和医療のサポート

Net4Uを活用した事例紹介(42歳・女性)  平成20年6月:腰痛出現(腰椎圧迫骨折)  平成20年8月:MRIにて多発性転移性骨腫瘍の診断 (原発不明)  平成 20 年 12 月 25 日:在宅へ移行  平成 20 年 9 月:荘内病院内科入院、高 Ca 血症是正や 疼痛コントロールを主体に治療 (原発不明のまま) Net4Uへ記載開始

Net4Uの登録は荘内病院地域医療連携室が行う。 荘内病院から在宅主治医へ紹介状を送ることで、カルテの共有が開始される。 Net4Uの登録は荘内病院地域医療連携室が行う。 荘内病院から在宅主治医へ紹介状を送ることで、カルテの共有が開始される。

退院時にはPDF化した退院カンファレンスシートを添 付。

紹介状機能を使った、在宅主治医から、病院内科主治医 への問い合わせ

病院の内科主治医から在宅主治医への回答。病院の内科主治医から在宅主治医への回答。

訪問看護指示書を訪問看 護STへ送信。これ以降、 訪問看護師もカルテ共有 可能となる。在宅主治医から訪問看護ステーションへ指示書の発行。在宅主治医から訪問看護ステーションへ指示書の発行。

訪問看護師は、訪問時の所見を記載。訪問看護師は、訪問時の所見を記載。

在宅連携医へ不在時の対応を依頼在宅連携医へ不在時の対応を依頼 在宅連携医が了解すると、カルテが共有できるようにな る

カルテ右欄には投薬内容を記載し、情報を共有できる。カルテ右欄には投薬内容を記載し、情報を共有できる。 診療所から検査センターに依頼した検査データは、自動 的にカルテに添付され、時系列で表示される。 このような在宅主治医が作成した表もPDF化すること で、どんなドキュメントもカルテ上で共有することがで きる。

Net4Uへの記載数 (12月25日~6月11日)  病院内科主治医(1名):4件  病院PCT(4名):17件  在宅主治医(1名):50件  訪問看護師(3名):40件  訪問リハ(2名):13件  述べ記載数:119件  延べ記載者:11名

PCT医師  他施設/他職種で情報共有が出来る。つまり病院→在 宅、在宅→病院へそれぞれ移行した後も患者の状態を それぞれの施設で共有できる。  経過をほぼリアルタイムで討論が出来る場合もある。  大きな流れの中で、薬剤調整の意図や必要性そして目 標をスタッフ皆で共有できる。関わる人数が増えれ ば、様々な考えの方が出てくるが、大きな流れ(目 的・目標)を掴むことでその様な場合でも大きく方向 を違えずサポートできるような気がする。

PCT医師  医師の立場から、看護師の立場から、薬剤師の立場 からそれぞれ患者の変化を評価し、画面上でディス カッションすることで(しかもディスカッションの 内容も文章で残る!!!)、より濃密な内容の(事例) 検討が可能となり、患者家族にとっても濃厚なサ ポートの提供が可能になる。  画像などの共有も可能。  荘内病院での検査結果を再評価し皆で検討できる  カルテではあるが、質疑応答も可能。現場で頑張っ ているスタッフへの声かけにも繋がり、スタッフの 燃え尽き防止にもなる可能性が。

PCT医師  利用者が少ない(圧倒的に医師の利用率が少ない)。そ して利用者(医療従事者)の負担はあり、やる気(情 熱)に左右される。  「書いといたから・・・」で済ませてしまうケースがあ り、poor communicationになってしまう。  相手も見ていて当然と思っていると、重要な情報が共有 できないままになってしまう。  せめて重要だと思う質問や情報提供を記載して際には、 すぐに検討を求めている旨御一報があると嬉しい。  少なくとも1日1回は確認していても、確認する時間に よっては大きく時間があいたり、週末などは厳しい時 が。

調剤薬局薬剤師  Net4U使用以前は、他職種への報告・連絡・相談 は、基本的に紙ベースだったので、医師・看護師 へ、薬局から一方向性の情報提供のことが多かっ た。このため、薬局で得られる患者情報は薬剤師の 前回訪問時点のもののため、他職種と情報のタイム ラグが大きかった。  これらが、Net4U使用後では、各職種と双方向性の 情報共有となり、使用薬剤に関する相談もしやすく なった。(薬局から薬剤変更を相談し、処方変更→ 症状改善の事例あり。)情報のタイムラグも、訪問 前にNet4U上で他職種の最新の情報を得られるた め、改善できた。

 自分には緩和ケアに関するスキルもノウハウもな かったが、「Net4U」があればいつでも相談できる ということで、在宅主治医を引き受けることができ た。これがなければこのような在宅ケアを行うのは 不可能だった。  「Net4U」上で様々な相談ができたことで、病院の 主治医、PCTと離れない関係で診療ができた。  単なる専門家ではなく、病院でその患者さんを実際 に診てくれていた人に訊けるというのは、内容の充 実度が違う。  関係する調剤薬局、ケアマネジャーともNet4Uで繋 がっていれば、より良い連携ができたと思う。 診療所医師A

診療所医師B  他の訪問看護、ケアマネ等にも普及していけばと思 います。  在宅に関与可能な先生方には、一人でも多く活用し て頂きたい。  電話と違い時間を気にすることが無いのが最大の魅 力。 しかし、急ぐ時は矢張り電話に軍配が上がる

 「Net4U」に病院医師の治療方針が明確に示さ れており、それを受けて在宅主治医から指示が 出ていたので、指示の意図がよく理解でき、ケ アに生かすことができた。  すべてが書かれていたので、ステーション内で も情報共有ができ、担当外のナースが緊急時に 対応する際も安心だった。  ただ記録する手間が二倍になってしまうという 負担はある。 訪問看護師

 「Net4U」のおかげでPCT医師や病院主治医、 在宅主治医と直接連絡をとりながら、情報を共 有してリハビリを提供することができ、非常に 良かった。これまでは、病院の医師と直接話す 機会はなかった。  私たちが病院に電話をかけて忙しい先生に質問 することはできないけれど、「Net4U」に書き 込むことで先生達が時間があるときに直接答え をくれた。心強くて、本当に助かった。 訪問リハスタッフ

在宅緩和ケアにおけるNet4Uの成果  多職種が情報を共有し、相互にコミュニケーション できるツールとして有用  多職種がゆえに、ばらばらになりがちな治療方針を 皆で共有することができ、同じ方向で患者に向き合 える  他職種の処置内容や患者・家族への説明などがリア ルタイムに把握できる  電話と異なり時間的制約がない  ディスカッション内容などの記録が残る  画像、検査結果、処方などを共有できる

在宅緩和ケアにおけるNet4Uの課題  とくに診療所医師、病院主治医の利用率が低い (OPTIM経験医師の約半数は利用していない)  介護系とくにケアマネジャが参加していない  カルテとの二重登録で、手間がかかる  顔のみえる関係(カンファレンスなど)が前提  対面や電話などのコミュニケーション手段の併用も 必要

平成19年4月1日 改正医療法により 4疾病5事業の医療連携体制の構築が義務化 4疾病がん、脳卒中、急性心筋梗塞、糖尿病 5事業救急医療、災害時における医療、へき地の 医療、周産期医療、小児救急医療を含む小 児医療 がん拠点病院においては、12年4月までに、5大がん の地域連携パスを運用することが、認可要件

◎平成18年4月1日より 大腿骨頸部骨折の地域連携診療計画管理料(1,500 点)と地域連携診療計画退院時指導料(1,500点)の算 定が可能に ◎平成20年4月1日より 大腿骨頸部骨折と脳卒中の地域連携診療計画管理料 (900点)と地域連携診療計画退院時指導料(600点) の算定が可能に ◎平成22年4月1日より 病診連携した、かかりつけ診療所は地域連携診療計画退 院時指導料 Ⅱ(300点)が算定できるようになった。 また、連携をした回復期病院も(100点)を加算でき る。

地域連携パス とは ? 地域連携パス とは ? 入院 手術 訓練 開始 転院・ 退院 急性期 病院 訓練 機能の 回復 退院 回復期リハ 病院 (急性期リハ) (回復期リハ) 院内クリティカルパス 地域連携クリティカルパス(双方の病院で共有する) 疾病別に疾病の発生から診断・治療・リハビリまでを、 診療ガイドラインに沿って作成する一連の地域診療計画 疾病別に疾病の発生から診断・治療・リハビリまでを、 診療ガイドラインに沿って作成する一連の地域診療計画 在宅、療養 施設 診療所 (かかりつけ医) 訓練 機能の 維持 (維持期リハ) 慢性 管理 院内クリティカルパス 治療障害生活 自己完結型:フルマラソン 地域連携:駅伝

地域連携パス の 種類 疾病の特性・病期により大きくわけて3種類あります 一方向型地域連携パス 急性期 → 回復期 → 維持期で流れていくパスのこと 循環型地域連携パス 急性期と慢性期で共有し、定期的に行き来するパスのこと 脳卒中 大腿骨 頸部骨折 がん 急性心筋梗塞 糖尿病 対象疾患 在宅支援型地域連携パス 脳卒中、在宅終末医療、緩和ケア 在宅患者を複数の医療・介護機関でみていくパスのこと

 経緯  2006年4月診療報酬改定 ~地域連携パス世話人会発足  2006年6月第一回鶴岡地区地域連携パス研究会開催  2006年7月大腿骨パス運用開始  2007年2月大腿骨パスITシステム稼働  2008年1月脳卒中パス導入検討開始  2008年12月脳卒中パスITシステム稼働・運用開始  2009年4月南庄内地域連携パス推進協議会発足  2009年9月パスセミナー開催開始(2010年3月まで)  2009年10月脳卒中病診地域連携パスITシステム稼働  2010年3月脳卒中病診地域連携パスITシステム本稼働

協議会の意思決定機関。 委員は会長が氏名する。 会長、個別パス委員会、事務局、 ITサポート等から構成される。 各種会議の開催 や運営、連絡等 の調整および事 務手続きを担う。

協議会の運営  月1回:運営委員会、全体会議、  必要に応じて、個別パス委員会  パスセミナー(7回シリーズ)の開催  講演会の開催  運営費:  加算のある病院から 応分の負担  補助金(県、国からの)

地域連携パスをIT化するメリット  事務作業のIT化 ~ 手書きからチェックへ  情報の正確性向上  FAXレスによる個人情報保護の担保  メールを利用した連絡ツール  情報の共有・再利用 ~ 情報をデータベースして保存  二度手間、三度手間を無くす  統計・評価を行うことができる、もしくはそこへの準備:データ の蓄積が運用とリアルタイムに可能

紙の病病連携パス

大腿骨頚部骨折連携パス入力画面

システム全体イメージ図

システムの内容 ログイン・メニュー 医療機関ごとのログインで セキュアに情報を共有。 新着メールや、更新予定の脳卒中 病診パスがあれば表示される。

2006年熊本の連携パスを参考に作成 2008年当地区に最適化し改訂を実施 ・バリアンスデータの充実 ・日常生活機能評価の実装 プルダウンメニューを中心 に、簡易で正確性のある入力 方式を実現している。

・TAPとよばれる、mRS、JCSから判断した パスの自動コース設定を策定。 ・急性期ではBI、回復期ではFIMをオーバー ビューに採用するが、BIも入力可能とし た。 多職種で集まり、パスの項目や プルダウンメニューを検討。 大腿骨との共通化も図る。

重点フォロー項目は ・家庭血圧、外来血圧 ・服薬コンプライアンス ・PT-INR ※黄色は病院 ※白は維持期施設 退院日(発症日)を 起点に、維持期での フォロー日程を自動 計算して予定を作 成。 ・退院時 ・退院後1カ月 ・退院後3カ月 ・退院後6カ月 ・退院後9カ月 ・発症後1年 ・発症後1年3カ月 ・発症後1年6カ月 ・発症後1年9カ月 ・発症後2年

診療所のチェックポイント 受診日(カレンダーから選択) 受診日(カレンダーから選択) 外来血圧(数値入力) 外来血圧(数値入力) 家庭血圧(数値入力) 家庭血圧(数値入力) 服薬コンプライアンス(プルダウンメニューから選ぶ) 服薬コンプライアンス(プルダウンメニューから選ぶ) PT-INR(ワーファリン服薬患者のみ) PT-INR(ワーファリン服薬患者のみ) 体重 (数値入力。BMIは自動計算される) 体重 (数値入力。BMIは自動計算される) リハビリ状況(プルダウンメニューから選ぶ) リハビリ状況(プルダウンメニューから選ぶ) 病診mRS(プルダウンメニューから選ぶ) 病診mRS(プルダウンメニューから選ぶ) Barthel Index(各項目プルダウンメニューから選ぶ。 総点数は自動計算される) Barthel Index(各項目プルダウンメニューから選ぶ。 総点数は自動計算される) コメント(自由記入) コメント(自由記入) 施設名(プルダウンメニューから選ぶ) 施設名(プルダウンメニューから選ぶ) 記載者(自分で入力) 記載者(自分で入力)

大腿骨も脳卒中も データはすべてExcelで出力。 500を超えるすべての項目を 必要な時にExcelで出力 できる 用途に応じたパターンで Excelのデータシートを 作成する事が可能。 ・通常のデータ検索用 ・バリアンス分析用 ・月例会報告用 ・すべての項目 用途に応じたパターンで Excelのデータシートを 作成する事が可能。 ・通常のデータ検索用 ・バリアンス分析用 ・月例会報告用 ・すべての項目 パスデータを手作業ではなく、いつでも抽出し、解 析できる仕組みはIT化の最大の利点。

男:354人 平均年齢71.67 女:319人 平均年齢77.99 n=674 性別年齢分布 度数 歳 平均年齢74.7歳 (全国調査平均年齢71.3歳) 70歳以上が全体の70% 脳卒中男女比・年齢分布 平成20年10月〜平成22年3月 674名

n=674n=503 脳卒中の病型脳梗塞の病型 脳卒中病型分類

脳卒中・併存疾患

急性期病院からの転帰回復期病院からの転帰 転帰 平均入院期間 80歳未満:18.9日 80歳以上:24.6日 平均入院期間 80歳未満:91.2日 80歳以上:95.8日

病型別入院日数 TAP区分別入院日数 急・回復期平均入院日数

mRS別平均入院期間 mRS 入院日数

パス登録開始18ヶ月間の再発率は4.6% パス登録開始18ヶ月間の再発率は4.6% 脳卒中再発数37名/登録患者799名 (平成20年10月〜平成22年5月) 脳梗塞→脳梗塞30例 脳梗塞→くも膜下出血2例2例 脳梗塞→脳出血 1例1例 脳出血→脳梗塞 1例1例 脳出血→脳出血1例1例 くも膜出血→脳梗塞1例1例 くも膜下出血→脳出血1例1例 脳卒中再発患者分析 脳梗塞再発例:年齢別

実績  大腿骨近位部骨折地域連携パス  急性期:1病院、回復期:2病院  運用開始: 2006年7月  運用期間:約4年(~2010年8月)  登録患者数:910例(年間平均:22例)  平均在院日数 17.1日( ±4.5日 )  連携パス開始前の平均在院日数:27.6日

実績  脳卒中地域連携パス  急性期:1病院、回復期:5病院、維持期:3病院、11 診療所  運用開始:2008年11月  運用期間:約2年(~2010年8月まで)  登録患者数:934例(年平均 550例)  地域連携パスの算定にかかわらず、すべての脳卒中患者 をデータベースに登録している。  地域連携診療計画管理算定件数(約5年の累計):1196  算定点数: 点 (1,2462,000円の収入増)

脳卒中地域連携パスのまとめ脳卒中地域連携パスのまとめ  急性期、回復期、維持期の医療機関からインタネッ トを介して利用できる、一元化したITパスシステム を開発、運用  リアルタイムな疾患データベース化を実現  08年11月から10年8月で、934名を登録  10年3月からは維持期にも拡大  維持期のアウトカムは、再発予防、ADL低下防止  地域での血圧コントロールによる再発率低下をめざ す(今回のデータから30%は再発例)  年度毎にデータを集計し、年報として一般に公開予 定

Net4Uを巡る最近の動向  中核病院の電子カルテ端末で、Net4Uの利用が可能に  調剤薬局、介護系施設などへのネットワークの拡充  新Net4Uの開発  在宅でのカンファレンスなどへのWEB会議システムの 導入(ユビキタスタウン構想推進事業)  山形県地域医療情報ネットワーク構築事業  ID-Linkを利用した中核病院電子カルテ閲覧システムの導入 (来年度)  地域における医療・介護・福祉従事者間におけるコミュニケーショ ンツールとしてのSNSの活用

Net4Uと病院電子カルテネットワーク

ID-Link 地域医療連携サービス:ID-Link

4 事業の概要説明 総務省のユビキタスタウン構想推進事業へ応募、採択 本事業推進と構築後の運営のための協議会設立 2000年より「Net4U」を運用 システム老朽化、拡張困難、サポート業者の撤退 地域連携パスなど、多施設による多様な情報共有の必要性 「Net4U」に換わる新たな医療介護連携をも包括した情報共有システムの必要性 鶴岡地区医療・介護連携推進協議会設立の経緯 鶴岡地区医療・介護連携推進協議会設立の経緯

訪問診療・訪問看護 在宅医療を支える医療・介護包括情報共有ネットワークシステムの構築・運用 事業・情報通信システム構成図 WEB型地域電子カルテ「Net4U」(既存) WEBテレビ会議システム「VC-J7」(新規) WEBテレビ会議システム「VC-J7」(新規) 携帯型医療用端末PC「CF-H1」(新規) 携帯型医療用端末を持った訪問看護師等が、在宅訪問時にかか りつけ医とWEBカメラで接続し直接指示を受けることで、より 正確な看護が実現できる。 また、かかりつけ医が患者・家族とも話ができるようになり、 より多くの安心感を与えることができる。 通常のWindowsが起動する携帯型医療用端末PCを、訪問診療、訪問看護の現 場に普及させることにより、「Net4U」を在宅ケアの現場で活用できるように なる。処置・処方、画像、検査データをいつでも確認できることで、より安全 な在宅ケアを実現可能となる。 WEBテレビ会議システムを導入することで、病院医師・看護師、 かかりつけ医、訪問看護師、調剤薬局、ケアマネージャー…と いった在宅医療を支える地域の医療者が、必要な時に必要なメン バーでカンファランスを行うことができるようになる。 当地区で8年間稼働しているWEB型地域電子カルテ「Net4U」を在宅医療の現 場でさらに活用できるように機能を追加する。「おくすり手帳」「医療介護連 携機能」導入による薬薬連携、医療介護連携における情報共有、コミュニケー ション強化を実現する。 また「Net4U」をオープンソース化することで汎用的なツールとなり、他の 地域へ導入することが可能となり、全国的な波及効果が期待できる。 鶴岡地区医師会館内 訪問看護ステーションかかりつけ医 居宅介護支援事業者 地域包括支援センター 介護サービス事業者 調剤薬局 市立荘内病院 専用線接続 (既存) 訪問看護ツール (既存) 在宅 Net4U(既存) おくすり手帳 (新規) 介護福祉連携機能 (新規) オープンソース化(全面改修) 共同カンファランス (新規) Net4UセキュアネットワークSSL-VPN (既存) テレビ会議システム (新規) 凡例 新規導入システム 既存システム活用 携帯型医療用 端末(新規)

WEB会議システムの活用 在宅主治医 診療所からWEBカメラを使い、 司会役となり訪問看護師、専門 医に指示・質問等を行い、遠隔 診療の進行役となる。 在宅主治医 診療所からWEBカメラを使い、 司会役となり訪問看護師、専門 医に指示・質問等を行い、遠隔 診療の進行役となる。 皮膚科専門医 皮膚疾患のある患者の足の患部 をWEBカメラをみて、処方、処 置の確認とアドバイスを行う。 皮膚科専門医 皮膚疾患のある患者の足の患部 をWEBカメラをみて、処方、処 置の確認とアドバイスを行う。 訪問看護師(ケアマネージャ) 患者宅にて通常の訪問看護業務に 加え、主治医・専門医からの指示 を仰ぐ。写真は皮膚科専門医の指 示を受け、WEBカメラを移動し、 患部を撮影している図。 訪問看護師(ケアマネージャ) 患者宅にて通常の訪問看護業務に 加え、主治医・専門医からの指示 を仰ぐ。写真は皮膚科専門医の指 示を受け、WEBカメラを移動し、 患部を撮影している図。 その他の利用イメージ ①在宅主治医の訪問看護支援 ②介護サービス担当者会議 ③退院時共同カンファランス ④訪問看護師間の連携 ⑤病院救急外来と在宅主治医 や施設との連携 その他の利用イメージ ①在宅主治医の訪問看護支援 ②介護サービス担当者会議 ③退院時共同カンファランス ④訪問看護師間の連携 ⑤病院救急外来と在宅主治医 や施設との連携 医療・介護の現場で具体的に コミュニケーションをサポートするツール (『顔の見える連携』は重要。それを実践している。)

ログイン画面 新Net4U

民間検査機関 インターネットVPN (SSL-VPN) 医師会データセンター 鶴岡地区医師会立 健康管理センター Net4U サーバー 訪問看護 サーバー 専用線LAN 訪問看護ステーション かかりつけ医 文書管理 サーバー 専用線WAN 在宅医療 訪問看護 回復期病院 維持期施設 荘内病院 (中核病院) 地域連携パス サーバー WEB会議 サーバー 検査サーバー 診療情報 検査結果 保険調剤薬局 処方情報 居宅介護支援事業所 (ケアプランセンター) 介護支援情報 WEB会議 カンファランス WEBカメラ 診療支援 地域連携パス 各種文書

SNS ~ソーシャル・ネットワーク・サービスの活用~  情報共有ツール ~メーリングリストの進化した姿~  日記 ~自分の考え、雑談を公開することができる~  メーリングリストや月例会では話しにくいことも書くことができる。  それらにはコメントを書くことができる。反応があると、うれしい。  コミュニティ ~ワーキンググループ・ディスカッションの場~  疾患別、職種別等のグループを作成することができ、参加できる。  その他  招待により、だれでも参加できる(強制ではない)  携帯でもみることができる  雑談や、違う職種、違う見方の意見が飛び交う。そこから新しい考えが浮 かんだり・・・  人間関係が築かれていく  2chや(近頃の)mixiと異なる点。参加者が所在明らかな関係なので、無 責任な放言等によりカオスに陥ることはない。  (MLでもそうですが)あらかじめ議論、意見の擦り合わせが行えるため、 「参加するための会議」ではなく「決めるための会議」への準備になる。

SNS ~ソーシャル・ネットワーク・サービスの活用~

SNSの機能・利用状況  日記  日記を書く  日記を読む  コメントをつける  コメントを読む  メッセージ  他のメンバーにメッセージを送 る  メッセージに返信を書く  コミュニティ  参加する・コミュニティを作る  トピック(議題)を立てる  トピック(議題)に投稿する 話題の拡散、参加者の拡大が、新しいアイデアや人間関係を生み出す場話題の拡散、参加者の拡大が、新しいアイデアや人間関係を生み出す場

Net4U地域における患者情報の共有の場診療にかかわるコミュニケーションの場様々なシステムからの情報の集約の場Net4U地域における患者情報の共有の場診療にかかわるコミュニケーションの場様々なシステムからの情報の集約の場 連携パスシステム疾患に特化したデータベース連携パスシステム疾患に特化したデータベース検診検査システム検診検査システムがん緩和プロジェクトがん緩和プロジェクト 訪問看護システム訪問看護システムその他電子カルテ等その他電子カルテ等 SNS地域における医療従事者福祉従事者間における コミュニケー ションツール SNS地域における医療従事者福祉従事者間における 集約 WEB会議 医療・介護の 現場において 顔の見える コミュニケー ションをサ ポートする ツール WEB会議 医療・介護の 現場において 顔の見える コミュニケー ションをサ ポートする ツール 鶴岡地区におけるシステム全体図 地域における患者 情報の集約 地域に疾患データ ベースの構築 顔の見える連携の 現場での実践 コミュニケーショ ン促進による人間 関係の醸成

なぜ鶴岡で運用できている?  早期からの情報化推進→ITの日常化  ある程度のヒューマンネットワークの存在  リーダーの存在とトップを含めた恵まれた人材  比較的小さな医療圏(地域でほぼ完結)  医療圏をひとつの医師会でカバー  医師会自らが各種施設を運営  運用費を賄える資金力(経済的基盤)  医療機関に金銭的負担がない  システムの優秀さ  運用ルールの柔軟さ

地域IT連携の課題 総論的課題 開発、運用資金 顔の見える人的ネットワーク セキュリティー IT化への理解 各論(地域)的課題 参加医療機関の固定化 中核病院における利用が少ない 新Net4Uへの移行

展 望  地域の限られた資源を有効に活用した “つなぐ”医療・介護へ  機能分化(役割分担)、連携の徹底  競争から、共存・協力へ  ツールとしての地域連携パス、ITの活用