中国における医薬代表の研修 ー市場調査から見る必要性と期待ー 北京日豊泰達国際医薬科技有限公司 正田 豊.

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中国における医薬代表の研修 ー市場調査から見る必要性と期待ー 北京日豊泰達国際医薬科技有限公司 正田 豊

自己紹介 正田 豊( Masada Yutaka) 1948 年 5 月 11 日生 1972 新潟大学理学部生物学科 卒業 山之内製薬 入社 1993 仙台支店 郡山営業所長 1998 東京第一支店 中央営業所長 2001 医薬開発部長 2002 山之内製薬(中国)有限公司 総経理 兼営業本部長 就任 2006 アステラス製薬(中国)有限公司 副董事長 総経理 退任 アステラス製薬 退職 2007 北京日豊泰達国際医薬科技有限公司 董事長 兼 総経理 現在に至る 顧問(委員) 中日医学科技交流協会 北京市投資推進局 遼寧(本渓)医薬産業開発区 遼寧省桓仁県経済開発区 中国健康促進基金会 健康産業連盟専門委員会委員 国 内 営 業 30 年 中 国 10 年

中国の医薬代表研修調査内容 1、調査期間: 2011 年 10 月~ 11 月 2、調査範囲:中国国内製薬会社 3、調査方法:対面ヒアリング 4、調査対象:営業責任者研修責任者 5、調査実施会社 25 社 33 名 欧米製薬会社 9 社 10 名 日系製薬会社 7 社 14 名 中国製薬会社 9 社 9 名

研修の実施状況 会社はい いいえ 国内企業90 日系企業70 欧米系企業 9 0 合計 25 0 合計会社数 25 社 会社 定期的に 実施して いる 不定期的 に実施し ている 国内企業72 日系企業52 欧米系企業72 合計19社 5社 合計会社数 25 社

研修対象者選定基準・研修内容 選択項 投票 階層別18社 入社年度17社 経験年数12社 その他 2社 (仕事の内容 1 社、 仕事の需要 1 社) 合計会社数25社 選択項投票 基礎学術・製品 研修 16社 スキル16社 法律・制度15社 マナー11社 合計会社数25社

特に注力している研修 国内企業: 製品の学術専門知識 7票 販売とコミュニケーション能力のアップ 5票 自信と強い意識の醸成 1票 日系企業: 販売能力 5票 製品の学術知識 5票 企業文化の研修 5票 管理能力のアップ 2票 欧米系企業: コミュニケーション能力、販売スキル 7票 仕事意識の研修 1票 医療行業の行動基準 1票 資質をアップさせる研修 1 票

現在の研修の満足度(1)

現在の研修の満足度(2) 「はい」と答えた理由は: ◆ 国内企業: 学術レベル、専門性が高い 研修方式に弾力性がある スキルアップ出来て、研修の目標が達成した 営業目標が達成した、売上が継続的に上がる、 チームの団結力が強くなった 会社の競争力が強くなった ◆ 日系企業:研修内容の実用性が強く、能力がアップした 販売経験がない新入社員が多く、研修の成果が有 る 研修を受講する事が定着してきた MRは専門性が高い職業で、厳格的な研修が出来 ている 研修受講者の行動が改善できている 研修内容を毎年検討して、内容を充実させている

現在の研修の満足度(3) 「はい」と答えた理由は: ◆欧米系企業: 企業が良い機会を提供している 研修後、能力がアップし、満足している 希望する研修ができている 専門的な業務に必要なスキル研修ができている 研修のシステム化で効果良く、スキルのアップの効果 が早くでる 本人が自由に2項目の研修テーマを選択できる 区域別、営業単位別の特徴と存在問題に対して、即時 に、全面 的に解決方案が提供できる。

現在の研修の満足度(4) 「いいえ」と答えた理由は: ◆国内企業: 実用性が弱い 研修体系があるが、講師の資源が理想ではない 研修体系がちゃんと構築していない ◆日系企業: 研修時間が少ない、内容も十分ではない 講師のレベルが低い 研修が体系化になってない ある程度の研修効果があるが、実用性が弱い 研修人材を充実する必要がある ◆欧米系企業: 講師が若くて、経験が不足、研修内容が良くない

現在の研修の満足度(5) 現在、御社はMR研修に満足をしているか? 「いいえ」と答えた 8 名

社内に研修専門担当者がいる 会社はい いいえ 国内企業45 日系企業52 欧米系企業90 合計18 7 合計会社数: 25 社

一番求めている研修の内容は 研修内容票数 RDPAC の医薬代表試験対策5 基礎学術、製品研修7 スキル25 法律、制度13 マナー17 本質問の有効票数各31票

階層別研修 を依頼する場合 選択項票数 管理職25 グループリーダー23 中堅社員20 新入社員10 以上各質問の有効票数各33

自社のMRの学術レベルに満足か?

「いいえ」の回答場合何が不足か? 国内企業: 研修体系が構築できていない 専門スキル 製品学術知識 すべての分野で力不足 日系企業: 製品学術、コミュニケーション能力 専門知識 ( 環器、内分泌分野 ) 疾病知識、自社製品と競争品の知識 担当する製品の医学知識 学術レベル 専門知識の効果的な応用 製品知識、コミュニケーション能力のアップが 必要 欧米系企業: 製品の競争力が弱い 顧客に対する観察力、疾病専門知識も足りない 製品 と 医学専門知識

会社はいいいえ 国内企業90 日系企業140 欧米企業100 合計33 - 本質問の有効票数33 MRのレベル UP =営業力 UP

研修と定着率 UP と営業力強化 会社はいいいえ 国内企業9- 日系企業14- 欧米企業10- 合計33 - 本質問の有効票 数 33 会社はいいいえ 国内企業81 日系企業131 欧米企業10- 合計31 2 本質問の有効票 数 33 MRための研修=定着率 UP 定着率 UP= 営業力強化

外部研修委託の場合希望する研修内容 国内企業 1.販売、商談能力のアップ 5 票 2.管理職の能力アップ 4 票 3.法律法規 3 票 4.マナー 2 票 5.専門家の専門領域の研修 1 票 6.製品学術など専門知識 1 票 7.激励研修 1 票 8.執行力アップ 1 票

外部研修委託の場合希望する研修内容 日系企業 1.管理職の能力 アップ研修 7 票 2.販売、商談能力のアップ 5 票 3.製品学術など専門知識 3 票 4.市場管理能力 3 票 5.エリア管理能力 2 票 6.顧客管理能力 2 票 7.情報分析及び 解決能力 1 票 8.会社の方針に よって決める 1 票

外部研修委託の場合希望する研修内容 欧米系企業 1.管理職の能力 アップ研修 4 票 2.製品学術など専門知識 3 票 3.販売、商談能力 のアップ 2 票 4.法律法規 2 票 5.チーム建設 1 票

MR 研修の必要性 中国のおける MR 活動の現状 ・ 医療現場への日常の学術情報の提供は希薄 ・ 年会等学術活動時に行われる ・ 実際の学術情報の提供者は PM ・学術担当者 目指すべき中国での MR 活動 ・ DR ニーズを探りながら、製品情報を提供出来る スキル ・ 疾病の治療に参画できるだけの学術知識の習得 ・ 臨床薬剤師を含むチーム医療参加者への情報提 供 医療現場から必要とされる MR

MR 研修への期待 臨床現場に求められる MR の育成 ・ 製品知識だけでなく、専門的な医療知識の習得 ・ DR ニーズを把握し、アウトプットスキルを身に つける ・ 臨床薬剤師・看護師などチーム医療関係者との 情報 交流ができる環境の醸成 必要な情報を限られた時間で提供出来る MR ・ 時間的余裕のない相手に、短時間で必要な情報 を 提供出来る話法の習得 ・ 先方が、もっと話を聞きたくなる話題(情報) 提供

MR の行動の基本 常に背中に視線を感じて行動していますか? 可視部分 謝謝