人間行動と 行動科学 2014 年 7 月 1 日 人事労務管理論A(第 11 回 目) LT1011 教 室 LT1012 教 室
先週の振り返り① 人間関係論批判からの問題提起 仕事上の問題を仕事の外に解決策を求めた 人間観(社会人モデルからの脱却) 満足-生産性モデルの限界 2
先週の振り返り② 影響を与えた二つの潮流 動機づけ(モーティベーション motivation ) 論 A.H.Maslow と F.Herzberg リーダーシップ論 リーダーシップのあり方 どのようなリーダーシップが 3
動機づけ理論 (1) ;マズローの理 論 マズロー ( A.H.Maslow )の欲 求階層説 (欲求5段階説) 4
マズロー ( A. H. Maslow ) の欲求階層 説 欲求 (needs) から人間行動を説明 生理的 → 安全 → 所属と愛情 → 承認 → 欲求は階層をなしている ある階層の欲求が満たされれば、それはもは や人間を動機づけられず、上位の欲求がそれに 代わる 欠乏欲求と成長欲求 最初の 4 つの欲求は、それが欠乏していること で人間行動を説明できるが、 5
ハーツバーグ (Herzberg,F.) の 動機付け - 衛生理論 職務満足と不満足 何が満足をもたらすか:満足要因 何が不満足をもたらすか:不満足要因 動機付け要因と衛生要因 職務満足 職務不満足 両要因は対立的なものではない:次元が異なる モチベーションは動機付け要因から生まれる 6
職務満足(動機づけ)と職務不満 (衛生)の構造ーー F.Herzberg の主張 職務不満要因 不満の原因なるが、満足(動機づけ)の原因に ならない ※衛生の欠如は病気になるが、それがあっても それだけでは健康は生まれない 職務への満足は動機づけとなる 満足要因(動機づけ要因) 7
リーダーシップ論 (1) レヴィン L ewin グループダイナミクス(集団力学) Group Dynamics 物理学・心理学を応用して アイオア実験 レヴィンの指導のもとに集団とリーダーシッ プの関係を実験的手法で解明 ・独裁的 ・放任的 ・民主的 8
リーダーシップ論 (2) リッカート Lickert 連結ピン 9
リッカートのシステム 4 連結ピン 各層のマネージャーは上と下をつなぐピン ピンが有効になる条件 システム 4 効果的なリーダーシップと作業集団の生産性 ・独善的専制型 ・温情的専制型 ・協議 相談型 ・ 10
行動科学の人事労務の考え方 動機づけ論 仕事の内容と質の改善を通して労働意欲を喚起 ・ リーダーシップ論 管理のあり方の改善を通して労働意欲を喚起 ・ 11
動機づけの人事労務管理 職務再設計 職務拡大 job enlargement : 職務充実 job enrichment : 職務転換 job rotation : 目標管理 MBO management by objective 小集団管理 ZD運動( Zero Defects ): QC( Quality Control )サークル活動: 12
トヨタでも使われている管理手 法 三菱電機中津川製作所の事例 13
労働の人間化の人事労務管理 QWL( Quality of Working Life ) 経営側の思惑 労働側の思惑 14
QWLの欧米での実際 QWLの実際 ( 自動車産業でみると ) アメリカの場合 スウェーデン 15
行動科学から人的資源論へ アメリカの不振 1980 年代 ロナルド・レーガン政権下 双子の赤字 : その原因は? 高金利政策: 企業経営の不振: 16