多入力パルス波高分析システムの開発 環境計測 小栗 康平 20020214 京都府立大学 環境情報学科 環境計測 卒論発表会.

Slides:



Advertisements
Similar presentations
P2P 技術を応用した 分散システムの排他制御機構の試作 九州工業大学 情報科学センター 山之上 卓.
Advertisements

宇宙線ミューオンの測定 久野研究室 4回生 卒業研究 荒木 慎也 宮本 紀之 室井 章. 目次 実験内容 測定方法・結果 ・検出装置とセットアップ 解析 ・バックグラウンド除去 ・検出効率 ・立体角 ・文献 値との比較 まとめ.
第10章 マイコン機器とマイコンプロ グラム ● マイコン回路とプログラミン グ ● サーボモータ,直流モータ制 御以外のプログラム マイコンでどのようなことができるのか? モータのマイコン制御を使いこなす!
第5章 JMPのインストールと基本操作 廣野元久
目次 このドキュメントについて・・・前提条件……………………………………… 2
モバイルエージェントシステムの実装 エージェント移動(状態とコードの一括移送) エージェント移動の特徴 システム構成 エージェントプログラム
MPIを用いたグラフの並列計算 情報論理工学研究室 藤本 涼一.
背景 ソフトウェアの大規模化・複雑化 生産性と品質の向上 ↓ オブジェクト指向分析設計の適用 開発ツールの投入.
Global Ring Technologies
第3回 並列計算機のアーキテクチャと 並列処理の実際
コンピュータ概論B ー ソフトウェアを中心に ー #03 プログラムの実行形態 (前回の復習+残り)
コンピュータプラクティス I 再現性 水野嘉明
データ取得・解析ソフトウェア CRD分光法用プログラム 各¥600,000より (A/D変換ボード付の選択可)
高速分光器観測マニュアル ○内容 1:各種マスクスリットの(CCD上での)位置 p.2
TTimer タイマーコンポーネント 一定時間ごとにイベントを起こして処理をおこなう.
RTLinuxを用いた磁気浮上システムの制御に関する研究
1.コンピュータと情報処理 p.20 第1章第1節 3.ソフトウェア ソフトウェア 基本ソフトウェア
Lync 会議 Lync 会議に参加する Lync 2013 クイック リファレンス Lync 会議のスケジュール
USB2.0対応PICマイコンによる データ取得システムの開発
アプレット (Applet)について.
Web上での大気情報提供システム 環境計測 丸橋 史.
P,Q比が変更可能なScaLAPACKの コスト見積もり関数の開発
Windowsを理解しよう! ーメンテナンスの薦めー.
Real Time Graph 指定された計測のデータを実時間収集サーバ(LABCOM)から取得し、リアルタイムにグラフとして表示する。
アプリケーション共有機能 〈参考〉 (図1) (図2)
環境計測に用いられるOSの リアルタイム性の比較
無線LANにおけるスループット低下の要因の分析
CC/7700,CC32を用いた データ収集システム 筑波大学 木村 博美 小松原 哲郎 (c)2007 木村博美 筑波大学.
画像処理ボード上での 高速テンプレートマッチングの 実装と検証
音声処理ソフトPraatの使い方.
CsIシンチレータとMAPMT ヘッドアンプユニットを用いた 動作実験
同期的にアドバイスを活性化できる分散動的アスペクト指向システム
放射線計測エレクトロニクスの信号処理の為の アナログ電子回路の基礎 第十三回
Ibaraki Univ. Dept of Electrical & Electronic Eng.
LabVIEWによる 地上気象観測データ 収集システムの開発
ー 第1日目 ー 確率過程について 抵抗の熱雑音の測定実験
タイムスタンプ付ストリームI/Oによる音の実時間処理
MPIによる行列積計算 情報論理工学研究室 渡邉伊織 情報論理工学研究室 渡邉伊織です。
Android端末によるロボット制御とその評価
概要 Boxed Economy Simulation Platform(BESP)とその基本構造 BESPの設計・実装におけるポイント!
R&D of MPPC including readout electronics
京大岡山 3.8m 望遠鏡 分割鏡制御に用いる アクチュエータの特性評価
RT-Linuxを用いた 多入力パルス波高分析システムの開発
パワーラボの使い方.
リモートホストの異常を検知するための GPUとの直接通信機構
Ibaraki Univ. Dept of Electrical & Electronic Eng.
ゲーム開発モデルの基礎.
音・音楽の設計と表現Ⅱ キーワード : サンプリング(標本化)、周波数、量子化 音は空気を伝わる波 → 音をデジタル(0と1の数値)にする。
プログラミング基礎a 第12回 Java言語による図形処理入門(3) アニメーション入門
プログラミング基礎a 第11回 Java言語による図形処理入門(3) アニメーション入門
SiTCP-VME変換モジュールの開発 KEK 物構研:中性子 佐藤節夫.
3次元位置感応型ガンマ線検出器と それに必要なデバイス
Simulink で NXT を 動かしてみよう Simulink で NXT を動かす 微分値算出とフィルタ処理 ノーマルモード
情報処理 タイマの基礎 R8C タイマの基礎.
M. Uchida, Kyoto University
Microsoft® Lync Online™ 2010 Web App
MIRS システム解説 (超音波センサボードとシリアル通信)
第5回 メモリ管理(2) オーバレイ方式 論理アドレスとプログラムの再配置 静的再配置と動的再配置 仮想記憶とメモリ階層 セグメンテーション
教育用放射線検出器の開発 立教大学物理学科4年 指導教員 07CB024F 川茂唯順 竹谷篤 07CB049K 高橋達矢 村田次郎
第2回 標本化と量子化.
マイコンプログラムの実際.
報告080710 東大 ICEPP 森研 M2 金子大輔.
Windowsアプリケーション プログラミング
タイムスタンプ付ストリームI/Oによる音の実時間処理
ユビキタスコンピューティングの ための ハンドオーバー機能付きRMIの実装
ネットワーク・プログラミング デバイスドライバと環境変数.
第3回 標本化定理.
5×5×5㎝3純ヨウ化セシウムシンチレーションカウンターの基礎特性に関する研究
ネットワークを介した 計測制御システムの開発
シンチレーションファイバーを 用いた宇宙線の観測
Presentation transcript:

多入力パルス波高分析システムの開発 環境計測 小栗 康平 20020214 京都府立大学 環境情報学科 環境計測 卒論発表会

多入力パルス波高分析システムの開発 目的 多入力パルス波高分析システムの開発 重点 ・ Windows上(Visual C++)で測定の制御 目的 多入力パルス波高分析システムの開発 重点 ・ Windows上(Visual C++)で測定の制御 ・ リアルタイムで複数の パルス波高値をモニタリング ・ 高速分析 デッドタイムとは、 時間的なランダムパルスを入れたときに測定されない時間

(グラフ表示時間 > ADCの変換時間、データ読み込み時間) パルス波高分析システム コンピューター アナログ信号 デジタル信号 I/Oボード 検出器 ADC メモリー 終了信号 デッドタイム =  ADCの変換時間 + データ読み込み時間 + グラフ表示時間 (グラフ表示時間 >  ADCの変換時間、データ読み込み時間)

多入力パルス波高分析システム デッドタイム = ADCの変換時間 + データ読み込み時間 取り込みコンピューター 表示コンピューター 検出器 I/Oボード 制御 共有メモリー ボード メモリー 検出器 ADC デッドタイム = ADCの変換時間 + データ読み込み時間

システム全体 取り込みコンピューター 表示コンピューター CPU Pentium 200MHz CPU Celeron 466 M Hz メモリー 64 M Byte メモリー 64 M Byte I/Oボード PCI – 2702C 共有メモリーボード PCI - 4913 共有メモリーボード PCI - 4914 (ボードは全てInterface社)

プログラム構成 表示コンピューター ・Create ・Destroy ・Draw ・Start ・Stop ・End ・Timer etc メソッド プログラム起動時、終了時 に起動しボードを管理 定期的に呼び出され グラフを描画 開始、停止、終了を行い 取り込みコンピューターを制御 画面の再描画を行う SDI ・ アプリケーションクラス ・ フレームウィンドウクラス ・ View クラス ・ ドキュメントクラス (初期化、実行、終了を管理) (フレームを管理) (データ管理) (ウィンドウ内の入力、表示の管理) MDI ダイアログベース ドキュメントを1つ開くアプリケーション ドキュメントを同時に複数開くアプリケーション 各種コントロールを配置した対話型アプリケーション 取り込みコンピューター ・Create ・Destroy ・Draw メソッド プログラム起動時、終了時 に起動しボードを管理 最初に呼び出され 表示コンピューター からの制御を管理

表示コンピューターによるグラフ

模擬信号による性能実験結果 P(n) = μn n! e -μ 1 - e – N t デッドタイム中にくる平均パルス数 μ デッドタイム中にくる平均パルス数 μ デッドタイム t 入力 N μ = N t 平均値がμのポアソン分布は、 生じる事象の数 n とした時、 P(n) = μn n! e -μ デッドタイムは、1 - P(0)となるはずなので デッドタイムの統計的数値は平均値より、 1 - e – N t N t が十分小さいと、単純に N t に比例 1000 t = 0.35 より t = 350 μsec ADCの変換時間80 μsecをひくと、 Windowsのデータ読み込み時間は、 約270μsecと考えられる

まとめ 結果 Windows上で測定の制御可能 リアルタイムで2つのパルス波高値を モニタリング可能 300 Hzのパルス波高に対応できる 高速分析可能 考察 Windowsの提供している関数を使用した場合、 割り込み処理に時間がかかる 課題 取り込みコンピューターのOSを割り込み処理 時間の短いOSに変更する

ポアソン分布

ポアソン分布2

用語説明 マルチタスク 一つのOS下にて同時に複数のアプリケーションを駆動することが出来るシステム。 シングルタスク 参照 通信用語の基礎知識 http://www.wdic.org/