第2章補足 幹葉表示 統計学基礎 2010年度
<幹葉表示> 幹葉表示(みきはひょうじ、かんようひょうじ)とは、簡易的なヒストグラムといえる。 例えば、テストの点数のような2ケタの数値であれば、十の位の数を幹、一の位の数を葉として次ページのように表示する。 この表示によって、集団の分布がわかる。 度数分布表を作成するための予備的作業として用いることも可能である。
右のデータはあるクラス38人分のテストの点数のデータである。 このデータを幹葉表示してみる。 3 9 2 2 6 7 6 43 20 46 47 20 30 63 69 78 88 73 20 58 87 47 75 44 69 34 20 17 63 36 7 27 21 44 66 33 54 34 69 60 23 01 2 3 4 5 6 7 8 9 7 01 2 3 4 5 6 7 8 9 7 7 7 0 0 0 0 1 2 3 7 0 0 0 0 7 1 3 0 3 4 4 6 9 0 4 6 3 4 3 4 4 6 7 7 3 6 7 7 4 4 4 8 8 4 0 0 3 3 6 7 9 9 9 3 9 9 3 6 9 0 3 5 8 8 3 5 7 8 8 7 最終的な幹葉表示 予備的な幹葉表示
<特徴と注意点> このような表示を用いることができるのは、とりうる値が2ケタの数値が中心であり、せいぜい200までであろう。たとえば136という数値の場合、13を幹、6を葉にすればよい。 小数点以下をとる場合は、1ケタまでとなり、整数部分はせいぜい20までであろう。たとえば、7.2という数値の場合、7を幹、2を葉として表示する。 1 2 3 : 9 10 11 12 13 1 2 : 6 7 8 9 10 2 6
例えば、身長を階級幅5cmの度数分布表にまとめるときは、「正」の字を書くなどして、予備的な作業をおこなうことは可能である。 幹葉表示は、度数分布表・ヒストグラムと異なり、階級の幅を2cmとか5cmとかにすることは難しい。10の倍数の階級幅のとき(1番得意なのは1のとき)、便利である。 例えば、身長を階級幅5cmの度数分布表にまとめるときは、「正」の字を書くなどして、予備的な作業をおこなうことは可能である。 以上 未満 165 170 170 175 175 180