平成25年度学級づくりリーダー養成研修会Ⅰ 高知県心の教育センター 高知県心の教育センター
平成25年度学級づくりリーダー養成研修会Ⅰ 学級づくりリーダーについて 高知県心の教育センター 高知県心の教育センター
学力向上のため基盤となる学級経営を見直すことが重要 1 学級づくりについての状況 大学で学級経営について学ぶ機会は? 学校の中で学級経営について学び合う文化は? 学級経営に苦戦する状況はないでしょうか? 不登校などの問題行動等の予防 学力向上のため基盤となる学級経営を見直すことが重要
高知県の教員の状況 これは何のグラフでしょう?年齢構成のようですね。 実は高知県の公立小中学校の教員の年齢構成のグラフです。50代の先生が圧倒的に多いですね。 この経験豊かな先生がたが今後10数年以内に大量に退職される時代が来ます。少子化とは言え、たくさん20代の若者がその代わりにどっと入ってきて、学級経営についてのノウハウを伝えていかなければならないということになってきます。大変な時代がまぢかに迫っているということかもしれません。 高知県の教員の状況
2 高知県の教員の状況 【高知県公立教員構成の状況】 50歳代の教員の割合(H24) 小学校: 52.3%(全国 37.0%) 中学校: 38.7%(全国 32.7%) 教員の大量退職、大量採用時代が迫る 知識・技能の伝承が急務! 学校や各市町村に、学級経営において、核になる人材(リーダー、コーディネーター役)が必要
3 学級づくりリーダー養成研修会の実施(H23~) 学級経営の基本を身につけた「学級づくりリーダー」を養成することにより、校内の学級風土の改善を図り、不登校を生じさせない学級・学校づくりを各市町村で勧め、不登校児童生徒の減少をめざす 各市町村から推薦された60名の教員に対し、全6回の学級リーダー養成研修会を中心とした支援を展開
4 長期欠席(不登校)等に関する調査結果 H23年、H24年12月末 こちらは、人権教育課の行っている、長期欠席(不登校)等に関する調査のH23年12月とH24年12月の結果を、今年のリーダーさんがいない学校、今年のリーダーさんがいる学校、また、去年、今年と2年連続でリーダーさんのいる学校で、30日以上欠席している児童生徒さんの出現率を比較した物です。リーダーさんのご努力のおかげで、不登校の率が改善されていることがわかります。 リーダーさんのいる学校とリーダーさんのいない学校では、大きく出現率が異なっています。このことは、年間6回の研修に、リーダーさんをお願い出来る学校は、比較的大きな学校であり、一概には言えませんが、不登校等の出現率の高い学校の先生がたが、リーダーさんになっていただいている傾向があります。また、私たちは現在、市町村教育委員会にお礼と、聞き取り調査にお伺いしていますが、その中でも、不登校等の課題意識のある学校の先生が、希望してなってくれたなどの意見が多く聞かれることなどからも、出現率の違いにあらわれていると思われます。 リーダーさんのいない学校では、去年と比較して、0.02ポイント上昇しています。 今年のリーダーさんのいる学校では、0.27ポイント減少しています。 さらに2年連続リーダーさんのいる学校では、0.51ポイント減少しています。 聞き取り調査の中では、大きく減少した学校のリーダーさんが、中一ギャップを防ぐために、中学生を指導して、中学生をリーダーにして、校区の小学6年生に人間関係づくりをやるように指導しているリーダーさんが取り組んでいます。また、研究所のリーダーさんが小学校を回って、人間関係づくりのプログラムを先生方と一緒に作って、実践している例などもありました。
5 学級づくりリーダー養成研修会 平成23年度60名 平成24年度60名 平成25年度60名
6 研修会計画 子どもが輝く学級経営を支援するために 1 学級づくりリーダーに期待すること 2 高知県の現状と課題 Ⅰ 研修会計画 研 修 内 容 Ⅰ 子どもが輝く学級経営を支援するために 1 学級づくりリーダーに期待すること 2 高知県の現状と課題 3 温かい学級づくりに向けて Ⅱ 学級経営の実践に生かすQ-U分析 1 1回目Q-Uの分析に基づいた学級経営 2 RV-PDCAシート活用の実際Ⅰ *不登校の早期発見・早期対応について Ⅲ 2学期以降の学級経営を充実させるために 1 夏休み明けに予想されることとその対応について 2 2学期のスムーズなスタートのために 3 行事を生かした学級経営 Ⅳ 学級経営支援講座(講師: 高知大学 鹿嶋真弓 准教授) Ⅴ 検証に生かす2回目Q-U分析 1 2回目のQ-Uの分析と実践の検証 2 RV-PDCAシート活用の実際Ⅱ ※不登校・いじめの未然防止のためにできること Ⅵ 実践交流 1 学校内での連携・小中連携の資料として 2 春休みにできること、新学期に向けて
7 学級づくりリーダーの活動 研修会の内容を広めるために 学級担任への支援を一緒に考えます 学校や地域での研修の支援をします 学級づくりリーダーの活動 研修会の内容を広めるために ○ 研修資料を職員に回覧・配付 ○ 研修資料をもとに伝達講習 ○ 指導主事とともに研修会を実施 ○ Q-Uの分析 ○ 担任の学級経営をサポート Q-Uの分析を一緒に行います 学級担任への支援を一緒に考えます 学校や地域での研修の支援をします など、相談に応じて支援させていただきます 心の教育センターのサポート
ネットワークづくり また、ネットワークを広げていただき、活躍していただくことをお願いします。 ネットワークづくり また、ネットワークを広げていただき、活躍していただくことをお願いします。 第4回の研修会は、全リーダーさんにお集まりいただき、鹿嶋先生の講演を聞くと同時に、リーダーさん同士がつながっていただく研修会にしていきたいと考えております。お近くで活躍されているリーダーさんを中心として、多くのリーダーさんにつながっていただき、一緒に研修会を企画してもらったりということができたらと感じております。
学級づくりリーダー養成研修を中心とした取組 8 学級づくりリーダー養成研修を中心とした取組 温 か い 学 級 支援 学校や地域でのバックアップ 組織への位置付け 小小・小中連携 管理職のバックアップ 連絡・調整 心の教育センターのサポート 学校や地域での研修会への支援 学級づくりリーダー研修会 Q-Uの分析 学級担任への支援 学級づくりリーダー
平成25年度学級づくりリーダー養成研修会Ⅰ 高知県の現状と課題 高知県心の教育センター 高知県心の教育センター
1 不登校の状況から見る高知県の現状と課題 高知県心の教育センター
1 不登校の状況から見る高知県の現状と課題① 2 2 6 3 4 8
2 不登校の状況から見る高知県の現状と課題② 小学生 中学生 年度 小 学 生 中 学 生 合計 1年生 2年生 3年生 4年生 5年生 小 学 生 中 学 生 合計 1年生 2年生 3年生 4年生 5年生 6年生 H20 7 8 12 32 54 70 136 218 258 795 H21 6 14 26 34 62 141 206 222 719 H22 9 13 25 153 223 731 H23 3 18 45 148 213 236 726
2 Q-Uの結果から見る現状と課題 高知県心の教育センター
3 Q-Uの普及 平成20年度から始まった本事業の取組の経過の中で、学校実施率は本年度100%となり、現在、全ての小中学校で、Q-Uが活用されています。
4 Q-Uからみた児童生徒の状況の変化 各学校からご協力いただきました県内約4万人の小中学生のデータを調査票より、集計した結果です。 ご覧のように、1回目に比べ2回目は、学級生活満足群が増加しています。また、年度を追っても、徐々に満足群の増加がみられ、取組の成果と考えられます。
5 Q-Uからみた児童生徒の状況 各学校からご協力いただきました県内約4万人の小中学生のデータを調査票より、集計した結果です。
6 学年別(2回目) 中1ギャップ
3 高知県の現状からみた学級経営 高知県心の教育センター
「温かい学級づくりのためにリーフレット」より
小規模化、校区の拡大化に直面している学校 7 学校規模の二極化 P.1 学校規模の二極化 地域中心部 都市型の学校 小規模化、校区の拡大化に直面している学校 二極化 ① 固定化された集団の中で、長期間学校生活を 送る児童生徒の増加 ② 学校以外で子ども同士が人間関係を学ぶ場の 減少
8 小学校の学級数別割合 P1 都市型 小規模・ 校区拡大型 H24年度データ 6学級以下 7~11学級 12学級以上 計 高知県全体 (校) 6学級以下 7~11学級 12学級以上 計 高知県全体 139 19 50 208 高知市 8 2 32 42 東部 34 5 44 中部(高知市を除く) 62 9 79 西部 35 3 43
9 中学校の学級数別割合 P1 都市型 小規模・ 校区拡大型 H24年度データ 3学級以下 4~5学級 6学級以上 計 高知県全体 70 1 (校) 3学級以下 4~5学級 6学級以上 計 高知県全体 70 1 34 105 高知市 3 16 19 東部 18 6 24 中部(高知市を除く) 31 10 41 西部 2 20
小 中 小 中 小 10 単線型 フォーク型 小学校から中学校への接続 P.2 (小学校1校から、中学校1校へ) (複数小学校から、中学校1校へ) 小 中 小 小
11 単線型とフォーク型 P.2 フォーク型が多い 単線型が多い 単線型が多い H24年度データ 単線型 フォーク型 計 高知県全体 57 フォーク型が多い 単線型が多い 単線型が多い (校) 単線型 フォーク型 計 高知県全体 57 59 116 高知市 4 16 20 東部 10 26 中部(高知市を除く) 21 22 43 西部 11 27
12 高知県における小・中学校の現状と課題を踏まえた学級づくりにおける必要な取組 P.2
13 高知県における小・中学校の現状と課題を踏まえた学級づくりにおける必要な取組 P.2
14 高知県における小・中学校の現状と課題を踏まえた学級づくりにおける必要な取組 P.2
16 高知県における小・中学校の現状と課題を踏まえた学級づくりにおける必要な取組 P.2 フォーク型で心配される状況としては、 中学入学初期に人間関係がつくれなかったときの苦しさ 「できる」子どもの挫折 極小規模の小学校出身の子どもの不適応 中1ギャップ、中1不登校が懸念されるのがフォーク型だと考えられます。 必要な取り組みとしては、 ① 小小連携(小学校間の連携) ② 中学入学時の集団としてのまとまりを高める取組や不安や緊張感を軽減する取組(中1ガイダンス等)の計画的な実施 以上のように、高知県の現状を見ても、学級経営の重要性はますます増していると言えます。そして、それに加えて、学校の規模や地域の実態、小中の接続のタイプによる学級経営の実践例の蓄積が必要になってくると思われます。
不登校予防や、人間関係づくりには、学級経営がますます重要に! 17 まとめ 不登校予防や、人間関係づくりには、学級経営がますます重要に! 各校・地域の特徴に応じた学校経営、児童生徒理解や学級理解を踏まえた、取組が必要
これから1年間、どうぞよろしく お願いします・・・