広島主税くん ●●高等学校 租税教室 広島国税局キャラクター 【★マークでクリックする】 皆さん、こんにちは。 私は、●の●といいます。 皆さん、こんにちは。 私は、●の●といいます。 仕事(活動)の内容は、●です。 【主な自己紹介の内容】 ・ 所属する組織(団体)名、仕事(活動)内容 ・ 税務署に入ったきっかけ、現在の仕事のやりがいなど 今日は租税教室ということで、皆さんと一緒に税金の意義や役割について考えていきたいと思います。よろしくお願いします。 ※ 90分授業を想定して作成しているため、45分授業の場合は、実施先の学校と協議の上、一部割愛し、実施してください。 ちから 広島主税くん
なぜ、これらの税金は必要なのか なぜ、税金が必要なのか 店で買い物をするとき ↓ 皆が「消費税」 を負担しています。 働くようになると ↓ 所得に応じて「所得税」 を納めるようになります。 なぜ、これらの税金は必要なのか 私たちが店で買い物をするとき、支払う代金には「消費税」が含まれています。★ また、将来社会に出て働くようになると、働いて得た所得に応じて「所得税」を納めるようになります。★ では、なぜこれらの税金は必要なのでしょうか。★ 国民が安心して豊かな生活をするためには、様々な公共サービス等が必要であり、そのためには、国や地方公共団体として多くの財源が必要になります。★ その公共サービス等にかかる費用をみんなで出し合って負担しているのが「税金」です。 では、「税金がある暮らし」と「税金がない暮らし」を比較してみましょう。★ 国民が「安心して豊かな生活」をするためには、様々な公共サービス等が必要であり、そのためには、国や地方公共団体として多くの財源が必要。
安心、豊かな生活のために 税金のある暮らしでは、消防活動やゴミの回収など、皆さんが普段生活していて当たり前と思っていることですが、税金がなかったら、下の絵のように大変暮らしにくい状況になります。 したがって、これらの公共サービスは、私たちの生活に必要不可欠であり、非常に重要なものであると言えます。★
国の一般会計歳入額 内訳(平成26年度当初予算) 国の収入の内訳は? その他の収入 4兆6,313億円 4.8% 租税及び印紙収入 50兆10億円 52.1% 歳入総額 95兆8,823億円 公債金収入 (国の借金) 41兆2,500億円 43.0% 【国の財政について】 では、税金は1年間でどのくらい納められているのでしょうか。 財政の事務は、4月から翌年3月までの「会計年度」で行われます。 この1年間の収入を「歳入」、支出を「歳出」といいます。 国の予算には一般会計予算、特別会計予算、政府関係機関予算などがありま す。 その中で最も基本的なものが「一般会計予算」です。 我が国の財政は非常に厳しい状況となっています。 一般会計歳入の約半分の43.0%が公債金収入、つまり国の借金です。★ 一方、租税及び印紙収入、つまり税金による収入は、一般会計歳入の52.1% です。★ 次に租税及び印紙収入の内訳を見てみましょう。★
租税及び印紙収入 内訳(平成26年度当初予算) その他の税 2兆4,450億円 4.9% 印紙収入 1兆560億円 2.1% 揮発油税 2兆5,450億円 5.1% 所得税 14兆7,900億円 29.6% たばこ税 9,220億円 1.8% 租税及び 印紙収入 50兆10億円 酒税 1兆3,410億円 2.7% 【租税及び印紙収入について】 税金などによる収入を「租税及び印紙収入」といい、所得税、法人税、消費 税などで財政が支えられていることが分かります。 「租税及び印紙収入」における内訳は、所得税 29.6%、法人税 20.0%、消費 税 30.7%、その他の税などが19.7%です。★ 次に歳出について説明しますが、この歳出を賄うのに、税収だけでは不足し ています。★ 消費税 15兆3,390億円 30.7% 法人税 10兆180億円 20.0% 相続税 1兆5,450億円 3.1%
国の一般会計歳出額 内訳(平成26年度当初予算) 国の一般会計歳出額 内訳(平成26年度当初予算) 国債費 23兆2,702億円 24.3% 社会保障関係費 30兆5,175億円 31.8% 地方交付税 交付金等 16兆1,424億円 16.8% 歳出総額 95兆8,823億円 公共事業関係費 5兆9,685億円 6.2% 【歳出】 日本の国全体ではいくらのお金が使われるのでしょうか。 歳出の内訳を見ると、年金や医療費に使われる社会保障関係費が31.8%を占め ています。★ また、国の借金返済・利息支払に24.3%、つまり約4分の1相当が過去から の借金返済に使われているということです。★ 国の借金残高は毎年増えています。これを子や孫の世代に先送りしてよいの か、大きな課題と言えるでしょう。 では、このような税金の使い道というのは、誰が決めているのでしょうか。 ★ 文教及び 科学振興費 5兆4,421億円 5.7% その他 9兆1,471億円 9.5% 経済協力費 5,098億円 0.5% 防衛関係費 4兆8,848億円 5.1%
日本の財政を家計に例えたら 54.6兆円 780兆円 30万円 95.9兆円 41.3兆円 53万円 23万円 5,143万円 公債残高 平成26年度 一般会計 95.9兆円 54.6兆円 41.3兆円 56.5兆円 16.1兆円 公債残高 780兆円 23.3兆円 53万円 仮に、日本の財政を月収30万円の家計に例えると、1か月当たり★23万円の借金をして、毎月の家計を成り立たせることになり、★5,000万円強のローンを抱えていることになります。 家計はかなり厳しい状況であるといえます。 国の借金残高は毎年増えています。これを子や孫の世代に先送りしてよいのか、大きな課題と言えるでしょう。★ 30万円 23万円 31万円 9万円 ローン残高 13万円 5,143万円
一般会計税収、歳出総額及び公債発行額の推移 財政赤字の状況 一般会計税収、歳出総額及び公債発行額の推移 国の財政は歳出が歳入(税収及びその他収入)を上回る状況、つまり財政赤字が続いています。特に、平成20年度以降、景気悪化に伴う税収の減少等により歳出と歳入の差額が拡大し、平成21年度以降は公債発行額が税収を上回る年が多くなっていましたが、平成25年度以降は当初予算ベースで見て税収が公債金を上回っています。 財政赤字が増えていった場合、財政の硬直化や金利の上昇、世代間の不公平拡大など様々な要因により、活力ある経済・社会の実現に大きな足かせとなります。★
税金はどのくらい使われているか~公共サービス~ 1年間に国民一人当たりに使われている税金 (国と地方公共団体の負担額合計) 警察・消防費 総額 5兆949億円 国民一人当たり 年間約40,000円 (平成24年度) 市町村の ゴミ処理費用 総額 2兆768億円 国民一人当たり 年間約16,300円 (平成24年度) では、税金はどのくらい公共サービスに使われているのでしょうか。 ★犯罪、事故防止及び消火活動等のためには、一人当たり年間約4万円 ★ゴミの処理などのためには、一人当たり年間約1万6,300円 ★病気などの治療のためには、一人当たり年間約11万5,900円の税金が使われています。★ 国民医療費の 公的負担額 総額 14兆8,079億円 国民一人当たり 年間約115,900円 (平成23年度)
約1,104万6,000円 税金はどのくらい使われているか~教育~ 公立学校の児童・生徒一人当たりに使われる国や県・ 市町村の年間教育費の負担額 (平成23年度) 小 学 生 年間約85万円 中 学 生 年間約98万5,000円 高 校 生 年間約99万7,000円 ここで、教育にはどのくらいの税金が使われているか見てみましょう。 小学校では、一人当たり月約7万800円★ 中学校では、一人当たり月約8万2,100円★ 高校では、一人当たり月約8万3,100円の税金が使われています。★ つまり、小学校、中学校、高校の合計12年間で、皆さん一人当たりの教育費として、約1,104万6,000円の税金が使われていることになります。★ このように、教育には多くの税金が使われています。 これらの税金が具体的に何に使われているかというと、机やイス、黒板、チョーク、実験道具といった備品や教科書の購入、校舎や体育館等の建設費などに使われています。 皆さんはこれまで税金で教育をはじめとした公共サービスを受けることの方が多かったと思いますが、近い将来皆さんも就職して社会の一員になって、消費税だけでなく、所得税を納めて、これからの公共サービスを支える側になっていただき、次世代の皆さんのような学生たちへの一助になることに誇りを持っていただきたいと思います。★ 公立学校12年間の負担額の合計額 約1,104万6,000円
直接税 間接税 国 税 主な税金の種類 地方税 消費税 、酒税、揮発油税 たばこ税、印紙税 登録免許税 等 消費税 所得税 所得税 、法人税 国 税 消費税 、酒税、揮発油税 たばこ税、印紙税 登録免許税 等 消費税 所得税 所得税 、法人税 相続税 等 地方税 都道府県税 県民税、事業税 自動車税 等 地方消費税 県たばこ税 等 それでは税金の種類について、少し詳しく見ていきましょう。 税金はどこに納めるかによって、国に納める「国税」と★県や市に納める「地方税」に分類されます。★ また、誰が納めるかによって、税を負担する人が直接納める「直接税」と★税を負担する人が直接納めるのではなく、別の人を経て納める「間接税」に分類されます。★ 「直接税」は、個人や法人が所得に応じて負担するものであり、代表的なものとしては所得税★があります。 「間接税」は、個々の所得に関係なく広く公平に負担を分かち合うものであり、代表的なものとしては皆さんがよく知っている消費税★があります。 本日は、皆さんにとって身近な税である「所得税」と「消費税」について、詳しく説明していきます。★ 市町村税 市町村民税 固定資産税 等 市町村たばこ税 入湯税 等
申告納税制度 賦課課税制度 申告と納税の仕組み 納税者自ら計算・申告をして納付する制度 昭和22年に、税制を民主化するために申告納税制度が採用され、その後も多くの国税に適用され現在に至る。 賦課課税制度 「所得税」と「消費税」を説明する前に、申告と納税の仕組みについて説明します。 納める税金の金額を確定させる方法には、申告納税制度と賦課課税制度の二つがあります。★ ★申告納税制度とは、納税者自らが所得金額や税額を計算し、それに基づいて申告し、納税するという制度です。 昭和22年 (1947年)度の税制改正で、所得税、法人税及び相続税に導入され、現在では、全ての国税に採用されています。 ★賦課課税制度とは、行政機関によって税額が決定される制度で、地方税の多くの税目に採用されています。 皆さんが近い将来社会人になって納める所得税は申告納税制度に該当しますので、皆さんに正しく税金について理解していただき、自ら計算して申告・納付していただく必要があるのです。★ ふ か か ぜ い 行政機関により税額を確定する方法 地方税はこの方法が一般的 (自動車税・固定資産税など)
所得税の仕組み 給与所得者 会 社 商売している人 確定申告 源泉徴収制度 申告納税制度 会 社 源泉徴収制度 商売している人 確定申告 申告納税制度 それでは、これから皆さんと関わりが深くなる「所得税」について説明していきます。 「所得税」は、給料をもらっている人や個人で商売をしている人などが働いて得た収入に対して納める税金です。★ 所得税は、各個人が自ら計算して税務署に申告・納税することが原則なのですが、給料をもらっている人は、源泉徴収といって、勤務先の会社が従業員の給料から事前に所得税を差し引き、その従業員から預かった所得税を会社が国に納めるという制度になっています。★ ★個人で商売をしている人は、1年間の所得と税金を自分で計算して、確定申告を行い自分で国に税金を納めます。 ちなみに、働いてお金を得た人は年齢に関係なく、所得税を納めることになります。 例えば、AKB48のメンバーにも高校生がいますが、テレビの出演料などの所得があれば、それに応じた所得税を納めることになります。★
所得税の計算方法 × = 収 入 金 額 必要経費 所得金額 所得金額 所得控除 課税所得 課税所得 税 率 所得税額 収 入 金 額 必要経費 所得金額 所得金額 所得控除 課税所得 では、所得税の税額はどのように計算されるのでしょうか。★ 収入金額はもらったお金のことをいいますが、所得税は収入金額に直接かかる訳ではなく、必要経費とか、いろいろな控除をした後の金額に対してかかります。 事業所得の場合、まず、収入金額からかかった必要経費を差し引いて★利益を計算します。★ 収入金額から必要経費などを引いた利益のことを所得金額といいます。 所得税の税額を計算するときに、収入から差し引く金額は必要経費だけではありません。★ 例えば世の中には、病気がちな人、面倒をみなくてはいけない家族がいる人など、いろいろな事情を抱えている人がいます。 所得税法では、そのそれぞれの事情を考慮し、定められた要件に当てはまる場合には、利益から差し引くことができます。 これを、「所得控除」といいます。★ ★所得金額から所得控除を差し引いたものを課税所得といい、★この課税所得に税率を乗じて所得税額が計算されます。 課税所得 × 税 率 = 所得税額
所得税と消費税との違い 所 得 税 消 費 税 所得を対象 税 目 課税の対象 納 め 方 特 徴 商品の販売や 物品・サービスの提供の 税 目 所 得 税 消 費 税 課税の対象 所得を対象 商品の販売や 物品・サービスの提供の 取引を対象 納 め 方 税金を納める義務がある人と、その税金を負担する人が同じである税金(直接税) 税金を納める義務がある人と、その税金を負担する人が異なる税金(間接税) 特 徴 高所得者ほど税率が高くなって いる(垂直的公平) 税率は一律8%で、広く国民に公平な税である(水平的公平) 次に、代表的な間接税である「消費税」について、先ほど説明した「所得税」と比較して見てみましょう。 まず、課税の対象ですが、所得税が所得を対象としているのに対し、消費税は原則として国内における全ての商品の販売やサービスの提供に対して課税されます。 また、所得税は税金を納める義務がある人と負担する人が同じですが、消費税は異なります。 所得税は高所得者ほど税率が高くなっていくという特徴があり、税金を負担する人の経済的な負担能力に応じて税額を変えています。 これに対し、消費税は所得の大小に関わらず、税率は8%で広く国民に公平な税であるといえます。これを水平的公平といいます。 消費税は、平成元年(1989年)・竹下 登(ダイゴの祖父/島根県出身)総理のときに、3%の税率で導入されました。 その後、平成9年・橋本龍太郎(岡山県総社が故郷)総理のときに、税率が5%に引き上げられました。 そして、平成26年4月・現在の安倍晋三総理のときに、税率が8%に引き上げられました。 導入以後、高齢化社会の福祉を充実させるための安定的な財源としての役割を担っています。★
消費税の計算例 パソコンメーカーA (納税義務者) 卸売業者(問屋)B (納税義務者) パソコンショップC (納税義務者) 消費者Dさん (税の負担者) ①納税額は 8,000円 ②納税額は 12,000円-8,000円 =4,000円 ③納税額は 16,000円-12,000円 =4,000円 売上 (税抜) 100,000円 消費税 8,000円 仕入 (税抜) 100,000円 消費税 8,000円 売上 (税抜) 150,000円 消費税 12,000円 仕入 (税抜) 150,000円 消費税 12,000円 それでは皆さんが払った消費税はどのように計算され、納められるのでしょうか。 皆さんが仮に本体価格20万円のパソコンを買ったとします。このパソコンにかかる消費税はいくらですか? 20万円×8%で1万6,000円ですよね。この1万6,000円がどのように納められるか、順を追って説明していきます。 まず、製造業者であるパソコンメーカーAが、10万8,000円でパソコンを問屋に納品します。そのときの売上に含まれる消費税額は8,000円ということになり、このメーカーは消費税8,000円を納税します。★ 次に問屋Bは、10万8,000円で仕入れたパソコンを小売業者であるパソコンショップCに16万2,000円で売ります。このときの売上に含まれる消費税は1万2,000円で仕入れに含まれる消費税は1万2,000円ですから、この問屋は差引き4,000円を納税します。★ パソコンショップCは、問屋から16万2,000円で仕入れたパソコンを消費者Dさんに21万6,000円で売ります。このときの売上に含まれる消費税は1万6,000円で仕入れに含まれる消費税は1万2,000円ですから、このショップは差引き4,000円を納税します。★ つまり、パソコンメーカーAの納税した①8,000円、問屋Bの②4,000円、パソコンショップCの③4,000円、合わせて1万6,000円の消費税が、消費者Dさんの払った1万6,000円の消費税と等しいことが分かります。消費税はこのように、最終的には価格に上乗せされて消費者が負担することになります。★ 消費税は、商品・製品の販売やサービスの提供などの取引に対して、広く公平に課税されますが、生産・流通などの各取引段階で二重・三重に税がかかることのないよう、税が蓄積しない仕組みが採られています。★ 売上 (税抜) 200,000円 消費税 16,000円 購入 (税抜) 200,000円 消費税 16,000円
(日本については平成26年4月時点の税率、その他の国については平成26年1月時点の税率) 世界の消費税(付加価値税) 消費税(付加価値税)の標準税率 それではここで、世界の消費税を見てみましょう。 ★日本については平成26年4月時点の税率、その他の国については平成26年1月時点での税率です。 日本の消費税は、平成26年4月から5%から8%に上がり、世界の主要国の中で税率が一番低い国ではなくなりましたが、他の主要国と比較しても税率が高いわけではありません。 ★平成26年1月現在、消費税率が一番高い国はハンガリーで27%。次いでアイスランド、スウェーデン・ノルウェーと続き、これらの国の消費税率は25%以上で日本の3倍以上となっています。(それらの国の中には消費税率が高い理由の一つとして、医療費や年金、教育などをすべて税金で負担し、お金がかからないようにしている国が多いです。)★ (日本については平成26年4月時点の税率、その他の国については平成26年1月時点の税率)
※日本は2014年度予算ベース、諸外国は2011年実績値 国民負担の国際比較 ※日本は2014年度予算ベース、諸外国は2011年実績値 これは、国民負担率の国際比較の状況です。 グラフのピンク色部分は、「租税負担率」といって、所得に対する租税(国税と地方税の合計)の負担割合を示します。 この「租税負担率」に、社会保険料などの社会保障の負担分を合わせた割合が「国民負担率」です。 ★スウェーデンやフランスでは、国民負担率が約60%という高い水準となっていますが、その見返りとして国民は社会福祉において非常に高い水準の公的サービスを受けており、いわゆる「大きな政府」と言えます。 ★一方、国民負担率が約30%と低い水準となっているアメリカは、伝統的に自助努力を主体としている国です。★ ※ 四捨五入の関係上、各項目の和 が合計値と一致しないことがある。
少子・高齢化 人口構成の推移 胴上げ型 騎馬戦型 肩車型 日本は、主要先進国でも類をみない早さで少子・高齢化が進んでおり、人口の減少と超高齢化社会へのシフトが始まっています。 2000年には一人のお年寄りを約4人で支える「胴上げ」型★の社会でしたが、2014年には支え手が2.2人に減少する「騎馬戦」型★の社会になりました。今後も支え手の減少は続き、2050年には1.2人が一人を支える「肩車」型★の社会になることが見込まれます。★ 胴上げ型 騎馬戦型 肩車型
税務署はどんな仕事をしているか 会社や商売をしている人が正しく申告をしているかを調べる 税金を滞納している人に対しての滞納処分 納税者の自発的な納税義務の履行を適正かつ円滑に実現するために 会社や商売をしている人が正しく申告をしているかを調べる 税金を滞納している人に対しての滞納処分 税務署は税金に関する法律に基づき、正しく申告・納税してもらうための仕事をしています。 本来納めなければならない税金を、正しく申告しない、又は納めないことを 「脱税」「滞納」 といい、税務署はそういった 脱税や滞納を許さず、正しく申告・納税している人が、不公平感を持つことのないよう調査・徴収を行っています。★ 具体的には、個人で商売をしている人や、会社などに税務職員が訪れ、帳簿などを調べ、適正な申告が行われているかどうかの調査を行っています。 また、税金を滞納している個人や会社などに対して、督促や差押えなどの滞納整理を行っています。 もし、申告漏れがあったり脱税をした場合、本来納めるべき「本税」に加え、「加算税」と「延滞税」が加算され、特に大口・悪質な脱税をした者に対しては、懲役・罰金という刑罰が科せられ、社会的な名誉や信用を失うことになります。★ 滞納
「正直者には尊敬の的、 悪徳者に畏怖の的」 ハロルド・モス氏の言葉 「正直者には尊敬の的、 悪徳者に畏怖の的」 い ふ (”Respect among the honest; Fear among the dishonest”) 11月11日~17日は 「税を考える週間」 今も今後も変わることのない 「国税庁の道標」 これは国税庁開庁式の中で、発足に重要な役割を果たしたGHQハロルド・モス氏が、国税庁に贈ったスローガンです。 「正直者には尊敬の的、悪徳者には畏怖(いふ)の的」 適正に申告している納税者からは、国税庁は任務を全うしていると認められるように、反対に悪質な納税者からは、的確な調査を行う等で恐れられるようにといった、国税庁のあるべき姿が示されています。 今も今後も代わることのない国税庁の道しるべとして、この言葉を胸に私たちは日々執務を行っています。★
Web-TAX-TV「国税査察官の仕事」 カリスマホストに 脱税の疑い 張り込みをする査察官 着手前日の打ち合わせ この悪質な脱税者を摘発する査察という仕事について、国税庁のインターネット番組「Web-TAX-TV」では、「国税査察官の仕事」という番組を配信し、分かりやすい動画で仕事内容の紹介をしています。 この番組の他にも、税に関する手続や別の仕事について紹介した番組も配信していますので、便利で分かりやすいWeb-TAX-TVを是非見てみてください。 ★ 強制調査に着手 隠し財産を発見 「これは脱税という 犯罪です」
私たちの暮らしと税金のつながり 税金の集め方・使い道(予算) を決定する ここまでお話してきたように、私たちの暮らしと税金には、密接なつながりがあります。 皆さんも数年後には選挙で国会議員や地方の議員を選ぶことになりますが、国会や地方の議会では、税金の集め方やその使い道を決定しています。★ 税金をどのように集め、どのようなことに使おうとしているのかなども、よく見極めて選んでほしいと思います。 公共サービスの充実には、それに伴う財源が必要であり、その財源について述べていない場合、その財源はどうするのか、常に公共サービスとその財源はセットになるということを忘れず、それを基本にテレビのニュースや新聞を見るという考え方の癖をつけておけば、皆さんが就職したときにも必ず役に立つと思います。★
おわりに 豊かで安心して暮らせる未来のためには、 公平な租税負担と給付の関係について、 私たち一人ひとりが考えることが大切です。 最後に、私たちが豊かで安心して生活するためには、税はなくてはならないものであり、そのために国や地方公共団体は、日本の将来を考え、長期的な展望に立って政策を実行しています。 税金に対して正しい知識と理解を持ち、その使い道についても十分に関心を持ってください。 また、税務職員採用試験の案内も、国税庁ホームページに掲載していますので、今日の租税教室を受講して税務署の仕事に興味を持ってくれた人は、是非チャレンジしてほしいと思います。★
採用試験案内 税に関する質問タックスアンサー 税の学習コーナー 国税庁のホームページでは、税に関する様々な情報を提供しています。 また、「税の学習コーナー」というコンテンツがあり、税金について更に詳しく勉強できるので、是非一度見てみてください。 それでは、以上で租税教室を終わります。 今日はどうもありがとうございました。 動画で見る We-TAX-TV