佐賀県教育センター「道徳を通して培う情報モラル」研究委員会 取り扱い上の注意 ・本教材を使用しての授業は自由に行っていただいて結構ですが,ファイルの再配布はご遠慮ください。 ・本教材を使用しての授業についての情報発信(教育雑誌等への投稿)は,ご遠慮ください。 ・本教材の著作権は,佐賀県教育センター「道徳を通して培う情報モラル」研究委員会に帰属します。 ・授業実践後の感想や児童・生徒の反応などについてご意見をお寄せください。 ・動作環境については,パワーポイント2002以上を推奨します。 ・2007.3月 ★クリック 佐賀県教育センター「道徳を通して培う情報モラル」研究委員会
いいえ はい 携帯電話を使ったことがある 携帯電話を使ったことがある 80% 39人中 7人 32人 ・先日、みなさんに携帯電話について、いくつかの質問をしました。 ・携帯電話を使ったことがあるという質問に対して、どのような結果だったと思いますか? ★クリック ・携帯電話を使ったことがあると答えた人は、39人中32人という結果でした。 ・約80%近くの人が使ったことがあるということになりますね。 80%
どんな機能を使いますか。 どんな機能を使いますか。 32人中 32人中 (人) 30 25 20 15 10 5 電話 メール ネット ・また、どんな機能を使いますかという問いに対しては、 ・どのような結果だったと思いますか? ★クリック ・電話やメールを使っている人が多いですね。つぎにゲームをしている人も半分くらいいますね。 ・このように携帯電話は、みなさんに身近なものになってきているようです。 ・そこで、今日は携帯電話を使ったコミュニケーションについて考えてみましょう。 5 (人) 電話 メール ネット ゲーム その他
明日香の決断 ★クリック ・明日香の決断 ・携帯電話のトラブルのお話です。
an by KBBI 13 15 ・明日香は中学校1年生。最近、親に携帯電話を買ってもらい、それに夢中になっていた ・しかし、中学生にもかかわらず親に買ってもらったのには理由があった。周りの仲が良い友達たちが持っているので、明日香もほしかったのである。 ・しかし、そんな理由では買ってもらえるはずがないことは知っていた。そこで、明日香は塾に通っていて、何かの連絡用にするということを理由にした。 ・母親からは何度もダメだと言われた明日香であったが、父親も巻き込んでの騒動となり、結果的には、その理由の通りに使うということで、買ってもらったのである。 ・以前は親の携帯電話を借りて、色々と使っていたが、メールを友達とやりとりする時、どんな内容の話をしているのかを親に知られてしまうので、誰が見てもいいような簡単な話や遊ぶ約束などをするぐらいであった。 ・しかし、自分専用の携帯電話を持つようになってからというもの、親にメールを見られる心配もなく、自由に友達とメールのやりとりをできることに喜びを覚え、親に内緒で毎晩、何通もメールを打ったり、もらったりしていた。それはまるで、小さな鳥カゴに入れられていた小鳥が、鳥カゴから飛び出し、自由に大空を飛び回るというような喜びにも似た気持ちであった。 ・多い日には1日で10通以上もメールをするようになり、明日香にとっては、携帯電話のメールは、絶対に無くてはならない生活の一部になっていた。いつも、友達からメールが来ていないかどうか気になりすぎて、不安になるほどであった。 ・また、明日香は、携帯メールを使い始めてからというもの、いつの間にか、普段、学校では口にすることがないようなひどい言葉づかいをするようになっていた。 ★クリック
an by KBBI ★クリック ・そこに、 ・メールが来ました。 メールが来ました。
田中のやつ、超ムカつくんだけど宿題ぐらい見せてくれたっていいのに(-_-)明日香、どう思う? an by KBBI 件名 聞いてよ! 田中のやつ、超ムカつくんだけど宿題ぐらい見せてくれたっていいのに(-_-)明日香、どう思う? ・メールは、仲のよい友達である和美からでした。そして、メールの内容は、 <受信メール> 件名:聞いてよ! ・田中のやつ、超ムカつくんだけど宿題ぐらい見せてくれたっていいのに明日香、どう思う? ★クリック
まじ、ウザ(-。-;)あんな奴相手にしないほうがいいよ(・∀・)9 an by KBBI 件名 Re: 聞いてよ! まじ、ウザ(-。-;)あんな奴相手にしないほうがいいよ(・∀・)9 ★クリック ・明日香は、 <送信メール> 件名:Re: 聞いてよ! ・まじ、ウザ(-。-;)あんな奴相手にしないほうがいいよ(・∀・)9 ・打ち込み、
an by KBBI ★クリック ・メールを送信しました。 メールを送信しました。
an by KBBI 13 20 ・明日香は、 ・そうした言葉遣いの悪さに、少し気がついてはいたが、大したことではないと思っていた。 ・塾がない金曜日の夜のこと、明日香は自分の勉強部屋にいた。右手に握ったシャーペンの動きは止まり、携帯電話のボタンを押す左手の親指だけが素早く動いていた。 ・明日はテニス部の大会があるから、部活の話でもしようと何人かの部活の友達にメールを送っていた。明日香は「送信」のボタンを押して、机の上の目の届くところに携帯電話を置いた。 ・コツコツとシャーペンの先が筆箱をつつく音が明日香の部屋に響く中、メールの着信を告げる着メロの音が鳴った。それは、同じ部活に入っている和美からであった。
an by KBBI ★クリック ・メールが来ました。 メールが来ました。
明日香、瞳になんかやばいメール送った? 瞳から、マジ切れメールだよ。 an by KBBI 件名 マジヤバ 明日香、瞳になんかやばいメール送った? 瞳から、マジ切れメールだよ。 ・メールは、和美からでした。 <受信メール> 件名:マジヤバ ・明日香、瞳になんかやばいメール送った? ・瞳から、マジ切れメールだよ。 ・という内容のメールでした。 ★クリック
えっ( ̄O ̄;)何のこと?和美、教えてよ! an by KBBI 件名 Re:マジヤバ えっ( ̄O ̄;)何のこと?和美、教えてよ! ・明日香は、 <送信メール> 件名:Re:マジヤバ ★クリック ・えっ( ̄O ̄;)何のこと?和美、教えてよ! ・と打ち込み、
an by KBBI ★クリック ・メールを送信しました。 メールを送信しました。
an by KBBI ★クリック ・メールが来ました。 メールが来ました。
瞳のこと悪く言ったでしょ。部活のとき、ボール拾いしないから最悪(-_-)だって・・・ an by KBBI 件名 Re:Re:マジヤバ 瞳のこと悪く言ったでしょ。部活のとき、ボール拾いしないから最悪(-_-)だって・・・ ・メールは、和美からの返信メールでした。 <受信メール> 件名:Re:Re:マジヤバ ・瞳のこと悪く言ったでしょ。部活のとき、ボール拾いしないから最悪だって・・・ ★クリック
瞳さ、マジ、最悪e(^。^)なんだよ。ボール拾いは絶対しなきゃいけないんだって(・3・) an by KBBI 件名 練習の時のこと 瞳さ、マジ、最悪e(^。^)なんだよ。ボール拾いは絶対しなきゃいけないんだって(・3・) ・明日香は、たしかに、次のように瞳にはメールを送った。 <送信メール> 件名:練習の時のこと ・「瞳さ、マジ、最悪e(^。^)なんだよ。ボール拾いは絶対しなきゃいけないんだって(・3・)」 ★クリック
an by KBBI 件名 Re:Re:Re:マジヤバ これやばいかな・・・「瞳さ、マジ、最悪e(^。^)ボール拾いは絶対しなきゃいけないんだって(・3・)」って送ったんだけどさ。ただ、先輩からボール拾いを絶対するように言われたって愚痴を瞳に聞いてもらいたくて(T_T) ・自分は、瞳に自分の不満を聞いてもらいたかっただけなのに。 ・和美によると、瞳が明日香に悪口を言われたと怒っているというのだ。なぜなのか分からない。 ・瞳とは小学校のテニスクラブからのつきあいで、いつもテニス部での出来事をメールでやりとりすることも多く、気心も知れているはずなのに、「なぜ?」という言葉を何度も心の中で繰り返した。 ・練習の時に、先輩から絶対にボール拾いをするように言われて、うんざりしていて、そのことを瞳にも分かってもらいたかっただけなのだ。 ・少し考えてから、返事を和美に送った。 ・明日香は ★クリック <送信メール> 件名:Re:Re:Re:マジヤバ ・これやばいかな・・・「瞳さ、マジ、最悪e(^。^)ボール拾いは絶対しなきゃいけないんだって(・3・)」って送ったんだけどさ。ただ、先輩からボール拾いを絶対するように言われたって愚痴を瞳に聞いてもらいたくて(T_T) ・と打ち込み、
an by KBBI ★クリック ・メールを送信しました。 メールを送信しました。
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an by KBBI 件名 Re:Re:Re:Re:マジヤバ そうだったの・・・愚痴ね、そう言われたらそうだね。分かる、分かる、でも、瞳がマジで最悪って感じにも読めるし、まるで瞳がボール拾いをしないといけないよって注意されているような感じもするよ(^_^;) ・和美からの返信メールでした。 <受信メール> 件名:Re:Re:Re:Re:マジヤバ ・そうだったの・・・愚痴ね。 ・そう言われたらそうだね。分かる、分かる ・でも、瞳がマジで最悪って感じにも読めるし、まるで瞳がボール拾いをしないといけないよって注意されているような感じもするよ。 ★クリック
そうか・・・(;>_<;) an by KBBI 件名 Re:Re:Re:Re:Re:マジヤバ ・明日香は、 ★クリック ・そうか・・・(;>_<;) ・と打ち込み、
an by KBBI ★クリック メールを送信しました。 メールを送信しました。
瞳さ、マジ、最悪e(^。^)なんだよ。ボール拾いは絶対しなきゃいけないんだって(・3・) an by KBBI 件名 練習の時のこと 瞳さ、マジ、最悪e(^。^)なんだよ。ボール拾いは絶対しなきゃいけないんだって(・3・) ★クリック ・明日香は和美にそうメールを送り終えると、すぐに、自分が瞳に送ったメールを読み直した。 ●以下、ゆっくり読む <送信メール> 件名:練習の時のこと ・「瞳さ、マジ、最悪e(^。^)なんだよ。ボール拾いは絶対しなきゃいけないんだって(・3・)」
an by KBBI 件名 誤解だよ! 瞳、ごめん。あれは、瞳が最低という意味じゃなくて、「サイアク」いつも口癖みたいになって・・・それで・・・私の気分が最悪だって・・それで先輩からボール拾いをしろって言われて・・・「しなきゃいけないんだ」って言われて・・・ ・「もし、私がこのメールを逆に受け取っていたら・・・」 ・たしかにそんなつもりじゃなかったのに、和美が言ったように、瞳に悪く言っているようにも受け取れる。 ★クリック ・明日香は、携帯電話を手に取り、メールのボタンを押して、あわてて瞳に送るメールを打ち始めた。 ・いつもなら軽快にメールを打つ明日香だが、なぜか携帯電話のボタンが重たく感じられた。 <送信メール> 件名:誤解だよ! ・瞳、ごめん。あれは、瞳が最低という意味じゃなくて、「サイアク」いつも口癖みたいになって・・・ ・それで・・・私の気分が最悪だって・・・それで先輩からボール拾いをしろって言われて・・・ ・「しなきゃいけないんだ」って言われて・・・
an by KBBI 13 25 ・だんだん何を打っているのか、どうメールを打てば伝わるのかが分からなくなり、ボタンを押す指を止めた。 ・「私・・・ただメールで・・・メールで・・・何してるんだろう・・・」 ★クリック ・そして、机の上にかざっている、小学校のころ、瞳と一緒に撮った写真に目をやり、じっと見つめた。 ・そして、明日香は、携帯電話を手に握りしめたまま、何かを思い立ったように「よし、そうしよう。」と声を出して、少しばかりの微笑みを取り戻したのだった。 ・それから、明日香は___何かを___た。 ・翌日、テニス大会の会場では、明日香と瞳は二人並んで、声をそろえて精一杯の声援をチームに送っていた。 ・はい、というようなお話しでした。
明日香が悪い言葉でメールを打つようになっても、「大したことではない」と思うようになったのは、なぜだろうか。 Q1 明日香の決断 明日香が悪い言葉でメールを打つようになっても、「大したことではない」と思うようになったのは、なぜだろうか。 十二 月 十 二 日 日直 ・ここで、質問です。 ★クリック Q1 ・明日香が悪い言葉でメールを打つようになっても、「大したことではない」と思うようになったのは、なぜでしょうか。 佐賀太郎
瞳に送ったメールで瞳が怒っているという話を聞いて、明日香が「『なぜ?』という言葉を何度も心の中で繰り返した」のは、どうしてだろう。 Q2 明日香の決断 瞳に送ったメールで瞳が怒っているという話を聞いて、明日香が「『なぜ?』という言葉を何度も心の中で繰り返した」のは、どうしてだろう。 十二 月 十 二 日 日直 ・つぎの質問です。 ★クリック Q2 ・瞳に送ったメールで瞳が怒っているという話を聞いて、明日香が「『なぜ?』という言葉を何度も心の中で繰り返した」のは、どうしてでしょうか。 佐賀太郎
明日香は 「よし、そうしよう。」 と言った後に、どんな 行動をとったんだろう。 Q3 明日香の決断 佐賀太郎 日直 十二 月 十 二 日 ◎つぎの質問です。 ★クリック Q3 ・明日香は「よし、そうしよう。」と言った後に、どんな行動をとったと思いますか。 佐賀太郎
人とコミュニケーションをするときに大切なことは何かということについて、今日の話から思うことを書いてください。 Q4 明日香の決断 人とコミュニケーションをするときに大切なことは何かということについて、今日の話から思うことを書いてください。 十二 月 十 二 日 日直 ・最後に ★クリック Q4 ・人とコミュニケーションをするときに大切なことは何かということについて、今日の話から思うことを書いてください。 佐賀太郎