急性間質性腎炎とDIC時の 腎病変など 出典 図1-4&7,J.Churg and L.H.Sobin Renal Disease 1st Ed. Igaku-Shoin Ltd., Tokyo, 1982. 図5&6, 監訳 重松秀一,城謙輔,田口尚. 腎疾患の病理アトラス 尿細管間質疾患のWHO分 類. Tokyo-Igakusha Ltd. , Tokyo, 2005.
図1 急性間質性腎炎1 メチシリンによる急性間質性腎炎。 糸球体に及ばないびまん性の 間質炎症細胞浸潤。 HE染色,x110。
図2 急性間質性腎炎2 カルベニシリンによる急性間質性腎炎。 リンパ球および好酸球が尿細管 図2 急性間質性腎炎2 TBMを通過 して浸潤し たリンパ球 肥厚した尿細管 基底膜(TBM) カルベニシリンによる急性間質性腎炎。 リンパ球および好酸球が尿細管 基底膜を通過して尿細管上皮に及び “尿細管炎” を形成する。 HE染色, x270。 尿細管炎は急性腎拒絶反応でも認められる重要な所見。
図3 急性間質性腎炎3 カルベニシリンによる急性間質性腎炎。 ラングハンス型巨細胞を有する肉芽 図3 急性間質性腎炎3 好酸球 ラングハンス 型巨細胞 カルベニシリンによる急性間質性腎炎。 ラングハンス型巨細胞を有する肉芽 腫と、これをとり巻く好酸球、リンパ球の浸潤。 HE染色, x270。 “肉芽腫性間質性腎炎”ともいわれサルコイドーシスを鑑別すべきである。
図4 急性間質性腎炎4 アザルフィジンによる間質性腎炎。 間質への炎症細胞の密な浸潤による 図4 急性間質性腎炎4 TBMの 破綻 肉芽腫 形成 アザルフィジンによる間質性腎炎。 間質への炎症細胞の密な浸潤による 多数の尿細管基底膜の破綻と肉芽腫の形成がみられる。 PAM染色,x80 。
図5 DICにおける糸球体病変 DICにおける糸球体内の巨大血栓。 HE染色,x260。 間質炎症細胞浸潤。 HE染色,x110。 フィブリンと 赤血球を 含んだ血栓 DICにおける糸球体内の巨大血栓。 HE染色,x260。 間質炎症細胞浸潤。 HE染色,x110。
図6 DICにおける小動脈病変 右はフィブリン血栓が小動脈内に認められる。 PAS染色, x260。 PTAH染色 では血栓は 紺色に染色 される 右はフィブリン血栓が小動脈内に認められる。 PAS染色, x260。 左は同一症例の小動脈内のフィブリン血栓。 PTAH染色,x410。
図7 メサンギウム増殖性腎炎 6歳児で自然寛解したネフローゼ症候群の腎生検例。 HE染色,x410。 図7 メサンギウム増殖性腎炎 生検時の出血 に伴う係蹄内 のRBC 軽度の メサンギウム 細胞の増殖 6歳児で自然寛解したネフローゼ症候群の腎生検例。 HE染色,x410。 原著では特にコメントがないが、本症例はMSNSのvariantと思われる。 また糸球体係蹄内のRBCは腎生検時の出血が末梢に流れ込んだもの と考えられ、その際ボウマン嚢内にもRBCが認められることが多い。