メディア社会文化論 2014年10月02日.

Slides:



Advertisements
Similar presentations
情報論  情報論2006  全 13 回  9/25,10/2,9,16,23,30  11/6,13,20,27  12/4,11,18  1/15.
Advertisements

情報科指導法Ⅰ 第 15 回 模擬授業と総括. 自由利用マーク 文化庁 2003 年~ プライバシーマーク.
社会システム論 第 1 回 システムとは何か 大野正英 経済学部准教授. この授業のねらい 現代社会をシステムという視点から捉 える。 社会の複雑さをシステムというツール を用いることによって、理解する。
学校教育をとらえ直す メディア・リテラシー 長野県梓川高等学校 教 諭 林 直哉 東京大学大学院情報学環 Mell Project Project Leader.
メディア論 第 14 回 ドキュメンタリーとは何 か ( ) 担当:野原仁. 最終課題 提出期限: 2 月 16 日 ( 月 ) 17時 提出期限: 2 月 16 日 ( 月 ) 17時 提出場所:研究室前ボックス 提出場所:研究室前ボックス.
プレゼンテーション - 技能が必要な理由 - 神奈川大学経済学部 経済情報処理 I 平成 18 年度 第 4 回.
プレゼンテーション - 技能が必要な理由 - 神奈川大学経済学部 経済情報処理 I 平成 22 年度.
ひでき 平成17年4月12日 「日本教」モデルを ネットワーク分析する ひでき 平成17年4月12日.
広報・PR論入門 -岐阜大学をケーススタディに-
序章 第1節 社会と情報 1 現代社会の特徴 2 情報の重要性
パーソナルコーチングのクライアント募集(先着20名特別価格)
メディア社会文化論 2010/01/08.
メ デ ィ ア ・ リ テ ラ シ ー.
メディア社会文化論 2012年12月07日.
メデイアと現代社会 田村貴紀.
情報技術と著作権.
メディア社会文化論 2009年12月11日.
      特別支援学校 高等部学習指導要領 聴覚障害教育について.
経営情報 #1 デジタル表現 / 2003 (春) 安田豊 1.
メディア社会学 2010/10/19(火).
「存在の肯定」を規範的視座とした作業療法理論の批判的検討と 作業療法・リハビリテーションの時代的意義 田島明子
情報環境論 第1回 オリエンテーション.
「データ学習アルゴリズム」 第3章 複雑な学習モデル 3.1 関数近似モデル ….. … 3層パーセプトロン
東京経営短期大学 経営総合学科 准教授 玉田 和恵
情報処理学会・経営情報学会 連続セミナー第3回 情報システム構築アプローチ 主旨
グループ研究1班 第一章 経営戦略とは何か 雨森 彩 大嶋 健夫 小沢 博之.
メディア社会文化論 2009年12月11日.
第1章 図書館の意義、果たす役割 1.図書館とはなにか (1)さまざまな図書館 a.ブックスタートから児童サービスへ ・子供のための文庫
通訳の原理 理解→転換→表出のプロセスについて.
コンピュータとネットワークのしくみ 情報通信ネットワークのしくみ.
第3回 説得コミュニケーション& プロパガンダほか ( ) 担当:野原仁
メディアとコンテンツ メディアコミュニケーション論Ⅲ 4/25/08.
ネットワークコミュニケーション (教科書88ページ).
オンライン説明会に関する調査 上杉裕也.
これからの司書養成カリキュラム 帝塚山大学  柴田正美.
情報科教育法第3回 普通教科「情報」の構成 理学部数学科 清 水 克 彦.
メディア社会文化論 2016年10月6日(木)1・2時限 担当教員 後藤嘉宏.
メディア社会文化論 2011年12月08日.
メールの仕組み チーム 二風堂々.
メディア社会文化論 2013年10月03日.
1.情報文化の枠組み 情報と文化 情報 文化 情報文化.
インターネット上のコミュニケーションの 特徴について 正確な情報伝達が可能 気持ちが伝わりづらいという欠点も まとめ
東京経営短期大学 経営総合学科 准教授 玉田 和恵
序章 第1節 社会と情報 1 現代社会の特徴 2 情報の重要性
ウイルスについて I98N044 久野耕介 I98N114 藤田和久
国家構築の際におけるタイの「標準化」、 国民の統一化
物語文の構成要素.
フーコー 言説の機能つづき: ある者・社会・国の「排除」
受講日:   月  日 暗黙知の見える化ワーク 第1回 コミュニケーションとは.
心を磨く 公共的なネットワーク社会の構築 知恵を磨く 情報モラル教育 情報社会の倫理 法の理解と遵守
レクチャー (2) 図書と雑誌の違い と 書誌事項・参考文献リストの 見方と書き方
1-3 UMLの図(ダイアグラム) コンポーネント図 システムの物理的な構成を表現 ソフトウェアコンポーネントの依存性を表現
デジタルアーカイブ専攻 コア・カリキュラム構成の設定と学習内容・行動目標 デジタル・アーキビスト の養成 育成する人物像 入学前課題
理論研究:言語文化研究 担当:細川英雄.
理論研究:言語文化研究 担当:細川英雄.
情報文化の枠組み 情報と文化 情報 文化 情報文化.
経済情報処理ガイダンス 神奈川大学 経済学部.
理論研究:言語文化研究 担当:細川英雄.
演習1に関する講評 ~ 業務仕様を書く難しさ ~
プレゼンテーション-技能が必要な理由- 神奈川大学経済学部 経済情報処理I 平成25年度
プレゼンテーション-技能が必要な理由- 神奈川大学経済学部 経済情報処理I 平成18年度 第4回
広報・PR論入門 -岐阜大学をケーススタディに-
異文化能力の概念化と応用  ― 批判的再考 ― The Conceptualization and Application of Intercultural Competence: A critical review ケンパー・マティアス.
文字だけで 気持ちは伝わる? コミュニケーション(マナー・ルール) ■指導のねらい
調査項目:(事業環境/健康投資/品質評価から選択) コンソーシアム等名称:
第Ⅲ部 情報デザインの技術編 情報インタラクションデザイン
情報処理の概念 #0 概説 / 2002 (秋) 一般教育研究センター 安田豊.
2012年度 情報数理 ~ 授業紹介 ~.
メディア社会文化論 2009年12月4日.
資料 1 コンテンツの 取引市場形成について ~データベース議論の概観と、議論の進め方について ~
Presentation transcript:

メディア社会文化論 2014年10月02日

本日の(場合によって次週も)目標 1)メディア論とコミュニケーションモデルとが縦糸と横糸の関係にあることを理解する 2)送り手、受け手というものを実体で捉えない見方を理解する(機能的、関係的なとらえ方) 3)「媒介」としてメディアを捉える 4)我々の脳や神経の延長としてのメディアという感覚を理解する 5)意図せざる情報伝達を理解する

1.メディア論と、コミュニケーション論資料論 メディア(論)とコミュニケーション(論)との関係 メディア(論)と資料(論)の関係

1.1 メディア(論)とコミュニケーション(論)① 1.1 メディア(論)とコミュニケーション(論)① メディア論とコミュニケーション論 生地の縦糸と横糸のような関係 送り手→受け手    この流れに着目・・・コミュニケーションモデル このそれぞれの項に着目・・・メディア論

1.1 メディア(論)とコミュニケーション(論)② 1.1 メディア(論)とコミュニケーション(論)② 送り手、受け手そのものは、自明の存在? つまりそれらは実体として固定的に捉えられる? 両者の中間にあるもの(普通の意味でのメディア)と、端にある送り手・受け手とを、明確に分けることができる?

1.1 メディア(論)とコミュニケーション(論)③ 1.1 メディア(論)とコミュニケーション(論)③ ←この記載への思い・・・ 現実的には分かれている でも連続的な部分もあり、明確には分け得ない 分け得ないという視点から、双方向性(対等性)への道も開かれうる。

1.1 メディア(論)とコミュニケーション(論)④ 1.1 メディア(論)とコミュニケーション(論)④ さらに 「媒介」という言葉の二重性 媒介=メディア・・・固定性に着目 媒介すること=メディエート・・・流動性に着目 メディウム、ミッテル・・・モノ、コトの違い

1.1 メディア(論)とコミュニケーション(論)⑤ 1.1 メディア(論)とコミュニケーション(論)⑤ 実体概念と機能概念(中井正一) ▽イデア論との対比 ▽実体概念としての図書館から機能概念としての図書館へ 「メディアはメッセージ」(マクルーハン) ▽メディア概念の重層性

マーシャル・マクルーハンhttp://en.wikipedia.org/wiki/Marshall_McLuhanより

1911-1980 カナダの英文学者、メディア論研究者 代表作 『グーテンベルクの銀河系』(1962) 『メディア論-人間拡張の諸相』(1964)

中間(途中)にあるものとは?① (1.1.②の補足として) 中間=送り手受け手の途中にあるものとほぼいえる・・・空気、電波、本、紙、CD 途中にあるものといえるの?・・・補聴器、眼鏡・・・途中といえば途中。でも、我々の一部、あるいは感覚器官の延長? 「人間拡張の原理」(マクルーハンの著書の題)

中間(途中)にあるものとは?② 情報機器・・・ダウンサイジング→モバイルのようにポータブルに→我々の身体に密接不可分に コンピュータやネットワークを脳や神経組織の一部のように 携帯依存症、ネット依存症

中間(途中)にあるものとは?③ 途中にはないものといえるの?・・・我々の感覚器官(皮膚、眼、耳、舌) 我々の一部なのか、途中のネットワークなのか曖昧(「メガネは体の一部です」。逆に、眼は体の半ば外側とも) →途中と終点を分ける見方は相対的

伝えられる先は? 脳? 脳の中枢? 中枢でも部分が相互に連携しあう→神経伝達物質が脳神経のなかで、情報伝達 伝えられる先は実体視できない

「メディア」で伝えられるモノの多面性 メディアは情報を伝えるのか メッセージを伝えるのか 意味を伝えるのか 思い、人柄を伝えるのか ウェーバーの行為の類型(場合によって支配の類型)にも照応 それらすべてを広い意味での「情報」と考えることはできるが

(参考)ウェーバーの行為の類型 目的合理的行為 価値合理的行為 感情的行為 伝統的行為

(参考)ウェーバーの支配の3類型 合法的支配 伝統的支配 カリスマ的支配

情報の二義性 広い意味での「情報」 ①伝えられることを、伝達者が意図した情報 ②伝えられることを伝達者が意図していずに(あるいはそもそも伝達者という明確な主体の存在しない)情報 ②・・・コミュニケーションモデル、妥当せず

②の情報のモデル 「送り手→受け手」モデル × 「行為する存在+その脇にいる観察者モデル」○ 「送り手→受け手」モデル  × 「行為する存在+その脇にいる観察者モデル」○ 犯人の足跡・・・情報・・・しかし犯人は送り手たろうとしない。情報を送る意図はない。

天気の変化  雲や前線や高気圧・・・情報の送り手?  気象予報士が情報として読みとるのみ 枯れ葉  人は秋やもの悲しさを感じる  葉が情報発信しているわけではない(たぶん)

⇒送り手のいない    送り手のはっきりしない   情報発信    送り手の人でない ・・・多分に妖精その他、擬人的存在を過去に人が好んで物語に取り上げてきた理由かも。 →擬人化できにくい現代・・・別のコミュニケーション・ モデルの必要

受け手の不明確な情報発信① メールの受信の場合・・・受け手はメールサーバ?個々のメールソフト?読み手?読み手の眼?読み手の脳?脳の受け取り方にも濃淡はないの?受け取っても忘れるものと憶えているものあるのでは? 文系の研究者の論文・・・読者平均1.5人(と自嘲するが、じつは自嘲の数以下かも) 理系の論文・・・ダウンロードは多いが・・・、読み方は・・・

受け手の不明確な情報発信② 昔の文字・・・後世の人に向けられる・・・石に書く(神話や預言=物語で後世の人の像が見えていた)(というかその前は歌で物語は語られ、だから韻を踏んだ詩になっていた) お経の受け手・・・仏?死者?葬式・法事の参列者?死者は聞こえぬ。他方、参列者は経の意味、分かる?やはり死者?

情報メディアの二面性 情報メディア 記録媒体の面(固定性)・・・メディウム性・・・① 伝送(伝達)媒体の面・・・ミッテル性・・・② しかし①にも未来への伝送の面 ②にも微少な記録の面はある

送り手-受け手モデルの連鎖で 通常のコミュニケーションモデルにおける送り手と受け手のあいだに 様々なプロセスで人以外も含めた多くの小さな{送り手-情報-受け手}のプロセスの連鎖

1.1のまとめ コミュニケーションモデル・・・意図した情報伝達が中心 メディア論(情報媒体論)・・・意図せざる情報伝達を含む

1.2 メディア論(メディア)と資料論 資料とは① 1.2 メディア論(メディア)と資料論 資料とは① 資料論 専門資料論、図書館資料論・・・旧・司書科目 資料とは何かという分野は当然、研究分野としても、ありうる →(図書館資料論→)選書論、コレクション形成論(専門資料論→)学術情報流通論

資料とは② 資料とは?(メディアとの関係において) 2つの考え方 ①資料⊆メディア(後述) ②資料=メディア

資料=メディアについて① ②の資料=メディアについて 印刷資料以外の資料を捉える際、メディアという用語を用いるのが好都合  印刷資料以外の資料を捉える際、メディアという用語を用いるのが好都合 「こうした現状を踏まえ,本章では知識・情報を伝達するあらゆる装置,仕組みを広く取り上げようとする主旨から,印刷資料のみならず,多様な非印刷資料等も含む各種の資料を総称する意味でメディアということばを用いることにした」(長澤雅男1988 247)

資料=メディアについて② 資料をメディアという例 図情図書館プリントメディア部門 同ディジタルメディア部門 資料→メディアと呼び換える 並行して 図書館→インフォメーションセンターと呼び換えるべき

資料=メディアについて③ 境界線の曖昧なもの・・・資料という語感に馴染まない 某私立大学湘南藤沢キャンパスに10年前ある研究者が行った際・・・。塾員「図書館どこですか」塾生「?」塾員「図書館あるでしょ。藤沢だって」塾生「メディアセンターのことですか?」

メディアの分類① 1)伝送(伝達)と記録という観点から分類 ①情報を伝送(伝達)のみするもの・・・空気、電波、電話線 ②情報を記録のみするもの・・・レコード、音楽CD、DVD ③情報を伝送(伝達)し、さらに記録するもの・・・新聞紙 →しかし本当にこうなるの?という感じはある・・

メディアの分類② 2)また、上記②(および③)でも ②(Ⅰ)記録される能力があり、実際には記録されていないものと、 ②(Ⅱ)記録される能力があり、実際に記録されているもの   とに、分けられる。 なお、「資料」=記録された情報ゆえ ②(Ⅰ)は、メディアであるが、資料ではない。 (資料⊆メディア)

メディアの分類③ 3)さらに、「伝送(伝達)」と「記録」は実体的に分けられない。・・・1)の分類は便宜的なもの 例 紙=記録媒体 紙切れに書いたメモを渡す・・・(記録を)伝送する媒体 パソコンのハードディスク=基本は記録媒体として機能しているイメージであるが、メールソフトその他送信機能の中枢のアプリも入れてある

メディアの分類④ 本・・・記録媒体←読者が読む・・・伝送媒体に 音、空気・・・基本、伝送媒体。   ただし、空気の揺れの記録(まとまり・単位)が伝えられる側面も。・・・微少に記録媒体でもある。

メディアの分類⑤ よって、媒体というもの(実体)と、それの機能とを分けて考えよう。 ①「記録媒体」といわれるものも、ある程度時間を隔てた情報の伝送という意味で、伝送媒体の機能を果たす。 ②「伝送媒体」といわれるものも、微少な記録の繰り返しによって伝送を果たすという意味で、記録媒体の機能も有する。

1.3 情報とメディアと資料の定義 1.3.1 情報の定義① 1.3 情報とメディアと資料の定義 1.3.1 情報の定義① 『コミュニケーション論』(後藤将之著、中公新書、1999,p.45)での定義 もっとも広義の情報・・・物質やエネルギーが構成するなんらかのパターン、あるいはそれが持つ一定の秩序性 その上で二種類の情報 ①それが当初は人為によって構成されたような情報 ②当初は少なくとも人為によって構成されてはいなかった情報

情報の定義③ 後藤将之の定義の「物質やエネルギーが構成するなんらかのパターン、あるいはそれが持つ一定の秩序性」について 「パターン」「秩序性」・・・認識する主体を要する。ただし情報のできはじめる当初から「パターン」を要する訳ではない。 「パターン」を機械に教え込めば、機械も「パターン」を「認識」できるように。 しかも機械(コンピュータ)の情報の送受信そのもののみとりあげるなら・・・パターンの認識も不要かも

物財の情報性① 「情報を専門的に担うのは、情報媒体(情報メディア)ですが、情報媒体として意図されていない存在物であっても、そこに多くの情報や意味が結果的に担われていることは多々あります」(後藤将之p.52) →物財の情報性への着目 配付資料の18の「情報の二義性」のうちの 「②伝えられることを伝達者が意図していずに(あるいはそもそも伝達者という明確な主体の存在しない)情報」に相当

物財の情報性② しかし物財の情報性は、「情報媒体として意図されていない存在物」の専有物? 形態書誌学等は? 昔の本=写本。  昔の本=写本。 奥付なし、一冊、一冊違う  形態から年代や発行地を推定

1.3.2 メディアの定義① 「メディア」英語のmediateの名詞形 1.3.2 メディアの定義① 「メディア」英語のmediateの名詞形 mediate 「媒介する、仲介する、取り次ぐ、取り持つ、介在する、中間にある、連結の役をする」 名詞形の単数がmedium、複数がmedia 太鼓持ち、仲人、くっつけるもの 弁証法の「媒介」

粉川哲夫のメディアの定義① 『社会学事典』(弘文堂,1989)「メディア」(粉川哲夫) 「「中間」「媒介」などを意味するラテン語mediumの複数が語源であることからも分かるように、伝達を「媒介」するもののこと」 従来のメディア・・・「透明な媒体」を理想・・・自らの存在感を極小化(例。ノイズの減ってくる録音画の歴史、SP→モノラル→ステレオ→アナログ→デジタル) →電子メディアに

粉川哲夫のメディアの定義② 透明性の逆説・・・透明性が増すと、「「送り手」のメッセージがそのまま「受け手」に伝わるわけではないという逆説」 ←例えばレコードは生演奏の際限ではなく、一度も存在しない音を作り出す。 では「透明性」の増す時代のメディアとは?「コミュニケーションそのものを成り立たせる「場」であって、単なる通路ではない」。

粉川哲夫のメディアの定義③ 「「今や「メディアがメッセージ」を作るのであり、「送り手」「媒介」「受け手」という発想そのものを無意味にしているのである」。 「 「メディアがメッセージ」 を作る」・・・マクルーハン「メディアはメッセージである」 「送り手」「媒介」「受け手」の無効化・・・前回、申し上げたようなそれらの相対化の必要性を裏付ける