豚の流行性脳炎は、2000~04年の間は1~6頭、2005年は11頭であった

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Presentation transcript:

豚の流行性脳炎は、2000~04年の間は1~6頭、2005年は11頭であった 豚が関係する家畜伝染病 国内発生なし 人畜共通感染症 伝染性疾病の種類 牛疫 口蹄疫 流行性脳炎 狂犬病 水胞性口炎 炭疽 出血性敗血症 ブルセラ病 豚コレラ アフリカ豚コレラ 豚水胞病 家畜の種類 牛、めん羊、山羊、豚、いのしし 牛、馬、めん羊、山羊、豚、いのしし 牛、馬、豚、いのしし 豚、いのしし 日本での発生 なし 牛で発生(2000) なし(1993~) 近々、清浄化する見込み   豚の流行性脳炎は、2000~04年の間は1~6頭、2005年は11頭であった

豚が関係する届出伝染病 ブタのサルモネラ症 S. Choleraesuis による敗血症 S. Tyghimurium による下痢症 人畜共通感染症 国内発生なし 伝染性疾病の種類 類鼻疽 気腫疽 レプトスピラ症 サルモネラ症 ニパウイルス感染症 野兎病 トキソプラズマ病 オーエスキー病 伝染性胃腸炎 豚エンテロウイルス性脳脊髄炎 豚繁殖・呼吸障害症候群 豚水疱疹 豚流行性下痢 萎縮性鼻炎 豚丹毒 豚赤痢 家畜の種類 牛、水牛、しか、馬、めん羊、山羊、豚、いのしし 牛、水牛、しか、めん羊、山羊、豚、いのしし 牛、水牛、しか、豚、いのしし、犬 牛、水牛、しか、豚、いのしし、鶏、あひる、七面鳥、うずら 馬、豚、いのしし 馬、めん羊、豚、いのしし、兎 めん羊、山羊、豚、いのしし 豚、いのしし 国内発生 なし 豚ではなし ブタのサルモネラ症 S. Choleraesuis による敗血症 S. Tyghimurium による下痢症

表6. 豚における主要な感染症の発生率(1990-97) 表6. 豚における主要な感染症の発生率(1990-97) (豚飼養1千万頭対) 人畜共通感染症 オーエスキー病(届出) 日本脳炎(旧法定) 豚伝染性胃腸炎(届出) 豚繁殖・呼吸障害症候群(届出) 豚流行性下痢(届出) 豚マイコプラズマ性肺炎 豚赤痢(届出) 萎縮性鼻炎(届出) 大腸菌症 早発性大腸菌症 豚白痢 浮腫病 221 5 2980 636 9233 34 322 628 2556 985 375 216 サルモネラ症(届出) 胸膜肺炎 グレーサー病 滲出性表皮炎(スス病) レンサ球菌症 壊死性腸炎 クロストリジウム感染症 豚丹毒(届出) 非定型抗酸菌症 トキソプラズマ病(届出) 豚鞭虫症 豚疥癬症 180 2892 320 739 421 270 152 1782 70 61 273 167

500 1000 1500 2000 2500 1998 1999 2001 2002 2003 2004 発生頭数(伝染性胃腸炎と豚丹毒は脚注参照) サルモネラ症 豚丹毒 トキソプラズマ病 (10倍表示) 豚の主な監視伝染病の発生状況 オーエスキー病 豚伝染性胃腸炎(1/10表示) 豚繁殖・呼吸障害症候群 豚流行性下痢 豚赤痢 萎縮性鼻炎 サルモネラ症 豚丹毒 トキソプラズマ病(10倍表示)

アフリカ豚コレラ (ASF: African swine fever) 動衛研 病原体: アフリカ豚コレラウイルス(ASFV)は、アスフィウイルス属に属する1 科 1 属 1 種の大型2本鎖DNAウイルスである。分離ウイルス株は遺伝学的に類似した地域グループを構成し、有用な疫学情報となっている。 疫学: ブタ科 の動物が感受性を持つ。臨床症状を伴う症例は家畜の豚とヨーロッパイノシシの近縁種に限られる。アフリカに生息する野生ブタ類 (イボイノシシ、カワイノシシ、ジャイアントモリイノシシ)は、ウイルスに感染しても発病しない。これらの動物は、軟らかい殻を持つ無目のヒメダニ科のダニ とともにアフリカ豚コレラウイルスの自然宿主を形成している。1950年代後半から、ヨーロッパ、中南米の国々で本病の発生があり、養豚業に多大な被害をもたらした。 臨床症状: ウイルスの病原性の強さにより、甚急性、急性、亜急性、慢性及び不顕性と激しいものからまったく症状の認められないものまで様々である。致死率もこれに伴い0~100%まで様々である。急性例の臨床症状や病理所見は豚コレラと酷似し、腎臓、脾臓、消化管、循環器系の出血病変を認める場合がある。 予防法: 感染豚や実験感染豚にはこのウイルスに対する中和抗体が産生されないため、本病に対する有効なワクチンはない。スペインやポルトガルなど大規模な殺処分等による防圧で本病を撲滅してきた。有効な治療法は存在しない。

RECOGNIZING AFRICAN SWINE FEVER: A Field manual ナガヒメダニ( Tampan ): オルニトドロス属の眼がなく、柔らかいダニ。洞窟のイボイノシシに寄生している。 「森の感染環」 イボイノシシ(Warthog): 成獣は無症状で低または無ウイルス血症だが、洞穴内の4~6週齢の幼獣は高ウイルス血症。 アフリカの草原(サバンナ)や森林に生息する。巣穴は自然に出来た穴や岩陰の隙間、他の動物が作った穴を使う。メス1-2頭と子どもだけの群れで生活し、昼間は活発に活動するが、夜は巣穴に帰る。繁殖期は雨季で、その時はこの群れにオスが1頭加わり、繁殖活動を行う。 介卵伝達 イボイノシシによって 感染ダニが 豚群に運ばれる

農場への伝播経路 ● 感染ダニの寄生するイボイノシシと飼育豚との接触 ● 例えば品評会や種雄豚の委託などによる豚の移動 ● 近隣の村からの感染豚肉の導入 ● 生あるいは非加熱の豚肉を含む残飯の給餌 ● 発生農場からのヒトや車両の移動 ウイルスは、肉、血液、糞便および骨髄などの蛋白質を含む生体に由来するものの中では長い期間感染性を失うことがない。冷凍や非加熱の豚肉、特に熟成ハムなどの加工処理肉の中では何ヵ月もの間感染性を保持する。 感染豚、汚染飼料、飲料水、床敷などあらゆる汚染物が間接的な接触で感染源になる。汚染物品は車両やヒトにより遠くに運ばれることもある。 感染した豚は、発病する 24 時間前から臨床症状がみられるまでの間にも大量のウイルスを、唾液、涙、鼻汁、生殖器官などの分泌液、尿および糞便などの排泄物に排出する。 サシバエは、体内でウイルスの増殖はないが、機械的に伝播できる。 同じ注射針を使用すると、豚から豚にウイルスが伝播する。 感染した豚の死体が水を汚染して、これが伝播源になることはあり得る。

甚急性の ASF では何ら臨床症状がないままに死亡する。 皮膚のチアノーゼ: 皮膚が白い豚では、耳、後部、脚および下腹部に紅潮あるいは青みを帯びたチアノーゼがみられる。

結膜の鬱血: 一部に出血を伴う強い充血がみられる。 胃基底部の出血 出血性に腫大した腸間膜リンパ節 腎臓漿膜面にみられる点状から斑状の出血 腸管内の血様、流動性の内容物

「残飯養豚」が残っており、飼養衛生の向上が求められているが・・・・

Geographical Distribution of List A Diseases (2000 – 2004) Disease reported present Disease reported absent 2000 Data unavailable or incomplete 2001 2002 2003 2004

アフリカ豚コレラのOIEへの発生報告の推移 2005   2006   2007 前  後  前  後  前  後 2005   2006   2007 前  後  前  後  前  後 Angola Benin Burkina Faso Burundi Cameroon Dem. Rep. Congo Rep. Congo Ghana Guinea-Bissau Kenya Madagascar Malawi Mozambique Namibia Nigeria Senegal Rwanda South Africa Tanzania Togo Uganda Zambia Italy Georgia Armenia Russia                                                     中近東からロシアへの感染が広まっている! 情報なし 過去にも報告なし この期間に報告なし 擬似症例はあるが未確定   感染はあるが臨床例なし 臨床例を確認 限定地域で感染確認            

Disease distribution maps (2005 - ) イタリア 2005 1-6 2005 7-12 No information Never Reported Not reported this period Confirmed infection Confirmed Clinical Disease Confirmed clinical disease limited to certain zones Disease distribution maps (2005 - ) 2006年までは、アフリカ以外での発生はイタリアに限られていたが・・・

Not reported this period Confirmed Clinical Disease 2007 6-12 No information Never Reported Not reported this period Confirmed Clinical Disease Confirmed clinical disease limited to certain zones Current disease event マップ上では、ロシア全体が現在流行中???

African Swine Fever spreads from Georgia to Armenia 2007 1-6 2007 7-12 Pigs are often roaming freely in Georgia(グルジア共和国). 2007年後期に、アルメニアからロシアに広がった!

Species Wild species Cases 5 Deaths 4 Destroyed 1 Susceptible Information received on 04/12/2007 from Dr Evgueny A. Nepoklonov, Deputy Head, Orlikov per., 1/11, Ministry of Agriculture and Food, MOSCOW, Russia Summary Exceptional epidemiological events Report type Start date Date of first confirmation of the event Report date Date submitted to OIE Reason for notification Date of previous occurrence Causal agent Nature of diagnosis This event pertains to Related reports Immediate notification 05/11/2007 19/11/2007 04/12/2008 Reoccurrence of a listed disease 1977 African swine fever virus Clinical, Laboratory (advanced), Necropsy the whole country Immediate notification (04/12/2007) Follow-up report No. 1 (30/01/2008) New outbreaks Outbreak 1 Date of start of the outbreak Outbreak status Epidemiological unit Affected animals Along the Argoun and the Shatoy-Argoun rivers, CHECHENSKAYA RESPUBLIKA 05/11/2007 Continuing (or date resolved not provided) Not applicable Species Wild species Cases 5 Deaths 4 Destroyed 1 Susceptible

transboundary migration of wild boars Epidemiology transboundary migration of wild boars Wild boars move freely across the subalpine grassland along the Argoun and the Shatoy-Argoun rivers, which run 30 to 40 km on the Georgian territory. Stepped-up biosecurity measures are applied in the pig farms. Source of the outbreak(s) or origin of infection Epidemiological comments イノシシの国境を超える移動 野生のイノシシは、グルジア共和国の領土を30~40km流れているArgoun川とShatoy-Argoun川に沿った亜高山帯の草原を横切って自由に移動する。 より高度の生物学的安全措置を養豚場に適用する。 Control measures Measures applied Measures to be applied ● Movement control inside the country ● Vaccination prohibited ● No treatment of affected animals ● No other measures Diagnostic test results Laboratory name and type Tests and results Federal Scientific Institution, All-Russia Scientific Institute of Veterinary Virology and Microbiology, Pokrov (National laboratory) Species Wild species Test date 19/11/2007 26/11/2007 Result Positive Test indirect fluorescent antibody (IFA) test polymerase chain reaction (PCR) virus isolation

Wild species: wild pig shot for diagnostic purposes Map of outbreak locations 陸続きの国々においては、野生動物が国境を越えて移動するため、伝染病の侵入防止が極めて困難である。 世界の地理から 発生地点 黒海 カスピ海 野生のイノシシは、グルジア共和国の領土を30~40km流れているArgoun川とShatoy-Argoun川に沿った亜高山帯の草原を横切って自由に移動する。 Follow-up report No. 1 (30/01/2008) ほぼ同一地点のイノシシ、PCR法によって陽性 Species Wild species: wild pig shot for diagnostic purposes Cases 1 Deaths Destroyed