分子人類学と日本人の起源 第4章 日本人の起源 第2節 二重構造説 鈴木靖ゼミ 白井魁
目次 1.「縄文タイプ」と「弥生タイプ」 2.埴原和郎の二重構造モデル 3.渡来民 4.まとめ-補足と考察- 5.参考文献
目次 1.「縄文タイプ」と「弥生タイプ」 2.埴原和郎の二重構造モデル 3.渡来民 4.まとめ-補足と考察- 5.参考文献
本土の日本人には 二つのタイプ(型)がある ベルツの説 本土の日本人には 二つのタイプ(型)がある 「薩摩タイプ」と「長州タイプ」 ベルツ
薩摩タイプ ・背がやや低く ・丸顔で鼻の幅広く ・二重まぶたで目はぱっちり ・耳たぶが大きい
長州タイプ ・背がやや高く ・細長い顔で鼻の幅も狭い ・一重まぶたで眼は切れ長 ・耳たぶは小さい
ベルツ説の危険性 ・「わかりやすい」説明には 古典的人種論を認める 危険性がある ・「タイプ」といった概念は 現実ではなく幻想
長州タイプと薩摩タイプの現実 明治期の長州人 明治期の薩摩人
目次 1.「縄文タイプ」と「弥生タイプ」 2.埴原和郎の二重構造モデル 3.渡来民 4.まとめ-補足と考察- 5.参考文献
埴原和郎の仮説 「日本人の集団史に 関する二重構造モデル」 を発表 埴原和郎
二重構造モデル (一) 縄文人 東南アジア系の旧石器時代人の子孫である (二) 弥生以降 第二の移動の波が北東アジアより到来し混血
二重構造モデル 洋泉社 [逆転の日本史]編集部編 『日本人のルーツがわかる本』 P.103
目次 1.「縄文タイプ」と「弥生タイプ」 2.埴原和郎の二重構造モデル 3.渡来民 4.まとめ-補足と考察- 5.参考文献
縄文人の人口 生態学的な観点から、 縄紋人の生活はアメリカ北西部の先住民のものに似ていて、 単なる採集狩猟民と 考えるには異例といえる 人口密度であった 小山修三
洋泉社 [逆転の日本史]編集部編 『日本人のルーツがわかる本』 P.121
洋泉社 [逆転の日本史]編集部編 『日本人のルーツがわかる本』 P.121
洋泉社 [逆転の日本史]編集部編 『日本人のルーツがわかる本』 P.121
驚くべき縄文人 焼畑で行う陸稲を行っていた 可能性あり これだけの人口があったということは なんらかの栽培技術をもっていたことが 推測される! 焼畑で行う陸稲を行っていた 可能性あり
渡来民の人数の謎 渡来民の数が縄文人を 凌ぐほど多かったのか? ?
驚くべき推定値 300万人の渡来人がきた可能性あり! 縄文時代末期の人口10万人を起点 奈良時代の推定人口540万人まで どれほど渡来人がきたのかをシュミレーション 300万人の渡来人がきた可能性あり!
目次 1.「縄文タイプ」と「弥生タイプ」 2.埴原和郎の二重構造モデル 3.渡来民 4.まとめ-補足と考察- 5.参考文献
二重構造モデルと渡来民 二重構造モデルの罠Ⅰ ・尾本氏は一部肯定、一部否定 渡来系の人々と縄文人は確かに混血した、縄文系の人々は南方系 これらは別々に考える
二重構造モデルと渡来民 二重構造モデルの罠Ⅱ ・縄文文化は北方系 文化とヒトは別、そして縄文人は 東南アジアが起源ではない。 縄文人は均質なのか?
二重構造モデルと渡来民 渡来民の実態 ・数の一人歩き 何百万人が一気にきたわけではない、 しかし集団できたのは確か
二重構造モデルと渡来民 渡来民の実態 ・歴史が語る渡来民 縄文~弥生にかけて中国大陸は 戦乱の時代
二重構造モデルと渡来民 渡来民の実態 ・歴史書は語る「渡来民がいる」 中国の歴史書には「中国人がいる」の記述 また日本の歴史書にも朝鮮半島からの 集団を率いて渡来してきた記述
歴史書は語る 唐代に書かれた歴史書『隋書』の倭国伝 「又東至一支國、又至竹斯國、又東至秦王國。 其人同於華夏、以為夷洲、疑不能明也。」 日本書紀にも 弓月君、百済より来帰り。因りて奏して曰さく、 「臣、己が国の人夫百二十県を領ゐて帰化く。」 渡来人が多数きてたことは確か!
まとめ ・ルーツとルートは違う 様々なルートから日本に入ってきた可能性 二重構造ではなく多重構造
まとめ ・様々なタイプの縄文人、弥生人、 渡来人 それぞれのルーツが全部一緒 ではない!
まとめ ・グローバルな社会古代日本 様々なルーツ、ルート、文化 これらが入り混じったのが 古代日本!
目次 1.「縄文タイプ」と「弥生タイプ」 2.埴原和郎の二重構造モデル 3.渡来民 4.まとめ-補足と考察- 5.参考文献
参考文献 尾本惠市 著 『分子人類学と日本人の起源』 裳華房 1996年 [逆転の日本史]編集部 編 『日本人のルーツがわかる本』 洋泉社 1999年 NHKスペシャル 『日本人はるかな旅 第4巻 イネ、知られざる1万年の旅』 NHK出版 2001年 NHKスペシャル 『日本人はるかな旅 第5巻 そして“日本人”が生まれた』 NHK出版 2002年 埴原和郎 責任編集 『日本古代史① 現代人の起源にせまる 日本人誕生』 集英社 1986年 諏訪春雄、川村湊 編 『日本人の出現-胎動期の民族と文化-』 雄山閣 平成八年 望月清文 著 『3重構造の日本人 現代人の心をのぞけばルーツが見える』 稲田倍穂 著 『日本列島に集うた古代の人々』 文芸社 2011年 沖浦和光、川上隆志 著 『渡来の民と日本文化-歴史の古層から現代を見る-』 現代文庫 2008年 藤堂明保 監修 藤堂明保、竹田晃、陰山輝國 訳 『中国の古典17 倭国伝』 学習研究社 昭和六十年
幻の縄文ムラに縄文人の子孫がいた!?
幻の縄文ムラの首長
縄文ムラの勇敢な ハンター
SPECIAL THANKS そして 鈴木 靖先生 黄村 孝華(国際文化学部 4年) 仲尾 望(国際文化学部 4年) 黄村 孝華(国際文化学部 4年) 仲尾 望(国際文化学部 4年) 渡辺 佳月(国際文化学部 3年) ぱくらせていただいた皆さん 横田 経(多摩美術大学) 遮光器土偶(マスコット1) おどる埴輪(マスコット2) そして 鈴木 靖先生