10~20代向けの 化粧品パッケージの提案 12-1-017-0222 谷 美咲
目的 化粧品購買の際、数多くある化粧品の中から一つの化粧品を選択するのはすごく悩むものである。 私自身、一つの商品を選ぶ時にパッケージをじっくり見て選んでいることに気付いた。 そこで、私たちの年代はパッケージからどのような情報を元に購買しているのか気になり、調査し たいと思った。 一つの商品でも様々な言葉を用いたパッケージがあるため、パッケージに掲載された言葉にはな にかしらの効果があると考えた。 このことから、自分と同世代の女性をターゲットに、消費者はパッケージのどのような文字、言 葉に注目し購買に至るのか、またそれは他の商品でも同じ効果、影響があるのかを調査し、購買 促進に繋がるようなパッケージを提案することを目的とする。
化粧品の種類 メーキャップ化粧品 下地やファンデーション、口紅など、肌をキレイに見せるためにメークをするのがメーキャップ化粧品である。ニキビ やシミなどの肌トラブルを隠すための目的もある。 <主な種類>化粧下地、ファンデーション、コンシーラー、チーク、アイシャドウ、アイライナー、マスカラ、口紅 等。 基礎化粧品 メーキャップ化粧品とは違い、肌を清潔にして健やかに保ち、肌を整えるのを目的として使う化粧品のことをいう。シ ワやニキビなどの肌トラブルをはじめ、荒れた肌の状態を改善しようとすることやテカリや脂肌のケア、毛穴やニオイの ケアに使う。 <主な種類>洗顔料、化粧水、美容液、クリーム、乳液、クレンジング、ジェル、パック、日焼け止め 薬用化粧品 効果効能が認められている成分が含まれている化粧品のことを指す。改善するというよりは、症状の予防や緩和が期待 できるという程度である。しかし、通常の化粧品よりは有効な成分が入っているので、肌トラブルに合わせて薬用化粧品 を選ぶことも一つである。
パッケージの作成 商品 メーキャップ化粧品のマスカラ・ファンデーションに絞り、結果から2つを比較 ジャンル 実際に現在販売されているパッケージを調査したところ 成分・機能・目的・情報・口コミの5つに分類わけできたので5パターンそれぞれ作成
マスカラのパッケージ 成分 機能 目的 情報 口コミ
ファンデーションのパッケージ 成分 機能 目的 情報 口コミ
アンケート調査と結果 マスカラとファンデーションそれぞれ作成した パッケージを見てもらい、買いたいと思ったもの を選び、理由も一緒に聞くアンケートを行った (価格・メーカー・デザインはすべて同じとする。) 対象:10代後半~20代前半女性(主に女子大生) 人数:80名 時期:5月下旬~10月上旬 場所:近畿大学・アルバイト先・SNS ・マスカラの結果 ・ファンデーションの結果
マスカラの回答 目的 成分 情報 機能 口コミ
ファンデーションの回答 成分…肌に良いものを使いたい(1票) 情報 機能 口コミ 目的
考察 目的 マスカラでは3番目、ファンデーションでは2番目で商品が 変わっても重要度は高めである。両者の回答から、「こうなり たい」や「こう魅せたい」という意見が多く感じる。その商品 が作られる本来の理由であるが、一番に重要視されているわけ ではなかった。 成分 商品がマスカラでは一番票が集まったのに対し、ファン デーションに変わると一番少なかった。回答にあったように、 現在ではまつ毛はケアするという意識が強くあるようだ。マ スカラをすると自まつ毛がダメージを受けるため、まつ毛ケ アをする成分が入っていることで、自まつ毛を育成しながら 化粧がしたいという考えのようである。しかし、ファンデー ションでは同じことが言えない。考えとして、調査対象が若 い年齢だったために肌に良い成分というのは求められていな いのだろう。 情報 マスカラでは一番少なく、ファンデーションでも4番目とい う結果である。口コミと比較した多くの意見として、信用度が かなり低いことが分かる。しかし、票が集まった少数意見から は、モデルのようになりたいなどの憧れがあるようだ。 機能 マスカラは4番目ファンデーションでは3番目と、そんなに 重要視はされていない。共通して言えることは、季節によっ て変わるということだ。ウォータープルーフもUVカットも夏 によく見かけるキーワードである。そのため、夏という設定 だと多く支持されたように思う。 口コミ マスカラでは2番目、ファンデーションでは一番票が集まっ た。一番の理由として、信頼性におけるものだった。実際に 使った消費者の意見だと、情報よりも信頼性が高く、迷ったと きや悩んだときは口コミに頼るという意見もあった。消費者に は消費者の素直な意見が一番説得力のあるようだ。
まとめ 反省点 機能では、両者共に選んだ言葉が「ウォータープルーフ」「UVカッ ト」と、夏を連想させるものだったため違うワードを選んでいたら結 果も変わっていたかもしれない。 予想外の結果 個人的に、化粧をするということはこうなりたいと目的のためにするも のと考えていたので、どの商品でも目的が一番重要視されると思っていた。 しかし、どちらも一番多く割合を占めることはなかった。 商品がマスカラの場合、成分と口コミの二つが圧倒的に票を集めた。 ファンデーションは、口コミと目的の二つが割合をほぼ占めている ことが分かった。 両者から総合的に見ると口コミを使用することで、圧倒的に支持を 得ることができるだろう。
マスカラは目を中心に化粧するのでメーキャップ化粧品のアイライナーに活かせると考えた。 他の化粧品に活かせるか提案する。 アイライナー 化粧水 ・「まつ毛に負担の少ないアイライナー」 ・「これ1本で目力アップ」 ・「描きやすさ口コミNo.1」 ・「乾燥肌対策にはこの化粧水」 ・「ベタつかない化粧水」 ・「今話題の口コミNo.1」 傷むから まつ毛に負担の少ない アイライナー ケアのため これ1本で目力アップ 良く見せたい 目力が欲しい 描きやすさ 口コミNo.1 信頼性がある 高評価だから 使いたい マスカラ アイライナー マスカラは目を中心に化粧するのでメーキャップ化粧品のアイライナーに活かせると考えた。 薄塗りで済む ベタつかない化粧水 説得力がある 信頼性がある 今話題の口コミNo.1 ファンデーション 化粧水 乾燥肌対策には この化粧水 対策のため ファンデーションは実際肌につけるという共通点から、化粧品の種類が違う基礎化粧品の化粧水に活かせる部分があると考えた。