○○村立○○小学校校長室にて H27.○.○ ○○:○○~ 地域とともにある学校づくり ~地域を担う子どもたちの育成~ 今日は、学校応援団をつくられたということで、これからどのように関わっていったらいいかをお伝えしたいと思います。 わかりやすくお伝えできればと願っています。 写真は、学校の運動場にある「郷土に立つ」の石碑です。学校が、地域の皆さんのシンボルであり、地域に育まれていることがよくわかります。〔建てられたのは昭和54年、創立百年を記念して建てられました。残念ながら40年ほどたった今、当時のことを知っている方は今はいません。〕 ○○村立○○小学校校長室にて H27.○.○ ○○:○○~
皆さん学校に来てください! 〔学校にとって〕 ・ 学校は皆さんの力を求めています。 ・ 児童は皆さんと一緒に学習したいです。 ・ 学校は皆さんの力を求めています。 ・ 児童は皆さんと一緒に学習したいです。 ・ 地域のことをもっとよく知りたいです。 〔地域の皆さんにとって〕 ・ これまで培った力を発揮する場です。 ・ 社会奉仕の場です。 ・ 子どもたちとのつながりができます。 校長先生以下、学校の皆さんは「皆さん!学校にきてください。」と願っています。 それは、学校にとって 〔皆さんの持っておられる力を求めているからです。〕また、〔児童は皆さんと一緒に学びたいのです。皆さんから学びたいのです。〕〔児童は地域のこと、地域の皆さんのことをもっと良く知りたいのです。〕 実はこのことは地域の皆さんにとってもいいことにつながります。〔これまで培ってこられた力を発揮する場です。〕〔このことを通じて「社会奉仕」をすることができます。〕〔何と言っても、子どもたちとのつながりができます。〕 始めてみると、困ったこともありますが、いいことの多い取組になります。
地域にとって 地域を元気にする(地域創生) 〔学校にとって〕 地域を担う子どもの育成 〔地域の皆さんにとって〕 生きがいを持って元気に ・ 学校は皆さんの力を求めています。 ・ 児童は皆さんと一緒に学習したいです。 ・ 地域のことをもっとよく知りたいです。 地域を担う子どもの育成 〔地域の皆さんにとって〕 ・ これまで培った力を発揮する場です。 ・ 社会奉仕の場です。 ・ 子どもたちとのつながりができます。 生きがいを持って元気に 実は、このことの大きな目的のひとつに“地域”があります。地域にとっても〔地域を担う子どもの育成〕〔生きがいを持って元気に生きる皆さん!〕です。 このことによって〔地域を元気にする(地域創生)〕の目的を持っています。 地域を元気にする(地域創生)
学校、家庭及び地域住民その他の関係者は、教育におけるそれぞれの役割と責任を自覚するとともに、相互の連携及び協力に努めるものとする。 1 教育基本法第13条 学校、家庭及び地域住民その他の関係者は、教育におけるそれぞれの役割と責任を自覚するとともに、相互の連携及び協力に努めるものとする。 ちょっと視点を変えて、平成18年に60年ぶりに教育基本法が改正されました。 そこに、第13条「学校・家庭・地域住民の 役割と責任、相互の連携・協力」が規定されました。 なぜ、このような条文が規定されることになったのでしょう。
「開かれた学校」の推進 2 なぜ、第13条が明記されたのか 「生きる力」の育成」 ・・・ 学校教育の目標 2 なぜ、第13条が明記されたのか 「生きる力」の育成」 ・・・ 学校教育の目標 ・しっかりとした力を身につけること ・地域性・個性を尊重 「郷土の未来をつくる児童生徒の育成」・・新たな目標 ~ 郷土を愛する ~ この大切さに気づき始めている ・ 方言を話すことに誇りの持てる時代 ・ 地域の絆(きずな)の大切さ 「開かれた学校」の推進 教育基本法 第二条(教育の目標) 五 伝統と文化を尊重 し、それらを育んできた我が国と郷土を愛するとともに・・・・・ 「教育基本法第13条がなぜ明記されたのか」を考えます。 学校教育の目標は《生きる力の育成》です。全国一律の教育目標です。 しかし、それだけでは十分ではありません。住んでいる地域について学ぶことの大切さ、児童生徒の個性を伸ばすことが尊重されています。 また、日本には大きな課題があります。地域の人口が極端に少なくなっています。地域が疲弊しているという問題です。 このような課題から 「郷土の未来をつくる児童生徒の育成」が求められています。つまり、「郷土を愛する児童生徒の育成」です。 すでに、このことの大切さに私たちは気づき始めています。 私が学生だった40年前は方言を使うことには抵抗がありましたが、今は方言を堂々と使う時代になってきました。古里があることに誇りを持っています。 東北大震災では、地域の絆が断ち切られ、その大切さが強く感じられました。古里に戻って地域振興に尽くしたいと語る子どもたちが東北ではたくさんいます。 (クリック) 教育基本法第2条五項(教育の目標)に「・・・郷土を愛するとともに・・・」が挙げられています。 ↓ 「生きる力の育成・郷土の未来をつくる(郷土を愛する)児童生徒の育成」という目標は、学校だけで出来ることではありません。 そこで、「開かれた学校の推進」が掲げられるようになりました。
3 国の動き 地域を担う子供たちの育成→地域創生の実現 ○教育再生実行会議からの提言(総理大臣) ○中央教育審議会への諮問(文部科学大臣) 3 国の動き 平成27年3月 4日 ○教育再生実行会議からの提言(総理大臣) 平成27年4月14日 ○中央教育審議会への諮問(文部科学大臣) 『新しい時代の教育や地域創生の実現に向けた学校と地域の連携・協働の在り方について』 ~教育がエンジンとなって「地方創生」を!~ ◎ 教育の力で地域を動かす。 ◎ 地域を担う子供を育て、生きがい、誇りを育む。 具体的には ・ 全ての学校のコミュニティ・スクール化 ・ 学校と地域をつなぐコーディネーター等の人材配置 地域を担う子供たちの育成→地域創生の実現 今年になってから、このことについて大きな国の動きがありました。 3月4日総理大臣の諮問機関「教育再生実行会議」からの提言 4月14日それを受けて、文部科学大臣の諮問機関「中央教育審議会」で、~新しい時代の教育や地域創生に向けた学校と地域の連携・協働の在り方について~ 今審議が開始されました。 具体的には 全ての学校をコミュニティ・スクールにする。 学校と地域をつなぐコーディネーターを学校や教育委員会に置く。 それによって、地域を担う子どもたちの育成を図る。将来の「地域創生」の実現を目指す。 ということです。 熊本県では先の会議に蒲島知事が、後の審議会に田崎教育長が委員の一人として参加しています。熊本県は〔熊本版コミュニティ・スクール〕を提唱して、それを実践している先進的な県だからです。
4 開かれた学校(3つの側面) (平成8年中央教育審議会答申より) ① 地域の教育力を活用する。 学校応援団 4 開かれた学校(3つの側面) (平成8年中央教育審議会答申より) ① 地域の教育力を活用する。 学校応援団 ② 家庭・地域住民が学校経営・運営に参画する。 コミュニティ・スクール ③ 学校の持つ教育力を地域のために活用する。 「開かれた学校とは何か!」は平成8年中央教育審議会答申に示されました。次の3つです。 ① 地域の教育力を活用する。 ② 家庭・地域住民が学校経営・運営に参画する。 ③ 学校の持つ教育力を地域のために活用する。 これを一つ一つ学校経営に活かすことで、「生きる力の育成」「郷土を愛する児童生徒の育成」「地域を担う子どもたちの育成」が行われていきます。 この3つを、後に「開かれた学校の3つの側面」と言われるようになりました。 〔①地域の教育力を活用する。〕というのは、前のページのコーディネーターの配置という部分に当たります。学校が支援してほしいことを地域の人材を探してやってもらうのです。ですから学校応援団です。 〔②家庭・地域住民が学校経営・運営に参画する。〕というのは、コミュニティ・スクールです。これから説明していきます。 熊本県ではこれらをひとつにした仕組みで進めています。それを“学校応援団”という言葉で述べていきます。
5 地域の教育力を活用した学校のイメージ 地域 PTA しかし 5 地域の教育力を活用した学校のイメージ JA 地域 婦人会 個人 市役所・役場 老人会 PTA 商工会 学校 区長・町内会長 ○○協会 ① 地域の教育力を活用した学校のイメージ図です。 ② 学校が、地域の色々な団体や個人とつながり、学校を支援してもらいます。 ③ 〔クリック〕しかし、・・・・・ ④ 〔クリック〕 地域の教育力を活用すればするほど、学校の先生方の仕事が多くなってしまいます。 森林組合 ○○会社 公民館 漁業組合 青年団 しかし 〔課題〕地域の教育力を活用すればするほど、学校の先生の仕事が多くなってしまう。 8
6 課題を解決する学校応援団のはたらき 地域 学校応援団:地域住民と学校をつなぐ (コーディネート) PTA 6 課題を解決する学校応援団のはたらき 地域 PTA 学校 そこで、考えられたのが、次の仕組みです。 学校と地域をつなぐ中間に学校応援団を置きます。学校は学校応援団に支援をお願いすると、学校応援団が条件に合う人材を探して、支援ボランティアを学校に派遣します。 支援ボランティアを探したりする手間のかかるところを肩代わりしてくれます。それが学校応援団です。 学校応援団:地域住民と学校をつなぐ (コーディネート) 9
7 学校応援団(仕組みモデル図) ○○小学校○○○○協議会 コーディネーター 地域住民、団体の学校支援活動 7 学校応援団(仕組みモデル図) ○○小学校○○○○協議会 コーディネーター これが学校応援団の基本的な仕組みです。 どの学校にも、いくらかの支援があり、コーディネーターがいて、〇〇協議会があれば学校応援団となります。 学校応援団は、地域の皆さんで作る自立的な組織ですから、〔経営・運営〕する部分が〔協議会〕です。〔実働〕する部分が〔コーディネーター〕と〔支援活動です。〕 これからそれぞれの説明をします。 地域住民、団体の学校支援活動 10
8 学校応援団のはたらき 支援 活動 協議会 協議会の開催 課題解決への取組 教育活動の充実・学校支援 8 学校応援団のはたらき 協議会の開催 協議会では、学校経営の課題や情報を共有し、みんなで よりよい考えを出し合い、共に教育に当たっていく。そして、 共有した課題の改善に向けて協議します。 課題解決に向かって連携・協働して取り組むために、 ○ 学校でやるべきこと ○ 家庭でやるべきこと ○ 地域でできること を決めます。 協議会 学校の支援要請に基づいて、地域住民の支援ボランティアを さがして連れてきます。 コーディネーター 支援 活動 課題解決への取組 学校・家庭・地域が連携・協働して取り組みます。 教育活動の充実・学校支援 地域住民の皆さんが、これまで培ってきた力を、支援ボランティアとして学校支援を実施する。 協議会はどのようなことを協議するかと言うと 読み上げます。「協議会では、・・・・」 先ほどのコミュニティ・スクールというのは、このように協議会をつくって、学校経営に皆さんの意見を取り入れていくことです。この地域の子どもたちをどう育てるのかを学校任せにせず、一緒に担っていくということです。 コーディネーターは、学校が支援の要請をした場合、来てほしい人を地域人材から探して連れてくる人です。 支援活動には、これから紹介する支援活動がいっぱいあります。皆さんにも、「これならできる」というものがきっとあります。 11
支援活動 9 ボランティアでつくる学校応援団の仕組み 協議会 コーディネーター 9 ボランティアでつくる学校応援団の仕組み 協議会 コーディネーター 支援活動 これは「ボランティアでつくる学校応援団の仕組み」としてかんがえたものです。 先のような仕組みであればコーディネーターが必要ですが、このコーディネーターの仕事は、とてもボランティアで出来ることではありません。人とのつながりも必要ですし、断られたり、いやな面もたくさんある立場です。責任も重いです。この仕事のできる人は滅多にいないのが現実です。コーディネーターをさがせなくて、学校応援団づくりが進まないところもあります。 そこで、協議会を作って、その委員がみんなコーディネーターという仕組みです。コーディネートする人がたくさんいて、ひとりひとりの仕事を減らすことができます。このことにたくさんの人が関わりますので、人数分だけ一人ひとりの持つネットワークを活用できます。学校応援団の裾野(すその)を広げることにもつながります。 12
9 ボランティアでつくる学校応援団の仕組み(2) 9 ボランティアでつくる学校応援団の仕組み(2) 協議会 コーディネーター コーディネーター 支援活動 もし、コーディネーターをする人が運良く見つかったら、その仕事を限定的にしてください。例えば、学習支援だけのコーディネートにする。 学習支援 13
10 学校支援〔登下校の安全見守り〕 ここから以後のシートは、どのような学校支援 があるかを写真で紹介するところですが写真が 10 学校支援〔登下校の安全見守り〕 ここから以後のシートは、どのような学校支援 があるかを写真で紹介するところですが写真が 掲載できませんので、これを活用される場合は、 独自の写真を掲載してください。 写真がない場合には、下の支援活動を文字で 書いて紹介されてもいいと思います。 写真掲載 〔横断歩道での安全指導〕 〔集団登校の引率〕 〔集団登校を自転車で見守り〕 〔自宅の前での安全見守り〕 色々な学校支援活動があります。 まずは 登下校の安全見守りです。 これは横断歩道にたって指導しています。 これは集団登校に付き添っています。 珍しいですが、自転車に乗って安全見守りをしているところです。 14
10 学校支援〔環境整備①〕 写真掲載 〔生け花〕 〔倉庫の修理〕 〔児童用机・椅子のサイズ調整〕 〔飼育小屋のペンキ塗り〕 10 学校支援〔環境整備①〕 写真掲載 〔生け花〕 〔倉庫の修理〕 〔児童用机・椅子のサイズ調整〕 〔飼育小屋のペンキ塗り〕 〔遊具のペンキ塗り〕 〔学校周辺のごみ集め〕 〔プールの清掃〕 環境整備です。 花生けです。 倉庫を直しています。 年度始に、児童の慎重に合わせて椅子・机の調節をします。これが結構大変な作業です。 飼育小屋のペンキ塗りです。 児童と一緒にごみ集めのボランティアです。 プールの掃除です。 校庭に置く椅子を作っています。 15
10 学校支援〔環境整備②〕 写真掲載 〔花壇の管理〕 〔花の茎の支えを作っているところ〕 〔樹木の剪定〕 〔除草作業〕 10 学校支援〔環境整備②〕 写真掲載 〔花壇の管理〕 〔花の茎の支えを作っているところ〕 〔樹木の剪定〕 〔除草作業〕 〔植え込みの除草作業〕 〔校舎周りの側溝の土上げ〕 これは緑のカーテンの支柱を作っているところです。 ダリアが大きくなったときの支えをつくっています。 木の剪定です。 花壇づくりです。 除草作業です。 校舎の周りの溝の泥を取ってもらっています。 16
10 学校支援〔学習支援①〕 写真掲載 〔体育・・プールの監視〕 〔算数・・ソロバンの指導〕 〔国語・・毛筆の指導〕 10 学校支援〔学習支援①〕 写真掲載 〔体育・・プールの監視〕 〔算数・・ソロバンの指導〕 〔国語・・毛筆の指導〕 〔社会・・「町探検」の引率〕 〔行事・・遠足の引率〕 〔図工・・絵画の指導〕 プールの監視です。6月から水泳の授業が始まりますが、学校では2人体制が求められています。職員をやりくりして2体制にするか、2クラス合同の授業など工夫していますが、どなたかこのように監視してもらえれば大変助かります。 ソロバンの指導です。 書道の指導です。 町探検の指導です。 遠足に一緒に行ってもらいました。 絵の指導です。 17
10 学校支援〔学習支援②〕 写真掲載 〔家庭科・・調理〕 〔家庭科・・ミシン〕 〔家庭科・・玉止め・玉結び〕 10 学校支援〔学習支援②〕 写真掲載 〔家庭科・・調理〕 〔家庭科・・ミシン〕 〔家庭科・・玉止め・玉結び〕 〔体育科・・マラソン大会のチェックポイント〕 〔音楽科・・琴・三味線・和太鼓の指導〕 調理の指導です。 ミシンの指導です。 マラソン大会のチェックポイントをしてもらっています。 琴の指導です。 18
10 学校支援〔学習支援③〕 写真掲載 〔朝自習・・絵本の読み聞かせ〕 〔朝自習・・紙芝居〕 〔音楽科・・傾聴ボランティア〕 10 学校支援〔学習支援③〕 写真掲載 〔朝自習・・絵本の読み聞かせ〕 〔朝自習・・紙芝居〕 〔音楽科・・傾聴ボランティア〕 〔全教科・・○付け先生〕 〔総合・クラブ・行事・・わらじづくり〕 〔総合・クラブ・行事・・囲碁づくり〕 〔総合・・パソコン・タブレットの指導〕 絵本の読み聞かせです。 紙芝居です。 傾聴(耳を傾ける)ボランティアといって、児童の発表を聞いて拍手してもらいます。 ○付けです。 わらじづくりです。 囲碁を教えています。 パソコンやタブレットを教えています。 19
10 学校支援〔ありがとう集会〕 写真掲載 〔行事・・「ありがとう集会」の集会の場面〕 〔行事・・支援ボランティアと児童との交流場面〕 10 学校支援〔ありがとう集会〕 写真掲載 〔行事・・「ありがとう集会」の集会の場面〕 〔行事・・支援ボランティアと児童との交流場面〕 〔給食・・児童と一緒に給食を食べて交流する場面〕 学校応援団がよくおこなわれているところでは、「ありがとう集会」が開かれます。 交流の一場面です。何をしているんでしょう。 給食を一緒に食べています。一食250円~300円です。楽しい一日です。 20
ご清聴ありがとうございました。