決算時の処理
当期純利益(純損失)の資本金への振替と損益勘定の締切り 「収益」・「費用」勘定の締切り ① 「収益」「費用」に属する勘定の各残高を計算 ② 「収益」「費用」に属する勘定の決算振替仕訳 ③ 決算振替仕訳を「収益」「費用」の勘定に転記 ④ 決算振替仕訳を「損益」勘定に転記 ⑤ 「収益」「費用」に属する各勘定を締め切る 当期純利益(純損失)の資本金への振替と損益勘定の締切り ⑥ 「損益」勘定の残高を計算 ⑦ 「損益」勘定の残高を「資本金」勘定へ決算振替仕訳 ⑧ 「損益」勘定に資本金への決算振替仕訳を転記 ⑨ 「資本金」勘定に「損益」勘定からの決算振替仕訳を転記 ⑩ 「損益」勘定を締め切る
損 益 損益 ××× / ○○○ ××× △△△ ××× / 損益 ×××
損 益 資本金 損 益 ××× / 資本金 ×××
① 「収益」「費用」に属する勘定の各残高を計算 売上高残高 = 280,000 円(貸方) 消耗品費残高 = 30,000 円(借方)
② 「収益」「費用」に属する勘定の決算振替仕訳 ② 「収益」「費用」に属する勘定の決算振替仕訳 売上高 280,000 / 損 益 280,000 仕訳帳30頁に記入と仮定 損 益 30,000 / 消耗品費 30,000 ③ 決算振替仕訳を「収益」「費用」の勘定に転記
④ 決算振替仕訳を「損益」勘定に転記
⑤ 「収益」「費用」に属する各勘定を締め切る
⑥ 「損益」勘定の残高を計算 「損益」勘定の残高 = 250,000 円(貸方)
⑦ 「損益」勘定の残高を「資本金」勘定へ決算振替仕訳 ⑦ 「損益」勘定の残高を「資本金」勘定へ決算振替仕訳 損 益 250,000 / 資本金 250,000 *仕訳帳30頁に記入と仮定 ⑧ 「損益」勘定に資本金への決算振替仕訳を転記
⑨ 「資本金」勘定に「損益」勘定からの決算振替仕訳を転記 ⑩ 「損益」勘定を締め切る
費用・収益に属する勘定の期末残高は、すべて「損益」勘定へ集約 資産・負債・資本の勘定の締切り 費用・収益に属する勘定の期末残高は、すべて「損益」勘定へ集約 次期はゼロからはじまる(リセット) 資産・負債・資本の勘定→期末残高があれば、 次期に引き継ぐ(繰り越す) 処理方法 ・・・ 英米式 ・ 大陸式
英米式 決算仕訳をしないで、勘定口座でそのまま繰り越す 大陸式 決算振替仕訳により、「残高」勘定へ集約して繰り越す ① 資産の各勘定残高を繰り越し、締め切る ② 負債・資本の勘定残高を繰り越し、締め切る (③ 英米式の場合、繰越試算表を作成(検証のため))
開始記入
繰越記入は仕訳を介さない → 誤りがあっても仕訳帳で確認不能。 英米法の欠点・・・ 繰越記入は仕訳を介さない → 誤りがあっても仕訳帳で確認不能。 集合(集計)勘定が無いので、期末の状態を一つの勘定で見られない。 検算・集計・一覧表示 → 繰越試算表