国際経済3 多国籍企業 6-1.直接投資と多国籍企業の現状 6-2. 多国籍企業と直接投資の理論 6-3. 多国籍企業とM&A・国際提携

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国際経済3 多国籍企業 6-1.直接投資と多国籍企業の現状 6-2. 多国籍企業と直接投資の理論 6-3. 多国籍企業とM&A・国際提携 国際経済3 多国籍企業 6 多国籍企業とM&A・国際提携 6-1.直接投資と多国籍企業の現状 6-2. 多国籍企業と直接投資の理論 6-3. 多国籍企業とM&A・国際提携

6-1-1.直接投資と多国籍企業の現状① 間接投資:対外証券投資や銀行融資 キャピタル・ゲイン,金利差と為替変動.ヘッジファンドによる投機 間接投資:対外証券投資や銀行融資        キャピタル・ゲイン,金利差と為替変動.ヘッジファンドによる投機 直接投資:企業の所有権と経営権に直接参加・支配することを目的とする資本輸出 多国籍企業:UNCTADの定義 本国以外に議決権株式10%以上を保有する子会社や関係会社を所有・支配している企業 基本統計   直接投資,直接投資残高,販売額,生産額,資産額,輸出額,雇用者数,国内総生産,粗固定資本形成,財・サービス輸出

6-1-2.直接投資と多国籍企業の現状② 相互投資 投資国も受入国も先進国が多い 資源追求型直接投資:鉱業,農業プランテーション 相互投資 投資国も受入国も先進国が多い 資源追求型直接投資:鉱業,農業プランテーション 市場追求型直接投資:現地市場販売 効率追求型直接投資:低賃金など最小生産コスト 戦略的資産追求型 R&D,M&A

6-2. 多国籍企業と直接投資の理論 a 利子率格差と関係なく行われる直接投資 b なぜ? 進出企業が「優位性」をもつ 6-2. 多国籍企業と直接投資の理論 a 利子率格差と関係なく行われる直接投資 b なぜ? 進出企業が「優位性」をもつ c どのような? ①技術,②規模,③経営者,企業家,④原料資源へのアクセス d どこに? 立地論 e いつ? プロダクト・ライフ・サイクル論 f どのような戦略? 内部化理論 g ダニングの折衷理論:所有,立地,内部化

6-3-1 多国籍企業とM&A・国際提携 a 国際的合併・買収 6-3-1 多国籍企業とM&A・国際提携 a 国際的合併・買収 水平型,垂直型,コングロマリット(複合)型 ・ 産業別目的:①過剰能力の削減(自動車,軍需),②情報化や研究開発(製薬,通信,銀行業),③規模拡大による市場支配強化(食品・飲料・タバコ,繊維・衣服) ・ メガ・ディール(mega deal)

6-3-2 多国籍企業とM&A・国際提携 b 戦略的提携 戦略的提携:不確実な外的経営環境に対処 技術提携 調達提携 生産提携 販売提携 資本提携 グリーンフィールド直接投資:組織の有機性・統一性の保持 M&A:迅速な事業拡大

6-3-3 多国籍企業とM&A・国際提携 c ポートフォリオM&Aの出現 産業的M&A:買収先企業の事業再編成による戦略的な国際事業活動の展開 金融的M&A,ポートフォリオM&A:短期的に金融的な利益(キャピタル・ゲイン)の獲得をめざす   事例: