学校改善・授業改善のための 分析ツール 北海道小学校長会 第3回理事研修会 学校改善・授業改善のための 分析ツール 学校改善・授業改善のための分析ツールについて、具体的なデータ分析から説明いたします。 北海道小学校長会 第3回理事研修会
4つの力 「ゆめ力」 「自分力」 「つなぎ力」 「学び力」 大阪府茨木市教育委員会が考案 児童質問紙の項目を分析 レーダーチャートで可視化 (道小) このデータ分析のもとになるのが 大阪府茨木市教育委員会が考案した (◆クリック)「ゆめ力」 (◆クリック)「自分力」 (◆クリック)「つなぎ力」 (◆クリック)「学び力」という4つの力です。 この力は、それぞれ、全国学力・学習状況調査の児童質問紙項目から分析しています。
4つの力の位置づけ 「学習事項の定着」 「ゆめ力」 「自分力」 「つなぎ力」 「学び力」 この学力の樹は大阪大学の志水宏吉氏の学力の樹を基に作成された、茨木市版の学力の樹です。 ◆(クリック)樹の葉の部分が、知識や技能を表す学習事項の定着の部分です。 それに対して、この4つの力は 樹の根にあたるもの その子のよさや個性であり、学力を支えるものとして位置付けています。 ◆(クリック)「ゆめ力」 「自分力」 「つなぎ力」 「学び力」 「ゆめ力」 「自分力」 「つなぎ力」 「学び力」
ゆめ力 の項目 ゆめ力は、 児童質問紙項目の中から ごらんのように (◆クリック) ゆめ力 の項目 ゆめ力は、 児童質問紙項目の中から ごらんのように (◆クリック) ➀ ものごとを最後までやり遂げて、うれしかったことはありますか ② 将来の夢や希望をもっていますか など、将来展望を持ち努力できる力に関わると思われる、4つの項目を取り出しています。
ゆめ力+自分力 自分力の項目も ごらんのように ➀朝食を毎日食べていますか ②毎日、同じくらいの時刻に起きていますか ゆめ力+自分力 自分力の項目も ごらんのように ➀朝食を毎日食べていますか ②毎日、同じくらいの時刻に起きていますか など、「規範意識を持ち自分をコントロールできる力」に関わると思われる4項目を抽出しています。 (◆クリック) このゆめ力と自分力をまとめて レーダーチャートにしたものです。 全国平均を緑色 全道平均を赤色 自校は 青色で 表示されます
つなぎ力+学ぶ力 つなぎ力の項目は、お手元の資料にもありますが、「他者を尊重し、積極的に人間関係を築こうとする力」にかかわる4項目、学ぶ力の項目は、「学校の授業で意欲的に学ぶ力」にかかわる4項目です。 このつなぎ力と学ぶ力をまとめて レーダーチャートにしたものです。
ゆめ力・自分力 1 ある都市部の学校の「ゆめ力・自分力」のレーダーチャートです。 ゆめ力では 全国平均を上回っています ゆめ力・自分力 1 ある都市部の学校の「ゆめ力・自分力」のレーダーチャートです。 ゆめ力では 全国平均を上回っています 自分力では 一部全国平均より数値が低いことがわかります。 この校長は、上回っている部分を、よさ、下回っている部分を課題ととらえ、教職員と共有しながら、来年度の教育改善の一つの方向を見いだそうとしているそうです。
ゆめ力・自分力 2 同じように都市部郊外の学校の「ゆめ力・自分力」のレーダーチャートです。 ゆめ力では 全国平均を下回っています ゆめ力・自分力 2 同じように都市部郊外の学校の「ゆめ力・自分力」のレーダーチャートです。 ゆめ力では 全国平均を下回っています 自分力の項目でも 一部全国平均より数値が低いことがわかります。 この校長は、学力向上を支える力の ゆめ力と自分力の向上にむけて 夢を持つことや、物事を最後までやりとげることを実感できるような教育活動に取り組むことを学校改善の課題として、全教職員で共通理解していくことを考えています。
経年変化分析 24~26年度 このG校は、学力の数値では 毎年全国平均を上回っている学校です。 経年変化分析 24~26年度 このG校は、学力の数値では 毎年全国平均を上回っている学校です。 しかし、このツールで年度ごとに分析してみると、年ごとに、あらわれが大きく違います。 24年は ◆(クリック) <平成25年度のデータ> ◆(クリック) <平成26年度のデータ> このように経年変化を捉えながら、学校として進んでいく方向性を確認していくことにも役立つと思われます。 たとえば、その年によって、グラフの表れが違うことをしかたがないと捉えるのではなく、学校の伝統として風として、教職員全員の向いていく方向を一致させていくとすれば、毎年同じような傾向の表れになるかも知れません。
道小で作成 授業にかかわる捉え 今までは、茨城市教育委員会の項目でしたが、この手法を用いて、項目を変えることもできます。 (◆クリック) 上の例は、項目を入れ替え「授業に関わる捉え」 として道小で作成した項目です。 授業への意欲やコミュニケーション能力のあらわれが際立つと思われる項目を質問紙から選んだ例です。
授業に関わる捉え E校では、この「授業に関わる捉え」の項目から、平成25年と平成26年 と 継続してデータを分析し、授業改善と検証の一資料として活用しています この学校の分析は、「授業力に関しては、昨年度同様に、おおむね、よい数値が出ている。今回も、コミュニケーション力の数値が高いことに注目したい。子ども側にたった授業づくりが功を奏している。問題解決型の授業実践、全教科にわたる言語活動を意識した単元構成など担任、担任外の授業に対する日頃からの真摯な努力が報われている。この数値を下げないようにこれからも精進が必要である。 」となっています。
レーダーチャートで可視化 参考資料:「一人も見捨てへん」教育 茨木市教育委員会 著 このように本書をもとに 茨木市の教育委員会の考察を このように本書をもとに 茨木市の教育委員会の考察を ◆(クリック)道小として可視化、レーダーチャートにとらえ分析をしてみました。 皆様に おかれましては、是非ご自分の学校等でやってみていただきたいと思います。 参考資料:「一人も見捨てへん」教育 茨木市教育委員会 著
EXCEL 入力方法は 簡単 このツールの入力方法は 平成26年度の全国学力・学習状況調査の中のCDデータから 入力方法は 簡単 このツールの入力方法は 平成26年度の全国学力・学習状況調査の中のCDデータから ④回答結果集計(児童質問紙<表>)を開き、 ◆(クリック) 自校のデータを ◆(クリック) 道小が作成したエクセルで作られたツールの項目に貼り付けるだけすみます。 なお、このツールは、本日の理事研修会の後、ホームページに掲載する予定です。ダウンロードしてすぐ使えるものを載せておきますので、ぜひ試していただけたら幸いです。 EXCEL
ご清聴感謝いたします。 以上で説明を終わります。ご清聴ありがとうございました。