セッション5 情報モラルに関する カウンセリングについて 情報モラル指導者養成研修検討委員会
環境づくり ・ネット社会の進化、変化、流行、問題点の情報収集を欠かさない。 ・ネット社会のトラブルは一人で抱え込むケースが多い。トラブルに 巻き込まれたときに相談できる人やルートを明確にしておく。 ・日頃の親子関係、友人との関係、教師との関係を大切にすること が一番の環境。 ・学校では、トラブルに巻き込まれたときに相談を寄せてくれる 人間関係をつくる。 ・管理職、生活指導担当、情報担当、タウンセラー、担任などの ネットワークや組織体制をつくっておく。 ・相談室など、カウンセリングを受ける場所を確保する。
ネットトラブルについての情報収集を怠らない 児童生徒が出合いやすい事例 ・掲示板でのトラブル ・チェーンメール ・コンピュータ・ウイルス ・出会い系サイト ・迷惑メール ・ワンクリック請求(自動会員登録) ・架空請求メール など
「傾聴」はカウンセリングの神髄 よく話を聞く 専門機関や外部機関との連携 ・長くなるようなら、時間を区切って話を聞く。 ・訴えがあったら、まず話を聞くのが大事。 ・長くなるようなら、時間を区切って話を聞く。 ・話を聞き、共感するところから始まる。 専門機関や外部機関との連携 ・カウンセラーも、一人で悩まないで、関連 の専門家や責任者と連絡をとって相談する。
児童生徒の相談にのる上での手順 ①リレーションをつくる ・児童生徒から信頼される教師になる ・児童生徒の身になって考える ②問題の核心をつかむ ・児童生徒の気持ちを読み取り、的確な相談・ 援助・助言をする ・加害者の児童生徒が、問題に気づき、反省 するように指導する ③適切な処置をする ・児童生徒の性格も考えて対処する
1)早期発見,児童生徒・保護者からの相談受付 ネットいじめへの対処法 1)早期発見,児童生徒・保護者からの相談受付 ・担任や生徒指導担当にいつでも気軽に相談してよいことを 伝え,まずは学校に相談してもらうようにする。 ・ 児童生徒の「いつもと違う」というネットいじめの兆候を見逃 さないようにしたり,問題のある書き込みをネットパトロール で探したりして,早期発見を心がける。 2)書き込み内容の確認と証拠保全 ・ 誹謗中傷などの書き込み内容を確認し,書き込みをプリント アウトしたり,携帯電話の場合には画面の写真を保存して 証拠保全をする。 ・ 掲示板のアドレスやメール送信元のアドレス,メール本文も, 削除せずに保存する。
ネットいじめへの対処法 3)掲示板の管理者に削除依頼 4)掲示板等のプロバイダに削除依頼 ・ 当該掲示板の「利用規約」等を確認し,削除依頼を行う。 必ず書き込み箇所のURL・削除依頼理由を記載し,簡潔な 内容とする。 4)掲示板等のプロバイダに削除依頼 ・ 掲示板の管理者が削除に応じてくれない場合は,掲示板 サービスを提供しているプロバイダに,削除依頼のメールを 送ります。3)と同じようにURL・依頼理由を添えて,書き込 みて,書き込み削除と通信記録の保存を依頼する。
ネットいじめへの対処法 5)加害者への指導と被害者へのフォロー (保護者連携) ●犯罪被害の場合には、警察等へ連絡 (保護者連携) ・ 加害者の特定に努め,加害者に適切に指導すると共に, 被害者へのフォローを行う。その際,保護者との連携を図 るを図るようにする。 ・ 加害者が校外であった場合には,相手先に指導と事後 報告を依頼する。 ●犯罪被害の場合には、警察等へ連絡 ネット詐欺や性犯罪等、犯罪被害に遭っている場合には、 警察のサイバー犯罪担当や国民生活センター等に連絡し、 その後の対応について相談する。
●ネットパトロールについて(10ページ参照) 情報モラル指導者研修ハンドブック ●ネットパトロールについて(10ページ参照) ・情報モラル指導者研修ハンドブック ・ブログ・ぷろふ・学校裏サイト等の現状 ・ネットパトロールの仕方 ・パソコンでケータイサイトを見るために ・問題サイトの探し方 ・削除依頼の仕方
●トラブルに巻き込まれないために (24ページ参照) 情報モラル指導者研修ハンドブック ●トラブルに巻き込まれないために (24ページ参照) ・メール対策 「迷惑メールをシャットアウト」 「チェーンメール、転送しないで削除!」 ・有害情報対策 「フィルタリングを有効活用」 ●トラブルに巻き込まれてしまったら (25ページ参照) ・状況を確認する→記録を残す→管理者への連絡 →専門家に相談をする。
●情報モラル指導のためのサイト(教材・資料) 情報モラル指導者研修ハンドブック ●情報モラル指導のためのサイト(教材・資料) (25ページ参照)
児童生徒の相談にのる上での注意点 ①時間制限 ・話が終わらないことも多い ・集中できる時間で設定する ②場所の設定 ・落ち着ける場所で ・正面に座らない
児童生徒の相談にのる上での注意点 ③聞く姿勢と動作 ・座って話す ・視線を合わせ、大きく頷く ・メモを取らずに話を聞く ④加害者への対処 ・相手の性格を考える ・加害者の話にも耳を傾ける ⑤愛情制限 ・教育の枠をはみ出さない
根本的な解決を目指す 決の方法も時間も異なってくる。できるだけ 寄り添ってケアを心がけたい。 いで終わると、また繰り返したり違う手段に ・被害者の場合、心の傷やダメージによって解 決の方法も時間も異なってくる。できるだけ 寄り添ってケアを心がけたい。 ・加害者の場合、形だけの指導で心に届かな いで終わると、また繰り返したり違う手段に 訴えたりすることが多い。相手の心に入る解 決を求めたい。人は匿名性、非通知性の状 況では、ブレーキがかからなくなりがちである。 (透明人間症候群)人権感覚に触れる解決 が望ましい。