情報処理基礎A・B 第6回 続・ワープロソフト入門 構造を持つ文書作成と その支援機能の活用

Slides:



Advertisements
Similar presentations
コンピュータプラクティ スⅠ 校正 水野嘉明. 本日の内容 「校正」 Word による自動校正  小論文:「校正の必要性」につい て 人による校正  前回作成したファイルを、他の人 と交換して校正 レポート提出  完成したファイルを R0 として提出 2.
Advertisements

情報処理基礎 A ・ B 第 5 回 プログラミング入門 操作の自動化を実現する仕組み. 2004/11/16 ・ 17 情報処理基礎 A ・ B 2 本日の内容 処理の自動化~プログラムの概念 ハードウェアとソフトウェア プログラミング言語 Excel における処理の自動化 入力支援の機能 分析ツール.
Word の使い方 for Mac office Word 目次 1 スタイルの設定 2 簡単な図表番号の表示.
Word で論文を書こう ~論文の構成と Word の使い方~. Word で論文を書く  文章の構成 i. パラグラフ・トピックセンテンスの作り 方 ii.Word で階層化された文章を書く  分かりやすい表現を! i. わかりやすく簡潔な表現 ii.Word の書式設定 iii. もくじをつけよう.
PowerPoint による プレゼンテーションの作成 2005 年 7 月 19 日 牧野真也 最初のスライドは通常表紙となる.
情報処理 第8回第8回第8回第8回. 目次 (1) スタイルの利用 – スタイルの概要 – スタイルの適用 (1) – 「スタイル」ウィンドウを開く – スタイルの適用 (2) – スタイル適用のセオリー – すべてのスタイルを表示 – スタイルの書式を変える (1) – スタイルの書式を変える (2)
第8回 Word を使ったレポートの作成 担当: 遠藤 美純
コンピュータプラクティス I 口頭発表 水野嘉明
F5 を押すか、または [スライド ショー] > [最初から] をクリックして、コースを開始してください。
第2回 Word の編集機能 担当: 遠藤 美純 通信教育学部 コンピュータ演習 第2回 Word の編集機能 担当: 遠藤 美純
第7回 Word を使ったレポートの作成 担当: 遠藤 美純
PowerPointによるスライドの作成 文教 花子
可知 豊 分かりやすい 日本語ドキュメントを書こう 可知 豊
第11章 プレゼンテーションの基本スキル 1 プレゼンテーションとは 2 プレゼンテーションの種類と特徴 3 プレゼンテーションツール
情報処理 第8回.
2017/3/2 情報処理 第8回.
レポートの書きかた 2012年4月10日.
MS-Word ⇒ XML 2001/10 マウスをクリックしてください。(カーソルはどこにあっても結構です。)次ページが表示されます。
情報コミュニケーション入門 第2回 クラス別オリエンテーション 電子メールの使い方と作法
PowerPointによるスライドの作成 文教 花子
PowerPointによるスライドの作成 文教 花子
情報処理 第7回.
パソコン教室(Word) ワークフロア清柳
情報処理入門A・B 第7回 ワープロソフト入門(2)
2017/3/7 情報処理 第8回.
知識情報演習Ⅲ(後半第1回) 辻 慶太(水)
文字書式設定(1) 方法1: ①文字書式を設定したい文字列を選択する。 ②「書式」メニュー → 「フォント」とクリックする。
情報処理入門A・B 第8回 プレゼンテーション支援ツール
情報コミュニケーション入門 プレゼンテーション支援ソフト(1)
情報コミュニケーション入門 ワープロソフト入門(1) レイアウトと書式の設定
●レポートを書くこと→主張の根拠を示して、他の人を説得するため ●最初から順に読んで分かるように書く ●
2007年12月16日 小笠原 宏 参考ファイル: \\Raid\研究室共通\卒業研究
プレゼンテーションの仕方 学籍番号:?? 名前:?? 2017/3/17.
PowerPointによるスライドの作成 文教 花子
本日の目的 目的 ご判断いただきたいポイント ご相談したいポイント あああああ 目的は、必ず記述しましょう。
Wordの使い方.
データ分析基礎c(2012年以降入学) 情報編集基礎c(2011年以前入学)
情報コミュニケーション入門b 第4回 ワープロソフト入門(2)
基本姿勢と態度 専門職のビジネススキル レポート作成の基本 ①体裁を整える.
<参考資料> 文章の書き方 1)レポートの基本的構成 ①はじめに(ケースの全体像)・・・研究の動機 ②目的(研究の目的)
情報コミュニケーション入門b 第3回 ワープロソフト入門(1)
情報コミュニケーション入門b 第3回 ワープロソフト入門(1)
基本姿勢と態度 専門職のビジネススキル レポート作成の基本 ③図表の使い方.
経営工学基礎演習a PowerPointの利用.
情報コミュニケーション入門b 第5回 プレゼンテーション支援ツール入門
コンピュータプラクティス I コンピュータプラクティスⅠ 校正 水野嘉明 校正.
思考支援ツールを用いた 情報処理技術知識の学習方式
情報処理 第8回.
数量分析 第2回 データ解析技法とソフトウェア
★CD-ROMを使った情報検索 瞬時に検索できる! ★電子文字化されたデータを使いレポートを仕上げる 電子文字は加工が容易!
データベース設計 第6回 DBMSの機能と操作方法(3) フォームとレポート
レクチャー (2) 図書と雑誌の違い と 書誌事項・参考文献リストの 見方と書き方
情報コミュニケーション入門e 第9回 Part1 ワープロソフト入門(2)
情報コミュニケーション入門b 第11回 Web入門(2)
情報処理基礎A・B 坂口利裕 横浜市立大学・商学部
情報コミュニケーション入門e 第9回 Part1 ワープロソフト入門(2)
コンピュータ・プラクティス Ⅰ 第1回 スタイル 水野嘉明
情報コミュニケーション入門e 第8回 ワープロソフト入門(1)
情報コミュニケーション入門e 第8回 ワープロソフト入門(1)
企画書のタイトル 目次 ここにスライドの目次 会社名 会社ロゴ 住所・電話番号等の連絡先.
情報基礎演習I(プログラミング) 第8回 6月8日 水曜5限 江草由佳
PowerPointによるスライドの作成 文教 花子
情報コミュニケーション入門 情報リメディアル
情報コミュニケーション入門e 第6回 プレゼンテーション 支援ツール入門
PowerPointによるスライドの作成 文教 花子
情報コミュニケーション入門b 第9回 表計算ソフト入門(3)
第12回:Microsoft PowerPoint (2/2)
情報処理基礎 2006年 6月 29日.
情報コミュニケーション入門e 第6回 プレゼンテーション 支援ツール入門
探究科スライド 教材No.12.
Presentation transcript:

情報処理基礎A・B 第6回 続・ワープロソフト入門 構造を持つ文書作成と その支援機能の活用 2004/11/30・12/01 情報処理基礎A・B 第6回 続・ワープロソフト入門 構造を持つ文書作成と その支援機能の活用 坂口利裕

本日の内容 文章の構造と文章の作成手順 ワープロソフトによる文書の校正 文書としての完成度を高めるための機能 文書作成の一般的な手順 ワープロソフトの特性を利用した書き方 ワープロソフトによる文書の校正 分かりやすい構造・文章 構造の校正 文章の校正 文書としての完成度を高めるための機能 表紙 目次 索引 出典 2004/11/30・12/01 情報処理基礎A・B

文章の構造と文章の作成手順 筋道の立った文章 3つの作成手順 論理的な整合性のある文章 章・節・項のような階層的な構造(木構造) トップダウンアプローチ ボトムアップアプローチ アドホックアプローチ 2004/11/30・12/01 情報処理基礎A・B

トップダウンアプローチ 大項目から小項目へ 書くべき項目を大雑把に分類する 大雑把な項目分類の中身の項目をさらに列挙する それらの項目をまた分類する 2004/11/30・12/01 情報処理基礎A・B

ボトムアップアプローチ 小項目から大項目へ テーマに関連するキーワードを列挙する キーワードを因果関係を意識して並べ替える 共通項を見つけてより大きな項目に仕立てて個々の内容を書き進める 2004/11/30・12/01 情報処理基礎A・B

アドホックアプローチ 大小にとらわれず重要な部分から ひとつの重要なテーマから書き進める そのテーマの説明に必要な言葉や発展テーマを探る 情報処理基礎A・B 2004/11/30・12/01 アドホックアプローチ 大小にとらわれず重要な部分から ひとつの重要なテーマから書き進める そのテーマの説明に必要な言葉や発展テーマを探る 必要なものを書き足す 2004/11/30・12/01 情報処理基礎A・B 坂口利裕

ワープロ文書作成のポイント 筋道の立った文章のためには コンピュータを使うことの利点 文章の構造を意識する 因果関係を意識する テーマの理解度・材料の量に応じて作成のアプローチを変えてみる コンピュータを使うことの利点 書き直し・追加・削除が(手書きに比べて)容易 表現の統一などは仕上げの段階でも可能 2004/11/30・12/01 情報処理基礎A・B

分かりやすい文書構造 メモ・準備 文書の構造 アウトライン編集 何を言いたいかを図式的に整理 起承転結,総論→各論,概要→詳細,理由→結論 文・段落・節・章 アウトライン編集 見出しスタイルを利用 2004/11/30・12/01 情報処理基礎A・B

分かりやすい文章のコツ はっきり言い切る姿勢 事実と意見 わかりやすく簡潔な表現 単語に敏感になる 区別して書く 50~60文字くらいまで 一文=一意 単語に敏感になる 「思う」「考える」の使い分け 用例辞典などで確認 2004/11/30・12/01 情報処理基礎A・B

データに基づく記述 数値の扱い方 図表の扱い方 単位を正確に 図表にも番号を入れ,「図1」のように参照 「右図」「下の図」のような表現は使わない レイアウトが変更されると,位置関係が変化 2004/11/30・12/01 情報処理基礎A・B

完成度を高めるために 表紙 目次と索引 出典 内容・著者(+レポートの場合は宛先)を示す顔 改ページを使い,ヘッダフッタの設定を別設定に タイトルは十分に練る 改ページを使い,ヘッダフッタの設定を別設定に 目次と索引 目次 見出しスタイルを活用 索引 登録したい文字列をドラッグ [Alt]+[Shift]+[X]で登録 目次・索引を挿入したい部分に移動 [挿入]→[参照]→[目次と索引]で選択 出典 著者・書名・出版社・出版年を明示 特定できなければ意味がない 2004/11/30・12/01 情報処理基礎A・B

参考文献 川喜田二郎(1967),「発想法」,中央公論社(中公新書) 川喜田二郎(1970),「続・発想法」,中央公論社(中公新書) 末武国弘(1981),「科学論文をどう書くか」,講談社(ブルーバックス) 木下是雄(1981),「理科系の作文技術」,中央公論社(中公新書) 辰己丈夫(1999),「インターネット時代の書法と作法」,サイエンス社 大野晋(1999),「日本語練習帳」,岩波書店(岩波新書) 2004/11/30・12/01 情報処理基礎A・B