「サービス提供プロセスの管理に関する演習」 平成28年度都道府県研修演習参考資料 サービス管理責任者等研修テキスト 分野別演習 「サービス提供プロセスの管理に関する演習」 <介護(生活介護・療養介護) >
都道府県研修・介護系分野演習の展開イメージ ・各演習では、事例を用いながらサービス提供プロセス全般を扱う。 ・各演習では、プロセスのどこにウェイトを置くか、演習課題の難易度の設定、事例を検証する際の視点など、事例を取り扱うことをとおして知識や技術を学ぶ。 一連のサービス提供プロセス 2日目午後 演習1 演習用事例1 個別支援計画作成のアセスメントや到達目標の設定などに重点 4時間 重点部分 3日目午前 演習2 サービス開始後のモニタリングによる計画の変更・修正に重点 重点部分 演習用事例2 3時間 ※今回の国指導者研修では、この部分は行わない 3日目午後 演習3 演習用事例2 模擬支援会議により、サービス管理責任者の役割を理解 サービス管理責任者の観点から支援内容を検証 3時間
「サービス提供プロセスの管理の実際 :事例研究」 演 習(1日目) 「サービス提供プロセスの管理の実際 :事例研究」 (アセスメント及び個別支援計画の作成)
都道府県研修演習1日目 「サービス提供プロセスの管理の実際事例研究①」 (アセスメント及び個別支援計画の作成) 《獲得目標》 ①利用者状況の把握及び整理した情報を複数の目でアセスメント(診立)方法と技術の習得する。 ②「アセスメント(診立て)」を具体的な「個別支援計画を作成する知識と技術(手立て)」を習得する。 《内 容》 受講者には、事前課題として、事例の概要を読み込んだ上で、「支援のための課題整理」を課す(指定様式)。グループ内でその共有を図るとともに、個別支援計画の作成のための演習を行う。 《研修企画運営のポイント》 □ 演習がスムーズに進行できるよう、アイスブレイク(話し合いや研修、ワークショップなどの冒頭などで、場が進むよう雰囲気作り)も疎かにしない □ 事前課題の事例選定等、十分な準備を行い実施する。 □ 演習の目的・手順を明確にして演習に入る。 □ 本人の状態やニーズの把握というアセスメントと支援の課題整理に演習の力点を置く。 □ 個別支援計画の作成には、十分なアセスメントと支援の課題整理が必要であることを明確にする。
都道府県研修演習1日目時間割り例 「サービス提供プロセスの管理の実際事例研究①」 (アセスメント及び個別支援計画の作成) ・提供された情報から初期状態の把握(アセスメント)や課題の整理方法を学ぶ。 ・アセスメントから到達すべき目標や支援内容など個別支援計画の作成方法を学ぶ。 事例研究 ① 事例1を使用 4 時 間 13:30 13:45 15:05 15:15 16:00 16:30 17:15 17:30 コメント・総括 演習① ・アセスメント・本人状況・相談内容の確認 (13:45~14:15) ・支援方針の確認 (14:15~15:05) ガイダンス 演習② ・ロールプレイ準備 ・ロールプレイ ・意見交換 演習③ ・個別支援計画案の作成 演習④ ・支援計画の発表(5グループ) ・意見交換・コメント 休憩 事例概要・進め方説明、質疑
演習1日目の基本的な進め方の共通理解 1.演習進行に関するガイダンス ↓ 2.アセスメント項目の検討と正確な状態把握 ↓ ↓ 2.アセスメント項目の検討と正確な状態把握 ↓ 3.グループごとのロールプレイ(支援会議) 4.個別支援計画の作成・発表 ↓ 5.演習スタッフからの総括
サービス内容のチェックとマネジメントの実際」 演 習 (2日目) 「 サービス提供プロセスの管理の実際 と サービス内容のチェックとマネジメントの実際」
都道府県研修演習2日目 「サービス提供プロセスの管理の実際 :演習2」 (モニタリング及び個別支援計画の修正) 都道府県研修演習2日目 「サービス提供プロセスの管理の実際 :演習2」 (モニタリング及び個別支援計画の修正) 《獲得目標》 追加情報に基づく個別支援計画の中間評価(モニタリング)を行い、個別支援計画の修正に関する知識と技術を習得する。 《内 容》 事例2を使用して、グループ毎に変更要因を検討し、本人や環境の変化等に対応した個別支援計画の修正のポイントを明確にする。あわせて、サービス提供職員への指導助言のポイントを明示する。 《研修企画運営のポイント》 □ 事例選定、必要な参考資料等、十分な準備を行い実施する。 □ 演習2の目的・手順を明確にして演習に入る。 □ 新たな事例2を使用して各グループで検討する変更要因を予め想定して、必要な指導ポイントを確認しておく。
都道府県研修演習2日目時間割り例 「サービス提供プロセスの管理の実際 :演習2」 (モニタリング及び個別支援計画の修正) 都道府県研修演習2日目時間割り例 「サービス提供プロセスの管理の実際 :演習2」 (モニタリング及び個別支援計画の修正) ○ モニタリングや中間評価の方法と個別支援計画の修正・変更方法等を学ぶ。 演習2 事例2を使用 9:30 9:40 9:55 10:05 11:20 モニタリング ガイダンス 事例ケースの確認と追加情報の提示 個別支援計画の見直しと再作成 支援目標の 見直しの検討 課題の整理表 作成
都道府県研修演習2日目 「サービス提供プロセスの管理の実際 演習3」 (モニタリング及び個別支援計画の修正) 都道府県研修演習2日目 「サービス提供プロセスの管理の実際 演習3」 (モニタリング及び個別支援計画の修正) 【獲得目標】 ・ 模擬支援会議を通じて、会議運営の視点、あり方について学ぶ。 ・ これまでの演習を通じて、サービス提供プロセスの管理、サービスの質の確保、関係機関との連携((自立支援)協議会への参画)等、サービス管理責任者の業務と役割について再確認する。 【内 容】 ・個別支援計画の作成・評価に係る支援会議の場面を想定し、各グループにおいて模擬支援会議を実施し、チーム支援の重要性を確認する。 ・サービス管理責任者としてのサービス内容チェック、マネジメント方法について検討する。 ・アセスメントから終了時評価までの支援全体を振り返り評価する ・関係機関との連携等について討議する ・今回の事例を通じて、サービス管理責任者としての役割と業務の総括 【研修企画のポイント】 □ 演習に必要な参考資料等、十分な準備を行い実施する。 □ 演習の目的・手順を明確にして演習に入る。 □ 業務と役割の検証に際して、「実施出来た業務や役割」、「課題となった業務や役割」といった視点から実施出来るよう、例示資料を明示する。
都道府県研修演習2日目時間割り例 「サービス提供プロセスの管理の実際 演習3」 (モニタリング及び個別支援計画の修正) 都道府県研修演習2日目時間割り例 「サービス提供プロセスの管理の実際 演習3」 (モニタリング及び個別支援計画の修正) ○演習2の支援計画について、模擬支援会議をとおして、サービス管理責任者の役割を確認する。 演習3 13:40 14:00 14:40 11:20 11:40 12:40 演習ガイダンス 個別支援計画修正 支援会議の確認 ・支援計画の発表 ・意見交換・コメント ロールプレイ 模擬支援会議 昼食休憩
都道府県研修演習2日目時間割り例 「サービス内容のチェックとマネジメントの実際」演習4 ・サービス管理責任者としての基本姿勢やサービス提供プロセスの検証、さらにスタッフ及び関係機関との連携のあり方、支援内容の変更のタイミングなどを含めて総括的に学ぶ。 演習4 14:40 15:20 15:30 15:50 16:50 サービス管理責任者の役割、サービス内容の確認、マネジメント業務等についてのグループ討議とまとめ ファシリテーター講評 休憩 グループ発表と全体確認 全体総括
都道府県サービス管理責任者研修 演習企画・運営のポイント
連携するためには ・施設・事業所の靴のサイズが25Cm(提供できる器)がだったとしよう・・・。 ・施設の靴を無理に履いてもらう? ・本人のサイズにあった、靴を作る? ・本人がはきやすい状況を地域でつくる? ⇒自己完結からの脱却・・・が大事かも。 そのためには、自分の地域にどんな資源があるか、資源の使い勝手はどうか知っておくこととが大事。 地域ネットワークの構築は、地域生活支援を充実させるにはとても重要です。地域住民の一人として暮らしていくには、まず支援者自身が地域の中に参画しなければ利用者にいろいろな資源は提供していけないと思います。 表に羅列してあることを、自分の地域で先ずサービス管理責任者実行し、サービス提供職員に広げていきましょう。 14
サービス管理責任者と相談支援専門員の役割 (1)サビ管と相談支援専門員の役割の類似点 ○個別的な計画作成が業務の基本 ・インテーク・相談・聞き取り・アセスメント等 ・個別支援計画・サービス計画作成・ケアプラン等 ○ケアマネジメントの手法を使った業務 ・利用者⇔社会資源の調整・開発など・・・ (2)サビ管と相談支援専門員の業務の相違点 ①サービス管理責任者⇒サービス提供事業所 ②相談支援専門員⇒直接的な提供サービスを持ってない。関係機関との連携が必須業務。
個別支援計画って・・・何のためにあるの? 個別支援計画って・・・誰のもの? 改めて・・・研修の目的・ねらい (研修を通じて考えてみたいこと・・・) 個別支援計画って・・・何のためにあるの? 個別支援計画って・・・誰のもの? ツール(書式=ニーズ整理・個別支援計画書など)を使う意味って・・・。道具に使い方。 ツールを使っての会議のやり方、進め方の工夫。 自立支援とは自己決定を支援することであると先程お話した。 <スライドを読む> 質の高い個別支援計画作成のために、新たな事業所内のシステムが必要で それをサービス管理責任者が管理し、自己決定・自己選択の環境を 作り出すようにするのがサビ管です。 16
利用者にとって目標なき支援とは ・目標に向った支援の組み立てを実践することは、利用者が生きる上での動機付けになることを自覚すること。 ⇒我々だって、生きていく上で叶えたい夢や、なりたいこと等の目標があるから、今を生きていけるんだと思う。 ・利用者にとって、分かりにくい目標や、叶わない目標を支援計画で設定して、毎年同じことを繰り返していくことって・・・無期懲役刑を科していることと同じだと思う。
(モニタリング・・・のポイント) ①評価軸・・・支援計画の進捗状況の確認の目安 ※達成できなかった⇒もともとの目標設定に無理が なかったのか?・・・を検証する。 ※達成できた場合の支援のあり方は・・・。 ②長期目標の設定 ・利用者の暮らし方の今後・・・に目標を置くのが良い かも。(別紙参照) ③支援目標・・・1年間で実施する目標は多くて5個項目 くらいが適当かも・・・人が一年で達成できる目標は そんなに多くないはず。 18
1.演習事例の選定について ○都道府県研修の演習では2事例を選定する。 ・使用する事例のねらいを確認・明確にすることが大事。 ・サービス等利用計画との連携に意識した事例を選定。⇒サービス事業所の役割が、あまりにも明確な計画だと、演習が狭義で、相談の下請け的な演習になるので十分留意する。 ○事例にタイトルつけると、事例のイメージがつきやすい。 ○選定事例の大まかな傾向 ①介護者の高齢化に伴う、生活状況の変化のケース。 ・・・通所系では今後増える。 ②入所から、または、在宅からGH等に地域移行する事例・・・今後増える。 ③支援に困難を要するケース。⇒施設内のケース検討になりがちにあるかも・・・。 ④在宅で医療的ケアの度合いが高いケース。 ⑤相談支援専門員から事業所に依頼があったケース。⇒特別支援学校等からの新卒者のケース・サービス内容の変更のケース。在宅生活に課題があるケース。・・・などなど ☆書式は、国研修等を含めたものの活用・各事業所の活用。
2.演習の運営について (1).個別支援計画の演習・研修企画運営のポイント □演習がスムースに進行できるよう、アイスブレイク(話し合いや研修、ワークショップなどの冒頭などで、場が進むよう雰囲気作り)も疎かにしない □事前課題の事例選定等、十分な準備を行い実施する。 □演習の目的・手順を明確にして演習に入る。 □ツールの有効活用 ⇒?さん・ニーズ整理表・個別支援計画書など ⇒ツールの使い方に慣れない受講生がいるかも。記入例の提示。ツールの関連性の説明。 (2).グループ演習・討議の運営の工夫 □適切なGrの人員は、6~8名程度が理想。 □ホワイトボード・模造紙の活用。議論の内容がはっきり分かるようにする。(話し合いの空中戦を防ぐ)
(演習のグランドルール:神奈川県サビ管研修参考例) グループワークを実施するにあたって (演習のグランドルール:神奈川県サビ管研修参考例) ●参加者が守るべきガイドライン 周りの人に関心を持って、積極的に参加しましょう 他の方の発言に敬意をはらいましょう 自分と意見が違ったとしても、相手の良いところに着目しましょう 他の方に自分の意見を押し付けないようにしましょう 他の方の発言に共感を示し、耳を傾け理解しようとすることを伝えましょう 一人一人の発言を大切に、一人で話し続ける事のないようにしましょう 発言の意味が良く分からない時は、そのままにせずにわかりやすく説明してもらいましょう 専門用語や地域性、自分の経験のみでの発言は十分に配慮しましょう 自分の意見にこだわり、議論が同じ所で繰り返されないように配慮しましょう ユーモアを忘れずに
(演習のグランドルール:神奈川県サビ管研修参考例) グループワークを実施するにあたって (演習のグランドルール:神奈川県サビ管研修参考例) ●グループ討議の進め方 一人一人が発言できるグループ運営を心がけてください 一人の人が話し続けることのないよう、1回の発言は1分以内が適当です 自分の持論や経験からくるこだわった発言、また目的・テーマと異なった発言は他の方の学習の妨げになります 目的に基づいて、真摯な研修態度を保ってください 議論が行き詰ったり、疲れたり集中出来なくなった時には適宜休憩をとってください 結論の違いを無理に合わせようとはせず、この違いがどうして生まれたのかを確認して理解しあえればよいことです 作業をしていく経過を大事にしてください
ツールを使ってニーズを整理する。本人を知るための地図 (1)現在状況の整理(アセスメン情報を整理) ①私は、今までこんな生活をしてきました。生き方をしてきました。 ・ポイント:生育歴・職歴から事実を記載。事前課題、「私はこうして生きてきた」を参照。 ③私の不安・気にしていることは? ・ポイント:困り感・不安は、解決さてほしいことでもある。ニーズ整理表の「A」の欄に反映される。 ②私は今このような環境で生活をしてます。してきました。 ・ポイント:家族歴・本人を取り巻く環境から事実を記載。事前課題「、私はこうして生きてきた」を参照。 ④私自身が持っている力、得意なこと ポイント:。この項目はニーズ整理表の「B」に反映される (2)今、必要と思われる支援 (3)将来の暮らしに向けた支援 ⑤私は、○○で暮らしたいです。私の今の願い、希望は○○です。今、私は○○をやりたいです。 ポイント:本人の言動等ら確認・・・本人の言葉。発語が十分ない人は、願いや希望が読み取れそうな行動を記載。ニーズ整理表の「A」及び個別支援計画の「E}欄に反映される ○手元に資料が別刷りであります。 ⑥☆私の将来の夢、希望は○○です。私は○年後こんな暮らしをしたいです。ポイント ポイント:この項目のアセスメントは、利用者本人の中長期的な暮らしの目標の関連している。(演習で検討) 23
ニーズ整理表 ※ 左の2つの欄について、事前に記入しておいてください T.Tさんの願い・希望など T.Tさんのストレングス 記入様式1 ニーズ整理表 利用者名 T.T さん T.Tさんの願い・希望など (現在困っていること、現在やりたいこと、将来やりたいこと・・など) T.Tさんのストレングス (強み、得意なこと、可能性) 本人の 願い・希望 現在状況の確認 (本人のストレングス) 願い・希望に応えるために 必要なこと 願い・希望を満たすための目標 (Aの内容を項目に分け、番号を付ける)) (Bの内容からAに関連することのみを抽出) ※ 左の2つの欄について、事前に記入しておいてください
ニーズ整理表(参考資料) 記入例:演習事例とは関係ありません ○○さんの願い・希望など ○○さんのストレングス 記入様式1 利用者名 さん ○○さんの願い・希望など ○○さんのストレングス ・私は、働く訓練をして、一般企業で仕事をしたい。 ・働く意欲はある。 ・就労に向けた力もある。 ・自宅に住んでいる。 ・家族の理解もある。 本人の 願い・希望 現在状況の確認 (本人のストレングス) 願い・希望に応えるために 必要なこと 願い・希望を満たすための目標 ①働く訓練をしたい ②企業で仕事をしたい ・働くことの力は 十分ある。 ・本人の意欲もある。 ①生活リズム(規則正しい生活が継続)を作ろう。 ②通所先を含め、どんな仕事を希望しているか支援スタッフと考える。 ①仕事につくため、毎日通所が出来るようになろう。 ②どのような仕事が適しているかを探る。 25
「支援の方向性・計画を作るための根拠として重要である。」 アセスメントは、 「支援の方向性・計画を作るための根拠として重要である。」 スライド20 例えば、身障療護施設ではということで、示したもの。
平成 年 月 日 利用者氏名 印 サービス管理責任者 印 記入様式 2 個別支援計画 グループ 利用者名 作成年月日: 年 月 日 利用者及びその家族の生活に対する意向(希望する生活) 総合的な援助の方針 長期目標(内容、期間等) 短期目標(内容、期間等) ○支援目標及び支援計画等 支援目標 支援内容 (内容・留意点等) 支援期間 (頻度・時間・期間等) サービス提供機関 (提供者・担当者等) 優先順位 平成 年 月 日 利用者氏名 印 サービス管理責任者 印 27
〇計画を作り、利用者支援として計画を実行するためには、どんなプロセスがあり、何が重要かを確認したい。 ☆サービス等利用計画・個別支援計画は一日にして成らず!!作ってからの実行と実行状況の確認が大事。 スライド20 例えば、身障療護施設ではということで、示したもの。
(3)会議法の活用 □事前の説明・資料が必要かも。 □ブレインストーミング・KJ法の活用 ・参加者全員の意見がポストイット上に反映される。大人数でファシリテーターが少ない場合は効果。 □ロールプレイの活用 ・受講生の気づきに機会になる。指示書・役をはずす儀式は大事。 □発表の形式 ・発表は大事だが、全Grが発表すると時間が掛かる。これを解消するために、Grを分ける(今回演習)ポスターセッション方式が良い。 (都道府県研修で想定されるグループ発表の場面) ・演習1日目の事例演習後の個別支援計画 ・演習2日目のモニタリング後の個別支援計画 ・演習2日目のサービス内容のチェックとマネジメントの実際 □時間配分・・・臨機応変な対応が必要。 □国のpptに演習資料はあるが、コンパクトな進行表があればファシリテーター間で共有しやすい。
(4) ファシリテーター ☆どの都道府県も苦戦している。 □国研修受講者が、その年度の県研修のすべてをコーディネートするには、困難である。過去の国研修受講者との協力体制が重要と思われる。 □確保にあたっては、過去のファシリテーター経験者や受講生で適当と思われる人に早急に声を掛ける。 □行政の協力は不可欠。 □各サービス事業所の団体に協力要請する方法もある。(例:各県知的障害者福祉協会・身障施設協会・精神関係連絡会・セルプ協など) □演習当日まで、最低一回の演習の打ち合わせが必要。 □研修の質を担保するには、演習グループに一人が配置が望ましい。
3.ファシリテーターの基本知識:グループ運営のポイント ファシリテーションとは・・・。 会議、ミーティング等の場で、発言や参加を促したり、話の流れを整理したり、参加者の認識の一致を確認したりする行為で介入し、合意形成や相互理解をサポートすることにより、組織や参加者の活性化、協働を促進させる手法・技術・行為の総称 コミュニケーションスキル以外にも、グランドルールが必要な場合の内容設定や補助、プロセスデザイン、ミーティング自体の進め方や、さらに会議の場所や参加者の選択、日程のデザインなど、オーガナイザー(まとめ役)やリーダーの役割を含む場合もある 会議の場に限定せずとも、日常での組織コミュニケーション全般において、ファシリテーション技術は活用することができる。また、会議の場などでコンテンツ(議論の内容)に対して公平な立場にたち、話し合いのプロセス(流れ)に介入してファシリテーションを行う者のことをファシリテーター(Facilitator)という。
・ファシリテーターにはファシリテーション技術もさることながら、参加者または組織に対して良心に基づいた、達成イメージへの情熱と信念も合わせて必要とされる。 ・ファシリテーションの現場では次のものを使うことが多い。 ・模造紙 ・マーカー ・フェルトペン ・ポストイット ・ホワイトボード ・ホワイトボードマーカー ・セロハンテープ ・キッチンタイマー・どこでもシートなど・・・話し合いが視覚的に確認できるよう(空中戦を防く)上記の道具を有効に使う。
〇演習プロセスの見える化が 重要!! 〇グラフィック・ファシリテーション 演習1:~情報・診立ての共有~ 〇演習プロセスの見える化が 重要!! 〇グラフィック・ファシリテーション
ファシリテーターの立ち位置
ファシリテーション・グラフィック
4.会議法グラフィック・ファシリテーション:BS法とKJ法 ・ブレインストーミングは、新たなアイディアを生み出すための方法の一つ。 ・KJ法は、ブレインストーミングなどによって得られた発想を整序し、問題解決に結びつけていくための方法です。KJ法という呼び名は、これを考案した文化人類学者、川喜田二郎氏のアルファベット頭文字からとられています。 以下の説明は、主として氏の著作(『発想法』中公新書、1967年;『続・発想法』中公新書、1970年)によっています。
○ブレインストーミングとは、集団でアイデアを出し合うことによって、相互交錯の連鎖反応や発想の誘発を期待する技法である。 人数に制限はないが5~7名、場合によっては10名程度が好ましく、議題は予め周知しておくべきである。 ○ブレインストーミングの過程では、次の4原則(ルール)を守ることとされている[1]ブレインストーミングの4原則 [編集] (1)批評・批判をしない(批判厳禁) 各人のアイデアに対して、批評・批判することは慎む。個々のメリット・デメリットなどの評価は、ブレインストーミングの次の段階で行う。批評・批判については、各自メモをとるなどしておく。 (2)粗野な考えを歓迎する(自由奔放) 誰もが思いつきそうなアイデアよりも、奇抜な考え方や、ユニークで斬新なアイデアを重視する。新規性のある発明は、たいてい最初は笑いものにされる事が多く、そういった提案こそを重視すること。 (3)量を重視する(質より量) 様々な角度から、多くのアイデアを出す。一般的な考え方・アイデアはもちろん、一般的でなく新規性のある考え方・アイデアまで、あらゆる提案を歓迎する。 (4)アイディアを結合し発展させる(結合改善) 別々のアイデアをくっつけたり、一部を変化させたりすることで、新たなアイデアを生み出していく。他人の意見に便乗することが推奨される。
○KJ法(-ほう)は、文化人類学者川喜田二郎(東京工業大学名誉教授)がデータをまとめるために考案した手法である。データをカードに記述し、カードをグループごとにまとめて、図解し、論文等にまとめてゆく。 ○KJとは、考案者のイニシャルに因んでいる。共同での作業にもよく用いられ、「創造性開発」(または創造的問題解決)に効果があるとされる。フィールドワークで多くのデータを集めた後、あるいはブレインストーミングにより様々なアイディア出しを行った後の段階で、それらの雑多なデータやアイディアを統合し、新たな発想を生み出すためにKJ法が行われるのが一般的である。 ○ KJ法は4ステップからなる。 1・カードの作成 2・1つのデータを1枚のカードに要約して記述する。 3・グループ編成 ○数多くのカードの中から似通ったものをいくつかのグループにまとめ、それぞれのグループに見出しをつける。 4・図解化(KJ法A型) 叙述化(KJ法B型) 様々な用途に合わせて色々なサイズのカードが用意されている。
(例) ・ケアマネジメント技法を 深める ・頑張る。青木・・・・ ・課題についてのコメント。 ・一つずつ、箇条書き。 ○話し合いにあたって ・一人一枚カードを出す。 ・同じ内容のがあれば続いて出す。 ○話し合いにあたって ☆同じ内容ごとにカードをまとめる。 ☆まとめた分野ごとにタイトルをつける。
そしてKJ法でまとめて行きます! 例えば:お題「あなたの好きなものは?」 Aさんの答え:「テニスと読書」 この場合、1枚のカードに「テニス」、もう1枚の紙に「読書」と書く。1枚の紙に複数の答えを書かない。 答えがいくつもあれば、その答えの数だけカードに書く。
例えば:お題「あなたの好きなものは?」 シンキングタイムを数分とり、その後 グループでまとめて行きます。 1.まず一人が書かれたカードを口に出しながら中央に置きます。1枚だけ! 2.他のメンバーは、その内容が同じなら上に重ね、似通っているのなら近くに置きます。みんなで相談しながら・・ 3.そして次の方も同じように、1枚出し、2と同じような作業を行います。
例えば:お題「あなたの好きなものは?」 置かれたカードがこんな風になりました! テニス コンビニの スィーツめぐり 読書 テニス 読書 食べ歩き ジョギング 映画鑑賞 お菓子作り 水泳
それぞれのグループのタイトルを考えましょう 例えば:お題「あなたの好きなものは?」 それぞれのグループのタイトルを考えましょう スポーツに関すること 食べ物に関すること 教養に関すること テニス コンビニの スィーツめぐり 読書 テニス 読書 テニス 食べ歩き ジョギング 映画鑑賞 お菓子作り 水泳
ちょっとアイデア! 参加者のカードの色を変えて行ってみる Aさんは Bさんは Cさんは Dさんは Eさんは テニス 読書 テニス ジョギング コンビニの スィーツめぐり 映画鑑賞 水泳 読書 お菓子作り 食べ歩き
カテゴライズされた分野と 自分のカードの関わりを見てみましょう! 全ての分野に自分のカードが入っていたり、一つの所に集まっていたり、いろいろですよね? この気づきを利用して、職場でも事例検討などに使ってみてください! スポーツに関すること 食べ物に関すること 教養に関すること テニス コンビニの スィーツめぐり 読書 テニス 読書 テニス 食べ歩き ジョギング 映画鑑賞 お菓子作り 水泳
5.ロールプレイ 役割演技(やくわりえんぎ)とは、現実に起こる場面を想定して、複数の人がそれぞれ役を演じ、疑似体験を通じて、ある事柄が実際に起こったときに適切に対応できるようにする学習方法の一つである。ロール・プレイング(英 role playing または roleplaying、日本語では略称でロープレなどとも言う)という。
ロールプレイについて(概要) 1.ロールプレイとは 2.ロールプレイのメリット 3.ロールプレイの方法 1)事前準備 2)実施 1.ロールプレイとは ・ 現実に起こる場面を想定して、複数の人がそれぞれ役を演じ、疑似体験を通じて、ある事柄が 実際に起こったときに適切に対応できるようにする学習方法の一つである。 ・ 学習者は、役割を演じなければならないが、演じ方はたいてい演者の自由である。 ・ 対人関係や態度・行動を通して行われる学習に用いられる。 2.ロールプレイのメリット ・ 意志決定過程にみられるような物事のプロセスについて学ぶ可能性が高くなる。 3.ロールプレイの方法 1)事前準備 ・ シナリオ:準備の段階でシナリオを作成するか、役割だけを決めて自由に行うか、目的 によって 決定する。 ・ 時間:決まっているわけではない ・ オリエンテーション:実施する前に学習者にその目的を十分に説明する。 2)実施 ・ 実施中にロールプレイをビデオに録画しておけば、後で見直すことができる。 3)フィードバック ・ ロールプレイ終了後、気づきや学びを話し合うことで、学習を深め、広げることが大切 47
ロールプレイ(ロールプレイイング)の目的 ロールプレイ(ロールプレイイング)の目的 日常生活の中で、人は必ず様々な役割を背負って暮らしていることを考えますと、人生はまさにド ラマと言えます。その中で、常に同じような役割ばかりをこなしていますと、新たな人間関係を作り出す ことは大変難しくなります。 ロールプレイとは、参加者が自由な雰囲気の中で、あるテーマについて即興的に役割を演じ、協同 して、役割行動の変容を図るもので、日常生活におけるそれぞれの役割を見直し、新しい状況に応じ られるようになることを目的としています。 (1) 日常生活における自分の役割を見直し、日常生活での課題を解決する手がかりを得る。 (2) 参加者全員が、感情の解放をします。 (3) 新しい、突発的な状況に応ずることができます。 したがって、ロールプレイは日常生活のリハーサルとも言えるでしょう。参加者はうまく演ずる必要 はありません。大切なのは、いかに自分なりに自発性を発揮して演ずるかです。 自発性が回復されれば、ロールプレイでの新鮮な役割体験は、新しい役割を日常生活に取り入れ る原動力となります。 自発性とは、新しい状況においても、周囲と自分自身にとって、より適切な、望ましい対応ができる ということです。一般に、人は、新しい状況に対しては、他人の意見や自分の既有の体験をよりどころ として対応してしまいがちです。自発性は、そのような自分の外側から規制してしまうのではなく、自然 に自分の中から自分を動かしていくことです。 自発性は、まず役割をとること(役割取得)から、自発的に個性的に演ずること(役割演技)、さらに、 新しい役割を創造すること(役割創造)へと段階的に高まっていきます。 48
ロールプレイを行う上での注意 1) ロールプレイを理解しているファシリテーターをグループごとに配置すること ロールプレイを行う上での注意 1) ロールプレイを理解しているファシリテーターをグループごとに配置すること 2) 事前準備(オリエンテーション):参加者が主体的に関われるように情報や知識の整理 3) 役割別の準備:各役割ごとに自分たちの役作りを行い,場面設定を話し合う 4) 役割演技・討議:役になりきって演ずる。時間内で場面を変えて複数回実施しても良い 5) 誰か一人が時間を占領しないこと 6) 振り返り(フィードバック):必ず自分の役やほかの役について感じたこと、考えたこと を振り返る時間をとり、ロールプレイの後,他の人へ感情・しこりが残らないよう配慮 〈時間配分の参考例〉 1) 知識の整理(5分) 2) ロールプレイの実施 ①役割別の準備(5分) ②1回目の演技(15分):個別支援会議の準備の支援者だけの話し合い 振り返り(5分) ③2回目の演技(15分):本人や家族も含めた関係者が参加した個別支援会議 振り返り(5分) 49
○ サービス管理責任者って □事業所に配置されているから・・・やれっていわれたけど・・・ ・孤独だよね・・・・ ・味方・見方・診方を増やせるといいよね。 ☆この研修をきっかけに、サビ管同志の連携を深めて下さい。!!!
○サビ(錆び)た管理者にならないための演習!! 演習のねらい(本音) ○サビ(錆び)た管理者にならないための演習!! ○炎のサビ管・魂のサビ管を目指そう!!