年寄りにしか出来ない 日本の若者の総国際化 2018/9/19 年寄りにしか出来ない 日本の若者の総国際化 京都大学留学生センター 助教授 青谷正妥(まさやす) 皆さんこんにちは。京都大学留学生センターの青谷です。本日は御招きに預かり、有り難う御座いました。 実は先週の金曜まで中国に行っておりまして、北京と上海を訪れましたが、あの様な中国を代表する都市ですら、服装の様な表層的な物は別として国際性は非常に低い事を身をもって知り、日本も今のままではいけないと、これまで以上に強く感じた次第です。 一例を挙げますと、上海の四つ星ホテル「華亭賓館」のbusiness centerで英語が通じないという、信じられない事が起こりました。日本の高級ホテルのbusiness centerは流石に大丈夫でしょうが、事英語に関しては、一般的に言って日本も当然中国を笑えません。と言う訳で、こういうセンセーショナルなタイトルとなりました。 中国には「日本留学フェア」で行きましたが、個人的には日中友好に努め、北京と上海で遺伝子を撒き散らしてきました。青谷の子孫達が南北中国を征服する日もそう遠くはないと思います。とても楽しみです。と言うのは勿論冗談ですが、スケートボードはしっかりとやって来ました。 この写真は自分の研究室です。 © 2000 Masayasu AOTANI
2018/9/19 © 2000 Masayasu AOTANI
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2018/9/19 十重二十重に人垣が出来ております。何故でしょうか。 倫理と道徳 © 2000 Masayasu AOTANI
「年寄り」 院生でも教授くらい偉い人は多数居る 若者にしか新しい数学は出来ない 45歳は完全な年寄り 年寄りにしか出来ない若者の教育 2018/9/19 「年寄り」 院生でも教授くらい偉い人は多数居る 若者にしか新しい数学は出来ない 45歳は完全な年寄り 年寄りにしか出来ない若者の教育 タイトルの「年寄り」ですが、ロータリーの事務のお姉さんが確認の電話を入れられたくらいで、やや問題有りな表現です。しかしながら、老人が自分達を「年寄り」と呼んでも、一向に差し支え有りませんから、自分が自分自身も含めて「年寄り」という言葉を使っても構わないと考えました。45歳が老人の訳が無いと思われるでしょうから、「老人」と言うのは相対的な物だという事を少し説明をします。 © 2000 Masayasu AOTANI
ややこしい関係 年寄りには出来ない国際化 若者にしか出来ない国際化 年寄りにしか出来ない若者の国際化 年寄りにしか出来ない日本の国際化 2018/9/19 ややこしい関係 年寄りには出来ない国際化 若者にしか出来ない国際化 年寄りにしか出来ない若者の国際化 年寄りにしか出来ない日本の国際化 さて、年寄りにしか出来ない「国際化」と言わずに、年寄りにしか出来ない「日本の若者の国際化」と言ったのには理由が有ります。 アメリカの様な若さを尊ぶ若い国でも、やはり大学や企業を含め、社会を動かしているのは老人で、老人パワーは健在ですから、日本の様に、これは必ずしも悪い事では有りませんが、若者の大半は平目で、常に目上の人のやる事を見ている国では尚更です。 浅田彰氏であったか、河合隼雄氏であったか、正確に誰であったかは覚えていませんが、老人パワーを以下の様に形容していた社会学者的な人が居ました。 © 2000 Masayasu AOTANI
老人パワー ヒューマンネットワーク 経験 統率力 老人が賛成せねば何も始まらぬ © 2000 Masayasu AOTANI 2018/9/19 老人パワー ヒューマンネットワーク 経験 統率力 老人が賛成せねば何も始まらぬ と言う訳で、お互い老人パワーを全開して行きたいと思うのですが、具体的に凄い事をしなくとも、姿勢を示すだけで既に大きな効果が有ると言うのが老人パワーの真骨頂ですから、所謂トレンドセッターとしての役割を是非果たして頂きたいと思います。次に、思い付く侭に前向きの姿勢を示して頂きたい分野を挙げますが、少子化に伴う高齢化、経済のglobalization、the internetの普及による情報網の驚異的発達等を考える時、明治維新にも匹敵する改革・革命が必要であるのは間違い無いと思いますので、それを先ず念頭に置いて下さい。 © 2000 Masayasu AOTANI
前向きの姿勢 明治維新に匹敵する改革を 語学力をつけさせる 外国籍の人間を使う 海外との交流 © 2000 Masayasu AOTANI 2018/9/19 前向きの姿勢 明治維新に匹敵する改革を 語学力をつけさせる 外国籍の人間を使う 海外との交流 特に理科系の学問がそうですが、英語さえ出来れば国際協力は非常に容易です。日本人の語学力の無さは世界的に有名ですが。それが悪いとすら思っていないのが現状です。上海の晩餐会で文部省の留学生担当の研修生二名に会いました。自分が京大の留学生課の事務員の英語力の無さを詰ると、その内の一人が「どきっ」とおどけてみせます。つまり、周りに出来ない人が沢山居るし、上も出来もしなければ、やれとも言わないのでしょう。従って、例えば英語が出来ないのは悪い事なのだと年寄りが公に言うだけでも、若者の姿勢は大きく変わると思います。 インターンシップにせよ、正式の雇用にせよ、上が勇断を下さねば日本の雇用システムはなかなか変わらないと思います。アメリカがヤード・ポンド法を捨て切れないのに、日本が尺貫法からメートル法に簡単に切り替える事が出来たのは、徐々にではなく一時に変えたからだと言われています。雇用制度の改革も同じ事ではないでしょうか。 積極的な海外との交流・海外進出も又然りであります。 京大がその典型ですが、国際化を奨励し、又推進して行こうとしている退官間際の教授達は、自分達の英語力も国際性も低い為に、どうしても国際化に対して腰が引け勝ちになっています。つまり「そんなに良い物なら貴方もどんどんやって下さい」と言われると困ると言う事でしょうが、後程述べます様に、年寄りが自分達を国際化出来ないのは学問的にも証明済みの事実であり、それを盾にとって、「自分はこの通り駄目だが、若者はやらんといかん」と言い放って一向に構わないというのが自分の意見です。 © 2000 Masayasu AOTANI
年寄りには出来ない事 外国語の習得 異文化の取り入れ 海外生活 武力に依らない革命 © 2000 Masayasu AOTANI 2018/9/19 年寄りには出来ない事 外国語の習得 異文化の取り入れ 海外生活 武力に依らない革命 これも某社会学者の持論の受け売りですが、勿論統計的な話になりますが、社会学的・心理学的・医学的に証明されている年寄りには出来ない事のリストです。ここに言う年寄りは、40歳以上と考えて下さい。 先程年寄りは自身の国際化は出来ないと言った意味が御分かりでしょう。しかし、その事とリーダーシップが取れないと言う事とは別です。 リーダーシップを取って頂きたい分野を理科系人間らしく、非常に単純に「英語力の養成」、「国際派の養成」、「国際貢献」に分けてみました。以下が自分の御願いです。 先ず英語力ですが、…... © 2000 Masayasu AOTANI
英語力 自ら学習 ノルマを課す © 2000 Masayasu AOTANI 2018/9/19 英語力 自ら学習 ノルマを課す 如何に遅過ぎるとは言え、御自身も努力される事、つまり学習の手本を示す事は大切です。大人は自分で進んで学習できますが、若い人にはノルマを課してでもやらせて下さい。 その結果、勿論若い人の方が上達するでしょうが、それはそれで良い、と言うよりは、それが狙いなのです。 次に国際派の養成。 © 2000 Masayasu AOTANI
国際派の養成 留学経験者の雇用(奨励) 海外派遣 © 2000 Masayasu AOTANI 2018/9/19 国際派の養成 留学経験者の雇用(奨励) 海外派遣 精神的に且つ物理的に人を動かす力も年寄りの領分です。 自分は単純指向なので、精神的変化を齎すのは物理的な変化だと考えます。しかし、その物理的な変化を促すのは年寄りの言動ではないでしょうか。 京都大学では、交換留学制度と言って、一年間京大生が海外の協定校に行ける制度が有ります。ところが、例えば日本の企業が又教官(特に教授達)の多くが留学のメリットをまるで考慮に入れないので、希望者が少なく、欠員がしょっちゅう出ています。勿論、ただ海外に出た事が有れば良い等と言うつもりは有りませんが、海外で例えば京大に匹敵する様なまともな大学で学んだ経験は、それなりに認めてあげて欲しいのです。例えばドイツでは、外国に出るのが非常に簡単であるとは言え、海外で研修・研究を行った経験の無い者は就職がまともに出来ないそうです。日本の大学や企業も、そのくらいの厳しい要求を出しても良い時期に来ているのではないでしょうか。 海外派遣等も含め、上が理解と熱意を示せば、大きく様相が変わると思うのです。 次は、国際貢献の手本を示す例です。 © 2000 Masayasu AOTANI
国際貢献 留学生の雇用(奨励) 教育投資 ボランティア © 2000 Masayasu AOTANI 2018/9/19 国際貢献 留学生の雇用(奨励) 教育投資 ボランティア 直接・間接的国際化効果を狙った物の例です。 最近中国政府が断ったとか言う話を聞きましたが、例えば中国の僻地では 300万円で学校が建つそうです。 ボランティア活動は言うまでも有りません。 以上は一般論・概論でしたが、自分は大学の教官ですから、やはり学生さんの国際化と留学生の皆さんの日本での異文化体験に最も興味が有ります。 今日はその中から、今自分が最も力を入れている二つを御紹介し、御協力を御願いしたいと思います。 © 2000 Masayasu AOTANI
インターンシップ 海外からの学生の受け入れ 日本の若者の国際化 © 2000 Masayasu AOTANI 2018/9/19 インターンシップ 海外からの学生の受け入れ 日本の若者の国際化 一つ目はインターンシップ、特に夏休み等を利用した研修は、より長期に亘る留学と違い、気軽に行く事が出来るという大きな利点が有ります。 受け入れと派遣を通して、学生の国際化に大いに役立つでしょう。 特に日本中の大学の教官が協力してやっている物に、IAESTEという物が有り、これは世界組織の海外研修プロジェクトです。 © 2000 Masayasu AOTANI
2018/9/19 イアエステ IAESTE (The International Association for the Exchange of Students for Technical Experience) 社団法人 日本国際学生技術研修協会 ( IAESTE Japan ) 一対一交換なので、日本の受け入れ分だけしか、日本人を海外に送れません。今年は不況で委員会も大苦戦です。連絡先等を書いておきましたので、是非御協力下さい。青谷に御連絡頂いても結構です。 © 2000 Masayasu AOTANI
ホームステイ 部屋以外一切不要 挨拶も不要 © 2000 Masayasu AOTANI 2018/9/19 ホームステイ 部屋以外一切不要 挨拶も不要 更に、特に一年以内の短期留学の学生さんの為に、ホームステイ先を探しています。図書館や研究室での経験や留学生寮での経験はは、日本の文化を真に経験した事になりませんので、是非京都でホームステイをと、色々御願いしているのですが、なかなか見付かりません。 食事・旅行等は一切不要。挨拶も面倒くさければ不要(その様に最初に学生さんに伝えます)ですので、離れでも御持ちでしたら、是非その様な簡易ホームステイを御考え下さい。 連絡先は青谷です。 最後に個人情報を御見せします。 © 2000 Masayasu AOTANI
2018/9/19 休憩室 あだ名百選 © 2000 Masayasu AOTANI
あだ名百選 知ってて損は無い? すけぼーのヤス(ヤスは「妥」) 京大のゴールデンボーイ 朱雀大路のデニス・ロドマン Jimmy 2018/9/19 あだ名百選 知ってて損は無い? すけぼーのヤス(ヤスは「妥」) 京大のゴールデンボーイ 朱雀大路のデニス・ロドマン Jimmy 京大の秘密兵器 M.S.Revolution = Masayasu Starts a Revolution. 幸運の青い谷 さて、そのコギャルですが、…… 誰があだ名を付けたのか一向に分りません。 © 2000 Masayasu AOTANI
S2K Project (The Search 2000) 2018/9/19 S2K Project (The Search 2000) 京大生は「青谷教官の私情最大の作戦」と呼ぶ M.S.Revolution = Masayasu Starts a Revolution. 幸運の青い谷 「ねえねえ、あのすけぼーのおっちゃんおるやろ。」 「ああ、あの大阪城公園の。ちょっと頭のおかし人」 … せんせ、SMのせんせ。 アダルトビデオの一本も持ってるでしょ。 棚いっぱいや。「危ない女子高生」から「若奥様…」まで 日本のアダルトビデオ界の問題点を如実に物語る事実。 国民の血税でアダルトビデオ、世紀末の日本の縮図 捜しています。 読む。以下同文。 © 2000 Masayasu AOTANI
個人情報 青谷正妥(あおたに まさやす) 意見・苦情・札束の送り先 〒 606-8501 京都市左京区吉田本町 京都大学留学生センター 2018/9/19 個人情報 青谷正妥(あおたに まさやす) 〒 606-8501 京都市左京区吉田本町 京都大学留学生センター aotani@cfse.ryugaku.kyoto-u.ac.jp http://cfse.ryugaku.kyoto-u.ac.jp TEL 075-753-2568 FAX 075-753-2562 意見・苦情・札束の送り先 シェアウェアというソフトウェアを御存知ですか。只で使ってみて、良かったら金を製造元におくるというものです。この講演も一応只ですが、シェアウェアですので宜しく御願いします。「そんな急に他人から金送られても、せんせも困りはんで」と考えられるかも知れませんが。その様な御心配は一切無用です。自分は典型的な大阪人ですから、「有効につこたったら金も喜ぶやろ」と早速使わせて頂きます。 冗談はさて置き、「こんな格好でスケボー通勤して上から何も言われませんか。」とよく聞かれます。ところが、肝心の京大総長の長尾真先生が自分の大ファンでして。「せんせ、こないだ又新聞に載ってましたね」「せんせ、新聞よりほんまもんの金髪の方が綺麗ですね」というはしゃぎ振り。一番上がこれですから、御咎めどころか、自分はこれからもこの毛が無くなるまで金髪を続け、神経痛で動けなくなるまでスケボーに乗り続け、大学の国際化・地域の国際化・日本の国際化・外国との交流・国民の意識改革に全力を尽くして行きたいと思っています。皆さんのサポートどうか宜しく御願い致します。 それでは、立ち上がって拍手をする用意をして下さい。この講演の最後の言葉を今から言います。 御静聴有り難う御座いました。 © 2000 Masayasu AOTANI
2018/9/19 御静聴 有り難う 御座いました。 拍手 © 2000 Masayasu AOTANI